客船練磨のクルーズブログ  船知めん太

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

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現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

中興の祖? 敗軍の将? 今からでも遅くない! 客船建造への復帰をお願いしますよ!

  それにしてもつくづく、三菱重工さんの物語は残念な話だったというか。アンビリーバブルというか? いや今からでも遅くないから、戦略のミスを陳謝して、「世界のクルーズ船建造業界」への復帰を発表されてはいかがですかね。

 はい。フィンカンチェリがNCLから14万トン型4隻+2隻のオプション、つまり最大6隻の新造船を受注、オプションが行使されれば、2027年まで受注残が進むって!
 私の決して短くはない記者生活を振り返っても、10年先の納期の新造船!!! なんてあり得ないで話で、眉に何度も唾を付けちゃったですよ。なんてこともないけど。

 しかも一隻の船価は8億ユーロ。960億円!!!!と言うんだから、ビックリマークが、まさにインフレになるような凄い話ですね。
 そりゃあまあ、先進国は最近インフレ型の経済ではないですけどね。それでも、「10年先の船価まで確定できないはずだ!」 なんて造船業界の重鎮さんはおっしゃるだろうけど、「そんなの関係ねえ」でしょう。つまりクルーズ会社はそれだけ先の需要に確信を持つとともに、船価については、きっと見直し条項でも入ってるんじゃない? なんて、どうでもいいか。

 この商談は、NCL側が将来の工程確保に不安を持ったのか? それとも造船所側に不安感があるのか分かりませんが、まさに異例というより、異常な新造船マーケットが出現している、と思いますね。
 まあこのブログを2027年まで続けることが出来るかどうかは分かりませんがね。その時のクルーズの需要と造船業の実情について欧米船社と造船所はどう考えているのか、頭の中を見てみたい気がします。
 
 でもって、三菱さんですね。
 早々と10万総トン以上のクルーズ船からの撤退!を表明して、それ以下の中型客船やROPAXへのシフトを表明しちゃったわけですが。
 14万総トン型で、960億円から1千億円! それでもやらんのかなあ? しかも1,2隻じゃなくて4隻連続で造りますよ。なんてオーダーがあっても、「僕たち失敗しちゃったから」なんて尻尾を巻くんだろうか?

 先月記者会見された宮永さんは、AIDAprimaの出来栄えについて、「世界最高の船」との評価を貰ったなんて、語っておられました。もちろん先方からのリップサービスもあるでしょうが、イタリアのフィンカンチェリとドイツのマイヤーの2大勢力に集約された欧州造船所に 対抗できるのは、現状では三菱さん以外にないと思うんですがね。

 まあ、あと5年もすれば、中国需要の広がりを目指した客船は中国の造船所で!ということになるんでしょうが、これからの4,5年間という時期は、三菱さんが客船を手掛ける上で、本当に貴重な時期だったんだと思うんですけどねえ。

  まあ2500億円以上も損しちゃったAIDAプロジェクトですからね。襟を正せ!というのも分かりますがね、得意のEPCだったけ、ああ面倒くさい、設計・調達・建造のそれぞれについて、もう一度しっかり検討し直して、10年でも20年掛けてもでもいいから損失の挽回をしようと考えないのかなあ。
 岩崎さんならそうすると思うよ。えっつ? はい弥太郎さんですけどね。そうすれば宮永さんの名は永遠に歴史に残っただろうにね。「中興の祖」なんて感じでね。今のままなら「敗軍の将」だぜ。

 市況はそこまで回復していない、というのなら、その半分の回収でもいいんじゃない? いや、半分は勉強料でいいんですよ。
 MRJだって開発投資だろうし。アレバだって「投資!」なんだから。 だったら客船にはなんでそうした論理はないの? 近未来の需要はこっちの方があると思うけどねえ。

 つまり、毎年1隻800億円から1000億円のクルーズ船を建造する。そのためには日本国内に設計、調達…。ああ面倒くさい。そんな建造に係わる体制を整備する。
 いや日本だけでなく、韓国や中国を含めた3か国での調達体制ぐらい検討したらいかがですかね。

 あと10年は続きますよ。この、史上最大のクルーズ船バブル! じゃなかったクルーズ船ブーム。
 2011年だったかな。三菱の先達がAIDAに突っ込んでいったというマーケット感は間違いではなかったんですよ。性急すぎず、じっくりと10年戦略ぐらいの感覚でやってればね。

 もし、うまくやってれば、今頃…・
 って、止めますけど…。なにも尻尾を巻くことはないと思うんだけどねえ。いかがですか宮永さん? 

 そういえば、新造船の話でしたね? ピースボートはどうしちゃったんだろねえ。
 去年の秋には…。この話も止めましょう。 
 あっつ? 飛鳥Ⅲ? こっちはやるでしょう。まあここから始めよ! ですかね。 置いて行かれないようにね。お願いしますよ!

AIDAprimaさん、先行クルーズ一本追加!ですって。さあ働きましょう! ですか?

   さすがしたたかですね。AIDAさん。昨日午後AIDAのホームページを覗いたら、はい。しっかりもう一本クルーズを追加しているんですね。primaちゃん、もうフルに働かされている感じ。かわいそう! って感覚が変ですかね。

 ええ、4月25日から29日までハンブルク発サザンプトン往復の4泊5日。インサイド499ユーロ、アウトサイド・ベランダ付き549ユーロかな?ドイツ語なんで正確でなかったらごめんなさい。
 つまり5月7日のハンブルクでの命名式セレモニーの前に2本クルーズをするんですね。三菱さんの発表でも「処女航海」という表現は使わずに、4月下旬の「ファーストクルーズ」と表現しています。つまりメイダンボエッジの前に、婚前…。ですか?
 
 ドイツにお嫁に出したはいいけど、お披露目どころか、命名式もされていないうちに、しっかり使われている! まるでオペラでなくて、シンデレラのようなイメージ?
 なんて、これは感傷に浸る話じゃなくて、待ちきれないドイツのお客さんになるべく早く! ですよね。
 まあAIDAさんからすれば、ペナルティの賠償金は入るだろうけど、1年稼いでくれなかったわけですから、動き出せるようになれば、働いてもらいます!というのは当たり前ですよね。
 この一年、オフィサーさんやクルーの人々だって、手持ち無沙汰というか、待ちきれないみたいな気分はあったんでしょうし。

 まあ、なんていうかな、戦後の客船建造史に残るようなドラマが終章を向かえているんでしょう。でもってprimaは、まさに、これからPRIMADONNA になるわけで、お祝い以外の言葉はないんですけどね。
 ふんと、お高く留まってのイメージで、欧州のステージで主役のクルーズ船になって欲しいし、大事に使って欲しいですね。

 引き渡しセレモニーに出席されたAIDAクルーズのフェリックス・アイヒホーン社長は、このクラスが4隻のシリーズ船の第1船であり、まさにAIDAの新世代のフラッグシップになると話しています。
 でもねえ、4隻ですか。はい三菱で造る2隻の次ですが、フィンカンチェリでしたっけ?結局三菱には追加発注されなかった2隻ですね。

 でも、これって三菱さんが客船を「エンジニアリング事業に」というからには、基本設計や省エネ対策の工夫なんかは、もちろん欧州側に売っているんでしょうね? なんて思いますよね。
 まあ完全な同型船ではないんでしょうけど、プロトタイプ、つまりシリーズ一番船であることの苦労を、苦戦の原因に挙げていた三菱さんですし、エンジニアリング事業というからには、そのくらい…。

 さらに、三菱さんの発表文を読むと、主賓マイケル・タムさん、はいコスタクルーズの社長さん、つまりAIDAの親会社の方ですが、
 「私たちは、他への模範となる見事な方法で、高水準な製品の品質、環境的適合性を実現した」「この船の優れた設計に非常に喜んで」いるーーとあります。つまりあくまでも「私たちの仕事」。
 でも、「他への模範になる見事な方法」! ってなんですかね? 「優れた設計」って、誰がやったの? なら、「工作」は優れていない? 

 引き渡し式だったら普通、嘘でもいいから、造船所の仕事をレスペクトするという言葉があるはず。建造中の苦労に感謝するぐらいにね。でもそんな話は少なくも発表文からじゃ読み取れません。ただただ、「私たちの設計力」、を称えているにすぎないような。
 複雑ですね。設計や建造を含む技術、それこそ、三菱さんのEPC(でいいんだよね?)ついては、評価もしていません。この船は、「私たち」の指導で造った船です。と読むのは、うがちすぎでしょうか? 

 なんか寂しいですね。先日も書きましたが、建造中の様子を撮影したビデオで、造船作業に出てくるのは欧州人ばかり。日本の作業員は拭き掃除の場面だけですからね。
 日本造船業の雄。日本の近代工業の祖業とすら言われた三菱さんの、血のにじむような仕事が、「拭き掃除」だけなんですか?

 心は、まったく晴れません。 
 
 
 
 
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