いやあ、勉強不足というか不明を恥じたのも、今度のクルーズでの体験でしたね。
 アテネの空港を旅立つとき、同行の女性たちが、こぞって税金還付の窓口に走る。といっても30分ほど並んでも聞いてみれば3000円ぐらいの還付を手にしただけだったんですがね。

 僕は、そんなにギリシャの町で買い物したのかよ!と気になって、お尋ね申し上げたところ、彼女たち曰くーー。
 「違うわよ、クリスタルの船上で最後に買ったお土産の税金です」と税金を還付していただいて、ニッコリ。もらうものはなんでも得した気分になれる!
 
 でも、疑問はわくわく。
 うん? なに?船上でのお買いものに税金? と我が頭脳は大混乱したのでした。免税が前提だとばっかり思っていた外国航路を行くクルーズ船で税金を取られたのかよ! 
 でもって、帰国してから調べ直したんですがね。ギリシャ、エーゲ海というより、EU諸国はいろんな限定を付けながらがらも、カボタージュの廃止、ないし緩和を実現していたんですねえ。

 今回のクルーズを申し込んだのは、2年前。折からのシリア情勢の悪化の影響でそれまでの定番寄港地だったトルコを寄港地から外し…。で、キプロスが加わったわけです。
 僕の頭にも古い古い記憶でキプロス紛争というのがありましたからね。キプロスはギリシャ圏であっても、政治的にはギリシャ国という範疇とは、ちょいと違うのかな? なんて勝手に思い込んでいたんですがね。行って見れば、パフォス港はまさにギリシャ。つまり我々はギリシャ国内クルーズに就航する外国船に乗船し、エーゲ海の美しい島々を旅したわけですね。

 まあ行ってしまえば、そんなことどうでもいいですからね。
 でもねえ、税の還付? に並ぶ我が相方さん達を待っている間に…。
 そう、クリスタルの船上のお買い物にも消費税がかかっていたんですね、と。
 この船の関係について、改めて沈思黙考。なんて大袈裟な話じゃないんですがね。

 改めてネットで、見つけました。18年3月に著わされたーー。
「ギリシャの内航旅客船業」= 日本海事センター( 企画研究部 研究員 野村 摂雄 研究員 伊賀川 直美さん)の論文(日本海事新聞)に行って見ましたよ。
 つまり一定の制約を付けながらもギリシャはカボタージュを解禁。その代りに他国籍の外航船に対しても付加価値税を課して、実質的な税収確保に向かったというわけですか?

 確かにアテネ発イスタンブール折り返しのクルーズなんかを想定してもサントリーニなどの島々を巡る、実質的にギリシャの観光資源を楽しむクルーズなのに、船上は無税! しかも日本のように地元のクルーズ船がないにも関わらず、無税! それよりは、外国船でも国内クルーズを認める代わりに、税金を払いなさいね。という方が有利…。だったというわけでしょうかね。

 こうしてエーゲの島々は、世界に開放され、人類の遺産として…。なんて話でもないけど、こうしてアテネの空港の窓口は、大混雑!というわけでしたね。
 それにしても、このクルーズはお酒も無料、チップもなし、だったからいいんですがね。
 そもそも乗船料に税は? つまりギリシャ国在住者が乗ろうと思った時でも、税金がかかるのかしら? なんて海事センターさんにお聞きしたいぐらいですが…。まあいいか?

 それより、日本でもそうした検討はしているんですかね? 日本発の外国クルーズ船のアイテナリーは釜山あたりにワンタッチするだけで、ほとんど日本の国内クルーズですわね。
 その伝で行くと、船上のお買い物とか、お酒とか…。
 なんてやめましょうかね。インバウンドの振興! それでいいんですね。はい。
 
                     ギリシャの観光資源
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