熱烈歓迎! それとも、ハラハラドキドキ、大丈夫かいな? ですか。

 スタークルーズさんが、閉ざされた「クルーズツンドラ地帯」日本への再登場を発表されたようで。まあこの会社いつも性急過ぎる感じなんですが、スタートまで五カ月後という短期ノーティスですからね。

 つまり今年7月から11月まで20本、スーパースターヴァ―ゴを横浜、大阪と上海を母港に、清水、鹿児島に寄港する7泊の定点・定期クルーズをスタートさせるそうで。 
 本当に成り行きに注目! ですね。
 
 まあ確かに私も、日本に外国船がやってくることは大歓迎なんですが、ロイヤルカリビアンさんは中国人向けだし、プリンセスさんは、日本のクルーズと同じ、寄港地変更型でしたし、唯一コスタさんだけが、金沢発着の定期定点を見つけて、去年から開始しましたが、その成功? をみるや、2年もおかずに日本市場に本格参入ですか? 定期・定点クルーズの試み。いいと思いますけどね。
 
 それにしても日本の特性を良く見ていますよね。関西と関東で選んだ大阪と横浜。中国とのカボタージュを配慮しなければいけない海外船社は博多や長崎、さらには神戸や日本海側の港に大挙して客船を寄港させていますが、なかなか日本の人口集積地帯にダイレクトに寄港させるのは簡単ではなかったですからね。

 しかも大阪と横浜って、埠頭が沢山あるわりには、客船寄港数が少ない、忘れられた港でしたから。ここに目を付けるのはいいんじゃないですか? でもPRには金が掛りそうですね。。
 この会社クリスタルクルーズも買収したアジア最大の船社で、大衆クルーズのスタークルーズに加えて、プレミアム(を目指した)ドリームクルーズを立ち上げるというように、3つのカテゴリーで。つまり教科書的に東アジア市場を開拓しようとしています。まあ北米市場の経験から学んだ教科書ですけどね。

 私もスタークルーズには乘ったことがありますが、ヴァ―ゴと同型の「レオ」で食べた中華料理は美味かったですね。まああんまり悪い印象はないんですよね。当時では珍しい多彩なレストランを備えてね。香港からハロン湾に向かうクルーズでしたが、いい印象でしたよ。 

 問題? もちろんありますよ。新しいチャレンジですからねえ。
 一つはインターポ―トシステム。つまり乗客は、横浜、大阪、上海から乗船させるとしていますが、その狙いは、もちろん中国人と日本人の国籍ミックスですね。ウーン、こんなこと書きたくないですが、果たして日本人が中国人と混乗して旅するのを好むのか?どうか。
 僕は…。
 
 どうやら日本市場はバルコニー付きを主体に販売し、レストランなんかも、なるべくセパレートして行くことを考えるのでしょうが…。
 料金は、オーシャンビューのお部屋で15万8000円からとか。1泊2万円強ですね。まあ決して高くはないですが、欧米船社への憧れ?型のクルーズイメージと、アジア系船社へのイメ―ジの落差を、この価格で満たしてくれるのかどうか?

 それにカジノは出来るんかな? いくら外国船でも、日本国内を走っている間はカジノはやらせないはずですからね。はい。まあそっちはいいんでしょ。
 日本からは2万人を集めるそうですが…。

 でも考えようですね。ヴァ―ゴは改装するようですが、2年やってダメでも、この海域、つまり台湾/沖縄航路をベースにしたスターにとっては、そんなに痛手ではないでしょうし、欧米船社にやられっぱなしのメインランドチャイナ市場への、より本格的な参入へのマーケティングにもなるし…。
 
 かれらにとっての本命はドリームクルーズの沖縄。つまり来年から始める香港や台湾市場の充実にあるのではと…。

 それにしても、昨日開かれた会見に出席された国交省のお役人さんは港湾行政の方だったとか?
 海事局は完全に、クルーズ行政の主導権を奪われ、観光庁も影、薄しですね。
 つまり、ここでも公共投資しか頭にない「寄港地大国」ニッポンの面目躍如なわけで。

 港湾への投資、入管係官の増員、インバウンド旅行会社への仕事の供給ーー。
 日本人は、クルーズで本当に安らぎを得られるんだろうか?
 日本船社からは、ヤレヤレといったため息しか、聞こえて来ませんね。
 
 これで、日本のクルーズは、本当にいいのでしょうか?