客船練磨のクルーズブログ  船知めん太

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

三菱重工

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

「的を得る」ではなくて、「的を射る」? でも的が見つからないんですよね。実は 

    •  いやあ、きついですね。一昨日付のブログへの書き込みですが、「やれやれ」さんから、「的を射る」という言葉はあっても、「的を得る」という言葉はないぞ! というご指摘。
      確かにないのかな?ですが、間違いやすいですね。語感からくるんですかね?
      なんて笑いながら思ったんですが…。

      でも、考えて見ると、「的を得る」っていい言葉ですよね。あってもおかしくない。
       どうも長い間三菱さんの社員さんと付き合った経験でいうと、なかなかスマートな方々が多くて、「的」が見つかっても見ないようにして時が過ぎるのを待つ! なんて、失礼な話で済みませんが、そんな方々が、多いような気がしていたんです。

       どうやら「的を得た」(いや失礼)ご指摘のようで、これまで、「現場の不効率者の一掃」みたい「的」があって、それに気づいていて、現場からそんな声が出て来ているのに、どうして上に上がって行かないのか? なんても思っていたんですがね。
       もちろん、それだけが「的」ではないかもしれませんが、今からでも遅くないわけで、「的」を得たのなら、それに向かって矢を射て欲しいと思いますね。 
       
       なんかT.Iさんご提供のニュースに、いやな記事が載っていたですね。ドイツのマイヤーが、「世界大手の客船造船所」であって、そこに3Dの設計ソフトの会社ダッソーシステム社が協力しているーーそんなPR文です。
       なんか勝ち誇ったように、欧州の技術が、客船分野では乗り越えられないところまで来ているんだぞ!
      といわんばかりで。

       これですが、なんだか凄そうですね。

        3Dエクスペリエンス企業であり、3D 設計ソフトウェア、3Dデジタル・モック
      • アップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリュー
        ションにおける世界的リーダーであるダッソー・システムズ (Euronext Paris:
        #13065, DSY.PA) と、客船建造の世界大手であるマイヤー・ヴェルフト社 (ドイ
        ツ) は本日、外洋客船の設計と建造の一層の効率化、イノベーション力の強化、
        そして市場におけるリーダーシップの拡大に向けて、マイヤー・ヴェルフト社が
        ダッソー・システムズのインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスで
        ある「オン・タイム・トゥー・シー」および「デザイン・フォー・シー」を導入
        中であることを明らかにしました。

  1. 全くと言っていいほど、日本語になっていませんがね、言いたいことはなんとなく…。
  2. ですが、三菱さんもAIDA受注に際しては、最新の3D設計システムを開発しーーなんて発表していたわけで、これってマイヤーに比べて、立ち遅れていたんでしょうかね。
    
     まあ素人の私が、あんまり立ち入ると、それこそ「的外れな」意見を展開するだけかもしれんですけど、なんか悔しいよね。ここんところが、宮永さんの言う「なんでも自前で対応できる」と考える三菱マンのマインド?というか、事業部制の弊害? なんだよねと、言われているようでね。じゃあ自前ではあかん! 自前なんて大したことないんだ、なんて言われても、外部にそんな「自前」を凌駕するような技術があるのか、どうかだって…。
    
 何が言いたいかと言えば、今度の三菱さんの物語は、三菱造船マンのプライドをずたずたにし、そして客船という新規事業は、日本人が思うほど簡単なことではないよ、その障壁は限りなく高いぞ? つまりしばらく「客船には出て行けない」なんて感覚を日本の造船業界にも植えつけちゃったんじゃないかと思うことですね。

 加えて、もうひとつの「独饅頭」じゃなかった「毒饅頭」である海洋! こっちは韓国の3大大手の失敗に加えて、日本の大企業が軒並みブラジルでやられてしまったわけですからね。
 「こっちの水も甘くない…」ということが刷り込まれてしまった。
 新潟造船=三井造船の失敗も、ある意味不況になると「よくある話」だったわけですが、三菱重工ショックは、日本の造船に「自信喪失」という後遺症を残し続けるのかもしれませんね。
 かくて、バルクとドンガラしか出来ない造船業が、しばらく続く海運不況に苦吟しながら…。
 ニッポン造船業は、坂を転げ落ちて行くんでしょうか?

 「的」が見えなくなった時に、終わりはやってくる?
 これも三菱のOBの方の弁ですが、「問題が見えなくなった時には、因数分解して考えるんだよ」――この人も優秀な人だったけど、優秀過ぎたのか、50代初めに三菱さんを見限って、今はどこに行かれたのか?
 確かに、因数分解がいまは必要なんでしょうね。

 客船なんか、もう止めちゃえよ! という結論は簡単かもしれませんがね。解は因数分解で、ですかね?
 でもこの方程式は、2次でも3次でもなくて…。私には、難題過ぎるかも!
  

2月渡しは、やっぱり夢でしたか? 確かにテーマパークを船上にって、無謀な試みだったのかも

 昔、新造船が出来上がるときに、通例「完成・引き渡し」と書いたんですがね。先輩記者に、これ同じ言葉の重複使用じゃないのか?と聞いたことがあるんですがね。
 に対して、「完成と引き渡しは必ずしも一つのこととは限らない」なんて言われて、分かった気になったことを思い出します。確かに通常、竣工のあと間をおかず引き渡し式ですが、これって論理的には別の行為なんだと、改めて思うのがAIDAprimaちゃんですね。
 どうやら「2月完工」ではないようで、2月か3月初めに長崎を離れ、洋上艤装? でもってロストックへ回航し、最後の仕上げ? こんな感じなんですか?

   三菱さんは、どんな風に発表するんでしょうかね。つまりお嫁に出て行くprimaちゃんですが、しばらくはMITSUBISHIprimaちゃんのまま? 引き渡し式をせずに、長崎を離れてからも工事を進めるとすれば、この船は三菱さんのものだし、保険だって運航経費だって…。インド洋で何かあったら、って余計な事ですね。
 まだまだ長崎に春は来ない?というかこのままでは永遠に春は来ないんでしょうか。クシュン(涙)。

 まあいいわ、昨日は暇でしたからね。ラグビーもないし。でもって、AIDAさんのホームページをしっかり、といってもドイツ語なんで分かりませんがね。チェックしたら4月30日発の営業航海のキャビンがいくつか残っているんですかね。5泊で765ユーロかな、で5月21日発が7泊で849ユーロなんて感じでまた売られていますね。最後の穴埋めなんでしょうか? AIDAさんは、なんとしても4月30日発から商売を始めるようです。

 でもってprimaさんの完成の姿の詳細! これってCGなんですかね(AIDA.de)。凄いですね。博多さんがおっしゃるとおりの「出来栄え」って、はいCGのですが…。ちゃんとスケートリンクもありましたし。なんかRCIのアジア向け仕様船であるクアンタムクラスを思い出しちゃったですね。オープンスペースにあるべきものが、エアコン完備のドームの中にあるような。ええ、普通クルーズ船って「冷房はどうなってるんだ!」だけど、この船は「暖房が快適!」みたいな感じの船なんですね。

 そうprimaさんは、リラックススペースがドームに覆われていて、そのガラス?ドアが夏場はドドンと開くようになっていたりして。12のレストランと18のバーだって?
 でもって大仏さんみたいな顔した仏像がレイアウトされたアジアンフードのレストラン・イーストとか寿司バーもあって。

 でもねえ。これらがなんというか、原色のデコでもって、到底ドイツ風味とは思えないですけどね。ってオラも齢取ったのかなあ。
 まさにテーマパーク。カーニバルテイストというのか、これでいいのかな?の感じを持ちましたですけど。
 これでハンブルク、パリ(ルアーブル)、サザンプトン、ブリュッセル、ロッテルダムを巡る。つまり現代西欧文明の象徴たる大都市を巡る旅をさせるわけですけど、確かに目的地よりも船上を売る、最近の客船のトレンドを体現してるんですね。

 でもってこれを三菱さんが形にしようとしている。でも、こりゃあ船というよりもホテルというかテーマパークですよね。これを2年くらいで形にしようとしたんですかね? 確かに無謀だわなあ!
 なんかなあ? 「不可能を可能にするんだ」なんて感じで取り組んだんでしょうが、造り始めた時に完成予想の絵姿を思い浮かべ得た人は何人いたんだろうか? なんて思っちゃいますね。

 三菱さんには、まだまだ続くヌカルミぞですか?

 まあ、どんなことが待っているのか、引き続きこのドラマの最後まで見続けて行くつもりですがね。三菱さんの造船!としてのドラマは、どうやら終章に差しかかっているようで。
 どっかで書かれていたですようですが、三菱さんにとって客船は、「のどに刺さった魚の骨ではなくて腫瘍」ですか? 
 腫瘍はやっぱり取り除かれる、だけ?

 

予想外の展開! 不用意というよりも作為的行為、なんでしょうか?

  それにしても、ちょっと予想外の展開になっていますね。
 推理小説でもこんな話にはならんだろうという気もしますが、一体長崎で何が起きているんでしょうか?
 11日の火事の原因がタバコ? 説が出て来たとおもったら、13日には火のついた雑巾らしき布が5デッキで発見されて、これはボヤで収まったようですが。でもって、客船の建造に携わったとのある作業員さんの水死体が発見される!

 幾ら単純に偶発的事故の連続というように話を結び付けたところで、「無残」さんがお書きになっているように、水死体はともかく、船上で起きていることは、人為的な行為の連続であると疑わざる得ない展開ですね。
 だいたい、内装材がストックされていた部屋でタバコ? って、それだけでも普通の現場ではあり得ない話ですからねえ。

 一昨日にこの欄で別の造船所の方が、はしなくも「テロ?」なんて感想を漏らしていましたがね、これには伏線がありまして、数年前に三菱さんで航空機を製造していた名古屋で、テロというか、サボタージュ以上の妨害行為と思われる事件が発生したことがあって、このことを語りながら、そんな感想が漏れたんですね。
 「いくらなんでも、この期に及んで、火災事故なんて考えられない」という直観からの言ですが、そんな話に続いて、雑巾のボヤなんて話が続くと…。

 いやそうだとすると、あんまりにも不用意にこの話を取り上げるわけにも行かなくなってきますが、とにかく重工さんは工程を立て直す以前に、警備、防犯対策を強化する必要性もでてくるわけで…。でも話が事件!ということになってくると、問題点が逆に見えなくなってきますね。 
 それにしても、この事件、政治的背景よりも愉快犯!のような意図を感じますが、もしそうだとしたら最低ですね。そんな行為は直ちにやめて欲しいですね。どんな意図があるにしても、長崎造船所にとっていい結論が引き出されるとは思えない? えっつ工期が伸びれば仕事がつながる? えええ、仕事のサボればそれだけ長く仕事がつながるような、こんな体制作りはおかしいんと、僕も書いて来たつもりですけどね。

 造船所側も、これからは警備関係の対策強化が必要でしょう。でも同時に、工員の心のケアを改めて検討しなおす必要があるんではないか? ともOB氏は言っています。
 自分が置かれている作業環境に比べて、完成後こんな立派な船でレジャーを楽しむ!そんな境遇の落差を、考えてしまう作業員さんだって、いるんだろうし。
 そう、大体、この船が終わっても、舞台はすぐに第2船の建造に移るわけですからね。

 どっかの記事で読みましたが、長崎の街角には、客船建造の現場作業者を募集するポスターがそこここに張られている、とか。つまり、このブログにもたくさん出てきましたが、造船作業の仕事に入ったこともないような工員さんが、大量に集められ、船上では一時期5000人もの工員さんが働いていたと。
 となれば…。

 やめましょうね。 とにかく異様すぎる話です。
 造船の作業って、定型化された工場内労働という側面のある内業関連仕事と、例えばキャビンを次々と移動しながら据え付けなどを行っていく船内艤装と呼ばれる、いわば船上の仕事があって、これは目が届きにくい仕事ですからね。工員教育がないがしろにされると、こんなことも起きかねない、のかも。

 長崎は一体どうしちゃったんでしょうか?
 大胆な事業の再編? 机の上で書く設計図で、生身の人間の働き方の変更を強いる? 
 「現場を軽視すると、まずいよ」。電話口で、くだんのOBさんはそんなことも言ったのか、言わななかった、忘れましたが、とにかく立て直していただくよりない。

 それにしても、無残!ですよ。 無残さん。  

就航一か月前の客船って、これでいいんでしょうか? 竣工セレモニーもないんでしょうか? AIDAさん

   一昨日付に、「中の人」から書き込みがあります。
 また災害の情報と、12月に引き渡すべき第一船の工事状況がチラッと垣間見える文章ですが、本当に12月、それも初旬に渡すことを目指しているんでしょうか? そうであるとしても、その一月前って、どんな状態であればあればいいんでしょうか? なんか、まだまだの印象を受けますね。また今月末ごろに、再々遅…。やめましょうね。こんな書き方。

 過去いろいろと取材してきましたが、今までは造船所さんの話をそのまま疑問も挟まなかったんですがね。こんな話を読んで、「竣工一か月前は、どんな状態だったっけ?」なんて古い記憶を呼び覚まそうとしているんですが、思い出せませんね。
 年取ったというよりも、そんな問題意識で造船の作業を眺めたことはなかったですから。

 僕も、ドイツのマイヤーやフランスのラトランチック、ああフィンランドのマサヤード(当時)の造船現場を見せてもらいました。もちろん客船建造中でしたし、船もスーパースターレオ、セレブリティのギャラクシー、クリスタルシンフォニーやセレ二ティです。ああ、そうえば、一番沢山現場に訪れた、はい長崎です、クリスタルハーモニーの建造中の船内には入っていないですね。事務所などでインタビューしたり、外観をみたりだけだったような。よく覚えていません。
 
 でもって、建造中の船内は、手術中の患者さんの肉体を見ているようなもんで…。ってそんなものを見たことなんかないですけど、とにかく引き渡しセレモニーの際に見せてくれる船内とは比べものにならないほど、雑然としたもので、ホンマにこれで完成するのかい? なんて感想を持ったのを覚えています。いや引き渡し前日だって、かなりひどい状態ですが、工員さんは徹夜で間に合わせるのか、就航日には、なんとか格好をつけますね。
 唯一、クリスタルシンフォニーだったかな。引き渡し時にはまだ内装が終えられず、まずロンドンへ、そして大西洋を渡るときに最後の手直しをする、なんてことを言っていましたね。ああ。セレ二ティの時も、就航前日、廊下の絨毯の長さが足りずに、床材が見えていたんですが、当日には、その部分だけ似た色の絨毯を上張りして、ごまかしていたですね。多分アメリカでのほんとのお披露目時には、張り替えたんだろうと思いますけど。

 でもねえ、そんなことをやるのは、乗客やら、メディアやら、大切な関係者に対するお披露目や、処女航海の販売が終わっているみたいに、尻が切られているから、なんとか! な感じで間に合わせているからなんで、この船の場合、未だに本当にいつまでに格好つけねばいけないのか? そんな告知はない! いやもう私も現役じゃないんで、お披露目式みたいな案内は貰っていませんけど、ってくれる訳ないけど。報道機関には来ているんですかね。
 
 まあ、未だにAIDAのホームページ、って今日はみていないけど、最初の営業航海は来年5月ですからね。そんな綱渡りのような間に合わせは要らないのかもしれませんけどね。

 でも一つだけ書いておきたいのは、フランスでもドイツでも、例えは、船内の階段はむき出しでも、船内はしっかりしたルーティングは出来ていたですね。いえ、取材者むけというより、工員さん向けですけど。
 まあ企業側のメンツは大切でしょう。それを否定すつもりはありませんが、メンツより安全です。どうぞ安全スピードで残りの仕上げに臨んでいただきたいと願うばかりです。 

労災は、一般商船の4~5倍はある、とは? 船上は戦場じゃないはずですよね。

 11月4日付に新しい書き込みがありました。
 商船艤装員さんからですが、是非全文をご一読ください。

>現場作業員の私では、噂程度でしか聞けてなかった情報なども書かれていてとても興味深く思っています。 


挨拶だけではつまらないと思いますので、少し関連して労災のお話を。 

客船では、商船であれば考えられないほどの頻度で災害(または災害一歩手前の事案)が発生しています。 
統計を取ったわけではありませんのであくまで私個人の主観ですが、商船の4〜5倍ほどに感じます。 

 
僕の短くもない、造船現場取材の中で、まず話を聞くときに、造船所のトップが胸を張って話すのは、「もう何年も、死亡事故がありません」ーーといった話からです。現場にはそここに、「油断大敵!」みたいな標語が張られ、作業衣の胸や肩には、必ず緑の十字みたいな、安全キャンペーンのマークが張られています。
 
 よくテレビで「みどり安全」だったかな、安全靴などのグッズのコマーシャルを見ると、ああやってるなあ、と当時を思い出したりもしていました。つまり現場の安全というのは、造船所の管理者にとっても最大のテーマなわけで、商船艤装員さんのおっしゃるような現実があるとしたら、その現場は…。
 日本造船業の、ひとつの幕引き(?)が、なんかとても悲しい現実だった、と突きつけられているような!
 
 先日の書き込みでは、なお客船の艤装や第2船の建造を含めてなんでしょうが、5000人が働いでいるとか。それだけ作業員がいると現場の安全管理に「目が届くわけがないじゃないの」とは、ある造船会社のOBさんの解説です。

 大変ですね。本当に想像を絶する絶望的な作業が続けられているような、気がします。
 三菱長崎さんの人集めに関しては、一年ほど前から、「全国から造船作業の未経験者を含めて、カキ集めている」なんてぼやく声が聞こえてきました。とりわけ「フェリーや改造など内装の仕事は、手不足でできない」なんて声も。もちろん外国人の「研修者」も少なくないと聞きました。
 そんな状態が今も続いているんでしょうか?

 こんな話は、やはりどこかに記録として残しておくべきですよね。
 この船にかかった労働総時間数、関わった外国人を含めた作業員、もちろん設計も含めてですけどね、その総数。そして労災の実態。
 まだ二番船の去就。つまり引き渡し時期の発表はありません。いつまで、このぬかるみは続くのでしょうか?

 それにしても、今日付けの新聞は、「造船5社」の決算なんて見出しで重工会社の中間決算のまとめを載せていましたが、やっぱり「造船5社」? なんですかねえ。もうこれらの会社のうち、社内に造船部門を持っているのは2社しかない。まあ辛うじて連結子会社化しているんでしょうが、今や上場会社系の大手造船会社であるジャパンマリンは、このまとめの統計にも出てこない。
 一番遅れているのはメディアなのかもしれませんね。
 もちろん発表内容をしっかり報道して行くのは大切ですが、その背後にあるものをちゃんと報じて欲しいですね。

 そうそう、少なくとも、労災統計は、造船工業会にはあるはずですからね。少し遅くなってもそんな数字も残さなければ、日本の造船はいま、何をやっているのか? と思わざるを得ない。

 「僕の仕事場は船上(戦場)だった」--なんて、笑えないジョークは不謹慎かな?
 

  

勉強代1646億円。大したことないでしょ。10年あれば、挽回できますよ!かな?

 まあ想像どおりというか、被害はお金だけ? みたいな発表ですね。
 これまでも公表されているのは「12月引き渡し」ですからね。あと2か月以内に、つまり大晦日にでも引き渡せれば、約束通り、ということになるんでしょう? もっともクリスマスや正月に引き渡すと言っても船会社がなんというかわかりませんが、今のところは、12月2日を目標になんとか、完成させてください、というしかないですね。

 それにしても、1646億円! 「中の人」さんがおっしゃる通り、すでに受注金額の1000億円を摩ってしまったうえでの金額ですからね。つまりこのプロジェクトは、2646億円係ることがはっきりした。そのうえで、「新たな事象」が発生すればこれに止まらない、というわけですからね。普通ならコスト管理という発想のタガが外れてしまいますよね。最終的に一体いくらになるんでしょうか?
 というより、よくわからないのは、特損を計上する場合、次の年度以降に発生する損失に備えて、決算から除外しておくということなわけで、第二船で生じる赤字は織り込み済み、というのが普通の考え方ですよね。
 となれば、第二船の引き渡し時期について、船主さんとなんらかの合意があることが前提になっているはずですね。今まで公表されているのは「今年度中にすべて終える」と前期決算の際におっしゃった宮永さんの発言だけです。この認識は変わらんのでしょうか? つまり来年3月渡し?
 それとも、この費用は第一船引き渡し時に〆て、今年度決算に計上する? つまり、設計の費用などは全て第一船で賄い、第二船は直接かかった工事費だけで決算するということなんですか?それとも、設計費なども2隻に割りかける? まあどうでもいいことかもしれんけど、それによって船部門の年度決算は大分変りますからね

 第二船が引き渡された時点で、全ての決算が終わるんでしょうし、この2646億円というのは、その時までに掛かる総費用であると…。

 それにしてもすごいですね。船舶部門会社単独でこんなことになったら、もちろん倒産! でしょう。大体三菱さんの、このところの商船部門の年間売り上げ高って、幾らぐらいでしたっけ? それを上回っているんじゃないですか?もしかしたら。

 よく造船の生産性を著わすのに、この船を造るのにどれだけの人員が投入され、彼らが延べ何時間働いたかを、「何万時間かかった」という尺度で表現します。造船所のコストはこれに時間当たり単価、例えば時給など5000円を掛ければ出てくる。また購入した資材などの物量が、どれくらいの金額に達したのかも、コストの目安として語られます。こんな数字も公表して欲しいですね。

 赤字を出したとき、造船所は「勉強代」と言い訳します。勉強代とは次に造るときに挽回出来るよう、この経験を数値化し、現場にたたき込んでておくことかと思います。「次がある」ことが前提ですが…。
 えっつ? それにしても、そんなに悲観的になる数字じゃないよ! ですか? 
 だいたいクアンタム・オブ・ザ・シーズだって、1隻1200億円くらいするんじゃない、って? そう1320億円の客船って、そんなに高くないですよね! つまり、ちょっと安く受注しすぎただけじゃないの? くらいに思えばいいじゃないですか? 
 次以降に取る船で挽回すればいい! 10年くらいで償却できますよ、なんてね。

 本当にこの経験を「勉強代」にして欲しいですね。
 つまり次につなげることが、せめてもの矜持だと思うんですが。

 
 

 
  

客船は、全社の総力を挙げての盛り上がりの中からの話だったですねえ。

  今日は、午後に中間決算の発表があるはずですからね。三菱さんの話は、ここでは止めておきましょう。いくら無責任ブログでも、書いた傍から覆ってしまったら、まずいですし、今年は、春の本決算の発表から3か月で引き渡し延期を公表したわけで、なんか、今回も何も言及せずに流してしまうかもしれない、と思い始めています。なんてね、これも覆ったりしますからね。

 で、昨日書いたことで、また思い出したんですがね。飯田庸太郎氏と日本郵船の宮岡公夫氏がクリスタルハーモニーの建造で合意したところから、三菱重工の客船建造の歴史が再スタートしたわけですが、まあその決定までの経緯を見ても、当時はいわば全社的プロジェクトだったんですよね。
 実は郵船の中にも、客船に進出することに、かなり強硬な反対意見があって、それらを飲み込んで宮岡さんが決断したエピソードは、未だに語られているし、郵船が引き続き飛鳥Ⅲの夢を追い続けていることの、ルーツになっているような…。
 三菱さんも船舶海洋事業部だけでなく、調達を含めて「総力を上げて」というほどではないけど、かなり力が入った話だった。つまり祖業である造船の未来を切り開く! ことに全社的なベクトルは向いていたように思うんですがね。

 なんて書いて、郵船さんや三菱さんが客船事業から撤収しないよう、牽制している? 
 いやあ、実はそうなんですけどね。

 もちろん当時クリハモや飛鳥の建造に携わった方は、もう郵船の中にも、ほとんどいないでしょうけど、こうしたエピソードについては、聞かされていると思いますし、まだ船を建造する技術部門がしっかりしているうちに、ええ「Ⅲ」に向かってほしいですよね。
 多分、AIDAで失敗していなければ、今頃は三菱さんで、飛鳥Ⅲの設計が終わって、さあ建造に!みたいな話になっていたんだと思いますね。
 もちろん、船会社はドイツで造ることも可能だし、ピースボートがマイヤーに発注したという情報も流れています。つまり三菱なくとも…。
 ですが、なんとしても寂しいですよね。

 いやあ、これも確たる情報じゃないですけど、日本クルーズ客船も郵船の動向を注目しているみたいですよ。このままⅢが実現しないと、日本のクルーズは…。なんてね。

 でも、この話は今週だけで終わりにしたいですね。11月からは新しい前向きな話にね。はい。 
 とりあえず。午後にでもまた。 

今は昔、造船部門が会社の屋台骨を支えた時代がありました。って?

 無残さん? 同世代ですか? んなわけないか。
 私は御年66歳、現役を引退して4年になりますもんねえ。

 そういえば、長崎造船所を訪ね始めて、何年目のことだったかなあ? まだ40代だったですかね、いつもは造船担当の副所長どまりのインタビューだったんですが、その時は相川所長が出てこられてインタビューに応じてくれた。史料館に初めて行ったのもその時でした。爆発したタービンの残骸のことを話題にされて、三菱・長崎はこういう苦労をしながらも…。みたいな話をされていましたね。今なら、産業歴史遺産だったら、こっちだろうという感じかな? 
 今思うと、原動機部門が長崎を支配したことを宣言するようなインタビューだったのかなあ? その後も、造船部門出身の社長さんは生まれていませんしねえ。

 ですが、そのあとだったかに、エレベーターの中で見たポスターに「全製品一流化」。そしてその後、会社の方針として「全部門黒字化」みたいな標語が掲げられるのを見て、あんまりいい気分じゃなかったですね。
 えええ、すでに三菱の屋台骨を支えていたのは原動機!でしたし、造船は、オイルショック以降、ほとんど「お荷物事業部」という状態が続いていましたからね。
 でもって若い人と呑んでも、「歴史的に見れば、まだ船舶が会社に果たした収支は黒だぜ」なんてオダ上げていました。つまり会社の長い歴史は、造船が支えたんだ。だからあんたの事業部もあるんじゃないの? みたいな反論ですね。もう視野は社内しかなくなっていたかのような?

 まあ全事業部黒字化なんて言われたら否定できませんからね。でもそれぞれの産業状況や環境を無視した黒字化って? 事業部間の競争を煽るような事業方針を表に向かって語る理由って?
 一体、誰に向けて話しているんだろう? なんて思いましたですね。

 全事業部黒字化! こう掲げられたら、売り上げの増加を見込めない事業部は、新しいことに挑戦しなくなる? とか、開発費を削る?とか。まあそれでも、戦略的思考は残っていたんですね。客船建造に果敢に突っ込んでいった三菱と長崎の気概は、尊敬に値するものだったと思いましたけど…。

 でも当時、造船大手各社が合従連衡に動いているのに、国土交通省の造船再編プランは、「三菱重工を除く、大手5社を2つに」みたいな方針で。もちろん三菱さんのご意向を入れての産業政策ですわね。一応別格に見られていたことに、心地よさを感じていたんでしょうかね。
 でもってモンロー主義を貫いたまま、今日に…。
 事業部制って、当面の事業収支だけから、未来戦略を立てるんですかね? まあ戦略性はどこに? なんて言っても、なかなか他の事業部の事情もあるし、下から突き上げて、社内を説得してといっても、なかなか戦えないですわね。
 でもって、高付加価値船建造、客船こそ事業高度化の…、なんて風に、準備不足のまま事業部の外から方針が出て来ても、もう。
 クリハモを造るとき、郵船さんだけじゃなくて、三菱さんのスタッフさんもどんどん海外の客船に出かけて、船を見ていた。欧州の調達ルートを構築するために駐在体制を再編したし。建造が始まる前に実物大のモックアップを造ったり…。
 今は昔…。
 でも、気概だけは、どこかに残し続けていただきたいですね。
 
  



 


  

本当ですか?またまた遅延!それに労災だなんて!

えええええええ!やっぱり!いやあそんな噂は聞いていたんですが、まさかというか。幾ら何でも、というのが、私の最初の反応でした。でも、aidaのホームページを見ても、プリマのニュースは出てこないし、「便りのないのは」と、好意的に解釈しようとしていたんですが、アララ! ですよ。三菱重工さんの中間決算の発表が、今月末に予定されているので、ここで決算の修正が行われるんだろうと、思ってはいたんですが。
    なんか大変な発表になるのでは?というか東芝、旭化成に続く、不祥事?というほど大げさではないかもしれんけど。二度に渡る納期遅延って!これまで聞いたこともないですね。
   もし来年3月となれば、当初納期に比べて一年遅れですからね。
    現場では労災も発生している様子。士気の低下が一番まずいのでは、と思っていたんですが、話はそん風に展開しているのかも。
まずいですね。もうこれ!AIDAを仕上げていただいて、なんとか次の受注へ、と願っていたんですが。
    またふて寝します。でもって情報収集といっても、今日は土曜だもんなあ! 
執筆・講演承ります!!

どうぞお気軽にお声がけください。 船のことならおまかせください。

名前
メール
本文
ギャラリー
  • さんふらわあさっぽろ、どうしたんですかね? エンジントラブルですか? 新造船なのに。
  • 太平洋上に、あらら「さんふらわあ」です! 晴れて完成したんでしょうか?
  • ミサイル反対! 70歳以上は北海道に強制移住 人間牧場っていかがですか?
  • 女性活躍社会はどうなったの? 種牡馬と母馬!どっちがいいかな?
  • 女性活躍社会はどうなったの? 種牡馬と母馬!どっちがいいかな?
  • あらら、にっぽん丸じゃないですか!
  • 人ひとピッチャン!でした。凄い熱気ですね。
  • ちゃんちゃん、ちゃんちゃか、ちゃっちゃ! って、軍艦マーチのつもりですが。
  • 今日は、シーライオンになった気分で…。ね。
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード
livedoor プロフィール
カテゴリー
カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ