産経新聞の本日付「正論」でキャノングローバル戦略研究所の宮家さんが、面白いことを書いていました。
 最近、欧州の知識人と話した体験をもとに、彼らが、「何故東アジアの安定、つまり日中韓が仲良くできないのか、理解できない」と言っていると書き、「日本は、ドイツが反省しフランスと和解したようにドイツに学ぶべきだ」と指摘する論に対して、「日本にとっての中国は、ドイツにとってのフランスではなく、欧州にとってのロシアである」んだぞ! とおっしゃっています。
 つまり日本をイギリスになぞらえて、もし欧州がスターリンに支配された欧州だったとしたら、イギリスは欧州にいかなる脅威を感ずるか? という論で、日本が中国に対して感じる脅威とイギリスが欧州に対して感じるスタンスの違いを書いています。ふむふむなるほど鋭いなと読んでしまいました。
 まあここで宮家さんは、日本をドイツになぞらえたり、イギリスになぞらえたりしているんで、ちょっと、話に一貫性が無くなるんですが…。それに歴史性を無視して、現状を解釈しているだけじゃん! なんても思いますがね。
 でも、言いたいのは中国は欧州大陸諸国ではなくて、ソ連である! 価値観を共有できる国ではないんだぞ、というわけで、欧州共同体のように日本が、中国や中国に傾斜する韓国と連帯できないのは、当たり前だというわけです。そういわれちゃうとそうか、確かに、中国とは価値観が違うから対立もやむなし、なんだな、なんて思ってしまいそうです。

 まあ、この1,2年の安保法制に象徴される戦後レジームの変更や、東・南シナ海を巡る中国との対立感の醸成なんか見ていると、この宮家氏の論にも、正当性があるように見えるけど、なんかなあ。別に戦後ずっと中国や韓国との間で、ソ連と欧州のような緊張が続いていたわけでもないということを、どっかに忘れて来て、「今」を分析しているんじゃないの?みたいな気もしますけどね。

 つまり小沢一郎や鳩山さんが政権を担っていたころには、日中韓はこんなにぎくしゃくはしていなかったし、東アジアには北朝鮮というタンコブはあっても、軍事的な衝突すら懸念させるような緊張はなかったとおもうんですがね。
 別にアベソーリだけが悪いわけではないけど、アメリカに対するスタンスの違いだけで、こうも地域の政情と世論というか、社会のベースに流れる認識が変わって来るのか、と思わざるを得ないんですがね。
 
 なんて、どうでもいいですけど、日中韓の安定は、別にどなたかに指示されて作り出すものではなくて、まあ完全に意思が一致するものでもないでしょうけど、3か国の人民が、というか市民というか、仲良くしたいという民衆が、自ら作り出して行くもんだと思うんですけどねえ。って言葉は難しいねえ。いま民衆とか大衆というか、政治家との差異を表現する書きやすい言葉って見当たらないんだよね。まあどうでもいいか。

 最初の論に戻るとすれば、何も僕は欧州に学べとか、欧州と同じような秩序を東アジアに作れといっているわけでもないんですがね。つまり地域の安定と平和って、どんな姿なのか、欧州の例も想定しつつ、自ら作っていく、ということなわけで。
 中国の南シナ海への空港建設、ベトナムやフィリピンとの軋轢をものともせず、という施策は感心しませんよね。でも同時に辺野古に新しい軍事基地を造らせるというのは、もっと直接的で軍事的緊張を促進するだけだと思うんですよ。南シナ海の諸島について、中国は少なくとも「軍事基地」と言っていない。
 まあいいや。安保法制以降、派手な軍事的なプレゼンスに関する記事はおとなしくなっていますし、「核兵器反対!」というか、広島・長崎を各国首脳が訪れるべきという決議案を日本が国連に提示したというのは、どんな意図があるかしれんけど、僕は評価しますね。
 慰安婦像に対抗するには、反原爆平和観光ですよ。なんてね。

 まあ、集団的自衛権論より先行して軍縮論! これだよね。日本がやるべきは。
 僕は別に中国共産党が指導する中国の政体を支持するつもりはないですよ。
 相手は誰でもいいから、日中韓の平和と安定。東シナ海を平和の海に! これですよ。
 クルーズで、東シナ海を平和の海に! 
 クルーズ平和党、やっぱり作るべきかね。維新もぶっ壊れちゃったし、民共合作もうまく行かないようだし…。