天気悪いですね。気分が晴れません。欧州は、我々が帰国したあと気温が上がり、英国でも毎日30度以上の日が続いたみたいですね。
 あの明るさ、はい毎晩10時ごろまで明るかった日々を思い出しますね。日本に夏が来るのはいつなんでしょうか? まあ来たら来たでうんざりするのかも知れませんがね。
 
 でもってギリシャですね。まあ共同体というのは、理念で結びついてるように書いてきましたが、実際には市場の統合、通貨の統合、政策の統合、そんなことを目指す極めて経済的な行為なわけで、経済的理念に齟齬が出てくれば、危うくなる。わけですかね。
 年金減額、公務員の削減、給与の削減、ってたしかに、日本で同じ緊縮策みたいなことが実行されるということになれば、ギリシャ並みかそれ以上の反対運動は盛り上がるかもしれませんね。世界経済だとか、ECがどうなるか、欧州の結束は? なんて日々の生活からすれば、関係ないもんねえ。
 チプラスさんは「民主主義の勝利」なんてギリシャ人の喜ぶ言葉をならべていましたが、さてECの報復はどうなるんでしょうかね? ドイツがどんな策を打ち出してゆくのか、マーケルいやメルケルさんの正念場かもしれんです。ドイツにとってECというのは、生命線ですからね。彼女がリタイアして、ギリシャの首相にでも立候補したらどうですかね。それぐらいの指導力のある人間がギリシャにも出てこないと…。

 なんてね。ギリシャというか、アテネにはあんまりいい印象がないんですよ。わが相方さんはアテネのことは大好きみたいですが、私が最初にかの地に行ったのがピースボートへの取材の時です。ピレウスからギリシャ船で行く初めての地球一周の取材でした。辻元さんも乗ってらしたですね。吉岡さんもいたっけ。
 確かに夜中にライトアップされたアクロポリスをタクシーの中から見上げた時に、震えるような張りの気分に襲われたのを覚えています。ピースボートも、バッグの積み下ろしを若者達が率先して担うとか、船内でのサービスも、あの時始めて理想科学のプリンターを見たのかなあ? とにかく、船の床に寝っころがりながら、徹夜でいろいろ取り組んでいた若者達のボランティアチックな取り組みにも好感が持てましたよ。
 船には東ドイツの若者が乗り組んできて、陽光の元でティーチイン。まさに西に統合される寸前でしたか? むしろドイツ人の方が自信がないような感じで…。

 そのころギリシャはやはり左派政権でした。でも西欧諸国も社民党の力が強くて、気分は似通ってもいたのかな。出港式には政権からも挨拶に来てたと思いますね。
 ただ、朝ホテルの外に出て、アテネの空気を、胸いっぱい吸おうと思ったんですが、どうも景観と裏腹に排気ガスというのか、空気が綺麗でなく。今考えれば当たり前なんですが、街角にゴミが積み上げられていて、違和感を覚えましたね。アテネ! というイメージにはゴミの集積なんて、考えられなかったのかも知れません。
 その後もオリンピアだとかロードスだとかミコノスとか、いろいろ行きましたが、アテネの雑然の印象は抜けないですね。

 まあ、再び雑然! が支配するのか、生活を謳歌する社会!みたいな理念で国が維持できるのか? 昨日までポピュリズムの身勝手さに好印象を持たなかったのですが、彼らがそれを選択したのなら、それもまた人生! ですね。別にクレームを付ける話でもないし、株安だって受け入れますよ。

 ギリシャは、僕が付き合ってきたカメラマン達がみな大好きな国、つまり被写体として素晴らしい国であることは今でも間違いないと思います。それが彼らの美意識なんでしょうし。
 でも住む気にはなれない? かも。

 にしても、ソクラテスよりもマルクスよりも、1日60ユーロの預金引き出しのために並び、それでも「ノー」を選択した人々の決意に敬意を表したいですね。天気が晴れたあと、やってくるじりじりするような夏日の中でも意思を持ち続けられるのだろうか?、まあそんなことは、今はどうでもいいのかも。