こんなことをこのタイミングで書くことがいいのかどうか、わかりませんが、飛鳥2は、当面世界一周クルーズを中断するようですね。
 というか、パリのテロが起きる前に、雑談の中で、そんな話が出たんですが、まあ記事にしても仕方がないと…。つまり今年12月から来年3月まで、は南極南米に行きますから、 来年春のロングクルーズはなし。でもって再来年は? に対して、「このままでは再来年もやらない」というんですね。つまり2年連続で、ヨーロッパ/地中海を巡るクルーズには出かけない。春先のショートクルーズが一定の成果を上げれば、しばらく世界一周は回避して、うん? そのまま撤退もありうるのかと。早とちりこそわが人生ですから、「そんな先のことはわからない」なんて感じのお応えに対して、まるで未来を見通したふりをしてしまった私でした。

 飛鳥2は、やっぱり平和主義の国日本が仕立てるクルーズ船ですからね。君子は危うきに。ということで、自衛隊がジプチに駐留し、海賊対策に取り組むようになってからも、スエズ運河は通らずでした。
 アフリカを大回りするなどのマゼラン型の大航海をしていたわけですが、やっぱり無理がありますよね。というんで、今年何年かぶりに、無寄港でスエズを通る。乗客は降ろして…、みたいな変形を試みたんですが、今度は、「問題は海賊じゃないよ、陸路の方が危ない 」というんで、急きょ陸路の旅をキャンセル。乗客のキャンセルも大分出たみたいで…。わざわざ、スケジュールを大きく変更するなんて、そんな危ないとこへ行けないよ、と思うのはまあわかりますよね。今から思えば、陸路設定が逆効果だったかのようで…。

 つまり飛鳥の必殺アイテムであった世界一周は、ここ数年、様々な工夫にも拘わらず、彼らからみれば、かなりなリスクを負う旅になっちゃってたんですね。
 日本人のクルーズイメージって、わたくしも、微力ながら、そのPRを買って出ていたんですがね、地方の講演会なんかでも、「クルーズといえば世界一周」「毎年世界一周に出かけている、あの豪華客船にワンナイトでも乗れるぞ」みたいなコピーで売っていましたからね。いや、おまえにも責任がある! ですか? はい、すみません。
 でも、講演会に招く文化人も、世界一周キャリアさんの面白ワールド、みたいな話でないと人気が出ませんでしたからね。日本近海の海旅の魅力なんて、なかなか話せるもんじゃないですからどうしても、そうなる。
 かくして、クルーズは、ますます現実離れして行く。「リタイアしたら持ち家を売って世界一周」なんて不動産屋のコピーまで出てくるわけですからね。ちょっと異常、でしたよ。

 まあ「人生最大のイベント」「夢の旅」も、「世界平和」の棄損とともに、はっきり曲がり角を曲がってしまったような。クルーズビジネスって、世界というか地球が平和でないと、成り立たないわけで、って話が大きくなりすぎたかな?
 とまれ、チュニジアのテロや今年の難民問題もあって、地中海クルーズの人気は急速に落ちているようですし、日本人にとって一番人気があったのは地中海でしたからね。これから大変ですよ。

 三菱さんの客船建造での苦闘に併せて、日本クルーズのビジネスモデルへの限界も見えてきて…。これは終わりの始まり? いやもう終わっている?
 
 いや、そういえば、ピースボートさんの新造船計画は、その後どうなっちゃたんでしょうかね?
 頼りになるのはピースボート? えええ、日本は平和の国です、と世界中にPRしてもらって、テロ対象から外していただく。これいいですね。リビアなんかにも行っていましたからね。この船。
 文部科学省は、ピースボートに補助金でも出したらいかがかなあ!