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   ほとんど居直りに近いブログになってきたかな? この絵は長崎に本拠を置く大島造船所が開発した「帆走LNG焚きバルクキャリア」のイメージ写真です。昨日付けの韓国の帆装タンカーよりもコンセプトははっきり分かりますね。
 もっともLNG焚というのは、画像では表現できない。文章でないと書けませんけどね。
 はい海事プレス紙によればーー、

 デッキ上の硬翼帆とLNG燃料推進を組み合わせることで、エネルギー効率設計指標(EEDI)50%削減を可能としている。ノルウェーで開催されていたノルシッピングでコンセプトデザインを発表した。
 開発を進める新たなコンセプトのバルカー「大島ウルトラマックス2030」は、推進力を生み出すデッキ上の硬翼帆とバルチラ製のLNG燃料推進エンジンを搭載し、船体形状を最適化。さらにソーラーパネルとバッテリーを搭載し、待機時間や湾内でも排出ガスを最小に抑えることが可能としている。

 石炭や鉄鉱石を運ぶバルクキャリアの燃料がLNG?というのも良く分からん話ですが、まあ某客船プロジェクトよりは、現実性があるのかな? でもよく読めば、フィンランドのバルチラ製のLNGエンジンが最大の環境対策のようですし、でもそれだけだと、いま盛んに欧州で造られているLNG焚き船と何が違うの? だし、帆がないとPRにならんから、なんて感じでデザインを公表したようにも見けられます。

 造船所の独自技術って、この場合、文章の中にある「船体形状の最適化」とこれらの機器類をまとめ上げるアッセンブルにあるわけで、これも画像化しにくい。
 帆がなくても、かなりの性能を確保できるんじゃないの?なんて思いますね。

 なんてね。
 いや、今日日経新聞九州版を見ていたら、長崎県が「クルーズ船の招致」から「観光産業の育成」へと産業政策の舵を切るなんて話が出ていましてね。
 クルーズの伸びが著しかった九州地区ですが今年に入って、中国からの客船寄港が減り始めて、次はどうしようか?なんて考えていたのかな?

 日経の本文でも「不振が続く造船業にテコ入れしてもしょうがないし」なんて感じで。
 造船も諦めて観光産業へ補助なんかに取り組み始めるみたいな記事ですがね。
 でもねえ九州の造船業って、そんな捨てたもんじゃなくて、愛媛地区とならんで、長崎、大島、伊万里、下関辺りは、まだまだ日本の造船業にとっては、中心的に育成するべき地域なんですけどね。
 とりわけ大島さんは、バルクキャリアを造られせればいまだに世界一の競争力があると言われていて、ライバルの韓国がバルクを建造しないのも、日本というか近隣に大島や今治造船があるから…。なんですよね。

 長崎がクルーズ船誘致から観光事業充実へと舵を切るのは、僕は大賛成ですし、隣の熊本県では、クルーズ船への食品や日用品の供給事業を始める会社が立ち上がったし、三菱・長崎も客船修繕の営業を始めたなんていうニュースも流れていましたよね。

 つまり観光といっても、観光客を連れて来ることしか、頭に浮かばない中央政府のやり方では地方や地元には金は落ちない。そして町は混むだけ? みたいな話になりますからね。
 長崎にとにかくお願いしたいのは、クルーズ振興のためには、クルーズ船の建造再開のために何から始めれば…。のプラン作りと産業への支援の取り組みですよね。

 AIDAショックから数年。三菱さんは大型客船は止めて「中型以下のクルーズ客船やROPAX」を目指す!という方針を明らかにしたはずなのに、一体??? まったく音無し…。 上場会社として、そうした方針のその後を発表して欲しいですね。株主総会に行こうかな?

 いや真面目な話、クルーズ産業の下地があるのは、ある意味九州地区と瀬戸内地区だけですからね。観光の振興もいいですがね、「お家再興」を目指して造船振興の視点も忘れないでくださいね。
 
造船業が海外との競争激化で厳しいため、(代わりに)観光産業を育成し、地域経済のテコ入れを図る」なんて日経の地方版が書く! なんて寂しいよね。欧州造船業だって、一時期は壊滅したんですから…。
 九州にポテンシャルはある。
大島さんだって健在だし…。