気の抜けたビール!とでもいえばいいんでしょうかね。
  2015年、つまり去年ですよ! そんな統計が事後半年も経って公表されるという「気の抜け度」に加えて、中身の気の抜け度!たるや…。
 はい、国土交通省さんが満を持して、って、そんなこともないですが、発表した日本のクルーズ人口です。
 なんかなあ。発表内容の焦点を微妙にずらしているのか、「人/泊」数の数字が目立つ発表になっていますが、それでも122万9000人/泊と0.2%減だとか。まあクルーズ人口は1万人減の22万1000人ですって? なんでパーセンテージで書かないんだろね。発表文。

 それにしても、去年の今頃は、ついに「日本にもクルーズブームがやって来た」と言わんばかりの話題のされ方だったんですが、ふたを開けてみるとやっぱりです、ねえ。
 日本はクルーズ市場、つまりCLIA風に言えば、ソースマーケットというよりクルーズ目的地としての注目度が上がっただけで。どこまで行っても日本って、資源(リソース)小国? つまりは「供給者」なんですね。って、言葉遊びも冴えないね。「昭和大雑誌」のトーンが残っちゃうわ、このところ。

 「遊ぶのは悪」。クルーズ事業への視覚でも、船に乗りに行くというより、「みなさん働きましょう」なんですね。消費不況ですよね? あるいは「爆買い」で儲けようですか?
 ということで、中国から外国船が連れて来るクルーズ人口!ばかりが増えて、111万6000人。寄港数は日本船を合わせて1454回と過去最高!ですか?

 そりゃあ、減るのより増えたほうがいいに決まってますがね。こんな統計にわたしゃあ、あんまり興味ないですよ。大体中国人が沢山乘っている客船になんか乗りたくないしねえ。
 なんかなあ。旅行会社さん。つまり日本人をクルーズ旅行に連れだそうとしている方々の、しらけ顔が頭に浮かんできますね。

 いやいや、そんなこともないか? 2015年ってね。思い出してみると、飛鳥2が2回ロングクルーズに出て行ったのかな? つまりベット数というレベルでの供給は減っているんだよね。だから国交省さんが人/泊数の発表を意識的に強調するという政策意図、なんておげさな話じゃなけいどね、は分からななくないわけでもないんですがね。
 でも、残念!でしたね。
 人/泊数では、すくなとも微増!くらいは期待していたんじゃないですかねえ。ですが、0.2%の減。あらら!ですよね。まったく。と、私も本当は落胆しているんですよ。また減っちゃたか?ってね。

 ですがね。今年、つまり2016年は増えますよ! なんたって飛鳥2が、世界一周をやめて、今のこの時期にも日本近海に止まってクルーズしていますからね。
 空いているからお相撲さんをバラスト代わりに乗せて、なんてことはなくて、乗客は600人も乗せているし、クルーズ本数が増えています。にっぽん丸も、ぱしふぃっくびいなすも今年は集客好調のようですしね。

 てね。でも、なんかこの記事を書くときはいつも、今年は、とか来年は! て、なんとか明るそうな話題を探し求めて、まだ見ぬ君を、じゃなかった、まだ見ぬ話に振っている感じで、いやになりますね。

 だいたい、分母、つまり供給ベッド数が違うというか。えっつ、人/泊なら一緒やろ! はい、すみません。
 いや、この種の統計を取るには、分母が小さすぎるんだよね。それに、ロングクルーズが増えるとやっぱりクルーズ当たりの乗船者数は減りますよね。
 さらに天候だとか、カレンダーの具合によって、供給数も微妙に異なる。だから「0.2%少ない」なんてのは、まったく意味のない数字というより、統計上の誤差みたいなもんだと思うんですがね。
 まあ国の正式な統計ですからね。減は減ですけど。はい、すみません。
 
 にしてもなあ。統計の分析ってこんなに時間がかかるもんなのですかねえ。
 〆てから、半年経って、1万人減とか、0.2%減とか言われてもなあ。現実の世界にはなんのインパクトもないですね、これ。ところがこの数字が一人歩きしますからね。これが。

 旅行評論家の皆さん。「日本のクルーズに早くも陰り」だとか、「伸び悩むクルーズ」なんて見出しで記事を書くのはやめてくださいね。
 日本のクルーズは、今年新造船の発注に踏み切り、新しいクルーズ時代に進水するんですからね。ホント!

 でもなあ、22万1000人って、確か、1993年か95年頃の数字と変わらんのだよね。20年経ってこれですかねえ?