「本屋で本を買うのは、八百屋で魚を探すのより難しい」--なんて誰かの格言でもないですが、3連休の野暮用の合間の時間つぶしに小田原の書店U堂を散策したんですが。
 まあ目指す本といっても、初めからあきらめていますが、この書店、使いやすい画面での在庫リスト=出版書籍リストがあるんで。今回は、松尾芭蕉さんの「奥の細道」でもあるかと、探したんですがね。いや解説書は高いし、読みたくもないんで、原文の文庫本旅行記あたりをね。

 でも、やっぱりないですね。仕方なく、所在もなく、書棚を巡っていたら、なんと「動物農場」にばったり。はいジョージ・オーウェルさんの「アニマル・ファーム」(岩波文庫)を見つけまして、思わず…。
 この本、自分としては既読本扱いだったんです。というのも、高校時代、英語の副読本として配られましてね、読んだのか読まなかったのかほとんど覚えてもいないんですが、まあストーリーはだいたい。

 僕の高校って、はい梅宮辰夫さんの母校つまり僕は彼の後輩なんですけど、なんだか変な学校でね。時代もあったのか、世界史の夏休みの宿題として、何冊かの指定読書と読後感想文の提出を求められまして。そのひとつが「共産党宣言」。まあ一応読みましたよ。でも感想文は「ロベスピエールとフランス革命」の方にしておきましたけど。

 って話が逸れた。で、「動物農場」の方は昨夜、多分トロツキーがモデルの革命豚の理論家スノーボールが、スターリンを模したナポレオンとの権力争いに敗れて逃げ出すところまで読んで寝てしまったのですが、まさにロシア革命のパロディ。

 この本がロンドンで出版されたのは、1945年の8月17日。つまり日本国がポツダム宣言を受け入れて無条件降伏した翌々日なんですね。
 ソビエトロシアは、もちろんこのころ連合軍というより、英国とも連合して対ドイツ戦をリードした国です。そんな時に、ロシア革命後の内部抗争をしっかり書いていたなんて…。

 まあ我が母校の指定図書もいい加減なもんだと思いますし、今だったらPTAあたりから抗議されたかもしれない。古き良き時代です。でも、このブログに高校生の読者がいたら、一読…。ってそんな人いないわなあ。きっと。
 
 で今日は何が書きたい? うん、ロシアの話もいいけど、今はやっぱり中国のことかなあ?
 去年の秋、一度上海に行ったんですが、まさか貨幣の死滅? まで習近平さんが考えているとは思いませんが、3泊の旅行中、中国元を全く使わなかったという話はどっかで書きましたよね。
 で、車でハイウェイを移動していた途中のドライブインで見かけたスローガンに「特色社会主義形成新時代」。で「中国共産党に入党しよう」のポスターもあって…。

 まあこの国を旅している間、WIFIは全く使えなかったし、もちろんGooglも見ることができませんでしたけど。にしてもそんな社会の懐に抱かれてみると、ちょっとした恐怖心とともに、なんか平和で居心地の良さも感じたんですね。「動物農場」の被支配動物たち的な安心感かな?

 20数年前、上海を初めて訪れた時に真っ暗な夜の街に、車のヘッドライトが当たった時、急に浮かんだ巨万?の大衆を見たときに感じた違和感、というか驚きは忘れませんからね。その時との落差を感じたですね。
 中国革命!の結果ですか? というより国民の生活も良くなっているし、浦東空港につながるハイウェイは、まるで未来社会のようで、日本の近代化はとっくに追い抜かれている? なんてことも感じましたね。

 なんか、まとまらないけど、今朝の海外のクルーズメディアは相ついで中国の話題を報じています。
 カーニバルグループが先週11日に上海で、コスタ・アトランチカをCSSCカーニバルに移管した(シートレード)。そして、「まもなくコスタメディタレニア」もCSSCカーニバルに加わると。
 クルーズ・インダストリー・ニュースは、ロイヤルカリビアンが2021年の運航計画を明らかにするなかで、中国への進出を強化するとし。ボイジャーに加えてオアシスクラスの新造船ワンダー・オブ・ザ・シーズも中国へ、だそうです。

 さらにより確定的な話として
ーーA highlight of the 2021 season will be a special sailing to experience some of Japan’s most famed cities, including Shimonoseki, Maizuru, Niigata and Hakodate (Hokkaido). 
 はい、21年シーズンのトピックは、スペクトラム・オブ・ザ・シーズを3,4泊から7泊の日本クルーズに投入。30本もの日本クルーズを企画してるんですって!
 沖縄と日本列島に中国人をたくさんお連れするーーと。

 きっと今ごろ、日本政府観光局やら、港湾局は小躍りしながら「どう歓迎するか」なんて考えているんでしょうね。
 でもこれでいいんですかね。

 やっぱり「東アジアは中国やん」ですか? 日本から中国大陸に攻め込む?なんて意欲も発想もないでしょうけど。欧米列強に蹂躙される中国市場? そんなこともないか。
 日本は、欧米をライバルに? じゃなくて、「オリンピックイヤーの翌年もクルーズで盛り上げる」で行くんだから、万々歳かな?

 5年ほど前、中国需要を当て込んでバルクキャリアの大量建造という狂騒曲を演じ、結局、姿を消して行った第一中央汽船や三光汽船。そしていま集約という名の終息過程を歩み始めた日本造船業ーーそれも中国への過度の期待からでしたね。
 さてクルーズでは、何が起きるのか???