今朝、書き始めが遅くなったのは、カーニバルさんの2015年の決算が告知されてきていたのを、眺めていたからなんですね。ええ、2015年11月末締めの決算で。
 去年あたりから、暇ですからね。ちょっと決算書をしっかり読もうか、という気分になって。

 でもねえ全部で84ページもあるし、全部英語だし、難しい経理用語も多いですし、大体は、いやになるんですがね。まあ中国市場への展望とかAIDAさんの動向とかわかりますから。でもねえ、分かったのは、去年の決算の概略くらいですね。減収増益! ですが、何のことはない、簡単に言えば、フュエル、つまり燃料価格の大幅下落で、利益が増えた。ということだけかな。

 売上高は157億1400万ドル(158億8400万ドル)。利益は17億5700万ドル(12億1600万ドル)。はいカッコ内は前年同期というやつですね。まあ、為替によりますがね、1ドル=117円くらいで換算すると1兆8000億円、利益は2050億円ってとこですか、ため息がでますね。まあ日本船はもう絶対に戦えない水準だわ。って今更なによだね。でもって運行隻数は99隻と1隻減。でも運んだ旅客は1080万人で20万人ほど増えているんです。つまり、売り上げが減ったのは、一人当たり価格の減? 大型化の反動か? それとも安値競争の結果ですかねえ。って大した違いじゃないですが。
  
 で、コストの方ですがね、これが劇的なんですね。燃料油価格が39%も下がったのかな?でもって、利益を44%も押し上げたわけですね。世界経済、とりわけ中国の減速による原油価格の下落が、クルーズ会社の採算を改善する! って、めちゃくちゃな解説ですが、これって多分、どのクルーズ会社の経営にも、かなり好影響を与えているとみることが出来ますね。
 
 そうか、このところの新造船バブルは、こんなとこに要因があったんですね。なんてね。
 
 でもってカーニバルさんは、去年の11月末現在で17隻119億ドルの新造船をイタリアのフィンカンチェリとマイヤー(ドイツ&フィンランド)と、はい三菱さんに発注済みですって。
 1兆4000億円の発注残! って、止めましょうね。むなしくなるだけですから。
 
 とここまで書いてきて、なんかなあ? このアニュアルレポ―トに出てくる造船所の名前は三菱さんを除くとフィンカンチェリとマイヤーだけですよ。つまり三菱さんが、AIDAでうまくやっていれば、今頃東京オリンピックに向けて、長崎は一大客船ヤードとして登場していたはずですよ。発注残の25%、いや20%でもいいですよね。これだけでも4隻、3000億円分くらいにはなる。カーニバルグループだけでですよ! 返す返すも…。

 いや今からでも遅くはないわけですからね。こうした世界的な客船建造の広がりについてしっかりしたレポートを作成して、株主に経緯を説明しつつ、次のクルーズ船の受注に進むべきですよね、三菱さん。僕は許す!って、大して影響はないけど。
 折角2000億円の赤字を出しちゃったAIDAのクルーズ船ですが、尻尾を巻いて逃げ出すんであれば、これはほんとうにドブに捨てるようなもんだ。って失礼。あああ、慚愧、慚愧!

 で、いつも気にしているオンボードレベニュー、つまり船上の売り上げ高は38億8700万ドルで前年の5%アップかな? 売り上げに占める比率は、24.7%ですよ。つまりユーザーは乗船料以外に25%の費用を船に払って乗っている。でもこれってチップは含まれていませんからね。
 外国船が儲かるわけですよ。

 はい。日本の船会社さんもいや造船所さんも、そろそろこの25年間を総括して、出直すべきですね。「日本人はクルーズが嫌い」??? そんな総括は容易いですけど…。