今日はフランスの話です。最近欧州はフランスネタでいろいろと賑わっていますが、昨日届いた雑誌CRUISEの2月号。まあ別に文句はないんですがね、まだクリスマスなのに2月号というのには、ちょいと違和感がありますが、良いですね、フランスの話題がたっぷり。

 今号の特集は、「話題の新造船、話題の新生船社」。
 私のこのところの興味にピッタリのテーマです。うんうん、読者の興味に併せた編集。これこそ雑誌編集者の心意気!ですね。
 というんでメインはポナン! 
 はいフランスの船社ポナンが新造船シリーズを建造し始めていて、そのコンセプトのレポ―ト、それにヴァージンのスカーレット・レディとか。

 特にポナンは、ついに欧州の客船後進国フランス? が本格的に世界に撃って出てきたという感じかな。
 1988年創業というから、「新生船社」というには、ちょっと戸惑いがありますけどね。つまりは郵船クルーズや新生・商船三井客船とほぼ同時期の創立ですからね。
 まあ、僕なりの「客船国際史」から言えば、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリアとそれぞれの国のナショナルフラッグをオリジンに持つ会社がクルーズにも進出してなんて纏めたあと、最後に「フランスにもポナンという小型船のクルーズ会社あります」なんて、ある意味付けたし風に語るだけの存在でした。
 そのポナンが、いよいよ世に問う、「フランスのエスプリ」ですかねえ。

 というか、日本のクルーズ会社との類似性でいえば、この会社、CMA・CGMつまりフランスのコンテナ会社の統合体の傘下に、2012年に加わり、そのあたりからドドン拡大戦略を加速し始めた、のかな?
 まあ得意分野は「エクスペディションクルーズ」。最初に注目されたのはル・ポナンというハイテク帆走客船で、地中海とか、地球の秘境を訪ねるとか、という感じでしたが、2011年就航の中型クルーズ船シリーズから大洋航海を充実させ…。

 つまり言いたかったのは、遅れてきたクルーズ会社、それも国際的海運企業系列の会社が、ここにきて花開く? 
 はいはい。郵船、商船三井の日系国際海運会社は、昨年ONEというライナーの統合会社までは進んでますがね。クルーズ分野はすっかり置き去り?
 なんてやめましょうか? 
 まあクルーズで立ち遅れていたフランス。ああ、そうそうクラブメッドはまだ一隻だけ帆走客船を運航しているのかな? そんな感じのフランス船社がついに、かな?

 なんていうか、欧米のクルーズ業界は、アメリカ一強支配というか、覇権が完成していて、コスタにしろキュナード、プリンセス、ホランドアメリカにしても欧州船社に見えてカーニバル傘下ですからね。それも経営のコンセプトは、大型船で覇を競う! みたいな大鑑巨砲主義が続いています。

 でもって英国もドイツイタリアも、つまりは「大衆クルーズ主義」へと舵を切っていますが、フランスの生き方は、大分違う、ように見える。
  安かろう型の、アメリカ型大量消費主義と闘って行こうと、いうのかな?
 
 ポナンの、ヨットタイプの新造船ル・シャンブラン(9900総トン)って乗客定員184人なのに乗組員数は110人ですからね。
 料金は? だし、コストは合わないだろうねえ。なんて思っちゃいますが…。これから同シリーズは6隻がデビューしてくるそうで、果たして…。

 話は変わりますが、この船に乗る人たちは、今度のパリのデモにはどんなスタンスなんだろうか? なんてふと思っちゃったですけどね。ちょうどT.Iさんのニュースラインアップで、マルセイユの貧民街で、フランスでは人気がない「マクドナルド」の見直し機運が出ている。なんて記事を見たばかりですからね。アメリカ流のファストフード対フランス料理の対決が始まる? 資本家対労働者。外国人労働者対カルロス・ゴーン、そんなこともイメージしちゃったですね。

 でも、雑誌CURISEのページをめくって行くと、ポナンの「ル・リリアル」ですが、11日間往復エア付きで59万8000円からーーというクルーズプラネットの広告が出ていますね。
 そんなに高くない。これなら…。次のクルーズ計画リストに入れときましょうかね。

 そうそう、今号のフォト・オブ・ザ・マンスですね。やっぱり17ページの水中ラウンジの幻想的な雰囲気の写真ですね。本当に海の中を泳ぐ魚が見えるの? なんて思いますが、心意気はいいんじゃないですか? まあこのラウンジの目的は、「瞑想のための場所」だそうだから、太陽と海と!という明るく健康的な雰囲気というより、混迷が伺える欧州の内省的雰囲気というコンセプトなんでしょうけど。悩めるフランスを著わしている?なんてね。

 正月休み用に。この号は買っておいた方がと思いますよ。