客船練磨のクルーズブログ  船知めん太

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

ギリシャ

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

チプラスってなにもの? 裏切りか敵前逃亡か? って、まあEUは残ったんでしょうね?

 なんだか、笑い飛ばすより方法はないですね。チプラスさんてなんだろうねえ。こんな風に折れるんなら、この1,2週間のゴタゴタってなんだったんだよ、って言いたくなりますよ。
 イソップのロードス島のうそつきの話を思い出しましたね。「僕はロードス島にいたときは、何でも出来た」例は忘れたけど、幅跳びも高飛びもなんでも一番!と吹聴してやまぬ男に、識者が「ここがロードスだ、ここで跳べ!」といさめたという話です。
 チプラスさんは、ブリュッセルだのストラスブールだのに出かけては、「ギリシャ人は…」とか「ギリシャは戦う」みたいなことを言い続けていたのに、最後になって「僕が説得します」???。
 世界がギリシャの立場を理解し始めつつあったのに、一体なんだったんでしょうね。共同体重視に急変した理由が知りたい、というか初めから、こんな展開を想定して、国民投票を実施したんでしょうか?
 だから左翼って信用できない! 敵前逃亡、敵前での裏切り? なのかなあ?
 国民投票のあと、EUとの交渉を担当していたバイクに乗った怖い顔した財務大臣、名前を忘れたけど、彼が急遽辞任したあたりから、用意されていたんだろうかねえ?にしてもチプラスは、アテネに帰って、どんな話をするんかねえ。
 私なんぞ、メリナメルクーリまで引っ張り出してギリシャの肩をもったのに、「この裏切りもんめ!」だよ。

 というんで、やっぱり「ナバロンの要塞」をまた思い出したです。ギリシャのレジスタンスが爆破部隊に協力するんですが、そのレジスタンスのヒロインが、「ドイツ軍の拷問にあって」という話で、信用していたのに、どうも情報が漏れる。でもって、服を引っ剥がして背中を見ると、その「拷問の跡」がない! つまり拷問の寸前に寝返っていたんですね。
 なんて、チプラスがそうだ、というつもりもないんだけど、ただ展望もなく、口先だけで騙っていたんでしょうかねえ。

 まあいいわ、これでEUは曲りなりにも共同体としての形を維持するんでしょうが、ドイツも評価を落としたというし、いいやり取りではなかったですね。そしてギリシャ人には、もっとひどい地獄がくるんかな?
 そしてはるか極東の島国の株式相場も一定の安定を取り戻して、危機を先送りする? めでたしめでたし!ですか。なんか、はしっこいトレーダーさんだけが儲けたような?
 皆さん、ギリシャに行きましょうよ。やっぱりあの島々の美しさと明るさ、遺跡の町に流れるゆったりとした時間。付加価値税が引き上げられ、島々への優遇措置がなくなる前に、行っておいたほうがいいですよ。ここはクルーズの聖地ですし、人々の心が荒れる前にね。
 
 はい、ただ、ユーロは現金でもって行きましょうね。なんてこともないだろうけどね。もう。


チャンドリスとマイヤーとアンソニー・クイン? 記憶の糸を辿っています。

 ピースボートの記憶から始まった、ギリシャ編ですが、記憶の糸はどんどん手繰り寄せられていきますね。
 ええ、チャンドリスさんのことをね、思い出しちゃったですよ。どんな経緯だったのかなあ? 彼には、ロンドンでインタビューして、その後ドイツのマイヤーベルフトで建造中のギャラクシーの建造風景を見学させてもらいました。ええ、パッペンブルクの、いまや世界最大の客船建造ヤードであるマイヤーに行ったわけですが、屋根つきの工場みたいな造船所で、日本の造船所のようながさがさしたイメージはなかったですね。河をさかのぼった場所に立地する閑静な田舎町でした。

 そうやねえ。韓国のSTXが崩壊して、フランスやフィンランドの造船所がリリースされて、フィンランドはマイヤーさんが引き受けたのかな? あのころは建造能力も小さかったのに。いまやイタリアのフィンカンチェリと世界を二分する客船ヤードですからね。フィンカンチェリがカーニバルなら、RCIはマイヤー。RCIとマイヤーとの関係が出来たのが、チャンドリス、つまりセレブリティの船を造るようになってからですからね。ドイツは産業も日本と同様ワンセット持っています。ドイツ恐るべしです。というか立派だよね。その世界戦略!

 でもって、チャンドリスの工務担当のおじさんと親しくお話させてもらって、この人、長崎や呉なんかに長期滞在したことがあるとかで、一年中、ほとんど海外かロンドン。でもって「夏の間だけ島に戻って…。それが楽しみで働いているようなもんさ」なんて言っていたですね。
 「今度、島においでよ」に「はい」なんて適当に答えてしまいましたけど、その島の名前が思い出せなくて、昨日から記憶の底をつっついたりしてたんですが、残念。ええええ、チャンドリスさんもここがふるさとみたいな話でしたね。<今思い出しました、キオス島だったかな=はい、9:38分です>

 ギリシャといえば、海運国。といっても船を運航する側ではなくて、オーナーさん。つまり日本で言えば愛媛船主みたいな、というか戦後の復興にあたって、船主として世界に伸したわけですね。いまだに世界の2大海事展といえば、ノルウェーのオスロで開かれるノルシップと、アテネ、ピレウスで開かれるポセドニアと決まってますから。(で、舶用機械の展示会は、ハンブルクの海事展なんだよね)
 ただし、彼らは商売の拠点はニューヨークであり、ロンドンに置いていて、でも心はエーゲ海なわけですね。

 いやねえ、そんなことを思うと、ギリシャ自体の産業のポテンシャルはそんな、経済が破綻するようなもんではないし…。と思うんですがね。つまり欧州の一員というより、ギリシャは欧州の心の…、みたいなね。
 国の強さ、というか経済の健全性をいう時、僕らは、どうも製造業の基盤がしっかりしている国を一等国みたいな言い方をしますが、どうなんでしょうかねえ。それが資本主義!なんでしょうねえ。 
 でもって、大国とは資源を牛耳る国。アメリカやロシアや中国? 製造業国、農業国というのが、西欧であり日本なのかな?
 なんて考えて行くと、「過去の遺産」「文化」なるものを、武器にしたブティック国みたいな存在だって、あってもいいんでは? 製造業国vs資源国vs文化遺産国ーーなんてね。でもねえ、文化遺産で飯を食って行くべき国、それを支配するクルーズ業なりホテル業なりが、外国資本に牛耳られてゆくのはなあ。

 なんてね。
 ギリシャといえば、メリナ・メリクーリとか、アンソニー・クインを思い出しますが、って、ええええ。「日曜はだめよ」。いや「ナバロンの要塞」ですよね。
 ドイツと戦うために、ギリシャに作られたドイツ軍の砲台を破壊するグレゴリー・ペックとアンソニー・クイン。
 って、オラって戦争映画随分観ているね。
 なんだかなあ。今度も、チプラスは、オバマと話しながらことを進めているような気もしますしますし、アメリカさんは欧州の安定を望みながらも、ユーロ圏が力をつけて行くことへの警戒感なんかもあるんじゃないですかね。

 なんてね。真夏の夜の夢でした。さあ、東京もようやく暑くなるみたいですね。

 とここまで書いてから、アンソニークインを調べたらメキシコ人だったみたいですね。
 それより、軍事政権に反対してパージされた、ギリシャ左派政治家の女神みたいな、メリナ・メルクーリのことが気になって調べていたら、こんな著述が出来ました。
 彼女は、ギリシャで圧倒的な人気を誇る女優・政治家ですからね。EUに対する気分って、こんな感じじゃないでしょうか。確かピースボートでピレウスに行ったときにも、彼女の名は聞きましたね。まさか出港式には来ていなかったと思うけど。

文化活動では、EU共同体について議論中、「政治・経済的共同体はいいが、『文化』はそうは行かないのではないか? ヨーロッパは元々、各地域で出来た都市国家の集合体が国家を作っているのだから、それら各都市にある固有文化を尊重すべきだ」と発言し、それが、アクロポリスから無断で持ち出され大英博物館に展示されている幾つもの遺跡の欠片(かけら)の返還問題となった。



  

ソクラテスかマルクスか? NOの選択をした人々を採りますね、

 天気悪いですね。気分が晴れません。欧州は、我々が帰国したあと気温が上がり、英国でも毎日30度以上の日が続いたみたいですね。
 あの明るさ、はい毎晩10時ごろまで明るかった日々を思い出しますね。日本に夏が来るのはいつなんでしょうか? まあ来たら来たでうんざりするのかも知れませんがね。
 
 でもってギリシャですね。まあ共同体というのは、理念で結びついてるように書いてきましたが、実際には市場の統合、通貨の統合、政策の統合、そんなことを目指す極めて経済的な行為なわけで、経済的理念に齟齬が出てくれば、危うくなる。わけですかね。
 年金減額、公務員の削減、給与の削減、ってたしかに、日本で同じ緊縮策みたいなことが実行されるということになれば、ギリシャ並みかそれ以上の反対運動は盛り上がるかもしれませんね。世界経済だとか、ECがどうなるか、欧州の結束は? なんて日々の生活からすれば、関係ないもんねえ。
 チプラスさんは「民主主義の勝利」なんてギリシャ人の喜ぶ言葉をならべていましたが、さてECの報復はどうなるんでしょうかね? ドイツがどんな策を打ち出してゆくのか、マーケルいやメルケルさんの正念場かもしれんです。ドイツにとってECというのは、生命線ですからね。彼女がリタイアして、ギリシャの首相にでも立候補したらどうですかね。それぐらいの指導力のある人間がギリシャにも出てこないと…。

 なんてね。ギリシャというか、アテネにはあんまりいい印象がないんですよ。わが相方さんはアテネのことは大好きみたいですが、私が最初にかの地に行ったのがピースボートへの取材の時です。ピレウスからギリシャ船で行く初めての地球一周の取材でした。辻元さんも乗ってらしたですね。吉岡さんもいたっけ。
 確かに夜中にライトアップされたアクロポリスをタクシーの中から見上げた時に、震えるような張りの気分に襲われたのを覚えています。ピースボートも、バッグの積み下ろしを若者達が率先して担うとか、船内でのサービスも、あの時始めて理想科学のプリンターを見たのかなあ? とにかく、船の床に寝っころがりながら、徹夜でいろいろ取り組んでいた若者達のボランティアチックな取り組みにも好感が持てましたよ。
 船には東ドイツの若者が乗り組んできて、陽光の元でティーチイン。まさに西に統合される寸前でしたか? むしろドイツ人の方が自信がないような感じで…。

 そのころギリシャはやはり左派政権でした。でも西欧諸国も社民党の力が強くて、気分は似通ってもいたのかな。出港式には政権からも挨拶に来てたと思いますね。
 ただ、朝ホテルの外に出て、アテネの空気を、胸いっぱい吸おうと思ったんですが、どうも景観と裏腹に排気ガスというのか、空気が綺麗でなく。今考えれば当たり前なんですが、街角にゴミが積み上げられていて、違和感を覚えましたね。アテネ! というイメージにはゴミの集積なんて、考えられなかったのかも知れません。
 その後もオリンピアだとかロードスだとかミコノスとか、いろいろ行きましたが、アテネの雑然の印象は抜けないですね。

 まあ、再び雑然! が支配するのか、生活を謳歌する社会!みたいな理念で国が維持できるのか? 昨日までポピュリズムの身勝手さに好印象を持たなかったのですが、彼らがそれを選択したのなら、それもまた人生! ですね。別にクレームを付ける話でもないし、株安だって受け入れますよ。

 ギリシャは、僕が付き合ってきたカメラマン達がみな大好きな国、つまり被写体として素晴らしい国であることは今でも間違いないと思います。それが彼らの美意識なんでしょうし。
 でも住む気にはなれない? かも。

 にしても、ソクラテスよりもマルクスよりも、1日60ユーロの預金引き出しのために並び、それでも「ノー」を選択した人々の決意に敬意を表したいですね。天気が晴れたあと、やってくるじりじりするような夏日の中でも意思を持ち続けられるのだろうか?、まあそんなことは、今はどうでもいいのかも。
  
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