なんか、「開示」じゃなかった海事プレスさんが、JMUのイージス艦受注ニュースを開示したみたいですね。なんてね。
 8隻体制になるイージス、今ある6隻のうち5隻が三菱重工建造ですよね。最後に作られた「ちょうかい」だけが、辛うじてIHI出来。でもって、業界内では、今度の船は新シリーズの第一船ですからね。誰もが三菱さんに行くものと思っていた。というかそれが下馬評。これ競馬用語なんかな? 下馬評ではそういわれていたし、入札はもうずっと前に行われて、JMUさんが一番札になったという情報もとっくに流れていましたが…。いろんな評価が終わったのかな?
 それにしても、JMUさんのこのところの攻勢は凄いですね。商船三井のフェリー4隻、LNG船でもメンブレン方式や独自技術のSPB方式では十分対応しているし、はい今度は水上艦! です。つまりまさしく総合重工業ならぬ総合造船業として日本の造船シーンに再登場してきたわけですね。
 はい。キーはIHIですね。2013年にユニバーサル造船と合併してJMUが成立させた会社ですが、ユニ造は規模こそ大きかったですけど、製品のラインアップという意味では、中手と呼ばれていた瀬戸内海や北九州の専業造船会社と同じようなもの。IHIが加わることで、経験、実績ともに三菱さんとはそん色ない企業形態に再編された。これでラインアップをどどんと増やし、設計部隊も1000人を超えたのかな? つまり日本造船業のリーディングカンパニーとして登場して来たわけで…。

 なにが言いたいのか? いやこれから日本の造船シーンが大きく変わる可能性が出て来たのかもしれませんね。つまり潜水艦が三菱と川崎重工さんの2社。ええこれから豪州が加わるのかな? 体制であるほかは、ほとんどすべての船種でJMUが市場に参入できる。
 客船建造前の三菱さんは、ちょっと色あせた感じはありましたよね。すでにバルクキャリアやタンカー、さらにはコンテナ船あたりで市場で勝負する力はなくて、このことが、LNG船や調査船などの特殊船に特化させ、そして客船へと大きくシフトして行くという経営方針を取らせたわけで、それが結局…。

 そうした最大手ブランドの迷走を横目で見ながら、JMUは…、みたいな感じですね。

 まあJMUさんも、このまま客船のへの再参入という方向には行かないと思いますが、三菱さんが艦艇、LNG船、そして客船を別会社にシフトするような再編、つまり散り散りバラバラな再編を進めて行けば、JMUに対する期待は強まるでしょうねえ。
 まあ近未来を見通すのは大好きで、勝手な合従連衡案を作るのも好きなんですが、こんな状況がやってくるとは、と本人の不明を恥じています。
 でもって、懲りずに近未来予測。三菱さんの商船は、LNG船の需要減少とともにフェードアウト? 残る艦艇も、艦艇単独では設計力を含めて現場を維持できなくなりますからね。まあ航空宇宙事業の雄、つまり帝国重工として生きて行くことになる。
 でもって、造船は、そうですね。川崎重工が相変わらず、再編のキーであり続けるような。
 中国で唯一成功していますし、潜水艦は三菱と協調して行けば、シェア維持が可能ですし、コンパクトな造船部門を残して行けるかも? 一方、舶用ディーゼルではトップブランドの三井造船の去就が中途半端なままですが、両社は友好関係にありますからね。しかもこれまでの経緯もあって、これらの企業がJMUの軍門に? というのは考えにくいですからね。
 三菱、川重、三井造の大連合? これが実現すると凄いですよね。あらゆる分野で日本一の実績を持った造船所が出来る! まあなあ。夢の夢ですけどね、造船大手6社とか7社が、2社に合同する。2000年代初頭に国交省が描いた再編成計画が、20年経って実現?かな。
 なんてね。JMUのイージス受注が、三菱の危機感に火をつけないかなあ? まあ客船への再取り組みには多分、まだまだ時間がかかるけど、まずは、そんな企業体制の整備から再出発するしかないよね。
 にしてもJMUさんには、あんまり無理せんでねと言いたいですね。業界内での評価はあんまり高くないですよ。このところ。