昨日付けのこのブログへの書き込み欄は、大賑わい! って、4,5人で騒いでいただけですが、よく読み返してみるとピースボートさんへのコメントで盛り上がっている。というより良平さんを偲んで、盛り上げている! といった方がいいのかなあ?

 で、クルーズと船旅って、違うんだよね。と改めて感じましたですね。 まあ、勝手に違いを述べているだけですが、良平さんの大型クルーズ船に対する感じ方、つまり、カリブの大型船への「なんだかなあ」感が、船論へと転じて、ということでしょうかね。

 でも考えてみるとですね。僕のクルーズに対する論調も、伝統的な船旅の復活というイメージからスタートした日本のクルーズに対して、料金が高いとか、古臭すぎるとか、結局、理想はQE2かよ! あたりへの反論から、「クルーズってもっと安いんだよ。カリブ海じゃ、1泊1万円なのに」という批判を登場させ、「クルーズは大衆のもんである」という風に作っていったような? というかこういう論理って、アメリカの船会社というか、CIAじゃなくって、CLIAあたりが、盛んに言っていた話なんですよね。いま考えると、私もしっかり洗脳されていたというか。

 アメリカの船会社も、当時盛んに、「クルーズとは、老人向けの、閉ざされた狭い空間にとじ込めるような非活動的な旅」ではなくて、(大型化によって)、「明るい太陽のもとで休暇を過ごす、のびやかで活動的な旅」「旅のスタイルはフライ&クルーズだよ」なんて風にPRしていましたからね。
 そんな風になっていないから、日本のクルーズはダメなんだ! と書いていたし、しゃべっていたんだね、私も。

 でも実は良平さんではないけれど、伝統的な船旅派はどうやら、そんな風潮を苦々しく思っていたんですね。でもって船旅に対する文化的な論調は、だんだん影を潜めて、まずは「世界一周のロマン」へと置き換わり、キーワードは、単に「安い旅」へと置き換わる。だいたい日本の旅行を支配する旅行会社さんは、「安い、お手軽」だけがPRポイントのすべてですからね。彼らも、最初は、クルーズの登場で「豪華で高額の旅を売れる。新しい市場や」と飛びついたはいいですか、その後のクルーズ販売戦略も、アメリカの大量消費礼賛型というか、「大型船こそ論」へと変わってゆく。

 当時日本マーケットは、海外で大型新造船が登場すると何百人単位のツアーが出てゆく、イメージは「伝統的船旅」派なんですが、実際には「物見遊山派」という感じで旅が成立する。
 「ゆったりとした旅」=船旅をイメージして出て行った人たちがカーニバルデスティニーに乗って帰ってきても、船旅イメージと実際のクルーズの落差に…。
 大体カリブの大型船って、船は大きいけど、パブリックスペースには人があふれていて、外国人ばかりだし寛げない。でもってキャビンに帰って過ごしている訳ですけと、これが思った以上に狭くて、しかもテレビでは英語の放送ばかり。
 なんか狭かったなあの印象しかないいんですね。しかも食事は外人と同じテーブルで…。馴染めなかったんですね。
 結局、日本市場には定着しなうちに、中国から大型船がやってくるようになって…。
 
 一体私の25年間ってなんだったんだろう! 結局アメリカ型の民主主義幻想に毒されて! ああ、僕の人生を返せ! ってか? って、話がまたまたずれていますけどね。

 ここで思い出すのは、先月イギリスで会った人たちのクルーズ感ですよ。すでにリタイアしたわが同輩の元パイロットさんは、「クルーズはいいよね。シンガポール発のシルバーシーは最高だったよ!」なんてご満悦な表情でお話していたんです。でもってその甥っ子さん。40代後半のファミリーですがね、「クルーズはいいよ、この間もカリブ海でロイヤルカリビアンに乗ってきたよ。ファミリーで」と話し、その小学生の息子も「うーん、楽しめる」って大人みたいなコメントをくれましたが、そうなんだよね。
 60代と40代の乗る船は違うんだよね。
 
 そんなこともごちゃまぜで、「クルーズはのんびり旅出来て、しかも安い」ーー日本で僕たちは、こんなことばっかり書いていた。良平さんの言う船旅と、僕らが当時言っていたクルーズとは、違う。もっと丁寧な議論をしないといけないですよね、なんて昨日のこのブログ上での論争を読み直して感じました。

 それにしても、大体オラは供給者でもないのに、偉そうに! 自分の好きな船に、見合った予算で出かけて行けばいい話なんだよね。お孫ちゃんと行きたければ、プリンセスを選べばいいし、船旅の究極を楽しみたければ、クリスタルって、またかい!
 でもって、お金がなければ、ピースボートで世界一周って。もうそんな金もないよ。株どうなるんだろ? かな。

 まあいいや。どうもねえ、中国から巨大なクルーズ船が日本にやってくるようになって、これが僕らが望んでいた「クルーズの未来」だったんだろうか? なんて、あららの心境です。
 そんな時、出会った良平さんの船旅感。でもって、そちらに改めて引きずられる私。って定見がないだけだよね。まったく。

 今? どうでもいいけど、次のクルーズに行くお金をなんとか稼ぎ出さないことには、どうにもならんわねえ。
 どんな船? いやまずは資金稼ぎやね。
 「クルーズには年金も貯金も使わない!」 ーー相方さんの老後資金も入用ですからね。まずは、そっちの算段からかな?  
 あああ、いつまでたってもわが暮らし…。なんてね。