ウーン。若いころ海外客船の日本誘致のお手伝いなどもしていた人間としては、奄美・龍郷町のこのプロジェクトについて、お前どう思うんや! と言われてしまうと、複雑ですね。というしかないですね。
 はい奄美に浮かんできたロイヤルカリビアンさんの客船リゾートビーチ構想です。
 龍郷町の会社説明会の様子を映した動画を見ていたら、その場で通訳しているのは、その時のいわば同志みたいな方ですからね。日本の旅行業界や地元の意識もおぼろげながら、分かるし。

 当時の私の問題意識は、「日本クルーズの盛り上げ」「市場の活性化」。つまりは外国船が日本に沢山やってきて、あわよくば日本起点の定期クルーズをやっていただいて、日本市場が盛り上がること! これだったんですがね。ここまで実現しているのは、日本は寄港地としての港の活用。でもって定期クルーズは中国発着!ですか。

 日本に客船がやってくるようになったのは、いいんですが、考えていたのとは全く違う展開。まあ地元説明会の資料を読んでいると、「プライベートビーチじゃなくて、日本人も入れるようにするよ」と言ってるんで、カリブ海のクルーズリゾートとはちょっと違うようですがね。
 それにしても、なんで中国人向けの楽園リゾートなの? としっくりきませんね。やっぱり。
 
 日本のメディアだって書いているように、「爆買い」に重ね合わせた中国人の日本旅行が、早晩目的が変わるぞ!という話は、旅行業界ではある意味、常識になっていたわけですね。
 でもってロイヤルカリビアンが出した結論は、奄美へのリゾートビーチの建設。つまりお買い物は長崎で、でもクルーズって、それだけじゃないぞ。奄美の美しい自然を乗客に提供しましょう、というプランですわね。

 なんか山の上までスキーリフトかゴンドラまで通すという話や、ボードウォークを造る、雇用は200人から300人と言って見たり100人以上と言って見たり、まだちょっと適当という感じですが、地元の抵抗が無くなれば、やるんだろうね、これ。
 投資は60億から65億円というから、あんまり大した金額じゃないけど、この話を見ていると、RCIがしばらく中国マーケットに止まってクルーズして行くんだぞ!という姿勢だけは本物みたいに感じますね。

 加えて東シナ海での日中米の共同事業! って、あなたが提唱していた平和の海の実現やないか!と言われてしまうと、くらくらと足元が崩れて行くような感じもしますが。
 そうアメリカの資本が、中国の需要に乗って、日本の(自然)資産を使って、しかも世界中の労働力を集めて奄美で事業を展開するんだよ! はい。がんばって下さい!というしかないのかなあ。

 まあ龍郷町の皆さんも、RCIがラバディ(タヒチなんて間違えたりしてるけど)に持つプライベートアイランドの例を質しながら、いい線で質問を投げかけているようですが、環境対策と、撤退したあと廃墟になるリゾートも多いですからね、そのあたりをしっかりと突いて欲しいですね。
 
 下の地図は、龍郷プロジェクトの概要。でもって写真は、2014年にカリブ海に出かけた時のベリーズの写真です。
 
 ベリーズの寄港地で、僕らはマヤの遺跡見物に出かけたんですがね。ここは、別にRCIの専用ピアではなかったですが、写真の建物の向こう側は金網に覆われて、でもって、中にはイルカの池とかプールとか土産物屋があって、船から下りた客の多くは、別にベリーズという国を体験することなく、このコロニアルなエリアで半日過ごしていましたね。

 まあ現地人は働いている人がいただけで、もちろん遊んでいるのはいなかったな?多分。
 上の地図を見ると、龍郷町の出来上がりはだいぶ違って、昔、いや大昔かな、出かけた行ったラバディのプライベートビーチみたいなスポーツ、海水浴やバーべキューが楽しめるリクラゼーションソーンということになるんだろうけど。いやディズニーのキャスタウエイにも似ているね。このブログの表紙写真ですよ。はい。

 それにしても悔しいね。なんで日本人相手じゃないんだい! 
 日本船にも使わせろ! なんて言っても「負け犬の…」だよなあ。
 オレ、もうクルーズ止めようかな? なんて思っちゃいますね。グスン



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