客船練磨のクルーズブログ  船知めん太

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

造船

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

極彩色のNCL。行き着くところまで来ちゃったんでしょうか?

 月曜の朝。
 だし、なんか目の覚める話はないかと、ネットをさまよっていたら、ウーンなんだかなあ! 確かに目が覚めるような光景に出会ったですよ。
 ノルウェージャン・クルーズ・ライン(NCL)さんが、ドイツのマイヤーで建造中のノルウェージャン・アンコールの船体塗装ですがね。スペイン人アーティスト、エドゥアルド・アランツ・ブラボーさんの作という船体塗装を披露したようですね。
 今年秋に就航するんですって。最近船上でもタトゥールームを設ける船が多くなっていますがね。船体にもタトウ―ですかね?

ノルウェーアンコールハルアート

 塗装が目立つ船会社といえば、NCLグループもそうですが、AIDA、それに最近では髪の長い少女?じゃないけどプリンセスもそうですね。船体塗装の3大ブランドかな。 
 いやそれだけ船会社の個性が眼立たなくなって来たというか? 確かにこの間、ギリシャに行った時も、港に停泊するクルーズ船の数の多さというか、こんな風にクルーズ客船が増えて来ると、船体を眺めるだけではどこの客船だか、分かんない。
 まあ、船体を塗装するというのも悪くはないとは思うんですがね。
 
 かつては、船体のデザインというと、カーニバルやコスタみたいにファンネルの形状や色に特徴を持たせて個性を強調した。ファンネルを見れば、簡単に船会社を見分けることができたんですがね。
 ちょっと行くとこまで来ちゃった感じですかね? 

 そういえば、以前にっぽん丸が紺色に船体を塗って。この船は遠くから見ても、すぐにわかるしスマートに見えますからね、良い選択だと思いましたよ。
 で、呑み屋話で、船体に使える色は?なんて話したことがあって。
 黒とか、グレーとか、「まあ緑までは許せる」なんて話の中で、ピンクがいいと指摘した人がいて。「そんな色の船が出て来るかもね」で話は終わったんですがね。そんな発想はすぐに乗り越えられちゃったですねえ。

 まあ極彩色の船体に、楽園を見るという発想。これって仏教の極楽イメージに近いかな? も、あるでしょうけど、ここまで来たら、どうだろ。船体を広告画面に見立てて、トヨタとか、グーグルに売っちゃうとか?
 そうすれば少しくらいは乗船料が安く?――ならないよね。

 さて塗装に寄らずとも、一見するだけでどこの船と分かるあのデザインの船の実現はどうなっているんですかね? 約束の期限までは、ますます???
 フィンランドのArctech・ Helsinki・Shipyardの売却話を、T.Iさんが伝えています。なんだかんだで、もう半年たっちゃって。あの羽のついた新造船はどうなっている? んだろ。 そろそろ着工ぐらいの話が伝わってこないと、2022年の就航だって…。

 にしても、当欄への都万さんの書き込みによれば、ピースさんは2020年の外国船のチャーターを決めて、4月8日横浜起こしで3クルーズをするとか。リピーターさんというか、予約された乗客に連絡してきているようですね。確認してはいませんけど。

 でもねえ、何度も書きますが、あの羽の付いた船、「環境に優しい船だから」と、予約した乗客も多いんじゃないですか?
 別の外国船を用意したから、とりあえず…。で、いいんですかね この話?

飛鳥Ⅲ、1隻なら船価は7憶5000万ドルを下らないでしょう。いろんな仕掛けが必要ですね。

 さて土曜日ですね。と軽いネタをと探したんですが、やっぱり今日は飛鳥の話に行き着いちゃうんですよね。
 でもって昨日欧州造船所の船価リストを眺めちゃったですよ。
 欧米船社との直接的な競合があるわけではないとは思うんですがね、でも欧州のクルーズ船の新造価格は、ちょいと絶望的な数字が並んでいますね。

 CNNじゃなくCIN(クルーズ・インダストリー・ニュース)が、まとめた新造船発注状況を見ると、二百数十隻あるという発注残をすべて検証するつもりはないんですが、乗客1000人前後の中型船はそんなに多くない。というかむしろ手薄? 

 つまり飛鳥がこの分野で勝負しようというのは、悪くはない? と思いましたね。
 というより、10万トン以上の大型クルーズ船や、最近発注ブームになっている10000総トン以下の探検船では、供給が増えて行きそうですからね、乗客750人くらいから1000人乗りで、勝負するしかない!
 でもってこの分野での台風の目になっているのは、つい先日ノルウェーで事故を起こしたバイキング・オーシャンの船隊ですね。

 乗客930人、数年前から頑なに同型船を造り続けて、19年以降も23年ごろまで毎年フィンカンチェリから、1隻は就航させる。この船たちの船価がなんと4億ドル。それも全船4億ドルで23年まで続くというんでちょいと信じがたいんですが。
 短期間でリバークルーズを制圧したバイキングは、海洋、それも中級市場で世界ブランドになろうという、そんな感じですね。

 対するに、リストにある船価を本当かよ! と眺めてしまったほど高いのはクリスタルクルーズ。22年から就航する67000総トンの新シリーズですが、800人乗りがなんと9億ドル! だって。
 まあ造船所は、ゲンティンが買収したm.v Werften、って、聞いたことない名前なんですがね、ウイキペディアに寄ればーー
 「2016年4月にGenting Hong Kong がWismar、Straslsund、およびRostock-Warnemünde にあるNordic Yardsから3造船所を購入」して,まずはリバークルーズ船を連続して就航させ(クリスタルリバークルーズ)、さらに探検船などを手掛けたわけですね。

 で、外洋クルーズとしてまずは、10万総トンクラスを検討、最終的に67000総トンと、まさに現在のクリスタルセレニティ級の新造に乗り出している。まあこの場合「船価」と言っても、同じグループの造船所ですからね、マーケットプライスなのかどうか、異論はあるでしょうけど。

 ですので、この2社は特異ケースかな? というんで、他に飛鳥Ⅲに近いプロジェクトとして選べるのは、まずオーシャニアクルーズ。
 22年にフィンカンチェリで就航させる67000総トンが1200人乗りで、6億6000万ドル。次いで、リージェント・セブンシーズの750人乗り。54000総トンとちょいと小ぶりですが、20年就航のリージェント・スプレンダーが4億7500万ドル。造船所はフィンカンチェリですね。

 ところが驚くのは、この船、同型船なのに23年納期の750人乗りは、5億4500万ドル。つまり3年の間に7000万ドル、15%近くも船価が上がっちゃている。
 こうしてみるとバイキングがずっと同じ船価で建造し切れるのか? ちょっと眉唾なところもありますね。いずれにしても、バイキングとクリスタルの際立ちぶりが目立ちます。

 あとはMSCのラクジャリー部門への進出として話題になった64000総トン、1000人乗り。6億ドルだそうですが、23年の就航です。これだと、まだまだ丸い数字というか、想定の数字のような気もしますがね。フィンカンチェリでの建造です。

  こうして見て来ると、飛鳥Ⅲって幾らくらいなら? という話ですがね。
 単純に1隻を造る!という話じゃなくて、いろんな条件が重なる? 日本籍船ですからね、欧州の造船所にとっては、大風呂を造ることから始まって、日本仕様という違いや、JGの規制への対応もあるだろうし、何より1隻だけの計画ということになれば、何もかもコストはこの1隻に込められる。船価は随分違うんじゃないですか?

 ロットで造れば設計費は、それこそ半減なんてことだってあるだろうし、搭載する機器や内装品でも数が集まれば…。 つまり外国船は全て、2隻以上の同型船で計画されていますよね。
 飛鳥Ⅲの建造は、それだけ難しいということかも。

 5万トン、800人乗り、飛鳥Ⅱと全く同じ規模の客船を造るとして? スクラバーなど環境対策、いやLNG二元燃料船かな? なんてことになったら、24年納期でも、9憶ドルなんてことはないにしても、7億5000万ドルと言われても驚かない数字ですね。

 この船価で20年間で償却する?
 乗客の運賃を、1泊10万円から! なら何とかなるかな? でも、それで800人も集客できるのかしらん? 
 複数隻を建造し、日本以外の新しい市場。例えば台湾とか、北米・ハワイの日系人客とか。つまり新しいマーケットに撃って出るとか? 例えばM重工の造船所をグループに取り込んで客船・フェリーヤードとして、運営することを目指すとか、いや思い切って中国で造るとか???

 新造船を発注すると言っても、飛鳥Ⅲでは、「命がけの飛躍」が必要なのかも?
 えっつ? バイキングの1隻を、リセールで取得する? 
 うんうん。手法はまだまだありますね。アンカーさんの腕の見せ所かな?

郵船の新造船チームがやるべき検討って? 4次元方程式かもね。

    ある海事専門紙さんが、昨日付けで「飛鳥 Ⅲ建造を具体化 」と書いて、僕のところにも、情報の真偽について問い合わせがあったんですがね。
     一昨日の郵船さんの発表文を読んで、どうして新造船を具体化と、読めるんですかね?

  郵船さんの発表では、社内に新造船の検討チームを設置、5月1日から検討を開始したという話だけですわねえ。
   これって、素直に読めば、飛鳥Ⅱの改装を実施する! だけど、新造も諦めたわけじゃないよ。という意思表明に過ぎないわけで、とても「新造船を具体化」とは、読めない。
  だいたい郵船さんは昨年から、欧州や日本の造船所との間で船価の見積もり提示を含めて新造船の建造交渉に入っていたわけで、まあそれらの交渉が失敗に終わったとまでは言えないにしても、せいぜい、仕切り直し。いまごろ「具体化」なんてあまりにも取材不足な記事だと思うんですがね。

     まあいいや。
    今度アンカーさんというファンドが経営に参加したわけで、まあここはまさに、飛鳥Ⅲを実現するために、出資までしてきたわけで、その為の作業を具体化! なんでしょうけど、とてもとても、「じゃあ、新造船の見積もりを取りましょうか?」なんて感じの「具体化」なんて話じゃあないと思いますよ。

    このところ思うのは、船会社が新造する!と、決めればプロジェクトが、動き出すといった新造船市場はとっくに崩壊していて、新造したくても、造船所の方が乗ってこない。探すことも 難しいという状況が生まれている。

   日本には、海事クラスターがある。造船所や機械メーカーが揃うだけで、なく、資金提供者から、荷主まですぐに見つかる!なんて素晴らしい時代が続いたんですがね。まず造船からそんな構図が破綻しつつある んじゃないですか?
    いや、バルクやタンカー。 バルタンなんて、 なんかバルタン星人じゃないけどコンベンションな量産船ならともかく、LNG船やらコンテナ船ですら難しくなっている。ましてや客船を日本でつくり、なんて夢物語に近い話になってしまった。
    つまり造船の発展が止まってしまってることで、日本の客船ビジネスの展開も止まってしまった! そんな状態にあるんですよね。

    今度の郵船さんの新造船チームの狙いについて取材をしていないんで、 なにをどうしようとしているのわかりませんが、多分市場分析から始めて、船価がいくらまでなら、償却できるのか?  そうした船価で、建造できる造船所ならあるのか?    例えば複数隻造れば造ってくれるのか?  いや客船を造りたいと考えている造船所があれば、業務提携ぐらいして、日本に客船造船事業再興するぐらいの覚悟がなければ、新造すらできない。そんな風に思うんですがね。悲観的すぎますかねえ。

    三菱重工の長崎が 地元とともに、客船の修繕を 長崎造船所でやるように、外国船 に働きかけ始めた、というニュースをどこかで読みましたが、こんなところから再生を進める?  日本の海事産業って、そこまで追い詰められているんだとおもいます。
     東アジアでは、市場もある、造船も世界一、資金もある。つまり、この分野でも中国にクラスターは形成されて行くのかも。
     中国で日本船を!そんな時代がすぐに、やってくるかもしれないですねえ。
 
   にしても返す返すも残念なのは、Aidaのこと。三菱重工のあの時の判断とそれに抵抗できなかった船舶部門の体たらくが、今になって、、、。
 
    嘆いてばかりでも仕方がないですね。
「客船」事業のビジネス モデルって? 郵船クルーズの新造船検討チームに求められているのは、そんな4次元方程への解かも知れません。
   クルーズ市場の創設、最適船型の見直し、造船所の再建と育成、そして出資者、つまりリスクを負おうとする人々の理解ーーかな?

     この方程式へ のこたえは、ゼロ!かもしれないけど。やるっきゃない!


 

フィンカンカンチェリの全貌! なんてどうでもいいか? でもすごいよ、ここ。

 最近ちょいと知りたいな? なんて思っていた話を、本日のCINさんで見つけましてね。思わずコピーしちゃったんですよ。
 はい、いまや世界一のクルーズ船造船所である(よね)イタリアのフィンカンチェリは果たして、いくつ、そしてどこの国に造船所を持っているのかな? という話です。

 でね、CINさんの2018年10月のニュースで、フィンカンのLuigi Matarazzoさん、商船部門の責任者かな? のインタビューが載っていて、フィンカンの事業展開について語っているんですね。
 にしても、なんでも短く約しちゃう日本人の適当さよ。って、そんなのアンタだけだけどね。CINはクルーズ・インダストリー・ニュース、フィンカンはフィンカンチェリってちゃんと書きなさいね。すみません。

 まあグループの構成を要約すれば、フィンカンの直営の造船所は、4つのメインヤードなのかな? ゴルジアにあるMonfalcone、ヴェネツィアのマルゲーラ、ジェノヴァのセストリ・ポネンテとアンコーナですね。

 といわれてもそれってどこ?ってイタリアの地図を検索してみないと、分かりません、な話ですが。まあ日本でも今治とか常石といっても外国人にはどこにあるか分からんでしょうけどね。
 これら4つは、自己完結型の造船所。つまり日本でいう「造船所」というイメージのヤードで、いまや4工場とも客船に特化して大忙しみたいですね。

 でもって、NHKのドキュメントといってもBBCが製作したのかな? ブロック製造を手掛ける造船所、や、惑星型というか、衛星型というか、海外の造船所とも提携しているようで、ナタレスのCastellammare di Stabia。作業契約を結んでいるクロアチアのBrodosplit。そしてルーマニアのVARD。それにBraillaとも提携関係にあるみたいですね。これも東欧なのかな? 
 当初は小型船建造や、イタリアの造船所へのブロックや部品の提供を目的にしていたようですが、いまやドンドン新造客船を建造していますね。
 
 それだけではなくて昨年には、フランスの旧STX。というよりサンナザレのChantiers de l'Atlantique。はい。ここを、フランス政府との折半出資によって取得。つまり、かのラトランチックもグループに。はいここには、僕も行ったことがあるんですが、往時にはクリスタルセレニティを造った造船所ですね。

 そして、そして、中国。カーニバルと共同で、CSSC=
China State Shipbuilding Corporation。中国最大の国営造船所と提携、主力の上海外高橋造船所での中国市場向けの客船建造に入っています。 
 この会社は、いまや4つのイタリアの造船所に加えて、いくつかの東欧の造船所、そしてフランス、中国とテリトリーを世界に広げている。

 ライバルはドイツのマイヤーで、ここもフィンランドの旧STXツルクを傘下に加えていますが、まあフインカンチェリの方が一歩リードしているかな? ドイツもフィンランドも客船建造の歴史では古いけど、ここらって、寒いもんねえ。そこいくと…。なんて変な解説はよしましょうね。
 でもって、現在の欧州造船所への新造船のオーダーブックリストは、すでに手元にありますからね。次は造船グループ別に分析?? なんて面倒だね、そんなの。

 にしても筆者がこんなことに感動するのも、僕が造船の記者として、この仕事に参加した時、欧州の造船所は、「ほぼ壊滅的」。どこの政府も、国防産業でもあるし、ナショナルセキュリティを守るため、それに組合が強くて雇用維持のために…。もろもろの理由を付けて多額の船価助成を提供して産業維持に躍起となっていた時代でしたね。日本造船所の提示船価分をそのまま助成したのかな? 日本はダンピングなんて言われてね。

 まだ韓国の造船所も発展途上で、日本造船業に敵はなかった。日本は「国家助成反対」をOECDあたりで叫んでいれば良かった。
 でもって、このころは、日本の造船所の動向や、何を考えているのか? に世界の海事業界が注目し、ロイズリストやモーターシップやらの海事専門紙、クラ―クソンあたりのブローカーが、日本に日参し情報を求めて行ったのに…。そんな話が、わずか30年ほど前の話ですからね! ああ無情?  

 にしても、おいらは、なんでこんなブログを書いているんでしょうかね? まあ老化防止が最大の目的。あとは日本のメディアさんが拾わないようなニッチな分野で、少しだけでも知識を持つ人でありたいこと。
 それに、そろそろこのブログも5年になるんかな? 海の仕事へのノスタルジアを感じる、累計60万アクセスを積み上げてくれて来た読者さんへの感謝! ですかね?

 ですんで、面白くないんなら読まないで結構ですからね。
 そこんとこ宜しくお願い致しますよ。
 


カーニバルホライズン


MOPASさんにアドバイス。23000トン、2憶3500万ドルならいかが?

   「明日から新元号ですね」ーーと昨日マンションの理事会で発言したら、「まだですよ」とたしなめられてしまいましたが、テレビのワイドショーを見ていると、新元号の話題ばかり。しかも発表の段取りの紹介とか街の声の紹介とかで、まるで昨日で平成が終わり、今日から安政が始まる?って そんな感じですからね。すっかり新元号時代の、気分でした。

 安政? 違うの? 安静? それとも安生? いっそのこと安倍元年にでもしたらいいのにねえ。
 でも、そんなことしたら、右の方々の「なんだい、お前は天皇になろうとしてるのかい?」って平安時代風の政争にでもなって、失脚が早まっちゃう? 止めといたほうがいいですよ、と上から目線のアドバイスをしておこうかな?

 まあ30年前、つまり1989年の4月と言えば、おせあにっくぐれいすがデビュー、続いてふじ丸も。平成元年というよりも「クルーズ元年」という言葉の方が流行って!なんてほどでもなかったけど、まあここから始まったんですね。

 今はなき昭和海運はともかく、当時の日本のクルーズの草分けは商船三井客船さんですからね。このところ飛鳥というか、郵船さんに肩入れするブログばかり書いてきましたからね。MOPASさんの次の一手をアドバイスしますかね? えっつ上から目線? でも飛鳥時代に終わりを告げる日本のクルーズ新時代を切り開くのは、MOPASだよ! とね。

 まずMOPASの名前を変えたほうがいいですね。なんか、さっそうとしていない? なんてさらに上から目線の話は、まあ置いといて、この会社は30年ほど前、3隻のクルーズ船で「クルーズ新時代」の幕開けを宣言したんですからね。
 まあ今年だって、飛鳥とともに、新造船!の話題が出てきてもおかしくない。というか郵船が新造船を巡って大苦戦していますからね。MOPASにとっても大チャンスが来ている? 

 しかも、にっぽん丸は大改装していますからね。新造船を今発注して、しばらくにっぽん丸で稼いて時間をも稼ぎながら…。という流れを作ることは比較的容易ですね。でも、待ってるんじゃなくて、今すぐにでも、新造船を造らないとねえ。

リッツカールトンニュービルド
 



 この船は、かのリッツカールトンがクルーズ事業に進出するのにあたって、2020年に登場させる25000総トン型です。乗客定員298人。でもって船価ですか? 2億3500万ドルですって。
 先日ご紹介したラグジャリ―クラスの新造船が6億ドルくらいしたのに比べれば、半分以下ですからね。お手頃じゃないですかね。

 でもって、船尾からは海に入れるのかな? 秋から初夏までは沖縄・南西諸島辺りの海に親しむクルーズを。で、夏場は北海道! 日本でのフライ&クルーズ体験をしっかり積んできたMOPASさんですからね。あえて世に問う! ワールドクラスのレジャークルーズにトライしてみてはいかがですか?

 南西諸島にプライベートアイランドでも開発し、って借りればいいわけですからね。日本人に海旅の楽しさを紹介する、これでパーフェクトですね。
 30年前はレジャーというより、「古き良き時代の船旅復活」のイメージでしたから、失敗した! なんて言うつもりもないですけどね

 えっつ? これでもまだ高い? そんならハッパグロイドが今年就航させるハンセアティック・インスピレーションはいかがかな?
 16100総トン、230人乗り、ですが、船価はなんと1億5500万ドル。ぐっとお安くしときますよ。なんて感じですね。
 

 これはハッパグが得意の探検船分野に投入する計画のようですが、日本って、外国船社にとっては探検船分野みたいなもんですからね。
 このくらいの船で日本列島を周遊する。悪くないと思いますよ。まあ230人定員で、1泊4万円くらいからの運賃を取れれば、ペイラインはぐっと現実的な話になる。
 
 ですがね。私が言いたかったのは、このハッパグ向けの造船所はVard, でリッツカールトンさんは、Bariierasという造船所で建造するらしい。少なくとも老舗ではない、というか? 新しくクルーズ船の新造分野に出てきた名ですよね。

 つまりこれくらいの船ならば、何も空前のブームに沸く欧州なんかで造らなくても、はい三菱重工の下関でなくても、今治造船あたりで、しっかり造れると思いますよ。
 そう、いま日本のクルーズ業界が袋小路に追い込まれているのも造船所がない?せいですからね。
 1隻造れば! いや、そんな消極的な話はしません。2022年あたりからせめて3隻連続でいかがですかね? 沖縄から北海道、いやアジアクルーズの新時代を始めましょうよ。

 新元号は、平安! これって、過去は元号じゃなかったでしょう。だからいいんです。これなら安倍ファンも喜ぶ。
 そう、飛鳥時代の次は平安時代ですからね。改元!です。
 

64000総トンが5億7000万ドルですって! 絶望的な話ですね、日本勢にとっては。

 64000総トン、スイートルーム481室のラグジャリ―タイプのクルーズ船が、5憶7000万ドル! ですって。
 だからどうした。はい、今やニュースというより、日常的に流れて来る欧州での客船新造契約の話題。もはやニュースでもないわ。インパクトないよ、でしょうかね。

 はい、昨日付けの海事プレスさんが報じたフィンカンチェリの客船新造船受注の話です。
 船主さんは、いまや世界第2位のライナー船社MSCさん。つまり貨物船でもクルーズでも、世界有数の地位に上り詰めてきたスイスに本拠を置く、海運・クルーズ会社ですね。

 この会社、クルーズ部門では中古船を集めて地中海で大衆クルーズを始めたのが1995年。いわばゼロからの出発でしたね。で、今や16万トン型クラスの大型客船を運航するほか20万トン級の新造を目論んでいて、御多聞にもれず、ついに「手薄な」ラグジャリ―部門へと進出を開始しています。

 フィンカンチェリへの発注を正式に確定したのが、この契約ですね。
  4隻の962人定員の客船を、2023年から27年までの間に建造するようで、建造費総額は23億ドル。
 つまり1隻5億7000万ドル、つまり、つまり1ドル110円で換算したとしても627億円。つまりつまりつまり、ほぼ1隻630億円! ですね。

 だからどうした? もうやめしょうかね、この話。世界の東の果ての島国の船会社が計画する高級クルーズ船は、船型はもう少し大きいかな? 定員はもう少し小さめですか? でもまあ計画では1隻だけ丹精を込めてですね。しかもJGと呼ばれる規制まみれの、厳しい仕様で建造するんですか…。

 もちろん詳細な仕様は聞いていませんが、このニュースを見ると。
 1隻600億円の予算!? では、そんなに豪華な客船は出来そうにない話ですね
 どうしましょうかね。日経新聞さん? 
 日本のクルーズ客船の新造? なんだか絶望的なニュースに見えてきましたですね。はい。

 MSCって、てるみくらぶの地中海クルーズで、日本でも知られるようになり、去年ぐらいから、日本起点のクルーズを始めた新参のブランドですが、コンテナ船社としてはデンマークのマースクラインと並ぶ世界1,2の船会社ですね。強者連合を組んで共同運航しているのかな? 
 でもってクルーズに登場したのは1989年にラウロラインを買収、95年にはMSCクルーズへ改め、本当に古い中古船で地中海を中心にサービスを開始、いまや、世界3,4位を争うところまで成長しています。

 アポンテファミリーの同族企業で、兄妹でコンテナとクルーズを分けて運営されている。本拠はスイス、そしてビジネスの拠点はイタリア! なんて、ウイキペディアで読めば分かるわ。すみません。
 で、ここで見ておくべきは、この企業がいまだに個人経営というか同族企業のままであること。そして本業は海運業であり、日本企業と同じ頃というか、その直後くらいにクルーズビジネスに進出し…。
 今や…。

 なんでだろ! なんでだろ? 地中海の真ん中イタリアでクルーズビジネスを成長させたこと? イタリアには、フィンカンチェリを軸にした「客船ビジネスのクラスター」が存在していたこと。そして個人経営で決断が早かったこと? 理由はいくつも思いつくけど、なんだかな? 遠吠えに聞こえますかね。

 いずれにしても、日本勢は、本当に深刻な反省と洞察から再出発しないと…。でも諦めることはない。日本的なるものを愛する人々!という市場はありますからね。

 えっつ、新造船ですか?
 今に熟柿が落ちるよ! 落ちてきた新しい中古船を集めて、沖縄を拠点にクルーズビジネスを再構築する? とか。
 いやいや何も、欧州で造られている欧米系のクルーズ船をスタンダードとして新造を考える必要もないんじゃないですか?

 大衆クルーズと豪華クルーズとエクスペディション。もういちど日本市場の「松竹梅」から?でどうですか?
 船上の調度品ですか? そんなのニトリから? いや大塚家具から買ってくるとか??? 

 

客船やフェリーの環境対策はどうなっているんですかね? 遅れていますね、日本の造船業

 しばらくまじめな話から遠ざかっていた僕が、最近、日本のクルーズ、あるいはフェリーのニュースを追いかけていて、実は、かなりな危機感を抱いているんですよ。

 はい、海外から伝わってくる、環境対策や省エネ対策で海外から沢山ニュースが出て来るのに、日本の客船会社や造船からはほとんどノーニュース。日本は大丈夫なのかいな? と思うことです。

 つまり、SOXやらNOXやらの排出規制に対して、有効な措置策を表明する会社がなかなか出てこない。まあ客船は新造自体がないんですが、欧州やアメリカのクルーズは、「沿岸でクルーズする」のが、生業みたいな仕事なんで、カーニバルあたりが、LNGといわば軽油の二元燃料化をドンドン進めたりと。
 でも世界一周クルーズを営業アイテムに加えているのに日本船社からは、あんまり…。
 解決策を低硫黄燃料油? MGO(マリン・ガス・オイル)で賄う? という話すら出てこないし、そんな意図すら表明せず、ダンマリですね。

 クルーズって、まあPBさん辺りが声高に叫ぶPRで、でもそうですが、「環境対策」あたりにもっとも敏感に反応するべきだし、2020年はオリンピックばかりか、こうした環境対策元年なわけで。
 まあ国際規制に無頓着?というだけでなく、飛鳥やにっぽん丸はこうする! くらいのことはおっしゃってもいいんじゃないのかなあ? 貨物じゃなくてお客さまが乗るわけで、どうせなら「海を汚しながら」じゃなくて「僕らの乗る船は、環境にも優しんだぞ」という気分で乗りたいよねえ。

 欧米のクルーズメディアは、そんな話が一週間に一本くらいのペースで出てきますよ。
 でもねえ、それ以上に音無しなのはフェリー君達ですね。日本は2015年以降、カーフェリーの代替期を迎えて、今年までに10隻から15隻の新造船が登場しましたね。

 でも、SOX対策で、スクラバーを採用したのはなんと、蘇州・下関フェリーの「UtopiaⅦ」一隻ですよ! それも中国政府が環境対策を強化したために、SHKグループ、はい日本クルーズ客船のグループですよね、が新造しただけ。もっともUtopiaはフェリーではなくて、RORO貨物船ですけどね。

 ですが、阪九フェリーさんが建造中のカーフェリーやまと、つくしの2隻が2020年に就航する予定ですが、これらにスクラバーを採用する計画と、去年、そんな話が伝わっていましたね。

 阪九フェリーと言えば、現在のようなフェリーサービスを日本で初めて始めた会社ですしutopiaも同じグループですね。SHKグループですわ。つまりフェリーの創設者の面目躍如。ここでも先行するのかな。

 まあ、スクラバーが最終的な解決策になるのかどうかはわかりませんが、オーナーの入谷さんも、新しい燃料油を使った時とスクラバーの差を分析するためにも…。なんて導入の意図を明らかにしていましたが、立派ですね。

 その一方で、日本以外は元気です。
 中国・韓国を結ぶ、威東フェリーは、去年、韓国の現代尾浦造船で建造したフェリーにとっくにスクラバーを搭載していますし、後続船も! 
  欧州のROPAXの新造船は、LNGと低硫黄油使用の二元燃料船で造られていて、もう10数隻が発注されているのかな?もちろん中国にですけどね。
 本当に日本の客船、フェリーはこれでいいんかな? 

 そんなROPAXで起死回生を狙っているとしていた某大手造船所も、その後音無しですね。
 「技術力では世界一、その気になればすぐに出来ますよ」なんて、ある造船業のOBさんは言っていましたがね。
 でもねえ、燃料油にしても、低硫黄油の供給はともかく、価格は本当のところどうなんだろうか?

 少なくとも、これまで日本の造船所は、新しい規制が出てくると、先頭に立ってソリューションを提供し、実行に移していた、という観があったんですがね。先端技術でも、とっくに…ですか? 寂しいですね。
 これだと、韓国ばかりが中国にも置いて行かれるのも、そんな先やないねえ。えっつ? そうなったら中国で造ればいいじゃん!ですかね。 

 造船はもう先進国の産業じゃない?んです。中国や韓国が主力? それに欧州? ドイツやイタリアやフランスやフィンランド! 全然先進国やないんですかね?
 そう、日本はアメリカとともに…。

 アメリカ型先進国でいいんです。旅客機や空母、潜水艦で勝ちましょう! か。ロケットやミサイル、いや戦闘機でも頑張らないとね。
 
 

アジフライディ? なんか素晴らしいイメチェンを考えて欲しいですね。

 さあ土曜日ですね。
 夕べは、小田原漁港近くの魚料理店で飲んじゃって。
 アジフライですがサクサクとした衣に包まれて…。まだ、あっつい奴をがぶりとひと噛み。ジューという汁というか食感というか絶妙な舌触りの鯵と、ソースの香りが混じって、美味かったなあ!

 友人はマヨネーズをかけていたけど、僕はやっぱりトンカツソースですね。
 ここは、JRの早川駅から5分ぐらいの漁港沿いの呑み屋で、昼間人だかりがあるこの辺りも、夕刻には閑散。でも、我が家からは近いので、ゆっくりと腰を落ち着けて、呑めました。

 昨日の昼間、息子と電話で話したんですが、「とうちゃん。90歳ぐらいの爺さんが『人生でイチバン充実していたのは70代』だったって言ってたよ」と。「黄金の60代も終わっちゃたし」なんて呟くとそうたしなめられてしまいました。
 
 その夜、同じ年の爺さん達と呑んだわけですが、このところ同世代との飲み会になると、「あすこが痛い」、「ここがつらい」だのと体の調子の話になるんですが、やっぱりアジフライをアテにして焼酎!くらいの夜を過ごすと、こういう日が永遠に続いて欲しい! なんて思いますね。
 そう、「ゴールデン セブンティーズが待っているわ」なんてね。

 そういえば、昨日はアジ「フライディ」でしたもんねえ。って、どっかの鯵の名産地のPRコピーで別の地方ともめていましたね。でも、だったら、イカフライディだってあっていいし。カキフライディの方がいいかな?

 この小田原のお店は、アジフライを売りにしているんですが、メニューには、「黄金のアジフライ」なんて! まあ奇麗に揚げると、こんなB級グルメでも、メインディッシュになるかなあ! なんてね。はい、「黄金の70代」を目の前にして、「黄金のアジフライ」を食べたという話でした。

 ですが、こんな話だけで締めたら叱られますね。
 というんでクルーズネタですがね。クルーズ・インダストリ―・ニュース(CIN)さんからのDMで、ラグシャリークルーズの近況をまとめたイヤーマガジンのお知らせがあったんですね。

 1冊450ドルくらいするんで、買うのはハナから諦めたんですが、内容のサンプルが10ページ分くらい読めるんです。面白かったのは、この写真。つまり船体を輪切りにして、ミッドボディを挿入するという改装工事の紹介記事でしたね。


 シルバースピリット。2009年建造のファイブスターシップ。35000総トン、建造費は2億5000万ドルでした。
 船主さんの意図は、いまさら新造船を造ると言っても、欧州の造船所は満杯ですからね。時間も金もかかる。ファイブスターの評価を維持しながら延命を図るには? なんて感じだったんでしょうか?

 でもって、CINによれば、総工費7千万ドルを掛けて34室、68人分の客室を増設、定員は608人とし。80%の稼働率と仮定して、年間1400万ドルの増収を見込む。工事費は5年で回収できるんだそうでです。
 って、なんか随分適当な計算ですが、そんな風な見積もりで、こんな難工事?をやっちゃうんですね。この人たち!
 
 昔、昔ニッポンでも海運市況が沸騰したころに、ジャンボイシングと称して船体にミッドボディを挿入する工事が盛んにおこなわれたし、シルバーシークルーズは、かつて、シルバーウィンドなど最初の2隻の運航船の同種工事を実施した経験がありましたからね。
 新造よりも、少ない投資で、新造の時間も稼ぎながら、乗客定員を増やす! ですか?

 もうこんな離れ業は、日本ではなあ?
 いや飛鳥Ⅱさんやにっぽん丸さんではいかがでしょうかね。どうやら新造船の引き受け手も、コストも合わない? となればね。それにこんな工事をやれば、嫌でも世の中は注目する。
 日本クルーズ産業の沈滞を打破するには、ちょっと驚くくらいのことがね。必要なんじゃないですかね?全面改装して時を稼ぐ? 
 にしても、ちょいと古すぎるかなあ? 
 「ゴールデン飛鳥」「シルバーにっぽん丸」? 
 「アジフライディ」じゃないけど、売り方はあると思うんですがね!


イタリアの受注残が4兆2700億円だって! 日本の造船はメンツを捨てて、門を叩く時代じゃないの?

  アンビリーバブル! 
 この記事を見つけた時に最初に思ったのが、そんな感想です。そう、なんと「バブリーな!」ーーアンビリーバブルな!話だ。 なんてつまらん語呂合わせですがね。で、その記事とはーーー。

 イタリアのフィンカンチェリの受注残が、338億ユーロ! なんと4兆2700億円に達したと!!!
 去年12月末の連結決算で明らかにされたようですが、受注残は116隻に。もちろん過去最高。2018年1年間に86億ユーロ(1兆900億円)の受注を重ね、クルーズ客船14隻を含む27隻を受注したと海事プレスさんが報じていますね。

 ヴァイキング向け4隻、NCL向け2隻、キュナードむけ…。他にLNG推進客船が2隻含まれているとか。
 で、18年の売上高は前年比9%増の55億ユーロ(6900億円)利益は21%増の4億1400万ユーロ(523億円)で、売上高も過去最高なんですって。

 欧州の造船は、いまやドイツのマイヤーとイタリアのフィンさんの2大グループがEU全域の造船所を傘下に収めて、客船分野での世界支配を完成しつつあり、フィンさんは中国への進出も開始しています。ですが、独伊の枢軸国に対して、元三国同盟の一員たるニッポンは? なんて。

 自動車はドイツ、日本そしてなんとかイタリアですが、三国が世界支配している? いや、アメリカもいるぞ。日米独ですかね?
 ーー話を面白くしたいのかも知れんけど、つまらん例えや。誰にも響かないよな、そんな話。

 でもねえ、怖いのは量の大きさは、質を高めて行くことに繋がることですね。
 つまり船を造る技術、とりわけ設計面、船に搭載する機器の進歩ーーなどあらゆる分野で、彼らは、ストレスなく進んで行くことができる環境を与えられたことになるんじゃないですかね。
 造船を諦める前に、もう少し欧州の造船事情を調べて見る必要があるんじゃないですか。

 相変わらず、世界の造船をリードしているという思い込みから抜け出せない日中韓の造船業は、総トン数やCGRTベース。つまり仕事量ベースで世界一を争うなんて幻想の中で、生きていますがね。「受注残が4兆2700億円!」って? 今や、巨大な数字の海に溺れている自分を発見するんじゃないですかね。

 これでいいの? ですか? しょうがないだろ! ですか? 
 いや、でもねえ。必ずしも驚く数字ばかりでもない。
 そうした手持ち工事の割に、年間の売上高や利益はそれほどでもない? ですからね。
 売上高6900憶円というと、日本の大重工会社の売上高の5分の1? いや専業造船所でみても、今治造船あたりの2倍から3倍には行かない水準ですもんね。とっても届かない数字でもないじゃん。と負け惜しみくらい言ってもいいですよね?

 まあねえ、「こんな数字はバブルでしょう」と呟くかどうかは、別にして、東欧やらスペインやらノルウェーやらの造船所も復活してきていますからね。
「造船クラスター」。日本の競争力論を語る時、金融を含めた海事産業が日本に揃っていることを挙げて、語る論が横行していましたがね。今や、海運を含めてクラスターの構成員それぞれが「世界有数」とまではと言えなくなって来ている。
 つまりクラスター論は色あせてきている?

 日本のクルーズの雄、郵船さんも、もはや欧州の束の枠組みには入れてもらえないような感じで、それでもって、さらに欧州の造船勢力は、中国をも飲み込み、2030年代くらいまでは、どんどんと。
 本当に、いいんですかね。これで。

 「乗組員の飲酒規制」ーーまあそんなことを検討するのも悪くはないですがね。
 どうも日本がクルーズ船分野で敗退の危機に遭遇しているのは、企業活動の自由、企業の自主性に任せる! そんな思想に対して、規制主導型で抵抗するニッポンの敗北?に要因があるように思えてならないんですがね。

 日本のクルーズは、地球を俯瞰するという立場から! 考え直す。世界戦略という視点から考え直すべきや! 
 じゃあ、どうすれば? そうなあ。「飛鳥Ⅲ」を造るためにフィンカンチェリの門をたたく。
 設計、調達、建造ーー技術指導をお願いし、イタリアの傘下に入る! 

 メンツがあるよ?
 いや日本の船造りって、もう「日本近海の制海権」すら守れなくなっているんじゃないの?
  
 

どうする飛鳥Ⅲ? ライバルは多いですよ。日本船だけじゃない!

 さて、この船は何でしょう? 外観を見てもあんまり特徴がないですね。


 はい「どうする飛鳥Ⅲ」シリーズ? って勝手にそんなシリーズを始めていたわけじゃないけど、飛鳥さんにクルーズ新規投資判断の材料を少しでも提供いたしたいと。せっせとね。
 でもって、この船は、当面飛鳥を建造するとしてライバルと考えるべきクルーズ船かな? それとも、別に世界市場を目指すわけではないから、「そんなの関係ない」ですか?

 答えはヴィキング・スカイです。スター、シー、スカイのロイヤルバイキングトリオの名を踏襲する再デビューの1隻。もちろん、もうサービスを開始しています。
 このあとサンが建造され、18年には、船名の流れでも新シリーズに入ってゆくオリオンが登場、日本起点クルーズも実施しましたよね。

 でもって、19年、つまり今年にはシリーズ第6船ジュピターも登場する予定で、発表された計画によれば2027年までに合計16隻のヴァイキングオーシャンクルーズの船隊整備計画が進められる予定だとか。

 47800総トン、乗客930人、船価は4億ドル前後だとか。
 まあ伝わる話では飛鳥Ⅲの内容は、Ⅱとあまり変わらないようで?
 つまり成功体験に沿って企画されているそうで、この船型よりも一回り大きくて、乗客定員は少し少な目? ですが、まあ世界にライバルを探すとしたら。当面、このヴァイキング船隊なんでしょうねえ。

 かつて郵船さんがクリスタルクルーズを創業し、世界のクルーズ業界に参入した時に、ライバルというか、目標にしたのが、ロイヤル・ヴァイキング・ライン。でもって、主戦場のアメリカでヴァイキングを駆逐し、一旦、クルーズ市場からフェードアウトさせた、という「日本クルーズの黎明」の歴史があります。

 当時日本のクルーズファンというか、マニアさんは一方で日本にやってくるQE2を捕まえて乗船し、より親しみを感じるヴァイキングの3姉妹に乗りに行った。いや他ならぬ私めも、ロイヤル・ヴァイキング・シーに乗せていただいたのを覚えています。

 神戸から香港まで、ツアーの日本人数十人は、小さなスぺースに固まってディナーをいただいて。はいもちろん、みんなフォーマルの時はタキシード!の時代でしたね。中にはタキシードの時にはオペラパンプスを履くもんだ!なんて叱る人もいらしたけど…。

 数年前、彼らヴァイキングの残党、じゃなかった所縁の方々が、数十隻のリバークルーズを建造し、欧州の川を支配し始めた時にも、ライン川クルーズに参加しましたが、アメリカ人乗客ばかりだったですね。しかもサービスは伝統的というのか、20世紀のそれが踏襲されていて落ち着けたのを覚えています。

 なんてそんな思い出話はいいんですがね。
 でも郵船さんは、「27年には16隻の船隊を築き上げる!」という、このかつてのライバルさんの世界戦略に伍して戦って行けるのでしょうか?
 つまり、いま日本市場にやってきている外国船はプリンセス、コスタ、それにMSCかな?
 まあ、いわゆるマスマーケットを目指した「大きいこと、安いこと」を目指した客船ですが、すでにヴァイキングさんは日本にも登場していて、つまりつまり、国際的に言えば、ラクジャーリーの下位ランクって、変な表現ですがね。そうした大人向けサービスを問いかけてきている。
 「日本人は特殊」「ガラパゴス市場」なんて、私が言っているだけですが、遊園地みたいなクルーズでない、伝統的なクルーズの選択肢が16隻も登場する時代に、新飛鳥、はい飛鳥Ⅲは出て行くわけですからね。
 世界市場ならぬ日本のマーケットをもう一度しっかり分析して新造しましょうよ。
 「松・竹・梅・小梅」とは、郵船がクルーズ分野にデビューする時のキャッチフレーズでした。クリスタル、飛鳥、探検船(フロンティアスピリット)、レディクリスタルですね。

 今や残るは飛鳥のみ。「成功体験を大切に?」なのか「世界戦略を立て直せ!」なのか?
 飛鳥Ⅲを飛鳥Ⅱと同じ大きさで1隻造れば? で。本当によろしいのでしょうか?
執筆・講演承ります!!

どうぞお気軽にお声がけください。 船のことならおまかせください。

名前
メール
本文
ギャラリー
  • ギリシャのカボタージュを調べてみました。外国船上でも税金がかかるんですね。
  • ギリシャに中国を見た。看板が中国語って、何故?
  • ギリシャ船主の結末に、我が日本船社のそれを見る?
  • MSCが、2000円で横浜~上海クルーズだって。いや、980円というのも出たぜ!なんだかすごいことになって来たですね。
  • 船上にカップヌードル! 日本風味はこうして守られた?
  • GSAが変わった? クリスタルの日本での総代理店から郵船が下りたんだって。
  • 旅の終わりは東横イン羽田でした。
  • 今日は岡留さんの訃報に思うことを書きたかったんですがね。PBは本当のことを言って下さいね!
  • 2019年1月が終わる。大過なくね。「平成クルーズ時代」も幕を引きつつある?
読者登録
LINE読者登録QRコード
プロフィール

船知めん太

カテゴリー
カテゴリ別アーカイブ
  • ライブドアブログ