「クルーズ産業は、気候の神と政治の風に影響される」--なかなかいい言葉でしょ。
 昨日の続きですがね。中国上海のクルーズ・ビジネス・インスティテュートのLing Qinさんが講演の中で語った言葉です。もっとも通訳を通してですので、その通り話したのかどうかは分かりませんがね。

 でもって、中国クルーズ事業の発展を阻害する要因をいくつか挙げたうえ、昨日も書いたように「(旅行会社の販売ルートだけのために)プライスシステムがゆがめられている」ことに加えて、「クルーズの目的地が限られている」ことなどを挙げているわけですが、とりわけ目的地としては、「日本以外に旅行者の需要に応えられるところがない!」と話しています。

 まあ、国内の価格が下がっていることを「旅行会社だけのシングルモード」であるためとしている点は、良くわからん! 話ですが、目的地が「日本以外に…」というのはねえ。来年も済州島を始めとした「韓国には行きませんよ」と言っているようなもので、まさに「政治の風」ですわね。
 いいのかな、習さんの政策をあげつらって? もいないか? まあ上海は江沢民さんが依然強いみたいですからね。って、そんな話でもないですけどね! 

 まあ、問題はTHRRD配備問題での韓国への制裁!なわけでしょうが、ぼくも日本を含めてTHRRDの配備には反対ですね。これって、北による米国本土攻撃の前線基地化みたいな話だもん。まあ北が悪いんですけどね、どっちもどっちや!

 それに中国にしても、北への配慮も多少はありますよね、きっと。やっぱり韓国に中国人が大挙してクルーズ船で押し寄せて遊んでいる! というのは、習近平さんにとっても、金正恩にとっても、あんまり心穏やかならずな話なんでしょうから。

 でもって韓国からのレポートでも、2016年225万人(15年は105万人)まで急増した外国人客(92%が中国人だって)が、17年は100万人を割り込むまで激減しているようです。
 「2020年には300万人」としていた目論見は、まさに「風」に吹き飛ばされ画餅と帰す!状況に追い込まれている…。という韓国さんの悲しい物語が語られていました。ああ、可哀想!

 でもって、本日言いたいのは、クルーズは政治を変えられるかな、ということです。つまり東北アジアに平和をもたらすことができる平和産業なんじゃないの? 
 そんな心がベースになっている韓国のレポートですが、「あっそう」ぐらいで読み飛ばすんだろうね。日本側は。
 でもねえ。僕は、国の存続すら懸念されている韓国の提言を、無視するんじゃないよ、と思うんですよ。日本海で大海戦より、平和の海に!でしょうが、ね。

 このレポートでも、元山港、羅津先鋒港、南浦港の港湾能力や平壌や金剛山など北朝鮮の観光地へのルートを紹介、これまで「排除されていた」北を巻き込み、「北東アジア平和クルーズライン」の誘致をしましょう! と提言しているんです。
 続けて日露韓によるクルーズ協議体の設立を提言、つまり日本海に新しいクルーズゾーンを!というわけで、もちろん日本を含む欧米、ロジアからの集客も想定しているわけですね。 

 まあね。「日本人は行かないよ!」と一笑に付すのは容易いですけどね。「北に対しては、圧力のみ」なんて言い続けるトランプ迎合型ゴルフ大好き総理の主張以外に、日本ではなんにも聞こえてこない。「日本海平和ドクトリン」ぐらい言い出す奴がいてもいいかな? なんて思いますけどね。

 そう、アントニオ猪木さんを総裁にして、やっぱりクルーズ平和党ですね。スポーツ平和党の次は、これですよ。
 東アジアの平和を求めて、北をクルーズの輪に加えよ! かな、スローガンは。核暴発への備えはJアラートやパック3、THRRDじゃなくて、クルーズ客船を北東アジアに! です。

 なんてね。また漫談かよ!などとおっしゃることなかれ、これは私が勝手に吠えているんじゃなくて、他ならぬ韓国海運産業研究所の公式な提言なんですからね。知らんぷりするんじゃあ、なんのために日中韓でMOUを締結したのかわからんでしょう。

 石井国交大臣は、このレポートについてちゃんと報告を受けたのかな? 大臣は公明党さんなんだから「圧力、圧力」と、なんとかの一つ覚えみたいにしか言わない総理に、違う視点を提示してはいかがですか? 
 「クルーズは政治を変える」ですよ。「東アジアに平和を!」
 どうせクルーズ産業の育成を言うなら、日本もそれくらい言ったらどうですかね?公明党さん、よろしくお願いしますよ。

 そう、東北アジアがクルーズゾーンになれば、北方領土問題だって解決の糸口が見つかるだろうし、北海道や東北だって、カボタージュに対応した新しいクルーズが生まれるというものです。
 選挙でも、北海道の与党の得票率だって上がるよ。きっと。