さて、日本の造船業の話題ですね。
 って、別に取り上げたくなるような目覚ましい話題ではなくて、「なんだろうなあ」という感想からの書き出しですけどね。
 はい、三菱重工、川崎重工、三井造船の単独3社が、3月末に発表した造船事業対策です。
 その前に、JMUの三島社長も記者会見されていますが、この会社以外には、世界の、いや日本の造船をどうしたい! という気概も戦略もそのための具体策すら感じられない。

 いや書き始めたのはいいけど、この先も書き進む気が起きないですね。つまりこのまま、読んでいただいても、面白くないというか、申し訳ないという、文章になりそうです。
 
 去年の秋、AIDA対策に一定のめどを付けた三菱さんが、今年3月に造船分社を含むリストラ案を発表するとされて。これに引きずられて、なのか、川重さんが「造船撤退」を含むリストラ策を社内検討すると金花社長さんが述べて、一気に日本造船業縮小! なんて。
 しかもこんなフェイクニュースを日経新聞さんが、はやし立てて…。

 出て来た答案のお答えは? こんな、なんてことない話ばかりでね。
 三菱さんが今治造船、名村造船らの専業造船所とのアライアンスを組む。川重さんが中国の造船所に力点を移し、坂出造船所に商船を集約ーーって。
 これって、いままでと何が違うんですかね。

 こんなのトランプさんのフェイクニュース以上にお粗末な話ですよ。つまり、現経営陣が、株式市場に向かって「ちゃんとやってるよ」のポーズをお示しになっただけでね。
 例えば、三菱と今治さんの提携なんて昔々からの話ですよ。1980年代から株式の持ち合い というか、運輸省(当時)の指導で、三菱重工が今治造船の株を取得し、役員の何人かを派遣するという、提携が成立していたのに、その後、一体、三菱は何をしていたのでしょうか? 

 主導権は今治さんに握られて…。いまさら「三菱を軸に有力専業造船所の糾合」みたいな絵をお示しいただいたところで、「さすか三菱 」だなんて、業界内からも全く評価する声は聞こえて来ません。
 三菱のメンツを立てただけの、この造船戦略自体がフェイク!なんだよね。

 川重さんなんて、金花さんの発言があった直後から、「この人、自分の会社が、中国で造船やってるのを知らないんじゃないの? しかも中国では、ちゃんと儲けてるのに」なんて、社内外からの反応が聞こえて来る状態でしたからね。

 案の定、出て来た戦略? は「中国の造船所を軸に!」ですからね。アララですわ。 
 むしろ、この会社の経営力というか、企業力というか。いや、経営者内部での意思疎通すらちゃんとやっているのかなあ? という感じすら覚える。ほんとうに情けない話だったですね。

 その2社に引きずられて三井造船さんも「何かしないと…」と、事業ごとに分社し、ご本社はホールディングカンパニーにして行くというリストラ策を発表したわけですが、90年代から2000年代に掛けて、話が進んだ、川崎造船と三井造船の合併案が流産したのは、三井が造船の分社を決意できなかったからなのにねえ。

 証文の出し遅れ? 結局造船マンたちの逡巡が、すべてをダメにしてしまった!なんて思いしかないですね。
 その原因? はい。実はね。2010年代に入って、これら3社からは、造船部門出身の経営者がほとんどパージされて、確かに事業としては成立していますが、未来戦略??? なんて…。
 
 JMUさんは、確かに造船の方々が経営の主導権を握っていますが、かれらが展開したのは、「必要以上の安値受注」。つまりはダンピングともいえる船価での艦艇受注や、20年間も手掛けていなかったのに、無理して受注したSPB方式LNG船建造での失敗! 
 造船屋さんたちの過当競争型経営マインドをそのまま持ち込んでしまった。と書いたら書き過ぎでしょうか?

 まあ、いいわ。もうこんな話、止めときましょうね。
  でもねえ。ひとつだけーー。クルーズ客船やフェリーの建造はどうするんでしょうか。
 もう、僕の心残りは、それだけ、なんですけどね。