昨日の続きを書こうと思ったのですが、面倒になりました。CLIAのまとめたクルーズ客の平均年齢データの信ぴょう性はイマイチだし、まあ英語だからね。しかも東アジアのクルーズは2014年と15年、そしてこれからやってくる16年は、全く違う市場になり、違った事業の展開を見せると思うからです。すでに14年は、遠い昔々の話になっている。

 というんで、何を想定してこんな書き出しにしたのか、なんですが、「日本のクルーズ」とか「観光業」という場合、すでにして、中国の経済分析みたいな話や、中国の動向にどう対応して行くかみたいな話ばかりになっていることへの寂しさから、なんですね。
 12月に東京港が新しい客船ターミナルの構想を発表して、ポンチ絵まで公表しましたが。大体晴海との2重投資について、どんな反省をしているんでしょうかね。別に五輪会場のポンチ絵との比較をするつもりもありませんが、東アジア諸国のターミナルに比べての貧弱さは出来上がった時に、なんか物議を醸しそうだし、それより横浜が構想しているベイブリッジ外の新しい客船ターミナルとの整合性をどう調整したのか、考え込んでしまいますね。
 東京も横浜も、橋があって大型化した客船が入港できない。「世界最大は22万トンでっせ」というわけですが、22万トン対応のバースを東京湾に2本も造って、そんな船が同時に2隻もやってくるんでしょうかね?
 そんなこと分かんないだろ! はい、カリブ海だって、マイアミ、フォートローダーデール、ポートカナベラルと客船港はいっぱいあるし、ニューヨークだって、マンハッタンとブルックリンにあるよ! すみません。日本のクルーズの未来は、まさにアメリカのような巨大市場に? 
 --なわけないだろ!

 いやアメリカ規模まで行かなくても…、という反論があるかもしれませんが、アメリカと日本の決定的な差は、客の主体が自国民か自国民じゃないか、ということなんだよね。

 まあクルーズポートの建設なんて五輪会場に比べれば大した投資じゃないんだから目くじら立てるなよ! でもねえ、例えば香港の啓徳ターミナルだって、客船が来ないときのために、イベントホールとしての活用とか、展示会への利用などをの営業品目を掲げてます。まあこれも絵に描いた餅かもしれんけど。
 それにそんなことは俺たちはもうやったよ。晴海ターミナルを造った時には多目的で、展望レストランもあって…。みたいな話だったけど、いまやシャッターターミナルみたいなもんだから、と。
 まあ確かに、そんなことまで考えて過剰投資なんてしない方がいいけど、少なくとも行政も、当時は、おずおず出してくるようなプランだった。つまり公共投資ですからね、「恐れ」という概念は、あってしかるべきなんだよね。
 今や都民の利用に便利。なんて、つまり22万トンバースを造る理由は「世界最大客船は22万トンだし、どうせ造るなら踏み切っちゃえ」の気分がアリアリですからね。
 というかオリンピックの関連施設の一つだよ! 文句あるか? と議論を封じ込めちゃうみたいな。

 このところのクルーズ関連情報と言えば。地方港への外国客船の入港が史上最高になる! といった話や、これに対応してのクルーズポートの整備プランばかり。
 まあ一度に数千人の中国人を運んでくる客船が10隻にもなるわけで、「整備が急がれる」なんて感じで投資に動く港の気持ちは分からないでもないけど。

 中国需要が去ったあとは? なんて野暮なことは言いませんよ。そんな風にならないように、整備と充実を図って行く以外に「持続的な成長」はありませんからね。
 にしても、一番大切なことを忘れてませんかねえ。そうつまり内需ですよ。地元の港から出て行く日本人のクルーズ客を増やすーーじゃないのかなあ?
 
 コスタさんに「博多、金沢、舞鶴からも乗れますよ」みたいなセールスをされて、彼らに日本市場活性化をお願いするのが、日本のクルーズの姿ですからね。せめて新しいクルーズポートを建設、整備するなら「うち半分は日本人の乗降客にすることを義務付ける」なんてこと、出来ないかな。うん出来ないよなあ。

 晴海はいまや映画やテレビドラマの撮影地としての活用ばかりで、レストランも商業施設もない。新しい客船ターミナルは、そうか、日本版スターウォーズのロケ地に? ってなんか変ですよね。
 22万トン型客船が東京湾にやって来る日ーー夢のような日だと思いますがね、乗ってるのは中国人? ですか。
 まあ、東アジアの平和のために良しとしますか! 
 日中友好! 加えてアメリカ船社への利益供与!日本の港の国際貢献って、これですよね。はい。