よしよし、いいですね。産経新聞!
 三菱重工の鯨井さんが、いくつかの新聞の共同インタビューに応えたんですかね。
 「中小型客船の建造に重点」--こんな見出しの発言を行っています。社内の検討委員会で検討し、「半年以内に方向性を決めたい」--なんか読んでいて、涙が出てきそうでしたね。オラの言っていたとうりやないか! このブログ読まれているんですかね? なんてね。

 とはいえ、記事の最後に、「長崎造船所で、貨物混載の中小型客船の建造を増やす」--さっそくお読みになったSEABIRDさんから「フェリーのこと ? 下関との関係をどうするの?」と書き込みがありましたが、長崎をフェリーヤードにするというの?とも読めるわけで、アララの気分に暗転しましたけどね。

 でもねえ、なんだか記者さんが分かっていないのか? 鯨井さんがわざととぼけているのか? 確かにフェリーの建造構想はまだまだいくつもあると思いますよ。いま国内で運航されている長距離フェリーは、精々2005年までの建造船ですからね。モーダルシフトもありますから、太平洋さんとか新日本海さんだって、早晩! でもそれだけなら、下関とJMUや中堅造船所あたりで十分こなし切れるロットでしょうから。
 
 まあ「客船」と呼ばれる分野の仕事を集約して、ここは長崎でも手掛ける! 下関はより小型のフェリーを!みたいな話になってゆくんでしょうかね。

 でもねえ、そんな話だとしても、AIDAperlaさん以降は、「撤退?」が懸念されていた客船について、曲りなりにも積極策ともいえる方向が出て来たのは、いいことですよ。
 重工さんの経営陣にしたって、6月の株主総会で客船の大赤字の責任を問われることは覚悟しているはずですが、「1860億もの赤字を出しちゃったんで、尻尾巻いて逃げ出します」、なんて言えないもんねえ。
 そんな方針を出したら、客船部門の人員はどうするの? って労組辺りからの抵抗があるだろうし、perlaさんの建造中に反乱やサボタージュ、いやテロだって、おきるかもしれない! なんて脅すつもりはありませんが、未来の方向性だけでも示して、「みんながんばりましょうね」という方が実践的な選択肢でしょうから。
 しかももし総会で、撤退を打ち出すんなら、すでに組合説明に入っているくらいでないと間に合わないでしょ。

 この場合、もし「エンジニアリング事業として継続する」なんて答えたとしても、それどういうこと? といった追及もあるだろうし、長崎はLNG船に特化する! といったって、この市況じゃ追加受注どころか、シェールガスショックで、受注船のキャンセルすら心配されている分野ですからね。となれば、需要が堅調で、中国・韓国との競争からしばらくは逃れることが出来る客船・フェリーシフト!は、ある意味当然の選択だと、僕は思うんですけどね。
 
 でもって、私たちが出来ること、ですか? ないことはない。というかありますよね。まずは株を持つこと。1000株でいいですから。そうです、それで株主総会に押しかけて、「客船の灯を消すな」と発言することですかね?  
 まるで一株株主運動みたいだね。でも、ここで選択を誤っちゃうと、三菱は永遠に客船から手を引かざるを得なくなる。
 でもって、そのことは長崎を艦艇ヤードに特化させてゆくことにもつながる。
 軍事だけでなく民生も! のためにもね。なんて、共産党さんと共闘だわ。客船って平和ビジネスの象徴みたいなもんですからね。シールズ長崎版でも造りましょうかね。

 どこかで、誰かさんが書いていましたがね、確かに日本のクルーズは3社3隻しかないですし、現在の日本には既存供給者の保護ばかりを意図したようなクルーズ法体系もあるし、日本のクルーズが広がりを見せて行くためには、相当なエネルギーが必要ですよね。

 でも大型のフェリーを合わせて、中小型??? って7万トン位までかな? の客船らしい客船を造るという需要は、絶対にありますよ。というか建造ヤードが、なくなってしまえば、そんな夢すらも閉ざされる。
 まずは飛鳥3。ピースボートだって欧州で造れるとは思えないし。そんな風に動き出せば、MOPASだって、いや中国のクルーズ会社だって出てきますよ。

 中国のクルーズ客船マーケットは、現在100万人まで伸びていますが、まだまだ上海市場が国際級になっているだけで、天津だって、青島だって、広州だって、厦門、香港だって、高雄って、これは台湾か。主要港の周辺にはそれぞれ1千万人を優に超える市場があるわけで、カーニバルとCSSCの合弁構想がフル稼働するまでにはまだまだ時間がかかるし、それだけで賄えるとも思えない。

 すぐにでもAIDA船の次の商談に入って下さい。まずは小型船からどうぞ、ですよね。
 はい、5万トンで1000人乗りで、ラグジャリーな日本船。350億円くらいかなあ? オリンピックの20年を目指してゆっくりと…。

 三菱経営陣の賢明なご判断をお待ちしています。って、決断は早くないと…。