これでも、結構忙しくて、いろいろあって、44隻の新造船のリスト詳細の読み込みは終わっていません。
  で、アメリカ人が何を考えているのかのリサーチは、また順延!ですね。
 でも、やっぱりニュースをもう少し丹念に追う必要がありますが、いくら客船は尻が長い、つまり先物納期があり得るといっても、2024年納期の客船まで契約に持ち込めるほど、造船所も船会社も大胆じゃないでしょう。船価も決められないでしょうし。そんな先だとね。
 なんて寝ながら考えちゃったですよ。

 でもって、こうした先物まで船台予約、まあこういう言葉があって、船会社が造船所の工程だけはまず確保するわけですが、そんな感じで構想を進めているのかな。
 かつてもあったみたいですね。こういう状況。

 1960年代というか70年代初め、オイルショック前の日本造船業が味わったVLCC、つまり大型タンカーの発注ブームって、もしかしたらこんな感じだったんでしょうかね? と思い当たりましたですね。
 僕がこの業界の記者としてお世話になる前、造船所の営業さんは、「飲み会のアレンジと進水式などセレモニーのお世話をしていれば済んだ 」みたいなことを言っていましたよ。「受注するより断る方の仕事が多かった」、なんてね。

 新しい造船所の建設投資をしても、VLCC数隻、つまり1年間の操業と利益で回収してしまうという造船ブームだったですからね。当時の運輸省は造船所建設を許可制にするなどして抑制するのにやっきでしたね。
 でもってオイルショックで暗転。人員削減と造船所閉鎖が相次いで、「造船は不況産業の代名詞」となった。なんて、本当に、こんな話ばかり書くんだから、このブログまるで、造船のブログだよね。

 次のブームは、中国バブルでした。はい中国の近代化が始まって、ドライバルク輸送の急増見通しの中で鉄鉱石や石炭、穀物を運ぶ船の建造ブームがやって来た。
 そして暗転。第一中央汽船や三光汽船がつぶれましたが、いま極東の造船業界が瀕死の重傷を負っているのは、このバブルの津波がまだ引いてない、というか後遺症に悩まされているわけで。10年どころが50年解消しないなんて、投げやりなコメントまで聞こえます。大袈裟だね、まったく。

 はい。じゃあ客船! ですね。今ヨーロッパを襲っている津波? じゃなかった妖怪? でもなくて、造船ブームは、①中国市場の爆発が見込める②クルーズ業界の好調さを横目でにらみつつ、他の産業からの新規参入が続いている③寄港地港の建設が進み始めて、超大型客船の展開が見込めるようになるーーこんな理由が思いつきますね。加えて10年前に比べて造船供給力が、あんまり増えていない。

 昔昔、私の古い友人さんたちは、世界経済のトレンドを分析しながら、タンカーや貨物船の「新造船の需要予測」なんてことを生業としていましたがね。この時によく聞いた「喪失船舶量」つまり物理的、経済的に陳腐化してスクラップされていく船の量は? なんて視点が結構問題になっていましたが、客船ではあんまりそんな予測値が出てこないんですね。まだ数が少ないからですかね。

 客船のスクラップ? フェードアウト? これがこれから10年の間、つまり新造船が、まあ80から100隻は登場してくる中で、どれくらいフェードアウトして行くかの予想は明らかにならないんですかね。
 つまり客船は供給ベット数だけが、しばらく伸び続けることになるんでしょうか? 客船需要は「人間も増えるんだから、伸びるさ」と思っているかのようです。

 現在の世界のクルーズ船の数は、300隻くらいと言われているのかな? これも調べないとね。でもってこのテンポで行けば、10年で少なく見ても80隻は増える? ベッド数はもっと増えますけどね。
 「25%増くらいならちょろいちょろい、もっと増えるよ!」なのか、「えええ!供給過剰になるんじゃ?」 なのか。

 僕は、まあこのくらいが限度なのかなあ。年8隻程度の新造。これがギリギリの気もしますね。これ以上テンポアップすると…。

 つまり何も、今更日本の造船所が世界市場で客船を! なんて旗を振る話じゃないよ!
 イソップさんじゃないけど、「あのぶどうは酸っぱいよ」でいいのかもしれんですね。

 でもねえ、せめて日本人や日本にやってくる乗客を乗せる客船ぐらい、造ってもいいんじゃないのかなあ?
 日本船3隻。まずはそっからですね。最近は商売にもなっているようだし。

 というより、なんたって、明るい話題が欲しいですからねえ。