やっぱりフランス人はセンスがいいね。
 ほとんど暴動かと見まごうばかりの混乱のパリに戻って、マクロンさんは、デモのきっかけとなった「燃料税引き上げ」について、半年間の実施延期!で答えたそうですが。
 「行動の呼びかけ人の一人」なんて随分穏便な書き方ですが、コーシー氏は、「フランス人が求めているのは、バゲット一本であって、パンくずじゃない」とテレビで反論した、とか。

 なるほどねえ。1789年の秋、パリのお母さん達が始めた「パンを寄越せ」デモがフランス革命のきっかけになったというエピソードは有名ですからね。別に記事にはそうは書いていませんが、パンはパンでもバゲット全部を寄越せ! というわけですか?

 まあ、「パン寄越せ」に対してはマリー・アントワネットが「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」なんていったとか、言わないとかのエピソードがついてきますが、まさかマクロンも自分がルイ16世と重ね合わされるとは思っていなかったでしょう。だけど、こりゃあマクロンさんの大ミスですね。

 こうやって小出しに妥協して、民衆を懐柔して行くという政策は、あんまり、うまく行かないでしょう。反対派のリーダーがどんな戦術を取れるか?いやどんな戦略を持っている人達なのか、分かりませんので予見するつもりもないけど、「黄色いジャケット」とともに、「バケットを寄越せ」は、この12月革命が成功したら、歴史に残るエピソードになりますね。きっと。

 フランス人は黄色が好きなんですかね? 自転車の有名なレースであるツールドフランスでも先頭を走る栄誉を与えられた、イチバンの選手が着るのがマイヨ・ジョーヌ。つまり黄色いゼッケンですからね。って関係ないか。
 この反乱人達を「自然発生的」なんてメディアは書くけど、多分そんなことはない。 組織化されているのは、この黄色いジャケットを見ても分かりますね。ちゃんと政治的背景はあるんでしょう。

 ということで、ドイツのメルケルさんの失脚に続いてマクロンさんの命運も…。
 これからは、毎日「パリは燃えているか?」が、気になりますね。8日にまた抗議行動が行われるようですし。

 実は今年パリに行く予定だったんですよね。プロバンスを巡るローヌ川クルーズを終えるのがリヨン。で、リヨンからTGVでパリに出て…。ルーブル近くにホテルを予約し、モンサンミシェルの日本語ツアーも申し込んでいたんですがね。
 国鉄のストライキがあって、中止せざるを得なかったんです。結局、鉄道チケットの払い戻しはなし。鉄道員のバケットにでもバケたかな? なんてね。

 でもあの頃は、パリの反対運動がここまで燻り、爆発するとは思ってもいなかったですよ。行ったばかりのリヨンでもアルルでもマルセイユでも。それこそフランス全土に運動は広がっているようですからね。
 まあね。本音を書けば、燃料税の引き上げで、爆発して行く民衆の力をうらやましく見るのみ、です。なんて書くと、本当に摘発されるかもね。「1984年」の世界だったら、もう牢屋の中で、パンを恵んでもらうジャンバルジャン状態だったかもしれませんわ。

 しかし、日本人の憧れの旅先だった、ヨーロッパ旅行はますますハードルが高くなって来たですね。これまで外洋クルーズ船で欧州の地図を辿るように、海岸線つまり縁を旅してきたんですが、今年のローヌ川を経験して、「よし、これからはリバークルーズだ」なんて密かに。
 いま、おおぴらに言うと「あんた、なに言ってるの?」なんて言われかねないので、心の中だけで呟いているんですが。はい、「次はウィーン発のドナウ川クルーズで、ヨーロッパの心臓部へ」なんてね。
 オーストリア・ハンガリー帝国。つまりハプスブルグ家の栄華に接しに、「美しき青きドナウ」を下ろうと…。

 まあ行くとしても早くて2年後かなあ! 2020! って、プランだけが先行してしてますね。小笠原はどうした、世界一周はいいの?
 はい、どれでもいいんです。問題は世界の平和と安定‼ まあ、アメリカにはトランプさんがいる間は行きませんけどね。

 でも日本はどうしたの? もう50年前になるんかな? 1968年から69年といえば。あの時もパリも、カルチェラタンも燃えたのに…。
 フランスのメディアは、「マクロンの頭の中には庶民の存在なんてない」と左派学者の言葉を引用しているようですが。
 では、平和ニッポンのリーダーの頭の中には!

 まさに今、2018から19年だというのに? こうして、静かに18年も暮れて行く!