昨夜も、「ピースボートを愛する者」様から、大要以下のようなメールをいただきました。

ーーところで、またエコシップのことで恐縮ですが、あなた様は、予約申込者(2000名)のすべてが料金の前払いをしているとは思えないと言っておられますが、ピースボートでは、料金全額を前払しなければ、予約として決して認めません。
 逆に言えば、予約申込者が2000名いるということは、とりもなおさず2000名の全てが前払いをしているということです。
前払金の総額は、ひとり平均200万円の2000名としても、40億円ですね。

 仮に2020年4月の時点で、エコシップが完成していないという事態が生じた場合、処女航海の予約申込者に対し前払金を返還することができなくなるばかりでなく、その時点で既に申込済み(前払い済み)の第2次航海ないし第5次航海の参加申込者全員が、多大の被害を被る可能性があります。

 ざっと計算しただけでも、100億円は軽く超えますよね。
エコシッップ処女航海の予約申込者の多くが、老人であり、しかも夫に先立たれた未亡人であり、離婚した女性であり、生涯独身の寡婦であるなど、みな零細なひとびとなんです。

 そのひとたちが、苦しむことを知っていながら、ただ黙って見過ごすことができるあなた様ではないと信じています。

 ーー「PBを愛する」方がおっしゃるように、容易ならざる結果を招くかもしれませんね。 

 でもねえ、予約金は、予約をキャンセルすれば返済される筋のお金で、予約申込者が解約し、それでも返金されない! となった時に告発する! なんていう手続きを経て、問題が問題として表面化するのではないかと…。
 それ以前に問題化するとすれば、予約者からの提訴でもないとねえ。
 事件は会議室で起こるわけでは…。 

 確かに、「2020年就航」は現実のものではなくなってきていますからね。どんな処理が行われるのか? でも、うーん、取材して来い! と言われても、なかなかねえ。 
 この団体は、何度も窮地に追い込まれていますが、その都度なんとかこなしてきているようですから。今回も?  
 6月に開かれるノルシップでもプレゼンするという話がどこかから伝わっていますが、そうした活動を続けて行く先に、成算があるのでしょうか? とは思いますが…。

 欧州でも、客船を造れる造船所の受注残はかつてないほど先物まで進んじゃってます。いまさら2020年納期で新造船を建造するというのは、ちょっとあり得ない。
 もちろん日本の造船所では、船を造るという施設、つまりドック繰りはなんとかなるかもしれませんが、工員さんも資材の調達も間に合わない? 
 あとは中国かな? それでも2025年ぐらいだったらなんとかなるかなあ?の感じですね。

 いやあ、ピースボート運動を支援するのか、しないのかはともかく、クルーズ「会社」のプロジェクトとして見た時、この運動は、貴重な試みだったと僕は思うんですよね。
 僕も、ピレウスから出発した最初の地球一周にもわずか一週間でしたが、乗船していますし、その時、タンジールで一緒に下船した人はIBMジャパンの社員さんで、ああ日本にも本格的なクルーズの時代がやってくるんだ! なんて感涙に咽んでいました。って、T女史も、だったですけどね。

 でもねえ、あれから何年になるんかな? 端緒的には市民運動として始まったこの運動ですが、高田馬場に自社ビル(かな)を持って事業として確立したように見えるのは、幸いですがね。なんていうかな? 資本主義社会ですからね。やっぱり株式会社組織と言うか、出資者を募って…。経営基盤を固めながら、という対応が必要だったんではないか?みたいな気もしています。

 とりあえず、新造船を建造するみたいな投資に踏み切るんだったら、余計…。

 なんて止めましょうか? それにしても、このところ先が見えないですね。
 今日に至るまで飛鳥Ⅲの建造商談の話がまったく漏れてこないし、況やMOPASオヤ!ですからね。
 でもってPBさんも、となれば、日本のクルーズのお先は、真っ暗やん!
 まあ外国船が一杯来ているんだからそれに乗れば! でいいんですかね?

 何が悪かったんでしょうかね?時間はあったのにねえ。だいたいAIDAの話だって、就航して私たちの目の前からいなくなっちゃった途端に、遠い過去の話 ですし。
 止めるならそれでもいいですよ。でも、何故2700億円もの損失を出してしまったのか? このこと総括をしないで、「次は黒字船でないと、受注させません」とおしゃる日本最大の重工業さんのいうことは、これで正しい? のかねえ。

 なんかなあ? 指揮官は反省させられているんだろうけど、ここで5,6年に渡ってつらい経験をして来た兵隊さんは、これじゃあ討ち死にみたいなもんだもんねえ。
 こうなりゃピースさんの新造船を三菱で! 運動でもやりますかね?

 三菱重工のOBさんや外国労働者を集め、工場をリースし、資材は外国から輸入して、客船建造事業のすそ野を、広範な協力体制を形成しながら…。ゆっくり建造して行く。
 なんかなあ! 日本のモノづくりって、もうそんなところに差し掛かっているのかもねえ?
 それなら僕だって、出資しても…。
 って10万円ぐらいならね。

 なんて、今日こそ暴論!やね。
 あんた、暇みたいやのー?