さて、土曜日ですからね。都羅山駅の様子を書きましょうか?
 写真は、順不同ですね。最初の電光掲示板にはこの駅の目的地は、平壌。今すぐにでも、いやもう少し待っていれば、平壌行きの列車が出るぞ、という表示。
 でもって2枚目は、「将来」3つの路線を通じて、欧州へと鉄道を通すんだ!という決意表明?かな。

 最後は、いろんなところに、この地図が掲げられています。
 釜山を起点に欧州のリスボンが、ファイナルディスディネーションですね。
 ユーラシアを横断する鉄道も夢ではない、と…。
 でもって、コリアルートでは、この都羅山を交差点にロシアと、モンゴルルートが想定されています。
 
 いや、実は知人にDMZを見に行く! と伝えたら、「なんで釜山から行くの?ソウルまで飛んでそこから行けばいいんじゃない」なんて至極当然な反応が。でも、この駅に行く前でしたが、「やっぱりユーラシア鉄道を繋ぐ旅の起点は、釜山でなければならない」と思っていると伝えたんですが、この駅に行って見て、思い違いでないことを実感しましたね。

 つまり韓国人の信念もそこにあると、と。
 まあ、あと何年生きるか分かりませんし、身体が許すかどうかも分かりませんがね。このルートが通ったら、リスボンまで行ってみたい! そんな風に決意!? したのでした。

 韓国人のガイドさんとちょっと話す機会があって、北との統一をどう考えているのか?って。
 「ある日、偶然ソウルにいた時に、突然戦争が始まって、家族は平壌にいた、というだけで60年も会えないなんて…」、南北の統一というのは、彼らの悲願?というより当たり前の感情なんですね。 

 であることは、彼女のガイドの端々でも良く分かるんですが、「でも、今北の人は、金さんの人民みたいなもんですからね。一緒に国を造ってゆくというのは…」とあまりにも違い過ぎる人々の意識の差に、軽々しく統一、なんて言えないと。ぽつり。
そこから先は雄弁だった彼女も黙ってしまいましたね。

 つまり、戦争はまだまだまだまだーー終わっていないんだよね。

 でもねえ。不謹慎かもしれませんが、単なる異邦人としての僕が思ったことは、このDMZツアーは、まるでディズニーランドかと。それも仮想現実なんかではなくてリアルな現実世界のツアーだということですね。でもディズニーランドなんかに行くよりも、よりファンタスティックで想像力を刺激する旅だと感じてしまった。

 写真撮影を禁じられていたので写真はありませんがね。第三トンネルには、北の掘った狭いトンネルを歩くオプショナルツアーがあります。で、その坑道に降りて行くために、300mもあるモノレールが通り、ヘルメットをかぶり、下りて行くことができる。

 トンネルは頭がぶつかるほどの低さと狭さで息がつまるほどです。そんなトンネルが、DMZでは4本発見され、未発見のルートは、少なくとも「10数本はある」と言われているそう。
 つまり開戦となれば、1日でソウルは…。なんて機動戦略戦が計画されていた時代が長く続いていたわけで。

 まあいいわ。釜山からリスボンへ! ユーラシア特急が走ったら、必ず、ここに途中下車して、もう一度訪れてみたい。きっとユーラシアの平和を謳歌するようにユネスコの世界遺産に真っ先に登録されるんだろう!なんて…。

 北と南は、まだ「休戦中」なんだね。でも、それももうすぐ終わるはず…。ただ、そんな不安定な社会でまだしばらく生きて行かねばならないこの国の形に、僕らは責任がないのだろうか?
 

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