今朝の産経新聞一面の見出しは、「子供には見せられぬ」ですって。でもって、でかでかと写真は強行採決する委員会の風景。新聞って子供は見ていないんですかね。見せたくない場面を、どかんと見せて、「子供に…」ですか?
 なんかなあ、産経さんだけじゃなくて、反安保さんの新聞の方も、建前ばかり先行して、本当に主義なのか売らんかな、なのか?
 でも、「子供に…」というのは、本当ですよ。60年安保のころ、僕は小学5年の多感な少年。前途は洋洋で、末は博士か大臣か? みたいな感じだったのに、テレビや新聞で見た安保国会とキシさん。この人、人相悪かったもんなあ。それにハガジー事件だの、樺美智さんの悲劇とか…。しっかり見せられて、はい。そのまま表街道での出世なんて疑問を持っちゃったですね。でもってT大を目指すのをあきらめ…。なんて嘘ですけどね。そんな実力はなかったですが。
 でもって、進学した中学が「都の西北、早実の隣」中学。65年ごろから、毎日のようにわが校の校門の前にも機動隊のお兄さん。朝、最初に学校の入り口であいさつする、のは…。というか、どっちかというと、ガンつける生活ですけどね。
 昼休み若い機動隊さんとも垣根越しに話したりして、なんか田舎の純朴な青年たちだなあ、なんて印象が残っています。
 いずれにしても立身出世を目指すなんて意識から変わっていったのは、60年の映像ですからね。昨日のあんなシーンなんか子供に見せてはいけないですよ。僕みたいに道を誤る! 日本国にとって多大な損失に違いない、なんてね。
 
 まあそんなことはどうでもいいですよね。アメリカと一緒に歩んでゆきたい!という、戦後一貫しているレジームを踏襲する政策を強力に進めたアベソーリ。なんか時代を俯瞰してみると、60年安保にしろ、その後の市場開放やら、沖縄返還や郵政民営化にしろ。親米史観から見れば、その時の首相さんが、アメリカの意向を慮って、としか読めないですからね。
 昨日は午後、ちょっと原稿を書いたあと、国会中継を見ていましたが、福島瑞穂さん、結構演説上手いですね。感涙にむせびそうになりました。山本太郎さん。国会のイロモノみたいになってきましたけど、アメリカの来年度予算を引いてきて、日本が役割分担を引き受けることで、米国の軍事予算削減が目指されている、ことなどをしっかり指摘して。この安保法制の仕組みがよく分かりましたね。アメリカは兵員削減、日本は軍事費増強! ですか?
 
 もっと俯瞰しちゃうと、このところの菅官房長官さん、中国の東シナ海ガス田での生産開始の兆候!とか、やたら中国の膨張主義の例を暴露して。別に緊張してなんていないのに、緊張をイメージアップする。
 採決のあと、どんな風に中国の印象を変えて行く情報を流してゆくのか、見ものです。いやいや、これからは辺野古が始まりますんでね。遠くから辺野古の役割を強調するニュースが出てくるんかな? まさか「アメリカとの約束」で突っ張るんかね? 安保法制では、自民党は「選挙に勝ったんだから、当たり前だろう」で、結局押し切りましたがね、沖縄では選挙に負け続けてりますからね。果たして多数の論理で押し切れるんでしょうか??? それとも?

 まあいいや、今年はこんなことがなければ、中国からのクルーズ客船。それも運航しているのはアメリカの船社。寄港地は日本、つまり「日米中友好の使者」みたいなフレームでストーリーを作ることは可能だったのにねえ。「爆買い」なんていう下品なキャッチではなく、東シナ海は係争の海ではなくて、友好の海なんだってね。
 でもって南シナ海には、アメリカ船社と中国船社、それに日本系のクルーズ会社も混ざって、観光開発を進めて行く、交流の海!というフレームでだって話は作れるはず。

 クルーズ産業こそ、大東亜、じゃなかった、悠久の歴史の流れの中で、東アジア諸国が交わることが出来るビジネス。平和産業なんだよね。
 って、福島さんや、山本君の演説ほどうまいアジテーションは、書けないねえ。
 ごめんなさい。道を誤ってよかったかな?