マイアミのクルーズコンベンションが始まって、俄かにSea Trade 誌の誌面というか、ネット面が勢いづいていますね。
 僕も、最近では、シートレードのサイトと、クルーズインダストリーニュースとクルーズクリティックスの3誌のサイトを読むようにしているんですが、インターネットの普及によって海外のクルーズニュースが、即、読めるようになったのは、大きいですよ。

 その一方で、彼らも紙、つまり雑誌類の発行を止めない。これら3社の考え方は、日本における業界紙。専門紙メディアの行き方を示していると思いますね。
 なんてね。でもCINさんは、月刊なのかなニュース雑誌をやっていますが、それとともに、年鑑に近いペースでクルーズ関連の各種統計を刊行している。
 新造船統計やら改造・中古船やら、世界各地域のクルーズ状況やらその展望やら、クルーズ会社のWHO’S WHOとかーー。
 これらのデーターブックのお値段は最低でも100ドル。1部990ドルなんてのもあってね。

 でも、何部売っているのか知りませんが、これなんか100ページ以内で、少部数でも、注文と同時に製本すればいいだけですからね。在庫はほんの少しあれば間に合う。いい商売かもしれないですよね。
 というより、そうしたデータ販売とともに、コンサルティングや、自ら主催するコンベンション、会議などの価値も高まるわけで…。

 ぼくもCINさんまとめの一隻別の新造船データを入手しましたが、個人では買えないわなあ! でも、イヤーブックは欲しい! ですけどね。
 にしてもこんな情報産業が充実できるのも、産業がそれだけの大きさを持ち、かつ世界性を持っているからですね。

 ただ、日本を含む極東というか、東アジアは欧米の市場と比べると、やはり言語の障壁がありますからね。東アジアクルーズ市場がしっかりして来れば、独自のニュースなりデータを世界に提供することはできる。つまり商売のチャンスはあると思うんですがね。

 まあいいや。というんで今日付けのシートレードというか、近着のニュースで興味深かった話です。あのバイキングクルーズさんが、中国の招商局、つまりチャイナ・マーチャントとの間で、包括的な提携を結んだということを、マイアミで発表したということかな?

 中国市場の開拓、新造船の設計、建造などで協力して行くということのようですが、バイキングはそれこそ2027年くらいまで新造船のオーダーを内定している。とされていますからね。特にリバークルーズでは長江に船を配船、さらに欧州では中国人向けのリバークルーズ船を走らせる予定ですからね、オーシャンクルーズでも…、というわけですね。
 これって別腹なのかな? それとも欧州建造船を中国市場にもなのか? まあどうでもいいか?

 もうひとつ面白かったのは女性の話。
 マイアミコンベンションのメインイベントは世界のクルーズ会社のトップによるトークショーなわけですが、これらのビジネスリーダーたちのディスカッションとは別に、女性トップを集めたパネルディスカッションを行ったみたいなんですね。(写真・シートレードニュースより)
From left, moderator Lucy Hockings of BBC World News, Carnival Cruise Line's Christine Duffy, Celebrity Cruises' Lisa Lutoff-Perlo and Princess Cruises' Jan SwartzFrom left, moderator Lucy Hockings of BBC World News, Carnival Cruise Line's Christine Duffy, Celebrity Cruises' Lisa Lutoff-Perlo and Princess Cruises' Jan Swartz(写真・シートレードニュースより)

 カーニバルのダッフィーさん、セレブリティのベルロさん、そして日本でもおなじみのプリンセスのスワルツさんかな? 彼女たちが登壇して、「クルーズは女の仕事」と言ったかどうかは知りませんが、ペルロさんによれば「すでのセレブリティのスタッフの30%は女性。4人の女性船長、5人の女性がホテルダイレクターについている」と。
 でも正直、そんなに多くはないなあ?というのが実感ですけどね。

 そして、これは誇らしく言ったのか、残念そうに言ったのか知りませんが、「カーニバルでは、女性の離婚が増えている」とダッフィーさん。つまり仕事に情熱を注ぐ女性スタッフが増えているという話。僕からすれば、クルーズの仕事って、家庭を持つには忙しすぎるのか、長期間家を空ける仕事だからじゃないかと思うんですけどね。

 でも、まあ、海と航海の仕事となると「海の男」という言葉が示すように、男の職場というイメージが強いんですが、「Women wear the stripe」なんて、筋の服を好む女性ーーじゃなかった「制服の女性」特集をシートレードが組んでみたり。アメリカのクルーズ業界の流れも推し量れるような感じで…。

 まあ「雑誌cruise」さんも、記者さんや編集部隊も女性ばかりで、その意味ではアメリカ並み?なんでしょうけど、日本のクルーズ会社はもう少し、女性が目立つような体制でもいいんじゃないですかね。なんちゃって、この話もどうでもいいか?

 ただねえ。日本のPRチームも大デレゲーションをマイアミに送っているはずなんだけどね。ニュースにもメディアにもほとんどその動向が見えてこないのは、なんとも。
 韓国だって、まあ中国や台湾や香港と一緒に「港の充実を図っている」なんてニュースが出ていますがね。それ以上に日本の港は進歩しているのにねえ。

 こんなことを挙げつらって、「日本の存在感が…」なんて書くつもりもないけど…。
 折角のマイアミですからね。クルーズ会社さんを驚かすような話が欲しいよね。
 って? そう一気に5隻の5万トンクルーズ船建造構想とか? マイヤーやフィンカンチェリに新造船発注を発表とか! 
 って話が小さかったですかね? グスン!