国土交通省によると、日本のクルーズ各社は、日本のクルーズ人口が30万人を超えるという大飛躍を遂げたことを受けて、一斉に新造船の建造に向かう! と発表!! 
 ーーしないんだなあ、これが。
 いや本当ならね、最悪でも今ごろ、クルーズ船の新造が始まり、就航は2020年7月。なんとかオリンピックに間に合いました…、チャンチャンてなことになっていたはずなのにねえ。

 はい。国交省が恒例のクルーズ人口を、ようやくまとめて発表しました。2018年? いえいえ2017年ですけどね。まあ皮肉をいうのはやめましょう。
 なんたって国民の悲願?とでもいうのかな、30万人の大台をついに突破、31万5千人を記録したのですからね。前年比27%増(6.7万人増)。1989年に、日本でクルーズが事業が始まって、苦節28年だったかな? 一度も突破したことがなかった数字です。このうち外航クルーズ。まあつまりは外国に一度でもいいからタッチするクルーズですね。これが19万7千人だそうで、4.2万人も増えた。あとちょっとで20万人だったのにね。惜しい!
 いや日本国内クルーズだって、2.5万人もふえて11万9千人。これももう少しで12万人? って別にスーパーの安売り広告みたいに、9ばかり並べるのも意図的じゃないんだよね?

 ということで、遂に拡大成長期に入った日本クルーズ市場! 満を持して日本船社は…。というのが普通のニュースなんですけどね。残念ながら今は、フェイクニュースにしかならない。 
 ついに30万人を達成したというのに、クシュン! 新造を検討しているのは事実なんだろうけど。悲しいかな、具体化するかどうかは予断を…。なんて一般紙みたいに書き方はやめましょうね。

 でも実際に進むかどうかは分かりませんがね。「いまでしょ!」って昔の予備校講師の流行語じゃないけど、今具体化させなければ、日本船社によるクルーズ事業は、「ピークを迎えたのに下り坂」なんて、信じられない結末へと向かうんでしょうかね?

 「そのうち、真新しい中古船が出てきますよ」なんて、嘯いていた日本のクルーズ会社の幹部氏がいらしたけど、まあ否定はしませんよ。でもねえ、寂しい話だよね。
 4万トンぐらいの10年物の客船を調達して来て? でも日本国籍に改めるのも大変ですよ!
 
 とにかく30万人達成を!を記念して、もう一度、もう一度でいいですから、新しい船の建造を検討して下さいね。って懇願してどうするの? 「お目に掛らせて下さい」って、北の方に向かって土下座するどっかの宰相じゃないんだからね。

 30万人。素直に喜んだらどうなの? ねえ。
 でもこの統計、半年前までの数字ですからね。ちょっと遅すぎない? って、毎年同じ反応なんですがね、どうやらクルーズ会社や旅行会社にアンケートして、ダブルカウントしてはまずい。欠落したらどうしようなんて、集計に時間がかかるから、そんなことになっているようで…。

 と書いて来て、ハタと気付いたんです。僕らが先月行ったフランスのリバークルーズですけどね。日本から全日空でイギリスに発った時に、別にクルーズに行くと飛行機会社にも旅行会社にも申告していません。でもって参加したのはイギリスの旅行会社のパッケージツアー。この会社、英国で販売する旅行会社ですからね。国交省が、アンケートをこの会社に送って? なわけないよな。

 つまり来年の統計に、僕らのクルーズ参加はカウントされない?
 日本人のクルーズ参加者数は本当に正確に集計されるんだろうか? と! って別に心配になりませんけどね。まあ来年のクルーズ人口には、発表数に2人追加して読んで下さいね。なんてね。

 というか、ここからはまじめな話。アンケートの集計に際して、対象にしている会社というか、統計の分母を書いた方がいいと思いますけどね。
 アメリカのCLIAさんのクルーズ人口の統計には、ちゃんと、船会社名を挙げて、飛鳥とにっぽん丸も集計対象になっているとして掲げていますよ。かわいそうに、ぱしふぃっくびいなすが入っていないんですがね。
 でもって、世界のクルーズ人口のカバー率は90何%なんて、どこかに書いていましたっけ?

 なんかなあ、半年かけて集計して、多分、「これは公文書なんだから、ひとりでも欠落があってはならない」なんて、頑張っているんでしょうけどねえ。力を入れる場所をもう少し考えていただきたいなあ! なんてね。

 余計なことでしたね。31万5千人。まずは立派な統計です。
 でもインバウンド振興ですか? 外国船もいいですけどね、日本のクルーズを育てる方策も考えて下さいね。そろそろ。