昨日、AIDAプリマに上海まで乗りましょうか? なんて書いちゃいましたがね、大いに反省ですね。どうやらキャビンはなさそうですよ。外国では、そんな秋のクルーズでも売れ行きがよいのかもしれませんね。日本発なんてこんな僻地からのクルーズなのにね?

 何故そう思ったかですか? ええ本当なら今頃話題になっているはずのヴァイキング・オーシャン・クルーズですが、外国のメディアを見ていてもほとんどニュースが出てこないんで、ちょっと船会社のホームページを覗いてみたんですがね。どうやら第一船バイキング・スターは就航していて、ではブッキングと考えて、ええ考えただけですよ、チェックしてみたら、秋までほとんど空いてないし、一番安いステートルームは、全部ソルドアウトなんですね。まあ予想していたとはいえ、すざましいですね、欧米のクルーズパワーって。
 ええええ、この会社、僕が今度乗るバイキングリバークルーズのオーシャン版。で、リバークルーズの考え方を海洋にも持ち込んだみたいな考え方と聞いていましたし。
 はい、なんたってロイヤルバイキングの復活!がコンセプトですからね。いにしえのコンセプトに何を追加するか興味深いですよね。大きさは47890総トン、乗客定員930人というからクリスタルクルーズには適わないわけですが、ほとんど飛鳥2の大きさかな、ちょうどいいかもね。飛鳥Ⅲはこれと同型タイプの船をフィンカンチェリで造ればいいのにって、ふと思いました。もちろん三菱がダメだったときですよ。はい。
 でもって、なんたって全ステートルームがベランダ付き! もちろんワイン、ビールはフリー、ワイハイもフリー、ランドリーもフリーだったかな? チップはよくわからんけど、セカンドレストランもフリーかな? とかなりフリー度が高いですね。
 で、かれらがライバルとの差として指摘しているのは、寄港地での停泊時間を長く取って、行く先々で遊ばせよう、つまりリバークルーズのいいところを持ち込もうということですかね。平均停泊時間が12時間だそうで、現地でのツアーもウォーキングが多いように見えます。これも僕は一番提唱してきたことですから…。なんてね。

 料金はベニス発イスタンブール10日間、うんちょっと長めですね、で3599ドルから? ですが、すでにこのクラスは、ソルドアウトで、4049ドルから。まあ50万円近いけど、そんなもんですかね。しかも冬場も地中海辺りに配船するみたいですね。そういえば、この料金も飛鳥並みかな。
 この会社、さらに来年には、シー、スカイの2隻を追加して3隻体制に! ってそうなんですよ。オールドファンには懐かしいあのロイヤルバイキングの船名をどどんと復活させるんですよね。飛鳥もどうせなら3隻同時に建造すべき! って、うるさいねさっきから、飛鳥、飛鳥って。すみません。
 
 実は僕が、取材ですが、初めて外国のクルーズ船に乗ったのが、ロイヤル・バイキング・シーだったんですが、日本人客はみんなロイヤルバイキングに乗れることが誇らしげで、しかもクルーズ界の話を良く知っている人たちばかり、なんか入り込みずらかったのを覚えています。
 つまり、日本のクルーズの初めて物語は、まあ私だけだけじゃないと思うんですが、「選ばれしもの」だけしか乗せないぞ! みたいなスノビッシュというかセノビッシュ、ええ背伸びするような、という意味ですよなんてね、そんな雰囲気に包まれていました。
 そうなんですよ。私はこの船に乗るために、大枚10万円也をはたいて、タキシードやドレスシャツや、カマーベルトやって買ったんですから。って未だにタキシードはそれを着ていますが、ってもうほとんど着ないけどね。
 ヴァイキング・オーシャンのサイトでも、乗って欲しい乗客像は50代以上、海外旅行やクルーズの経験豊富なトラベラーとありますからね、最近のちゃらちゃらした大衆クルーズに物足りなさを感じている人々を想定してることがよくわかります。

 実はね、今回バイキングリバークルーズに乗ろうと思ったのも、そんな昔々の物語と記憶を呼び覚ませるかな?なんて気もあったんですよね。多分サービスの中身は違うでしょうけど、ちょっと大人の雰囲気をね、という感じですねん。
 でもねえ、ここでも計算違いですわ。一気に30隻もリバークルーズ船を建造し、KDというドイツ最大のリバークルーズ会社を買収し、って派手でしたからね。彼らは、一気に来ているから、最初は最低ランクの部屋予約でも、そのうちキャンセルが出てグレードアップできるだろう、なんて甘く考えていたんですがね。そのままフルブック状態ですわ。まあ窓が無いわけじゃないけどねえ。リバークルーズ乗客には、来年のオーシャンクルーズ割り引きます! なんてサービスも期待したんですがね。これも無理やろーな。
 クリスタルが売却されて、バイキングオーシャンの販売代理店も日本にはなさそうだし、日本市場はますます忘れられて行くんだろうかねえ。
 なんか落日のにっぽんクルーズ界、終わりの、いや衰退の始まりの日本を見ているような、2015年ですね。

 ps.その後チェックを続けたら、5月17日ベルゲンから処女航海をスタートさせるみたいですね。やっぱりバイキングだね。