今朝、Ý電機を称する広告が飛び込んできて、「iPhon11」が当たりましたーー。11万円もするスマホが当たったという話です。ところが、じつは10日ほど前にも同じ連絡が来て、手続きをとったところ、なんと7300円も詐取されてしまったのです。
今すぐ応募しないとなくなっちゃう! みたいなコピーで。応募したら「当選!」となって、まずは300円也のエントリー費用を振り込めと! もちろんカードナンバーを登録し…。
そしたら、スマホを送ってくるどころか、7000円也の月額通信費まで落とされていてフィッシングで釣られちゃったんですね。オラは魚かい!
でもって、引き続き頭の悪いユーザーと思われているのか? 同じ広告をーー。
皆さん、うまい話には気を付けましょうね。私はやむを得ず、新しいクレジットカードに変更し、被害を最小限に! つまり泣き寝入りです。グスン。
いやな世の中になったもんです。
まあいいや。というんで海事業界紙さんは、マリンテックチャイナの話と、今治造船とJMU資本提携の話で持ち切りですね。「新しい造船統合のフェーズに入った」と、概ねいい評価が流されていますし、ブルンバーグはJMUの親会社さんであるJFEの副社長さんを取材して、その狙いを書いていますが、どこも「JMU側の戦略」というトーンでの記事。
ですが、私はとても違和感を感じますね。
というより、上場企業でないと、「経営内容を開示」する義務はないといってもいいわけで、はい。今治造船のしかるべき人。つまり檜垣幸人さんなりを捕まえて、「なぜJMUなんかと…」と尋ねるなり、今治に出かけて行って、金融を含む周辺から取材して、今造が「造船大手」と言われた企業の3つ。つまりNKK、IHI、日立造船の「造船部門」を取り込むことに、何故同意したのか?あるいはその戦略を分析して書くべきだと思うんです。
この話は提携の主体になる今治造船が主語でないといけない。
つまりいまや日本の造船業の主力は、今造、常石造船、名村造船、大島造船ーーかつて、「中手」と呼ばれた造船専業企業に移っているわけで。
今取り上げるべきは今治グループの軍門に下った方のJMUではなくて、造船専業の雄たちの戦略と立ち位置の分析をすることなんじゃないのか?と思いますけどね。
確かに「重工系」から切り離された「専業大手」を糾合したNKK造船部門が目指した夢物語は、造船に見切りをつけたがっていた重工会社にとって、渡りに船だったのかもしれません。企業力の弱い日立造、IHIが取り込まれて行った。
でも日立造船の造船部門を傘下に収めたNKKが、2013年にIHIの造船をも取り込んで以降の歴史を振り返って見れば…。そうしたロマンチックな話なんかではなかったんですよね。
「総合造船業」がこの会社の旗印だったわけですが、以降、満を持して取り組んだ東京ガス向けのLNG船ではIHIがタンク建造だけで1300億円もの赤字を出したし、三菱重工に後れをとっていた護衛艦、はいイージス艦や「いずも」もそうでしたが「ダンピング」と、さえ囁かれる安値受注で、その後の防衛庁の艦艇建造方針を混乱に陥れ、現在建造している艦艇は、ほぼ三菱の指名入札に近い発注方式に改められ…。
いやいや、二重反転プロペラを採用した商船三井フェリーのフェリーでは、就航後も、何度も手直し工事を強いられる。
まあこういう話は一般紙はおろか、業界紙も書きませんが、いわば「負の連続」だったわけで…。
僕が今回の話を聞いた時に直感したのは、どうにもならなくなったJFEさんが、有力な鋼材のお客様でもあった今造に泣きついて…。みたいな話かと。
JMUのトップが未だに会見など行っていないのはどうしてなのでしょうか?
まあこれ以上書いても…。
でもねえ、一言だけ付け加えたいのは、NKK、日立造、IHI造船部門の統合といっても、それまで運営していたどの造船所も閉めていません。
つまりファクトリーはそのまんま維持しながら、「統合メリットを生み出す」? と聞こえは良いですが、それこそNKKが得意にしていたバルクキャリア、つまり製鉄荷主の船種以外では、あんまり成功してない。そんな中で、全工場を稼働させ続けるという経営戦略って?
どうやら、新JMUはNKK、IHI、今造がほぼ30%づつ出資して、みたいな話で提携交渉が進んで行くようですが、経営権の集中を行わずに、それでドラスティックな統合メリットが生まれる! のでしょうか?
こうなったら、日本造船業の覇者=檜垣さんグループが、経営のすべてに責任を持つ大連合を造るぐらいでないと…、と思うんですがね。
親会社のメンツじゃなくて、日本の造船業として日本という海事国で、どんな企業が望まれているのか? じっくりと考えて「本当の統合」を目指して欲しいですね。
LNG、艦艇、コンテナ船、自動車船、タンカー、バルカーの既存事業(?)。それに客船、フェリー、海洋構造物…。チャンスはまだまだ目の前に広がっていると思います。
どこで何を造るか?どこの造船所を存続させるのか? またどこに資源を集中したらよいのか?
そんな話が待っている?
今すぐ応募しないとなくなっちゃう! みたいなコピーで。応募したら「当選!」となって、まずは300円也のエントリー費用を振り込めと! もちろんカードナンバーを登録し…。
そしたら、スマホを送ってくるどころか、7000円也の月額通信費まで落とされていてフィッシングで釣られちゃったんですね。オラは魚かい!
でもって、引き続き頭の悪いユーザーと思われているのか? 同じ広告をーー。
皆さん、うまい話には気を付けましょうね。私はやむを得ず、新しいクレジットカードに変更し、被害を最小限に! つまり泣き寝入りです。グスン。
いやな世の中になったもんです。
まあいいや。というんで海事業界紙さんは、マリンテックチャイナの話と、今治造船とJMU資本提携の話で持ち切りですね。「新しい造船統合のフェーズに入った」と、概ねいい評価が流されていますし、ブルンバーグはJMUの親会社さんであるJFEの副社長さんを取材して、その狙いを書いていますが、どこも「JMU側の戦略」というトーンでの記事。
ですが、私はとても違和感を感じますね。
というより、上場企業でないと、「経営内容を開示」する義務はないといってもいいわけで、はい。今治造船のしかるべき人。つまり檜垣幸人さんなりを捕まえて、「なぜJMUなんかと…」と尋ねるなり、今治に出かけて行って、金融を含む周辺から取材して、今造が「造船大手」と言われた企業の3つ。つまりNKK、IHI、日立造船の「造船部門」を取り込むことに、何故同意したのか?あるいはその戦略を分析して書くべきだと思うんです。
この話は提携の主体になる今治造船が主語でないといけない。
つまりいまや日本の造船業の主力は、今造、常石造船、名村造船、大島造船ーーかつて、「中手」と呼ばれた造船専業企業に移っているわけで。
今取り上げるべきは今治グループの軍門に下った方のJMUではなくて、造船専業の雄たちの戦略と立ち位置の分析をすることなんじゃないのか?と思いますけどね。
確かに「重工系」から切り離された「専業大手」を糾合したNKK造船部門が目指した夢物語は、造船に見切りをつけたがっていた重工会社にとって、渡りに船だったのかもしれません。企業力の弱い日立造、IHIが取り込まれて行った。
でも日立造船の造船部門を傘下に収めたNKKが、2013年にIHIの造船をも取り込んで以降の歴史を振り返って見れば…。そうしたロマンチックな話なんかではなかったんですよね。
「総合造船業」がこの会社の旗印だったわけですが、以降、満を持して取り組んだ東京ガス向けのLNG船ではIHIがタンク建造だけで1300億円もの赤字を出したし、三菱重工に後れをとっていた護衛艦、はいイージス艦や「いずも」もそうでしたが「ダンピング」と、さえ囁かれる安値受注で、その後の防衛庁の艦艇建造方針を混乱に陥れ、現在建造している艦艇は、ほぼ三菱の指名入札に近い発注方式に改められ…。
いやいや、二重反転プロペラを採用した商船三井フェリーのフェリーでは、就航後も、何度も手直し工事を強いられる。
まあこういう話は一般紙はおろか、業界紙も書きませんが、いわば「負の連続」だったわけで…。
僕が今回の話を聞いた時に直感したのは、どうにもならなくなったJFEさんが、有力な鋼材のお客様でもあった今造に泣きついて…。みたいな話かと。
JMUのトップが未だに会見など行っていないのはどうしてなのでしょうか?
まあこれ以上書いても…。
でもねえ、一言だけ付け加えたいのは、NKK、日立造、IHI造船部門の統合といっても、それまで運営していたどの造船所も閉めていません。
つまりファクトリーはそのまんま維持しながら、「統合メリットを生み出す」? と聞こえは良いですが、それこそNKKが得意にしていたバルクキャリア、つまり製鉄荷主の船種以外では、あんまり成功してない。そんな中で、全工場を稼働させ続けるという経営戦略って?
どうやら、新JMUはNKK、IHI、今造がほぼ30%づつ出資して、みたいな話で提携交渉が進んで行くようですが、経営権の集中を行わずに、それでドラスティックな統合メリットが生まれる! のでしょうか?
こうなったら、日本造船業の覇者=檜垣さんグループが、経営のすべてに責任を持つ大連合を造るぐらいでないと…、と思うんですがね。
親会社のメンツじゃなくて、日本の造船業として日本という海事国で、どんな企業が望まれているのか? じっくりと考えて「本当の統合」を目指して欲しいですね。
LNG、艦艇、コンテナ船、自動車船、タンカー、バルカーの既存事業(?)。それに客船、フェリー、海洋構造物…。チャンスはまだまだ目の前に広がっていると思います。
どこで何を造るか?どこの造船所を存続させるのか? またどこに資源を集中したらよいのか?
そんな話が待っている?