MRJだっけ? 飛行機ももう一年遅れるみたいですね。2017年から18年へ。
 でも船と違って、飛行機は間違ったら墜落しちゃいますからね。一年でも三年でも遅らせてでも、ちゃんとしたものに仕立てあげてくれないと、本当にまずいですから。

 でも、せっかく天皇陛下が今年の話題としてMRJの初飛行をお喜びになったばかりなのに、納期延期!だなんて、不敬罪! なんてことはないけど、何も天皇誕生日の後に発表しなくてもいいのにねえ。
 にしてもこれで18年までは、現経営陣で行く、なんてことになるんでしょうかね?

  別にこの会社、任期が明文化されているものでもないでしょうから。というかAIDAさんだって、第2船が渡るのは、17年だろうし、そのあと海洋調査船があるわけで、この経営陣は「遅延内閣」と言われかねない。このままでは、任期中「改革」より「遅延」ばかりが目立つ経営陣になっちゃいますからね。
 
 実は三菱さん、戦後からか三重工合併以降かは調べてないけど、社長、会長職は各4年任期という不文律があって、過去この不文律を破ったことが一度だけありました。はい飯田会長、相川社長時代にね。ええええ、飯田さんは社長時代、日本郵船の宮岡社長と意気投合して、クリスタルハーモニーの受注、建造を決断された方。そう日本クルーズ創世の功労者!だった方ですね。
  このころ、初めての客船ということで、郵船も重工のみなさんも、かなり緊張されていたのを覚えていますね。ロイヤルプリンセスだとかロイヤルバイキングだとか、QE2だとか世界の有名客船に乗りまくって調査し、なんとか手作りで、素晴らしい船にした。今の飛鳥2ですからね。クリハモって。
 もっともクリスタルハーモニーは、例えばバスルームの洗面台のコックを上に向けると水が出る!という欧米仕様じゃなくて、下に押すと水がでる!みたいな日本型の洗面台で、欧米客のひんしゅくを買ったり、バスタブの壁が高すぎて日本の高齢者が困惑したり…。
 ハワイに向かった処女航海では、日本人客がみんな夕方、バスタブにつかるので、船内の水が足りなくなったり、といろんな問題があったみたいですが。
 
 今度のAIDAではそんなこと許されずかな。今度は相手が郵船さんじゃないですからね。全部やり直させられたということなんかなあ?
 10年ぶりの建造再開を甘く見ていたのかもしれませんねえ。なんてね。

 話がずれた。相川さんも怖い社長さんだったようですからね。”飯田ー相川体制をもう2年やるんだ”と。本人が言い出したのか、取り巻きが「余人をもって」なんて、言ったのかはしりませんが、結局6年づつ。その間は業績も良かったんですが…。というか、よかったように見えただけなんですが…。その後、つまり退任後、戦後最大の赤字決算へ。だったですね。確か。

 そんな総括にはしたくはないんですが、これだけの巨艦企業となると、思いつき型というか、トップダウン型の改革ってなかなか。つまり上から下まで社長、ええ意識においてですがね、そんな風にならないと、なかなか上手く行かないようでね。
 でも、今度も「MRJの初号機の納入を見届けないと」「船の処理を破たさなければ」「僕がいないと不安」なんて余計な使命感に駆られて、なんてことにならないことを祈るばかりです。

 そう、アベソーリもオリンピックまでは! なんて考えているのかもねえ。
 これって、危ないよねえ。危ない。
 「猫の首に…」って、クリスマスですからね。誰か鈴を送ったらいかがでしょうかねえ。