客船練磨のクルーズブログ  船知めん太

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

日本郵船

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

飛鳥Ⅲ、1隻なら船価は7憶5000万ドルを下らないでしょう。いろんな仕掛けが必要ですね。

 さて土曜日ですね。と軽いネタをと探したんですが、やっぱり今日は飛鳥の話に行き着いちゃうんですよね。
 でもって昨日欧州造船所の船価リストを眺めちゃったですよ。
 欧米船社との直接的な競合があるわけではないとは思うんですがね、でも欧州のクルーズ船の新造価格は、ちょいと絶望的な数字が並んでいますね。

 CNNじゃなくCIN(クルーズ・インダストリー・ニュース)が、まとめた新造船発注状況を見ると、二百数十隻あるという発注残をすべて検証するつもりはないんですが、乗客1000人前後の中型船はそんなに多くない。というかむしろ手薄? 

 つまり飛鳥がこの分野で勝負しようというのは、悪くはない? と思いましたね。
 というより、10万トン以上の大型クルーズ船や、最近発注ブームになっている10000総トン以下の探検船では、供給が増えて行きそうですからね、乗客750人くらいから1000人乗りで、勝負するしかない!
 でもってこの分野での台風の目になっているのは、つい先日ノルウェーで事故を起こしたバイキング・オーシャンの船隊ですね。

 乗客930人、数年前から頑なに同型船を造り続けて、19年以降も23年ごろまで毎年フィンカンチェリから、1隻は就航させる。この船たちの船価がなんと4億ドル。それも全船4億ドルで23年まで続くというんでちょいと信じがたいんですが。
 短期間でリバークルーズを制圧したバイキングは、海洋、それも中級市場で世界ブランドになろうという、そんな感じですね。

 対するに、リストにある船価を本当かよ! と眺めてしまったほど高いのはクリスタルクルーズ。22年から就航する67000総トンの新シリーズですが、800人乗りがなんと9億ドル! だって。
 まあ造船所は、ゲンティンが買収したm.v Werften、って、聞いたことない名前なんですがね、ウイキペディアに寄ればーー
 「2016年4月にGenting Hong Kong がWismar、Straslsund、およびRostock-Warnemünde にあるNordic Yardsから3造船所を購入」して,まずはリバークルーズ船を連続して就航させ(クリスタルリバークルーズ)、さらに探検船などを手掛けたわけですね。

 で、外洋クルーズとしてまずは、10万総トンクラスを検討、最終的に67000総トンと、まさに現在のクリスタルセレニティ級の新造に乗り出している。まあこの場合「船価」と言っても、同じグループの造船所ですからね、マーケットプライスなのかどうか、異論はあるでしょうけど。

 ですので、この2社は特異ケースかな? というんで、他に飛鳥Ⅲに近いプロジェクトとして選べるのは、まずオーシャニアクルーズ。
 22年にフィンカンチェリで就航させる67000総トンが1200人乗りで、6億6000万ドル。次いで、リージェント・セブンシーズの750人乗り。54000総トンとちょいと小ぶりですが、20年就航のリージェント・スプレンダーが4億7500万ドル。造船所はフィンカンチェリですね。

 ところが驚くのは、この船、同型船なのに23年納期の750人乗りは、5億4500万ドル。つまり3年の間に7000万ドル、15%近くも船価が上がっちゃている。
 こうしてみるとバイキングがずっと同じ船価で建造し切れるのか? ちょっと眉唾なところもありますね。いずれにしても、バイキングとクリスタルの際立ちぶりが目立ちます。

 あとはMSCのラクジャリー部門への進出として話題になった64000総トン、1000人乗り。6億ドルだそうですが、23年の就航です。これだと、まだまだ丸い数字というか、想定の数字のような気もしますがね。フィンカンチェリでの建造です。

  こうして見て来ると、飛鳥Ⅲって幾らくらいなら? という話ですがね。
 単純に1隻を造る!という話じゃなくて、いろんな条件が重なる? 日本籍船ですからね、欧州の造船所にとっては、大風呂を造ることから始まって、日本仕様という違いや、JGの規制への対応もあるだろうし、何より1隻だけの計画ということになれば、何もかもコストはこの1隻に込められる。船価は随分違うんじゃないですか?

 ロットで造れば設計費は、それこそ半減なんてことだってあるだろうし、搭載する機器や内装品でも数が集まれば…。 つまり外国船は全て、2隻以上の同型船で計画されていますよね。
 飛鳥Ⅲの建造は、それだけ難しいということかも。

 5万トン、800人乗り、飛鳥Ⅱと全く同じ規模の客船を造るとして? スクラバーなど環境対策、いやLNG二元燃料船かな? なんてことになったら、24年納期でも、9憶ドルなんてことはないにしても、7億5000万ドルと言われても驚かない数字ですね。

 この船価で20年間で償却する?
 乗客の運賃を、1泊10万円から! なら何とかなるかな? でも、それで800人も集客できるのかしらん? 
 複数隻を建造し、日本以外の新しい市場。例えば台湾とか、北米・ハワイの日系人客とか。つまり新しいマーケットに撃って出るとか? 例えばM重工の造船所をグループに取り込んで客船・フェリーヤードとして、運営することを目指すとか、いや思い切って中国で造るとか???

 新造船を発注すると言っても、飛鳥Ⅲでは、「命がけの飛躍」が必要なのかも?
 えっつ? バイキングの1隻を、リセールで取得する? 
 うんうん。手法はまだまだありますね。アンカーさんの腕の見せ所かな?

郵船の新造船チームがやるべき検討って? 4次元方程式かもね。

    ある海事専門紙さんが、昨日付けで「飛鳥 Ⅲ建造を具体化 」と書いて、僕のところにも、情報の真偽について問い合わせがあったんですがね。
     一昨日の郵船さんの発表文を読んで、どうして新造船を具体化と、読めるんですかね?

  郵船さんの発表では、社内に新造船の検討チームを設置、5月1日から検討を開始したという話だけですわねえ。
   これって、素直に読めば、飛鳥Ⅱの改装を実施する! だけど、新造も諦めたわけじゃないよ。という意思表明に過ぎないわけで、とても「新造船を具体化」とは、読めない。
  だいたい郵船さんは昨年から、欧州や日本の造船所との間で船価の見積もり提示を含めて新造船の建造交渉に入っていたわけで、まあそれらの交渉が失敗に終わったとまでは言えないにしても、せいぜい、仕切り直し。いまごろ「具体化」なんてあまりにも取材不足な記事だと思うんですがね。

     まあいいや。
    今度アンカーさんというファンドが経営に参加したわけで、まあここはまさに、飛鳥Ⅲを実現するために、出資までしてきたわけで、その為の作業を具体化! なんでしょうけど、とてもとても、「じゃあ、新造船の見積もりを取りましょうか?」なんて感じの「具体化」なんて話じゃあないと思いますよ。

    このところ思うのは、船会社が新造する!と、決めればプロジェクトが、動き出すといった新造船市場はとっくに崩壊していて、新造したくても、造船所の方が乗ってこない。探すことも 難しいという状況が生まれている。

   日本には、海事クラスターがある。造船所や機械メーカーが揃うだけで、なく、資金提供者から、荷主まですぐに見つかる!なんて素晴らしい時代が続いたんですがね。まず造船からそんな構図が破綻しつつある んじゃないですか?
    いや、バルクやタンカー。 バルタンなんて、 なんかバルタン星人じゃないけどコンベンションな量産船ならともかく、LNG船やらコンテナ船ですら難しくなっている。ましてや客船を日本でつくり、なんて夢物語に近い話になってしまった。
    つまり造船の発展が止まってしまってることで、日本の客船ビジネスの展開も止まってしまった! そんな状態にあるんですよね。

    今度の郵船さんの新造船チームの狙いについて取材をしていないんで、 なにをどうしようとしているのわかりませんが、多分市場分析から始めて、船価がいくらまでなら、償却できるのか?  そうした船価で、建造できる造船所ならあるのか?    例えば複数隻造れば造ってくれるのか?  いや客船を造りたいと考えている造船所があれば、業務提携ぐらいして、日本に客船造船事業再興するぐらいの覚悟がなければ、新造すらできない。そんな風に思うんですがね。悲観的すぎますかねえ。

    三菱重工の長崎が 地元とともに、客船の修繕を 長崎造船所でやるように、外国船 に働きかけ始めた、というニュースをどこかで読みましたが、こんなところから再生を進める?  日本の海事産業って、そこまで追い詰められているんだとおもいます。
     東アジアでは、市場もある、造船も世界一、資金もある。つまり、この分野でも中国にクラスターは形成されて行くのかも。
     中国で日本船を!そんな時代がすぐに、やってくるかもしれないですねえ。
 
   にしても返す返すも残念なのは、Aidaのこと。三菱重工のあの時の判断とそれに抵抗できなかった船舶部門の体たらくが、今になって、、、。
 
    嘆いてばかりでも仕方がないですね。
「客船」事業のビジネス モデルって? 郵船クルーズの新造船検討チームに求められているのは、そんな4次元方程への解かも知れません。
   クルーズ市場の創設、最適船型の見直し、造船所の再建と育成、そして出資者、つまりリスクを負おうとする人々の理解ーーかな?

     この方程式へ のこたえは、ゼロ!かもしれないけど。やるっきゃない!


 

朗報! 悲報? 飛鳥Ⅱは改造で時間を買いましたか?

 まあ、ショウガナイですね。
 というのが、このニュースを拝見した時の、率直な感想ですね。
 はい、郵船クルーズが15日に発表した「飛鳥Ⅱ」の改装。ホームページを開くと、まず「飛鳥、飛躍」と漢字が出てきて、「令和時代」への移行を思い浮かべてしまいましたが、まあ平成から令和への新時代への移行という時代的な「飛躍」という意味で、飛鳥Ⅱの飛躍という思いを込めたんでしょうか?

 そして突然2020年Spring。と出てきて。何故「春」と書かない? これって、日本船の新時代への旅立ちを強調するようなコピーになったんだろうかと頭を傾げましたけど…。
 
 はい、飛鳥は、ついに今の時代での最後に残された方策を選択。2020年1月から45日間の改装を、シンガポールのセンブコープ・マリンで施工すると発表しました。
 総工費は海事プレスさんの報道によれば「数十億円」(坂本社長)だそうですが、これで環境対策であるスクラバーの設置から内装の改装をするんですから、きっと二桁億円でも、半分を超えるんじゃないですかね? つまり二、三十億円では済まないと思うんですがね。
 
 施工先はSembmarine。昔、センバワンという修繕会社がありましたが、前身はジュロン造船所。この名前からかつて、IHIがシンガポール政府と共に立ち上げた修繕主体の造船所を思い出すとしたら、相当な造船通です。海洋構造物とかシンガポールという地の利を生かした船舶の修繕や改造を基本にした会社で、クルーズ船の改装もスタークルーズの船などで手掛けていますね。懐かしや…。

 でもって肝心の飛鳥2の改装ですがね。Web CRUISEさんによればーー。
●現在12デッキにある展望大浴場グランドスパは拡大して露天風呂を設置。
●スイート客室専用のダイニング「プレゴ」は「ザ・ベール」と改称、2人がけ座席を増やし、オープンシーティング制のレストランにする。
●ビュッフェレストラン「リドカフェ」「リドガーデン」において、ビュッフェカウンターをアイランド形式に変更する。2人用の席も増設。
●エントランスエリアであるアスカプラザにLEDスクリーンを設置。さまざまな映像を流せるようにする。
●アスカスイートに初の和洋室を2室設置する。和室の雰囲気を取り入れつつ、洋室のしつらえを持つ客室で、ミニシンクやバスエリアも備える。
●ブックラウンジ「イー・スクエア」が新設される。「コンピュータープラザ」をPCコーナーとライブラリーを兼ねたオープンな雰囲気のラウンジに変更する。インターネット(有料)の利用もでき、コーヒーやハーブティーも提供する。
 このほか、船内サービスとして全客室でWi-Fiサービス(有料)を利用可能にする。加えて客室で映画などを楽しめるビデオオンデマンドサービスを導入、客室のテレビのサイズも大きくする。(WebCruise、2019年5月15日)

 というか、この改装の一番のトピックは環境対策ですね。日本の商船はSOX対策でマリンガスオイルなどの燃料油の改良での対応を選択しているわけですが、外国クルーズ船では「最低のライン」とでもいうべきか。スクラバーを選択した。
 まあ世界を旅する飛鳥ですからね。どんな「燃料油でも大丈夫」というわけでしょう?これは、改造という選択肢を取るならば、ベストウェイ!ですね。 好印象です。 

 その他、露天風呂や、クリスタルハーモニーから飛鳥Ⅱに改造される際に、いわばデッドスペースとなっていた旧プレゴの大改装を実施するようですが、でもこの点は発表文を見ただけでは、引き続き、アッパークラスの乗客専用のレストランとして活用するように読めますが?

 今度の改装も、上級クラスの改装が主体になっているような感じもあり、日本社会の階層化を象徴する対応?
 って、まあ、どうせ乗るとしても、最下層でしか無理な(いや、それも無理なんだけどね)筆者のひがみ? かな。

 いずれにしても郵船はこれで、「数十億円」(普通、客船の場合建造費や改造費は高めに公表して、乗客の心をくすぐるんですがね)の改装によって時間を買うことになる。 
 つまりこの改装後、10年くらいは延命することを目指すのかな? 10年と言えば、まあ40歳くらいまででしょうか…。その間に新造船の可能性を追求するという判断でしょうね。

 とにかく欧州造船所は、異様とさえいえるバブル状態。まあバブルが破裂しなくとも、こんな勢いが永遠に続くわけはなし。ならばこの改装で時を稼ぎ…。
 いずれにしても、これで日本船がクルーズを続けることだけは決まった! 
 でも、私の時代にもう新造船の完成を見ることはない? ということもかもね。
 朗報であり悲報と! 受け止めました。

GSAが変わった? クリスタルの日本での総代理店から郵船が下りたんだって。

 つまり何故、今回が最後のクルーズ旅行になるだろうと、書いたかと申し上げるなら、これまで5回にわたって参加して来たクリスタルクルーズ。下船時までに必ず、「船上予約」つまり次回のクルーズを予約し、100ドルなる予約金を払って、一応の予約を行ってから帰って来たのですが、今回はその気が起らず。下船。
 多分これで…。だからな訳です。

 下船ギリギリになって、今回が二度目のクリスタルという、未婚女子2人から、「次の予約をしようよ」などと迫られたのですが、「下りてから郵船に頼めば大丈夫だよ」などと誤魔化したんだから、ちょいと確信犯的な、「引退表明」だったわけですね。

 今度のクルーズは、2年前に出かけたカリフォルニアクルーズと同様、兄妹、姪女子夫婦ら、8人の旅になったのですが…。
 昨日、下の妹がアップした、フェースブックの記事では、キラキラとエーゲ海クルーズの見どころと楽しさを前面に押し出した旅行写真記がアップされていて、まさにライブドアの海外旅行ブログはこう書くのです! な、出来栄え。

 私なんぞは、もう写真を撮る気力も薄れ、つまりは、「早くリタイアしてしまいなさい」と自らに課しているような…。後ろ髪をひかれながらも、「引退するべきは、あんただ」と。と打ちのめされ? 
 というより時代の変化を悟った! わけでした。

 かつてならば、一眼レフに広角と望遠を備えたカメラを持った人は、我ひとり! クルーズ中は楽しむどころか撮影スポット捜しに明け暮れて。それこそインスタ映えする写真を撮りまくったんですがね。
 同じことをいまや、まるで編集機を備えたような携帯カメラ! つまりはスマホを駆使して、撮影ポイントを探す我が妹。といっても、もうすぐ還暦だぜ!なんだけど。
 彼女の精力的な取材?に、我が引退の時をうすうすと…。フェースブックの出来栄えを見て、これが! って繰り言は止めよ!ですね。

 旅は素晴らしかったです。クリスタルクルーズが昨秋、セレニティの大改装を実施し、食事のシステムも大変革したので、その自由度を増したという船内サービスを体験するというのが、今度のクルーズのひとつの目的でした。

 食事も、ツーシーティングの廃止、ディナーのバラエティも、ブラジルのシュラスコ料理、ゲンティン仕込み?の中華料理が増えたと聞いて、どんな風に展開されているのか、興味があったんですがね。このことは、また別の機会にでも書きましょうかね…。
 悪くはなかったですよ。でもとりわけ中華のシステムはなあ? せめて紹興酒ぐらい用意なすったら? なんて感じでしたけどね。

 船内の服装は、「スマートカジュアル・オンリー」とかで、クルーズ特有の堅苦しかった様々な規則が解き放たれ、自由度が増したのは、我が意を得たり!だったんですがね。同行者達には? 
 毎日、食事の度にドレスアップするという風で。却って? 
 まあ遊びなんだからそれもよし!なんでしょうが、船が指定するフォーマルディに併せて、新調したタキシードに身を包んで…。なんて異様な世界とは別れたのは良かったにしても、だったら…。なんて新たな規制を求める自分が居たりして。
 つまりこの世界も自分は疎外されというか? なんてね。やっぱりリタイアを迫られているんかな?

 感じたのは、「俺らは団塊の世代」だなんて、社会での主役と思っていた自分たちが、とっくに守られる側に回っていて、なんて感じで。「リタイア後の楽しみ」だなんて思っていたクルーズって、高齢者の余暇? そんなことじゃなかったんだよ! なんてね。
  どうも。帰国早々ですからね、疲れているようですね。私も。

 そうそう。船上でお聞きしたんですがね。郵船クルーズさんが、クリスタルクルーズの日本でのGSA、つまり総代理店を外れて、いくつかの販売代理店と同格になったというんですね。つまり、日本での、「独占的卸会社」から下りちゃったのか、降ろされたのか? やっぱり「おろし」ではねえ!なんてしゃれてどうするの? 

 でもねえ、30年前、クリスタルクルーズが世界のクルーズ界に問うた「大型のラグジャリ―クルーズ」というコンセプトを実現した日本郵船が、また一歩、この世界でもフェードアウトして行く?
 つまりクルーズの世界とはこういうもんだ!なんて、キュナード風のクルーズスタイルを日本に持ち込んだ郵船型クルーズは、これから世界では「飛鳥」だけで独自の展開を見せて行くよりない? のかも。
 
 そう平成は終わったんですね。浦島太郎じゃないけれど、帰国してみれば、我が祖国は令和だそうで。
 クルーズとはどんな旅なのか? 30年前に郵船の人々が考え、日本に移植されていったクルーズ事業は新時代に再び? なのか「遂に」なのか?

 時代が終わる? いや後進の皆さんが、新しい花を咲かせる?
   まあ、どっちでもいいか! 

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クルーズ産業は周辺への拡がりが期待できるーーアンカーの篠田さんの言葉です。

 昨日は、ノートルダム炎上ニュースで、気になった記事に突っ込むひまがなかったんですが、はい。
クルーズ分野は、単なるファイナンスだけではなく、周辺への拡がりという可能性を秘めた事業と捉えている。この可能性を自らの得手を活かして新しい取り組みにつなげていきたい

 はい、この発言はアンカーシップパートナーズさんの新社長に就任される篠田哲郎さんが海事プレス紙のインタビューで語った言葉です。つまり郵船クルーズの共同経営者、しかも50パーセントを出資する、まさにパートナーさんの言ですからね、その方が、「クルーズは周辺への拡がりという可能性」を持った事業であると規定しておられるわけで、なんか大いに期待しちゃいますね。

 このところRCLのこととか、カーニバルの投資プランなんかを見ていると、クルーズ事業って、クルーズ客船を造って、客を集めて旅に連れ出すーーそんな事業じゃないよ!とズンズン進みだした観を持っています。
 篠田さんが何をおっしゃっろうとしているのか、具体的なことは想像するよりないんですが、郵船のクルーズ事業に対して、何も「客船建造のファイナンス」をするためだけに、参加するわけじゃないよ!と述べておられるように見えますね。

 確かにクルーズ事業で先行しているアメリカ勢をみていると、クルーズを客船観光会社と規定しているというよりも、未開の地球上を観光開発して行くデベロッパーのようにも見えます。
 かつてであれば「植民地主義」なんて言われたかもしれませんが、アメリカの裏庭。つまりカリブ海の島々そして中米諸国には、クルーズ船という名のアメリカ資本がやって来て、アメリカ人にとって快適なリゾートを展開し、そして翌週には次のアメリカ人が遊びに来るーー。

 確かに現地の人々の生活もそれなりに改善しているんでしょうが…。まあ一時期流行った「新植民地主義」みたいに表現できる世界が展開されていますね。
 でも現地の人々の生活や経済力が、本当に改善しているのかと問えば、メキシコ国境に押し寄せている中米の経済難民をみれば、その実情は分かる。

 まあコロンブスがカリブにやって来て、その後スペインが中米や南米に植民・収奪して行った歴史とアナロジーするつもりはないですがね。
 でも、「クルーズは決して巨大な産業なんかではない」とカーニバルのCEOさんがおっしゃるように、アングロサクソン君たちにとって、今のままのクルーズ産業のイメージでは、「世界に冠たる」なんて胸を張れるような事業じゃないんでしょう。

 世界最大のクルーズ企業であるカ―二バルグループの年間売上高って、180億ドルくらい、つまり2兆円程度ですからね。日本でいえば、パチンコ屋さんのトップ企業のレベル。サービス業としても決して巨大産業ではないんですよね。
 気が付いてみれば、ゲンティンやMSCら、本業で儲けるライバルたちにとって、クルーズなんて新規事業に過ぎないですからね。そんなグループの追い上げを、脅威に思う気も分かりますね。

 ということでアンカーさんの、「クルーズ客船の建造だけを考えているわけじゃないよ!」 という意欲は大いに評価したいですね。
 アンカーさんは70隻の商船にファイナンスしたり、ほぼ保有ないし、船を保有する船主さんたちにディープなファイナンスをしています。 
 で、どこからお金を持ってきているのかといえば、今や経営が揺さぶられている地方銀行も重要な顧客さんですね。かれらは投資先がなくて四苦八苦していますが、船のプロでもない。
 彼ら地銀の本業というか、基本的なスタンスは地元経済の活性化であり、地元振興ですわね。
 そうした地方銀行へのテコ入れも果たせるのが、クルーズーー。

 何も、売上高百数十億円に過ぎない郵船クルーズの株を50%持ったくらいで、そこまでできるんかよ? とも思いますがね。
 どこかで、そう、例えば沖縄や奄美辺りを想定して、まずは500人乗りくらいの客船で定期クルーズ? いや利尻・礼文でもいいか? そんな地方の観光開発とセットでね。いや東シナ海や南太平洋だってーー。

 なんてね。日本の新植民地主義を奨励しているみたいな文章になっていますが、RClさんあたりに奄美の開発を委ねるんじゃなくて、どうせなら、郵船ーアンカー連合に先行して欲しいですね。
 大体、日本列島には「手付かずの自然」(って随分、手垢のついた表現だけどね)がたっぷり残っています。

 海の自然が残る亜熱帯の島々の観光開発とクルーズーーいいですね。このテーマ。
 そう、日本企業がやるんなら僕は賛成です。というよりRCLがやる前に郵船さんにやって欲しいですね。 
 パリより前に瀬戸内へ? 来年の私の旅行先はこれですね。でも家庭内で紛争が起きそうだけど…。どうしようか?

クルーズ再生は地方の再生につながる。地銀とともにクルーズを、ですね。

   新ネタ? オアシス・オブ・ザ・シーズが、グランドバハマの造船所で定期修繕中にクレーンが倒壊して、相当なダメージを負ったというニュースかな。ユーチューブでも映像をみましたが、船尾部を直撃していますからね。しばらく復帰できない? 
 というより、この修理で、不稼働ロスなんかは、どうするんだろ?とそっちがまず心配になりましたね。保険ですかね?
 って、こりゃ職業病だね。もうリタイアして5年も経つのにねえ。

 で次のネタ。ストーリーラインという新しい会社が立ち上げられたーーとCINさんに出ていましたけど、この会社、中古船を買ってきて、改造し、洋上のコンドミニアム!って まあ分譲マンション船みたいな話ですね。
 こいう話は時々、出て来てはしばらくすると消えてなくなる。バブルエピソードの典型みたいな話ですけどね。

 この計画が今までと違うのは、2020年までに改装・就航させてから21年間動かすことを約束していることです。つまり入口だけだと詐欺みたいに考える人がいるけど、一応出口も明示している。
 購入費用が29万9000ドル、運営費用を併せると47万3000ドル。終了する時には売却した資金をみんなに配るみたいな話ですね。

 どんな会社なのか、CINさんを見ても出てこない! まあ、むしろクルーズバブルもここまで来ています!という、泡沫構想の一つかな? 
 まあマンションシップ、例えばワールドって、一時期もてはやされたけど、今どうしているんかな? まあ金余りなことは事実なんでねえ。でも立ち上げまではなんとかなっても、運営ーーいやこの話でも土地ビジネスと違って、撤退プランに魅力がないんで…。

 いまの日本のマンションと同じで、夢が終わったあと、果たして引き受け手がある? 確かに中古クルーズはどんどん市場に出てきますからね。金さえ集まれば! って、こういうことを考える人は出て来るだろうけどねえ。
 と、このニュースで思ったのは、日本のクルーズ船にとって、うん中古撤退時に、いままでは売り先というか引き受け手はあったけど…。日本政府と話して、災害時のフローティングホテルあたりでの利用の道筋でも付けとかないとね。

 続いて、このブログでずっと注目してる郵船クルーズさんのこと。新体制が発表になって、アンカーシップパートナーズの辻会長。4月に同社の会長に昇格したばかりですが、非常勤代表取締役として経営陣入りしましたね。
 ほかにも役員を送り込んだのかな? まあ50%の出資者ですからね。当然といえば…当然。

 というより、なんかものすごい困難の中の船出かもしれんですね。
 とにかく新造船に結びつけること?がテーマかな? 
 というより、僕が思うのは、まずは、日本市場を開拓・拡大する仕掛けがいるんじゃないでしょうかね。日本市場に特化したクルーズを目指しているわけですからね。
 
 アンカーさんは、郵船クルーズへの出資を発表するにあたって、飛鳥のクルーズ事業でのイメージを強調しつつ、
 ーー弊社が有する全国の有力地方金融機関を中心とした強固なネットワークを融合させることで、高いブランド力を誇る「飛鳥」を有する郵船クルーズ株式会社の発展と企業価値最大化に貢献することを目指しております。
 と語っています。

 つまり、「飛鳥Ⅲの新造」という郵船クルーズの次のテーマを果たして行くためにも「全国の地方金融機関」との連携を!と明らかにしています。
 日本経済は好調? 「神武以来最長の好景気」だ、なんて喧伝されてきた日本経済が破たんすら囁かれる中で始まる「令和」。
 とりわけ日銀のマイナス金利政策で追い詰められている地方銀行は、もう「レイじゃなくてマイナスだ」なんて感じですからね。その救済は急務ですし、同時に日本クルーズの再生!だって。ってそんなのアンタだけだよ。スミマセン。 
 でも、決して結びつかない話じゃないでしょう。船は銀行にとって、貸しやすい案件ですからね。
 
 その協力のイメージは、ですか?
 地方銀行の窓口に行くと、クルーズの申し込み先があって、いや地銀で債権を買った人にはクルーズが割引きになるキャンペーンが始まるかもしれないし。クルーズ商店街でも造って、地方消費の拡大も出来る?

 いやストリートラインじゃないけど、クルーズ船の持ち分を販売するファンドを立ち上げて、地元の船好きを糾合する。そんな話もあるかな? 
 まあねえ。「令和時代」は、まだなんでもありです? 
 日本にとっては、金融改革、とりわけ地方銀行再編の時代ですよ。これに便乗して、ついでにクルーズ事業の再生も滑り込ませる?

 そう危殆に瀕する日本システムの再生が急務です。でもって、クルーズ船事業の立て直しは、地方金融、造船業、さらにはインバウンド・アウトバウンドの観光、そしてレジャー産業まで発展させることができる事業ですって!
 
 皆さま、信じなさい! 信じる者は救われる!んです。



 

世界の高級船さんたちも待ってくれない! 追い詰められる日本のクルーズ産業?

  大リーグが始まっちゃいましたからね。今までもこのブログを書くことは午前中のお仕事で、朝が忙しかったんですが、これからはますます…。ですね。

 でも続けます! 日本のクルーズ産業がしっかり発展する道筋を見つけ出すまでは、死ぬに死ねません! といっても飛鳥Ⅲが出来るのは、うまく行っても5年後かな? 75歳の誕生日くらいに横浜での就航お披露目をみることが出来たら…って。でもねえ、そんな話すらも夢と終わりそうですね。

 なんて、今、ぐずぐずと海外の新造船情報を集めているのも、日本にクルーズ産業、そしてクルーズ船造船産業、そしてそしてクルーズクラスターを作り上げていただき、私めは、そうなあ、東京湾の出口にでも散骨していただいて、横浜を出帆して行くクルーズ船を見守もり続けて行くんだ! なんて最後の思いに浸りたいからなんですね。
 
 なんか今朝は、悲壮感!というより滑稽なまでの想い一杯の書き出しなっていますけどね。
 はい世界のラグジャリ―クルーズ船の建造計画をより詳細にチェックすると、なんかなあ。絶望感に襲われて…、ですけどね。
 下の絵は、2020年にフィンカンチェリで就航が予定されているリージェントスプレンダーです。54000総トン、750人乗りで。船価は4億7800万ドルですね。525億円くらいかな??

 どうなんだろ、それでも飛鳥Ⅲの想定船価を上回っている?
 ですがね、リージェントは全くの同型船を2023年納期で発注していましてね。船名未詳ですが、船価は5億4500万ドルだそうです。つまり3年差が、船価を6700万ドルも押し上げている。邦貨換算600億円ですか?

 もうひとつ同じような市場を目指す客船の動向を見て見ましょうか?
 シルバームーン。やはりフィンカンチェリに発注されているシルバーシークルーズの40900総トン。定員596人ですが、3憶7000万ドル。そして2021年に就航する予定の同型船シルバードーンですが、船価は3億8000万ドルだそうです。
 いずれもクルーズインダストリーニュースのまとめによるものですが、なんだか暗澹たる思いですね。

 飛鳥Ⅲは、別に詳細計画が公表されているわけではないですが、いまの飛鳥Ⅱと同じくらいの大きさと定員で、構想しているとされていました。つまり5万総トン、800人乗りぐらいかな?
 まさにターゲットは世界の高級船市場のメインプレイヤーであるシルバーシーやリージェントが今計画している想定と同じなわけですね。つまり飛鳥Ⅱ=クリスタルハーモニーは、世界のマーケットを先取りしていたともいえる。
 飛鳥Ⅱが建造された時、シルバーシーやリージェントは16000トンとか精々3万トン型で勝負していたわけですからね。30年経ってようやく追いついて来た、なんて! どこで行き違ったのかな、にっぽん!

 何が暗澹?かと言えば、マーケットは待ってくれない! ことですね。
 造船インフレなのかもしれませんが、待てば待つほど船価が上がってゆくわけですからね。
 ここからの挽回戦って難しい?というか無理かな?

 というか? 先見性ある郵船の先達さん達は、高級船市場も大型化するという考え方から、今の飛鳥Ⅱたるクリスタルハーモニー(1990年建造)を世に問い、7万トンのセレニティまで進み。つねに高級船市場のリード役を果たしてきたのに…。

 なんて思い出に浸ってどうするの? ですがクリスタルをゲンティンに売却し、日本市場に特化していったわけですが…。そのクリスタルは、22年納期で67000総トン型を建造することを公表しています。何度も書きますが、その船価は9億ドルでの想定だって。800人乗りです。
 どれくらいの運賃を想定してるのか、信じられない構想ですが、方や、日本勢にとっては、新造船構想のポンチ絵すら描かせてもらえないようなところまで追いつめられて…。

 平成が終わります。遠い未来に、平成の歴史を書く歴史家は、日本のバブルのあだ花の例証として、「日本にもクルーズ産業があった」と一行くらい書いてくれるんでしょうかね?
 でもって、30年間そんなクルーズの夢を追いかけていた貧乏ブロガーのことを、誰か、思い出してくれるのでしょうか? 

 ps.ところで、今日19:00からNHK Eテレで、「夢の豪華客船を造る」というドキュメントを放送するそうですね。イタリアでの建造の話題というから、フィンカンチェリの様子ですかね?日本の技術も利用していると新聞には出ていますね。
素晴らしさ

最後のクルーズまであとひと月あまり。そろそろ体調を整えましょうかね。

 さて、人生最後のクルーズ? になるかもしれないゴールデンウィークの旅が近づいてきました。
 GWに入ってからの飛行機便は滅茶苦茶高いので、4月24日には旅立つ予定でチケットを買っていますんで、あと一月とちょっと。でもって、カタール航空でドーハ経由でアテネへ。ですね。これがアテネ便では一番早い。ええ、エミレーツでもいいけどね。つまりかつて、「てるみくらぶ」のクルーズパックで売られた行程ですね。
 でもって、アテネで3泊してからピレウスに向かい、キプロス経由でエーゲ海の島めぐり。
 
 まあエーゲ海クルーズ自体は、もう4,5回行ってるんで、ワクワク感はそんなにないんですがね。
 ですがね、どんなクルーズになるのか、様子を知りたくて、郵船さんに取材をしたんですよ。
 でも驚きましたね。やっぱりゴールデンウィークです。凄いぜ日本人!
 
 日本からの参加者は約100人だそう。定員800人くらいなのに100人。つまり10%以上は日本語の世界なんですね。うち、僕らのような個人旅行が10数人だそうで、残りは旅行会社によるツアー参加者のようです。

 まあ最近のクリスタルは、ゲンティンさんが経営していることもあって、アジアからの集客も多いし、いつも西海岸在住の日系人が混じっていますからね。
 なんかアジアンクルーズになっちゃうんじゃないですかね。
 
 いいんです。というより、地球に於けるアジア人の占める比率は、相当ですからね。しかもどんどんリッチになり出している。
 近未来のクルーズの様子を伺い知るような旅になるんかな?

 春節の際も中国圏や韓国などの観光客がドドンと世界に出て行きましたからね。顰蹙という感じでもなかってけど、オーバーツーリズムへの批判で、アジア人は、地球上どこでも問題にされているようで、GWはギリシャあたりでも、「生意気な日本人が来たぜ!」みたいな感じになるんですかね。
 今回は、まず滞在するアテネで、地下鉄やバスを利用して歩き回るつもりです。スリ君に気を付けないと。なんて警戒心ばかりじゃ面白くないし…。

 2020年にはオリンピックがありますからね。聖火を採取するオリンピア辺りまで足を伸ばすかな。マラソンで? なんてことはないけど。
 まあコリントス運河見物には行くつもりですけどね。
 ただ、やっぱり気になるのは飛行機便ですね。我々は8人グループなんですが、まだ現役の2人はGWに入ってから日本を発ち、クルーズが出発する27日にピレウスで合流! 
 
 彼女らも、あんまり英語も上手くないんで、ちょいと心配ですが、まあドーハ辺りで留め置かれて、再会は帰国便だった?なんてことはないと思うけど、まあアラブ冒険の旅もいいんじゃないの?なんて脅かしてはいるんですがね。

 郵船さんは、100人も日本人が行くんで特別に日本からイケメンスタッフを派遣してくれるそうで。まあ旅行会社ツアーで参加される方々は添乗員さんが付いているはずですからね。個人旅行の我々のケアのために来るんかな? 
 うちらは女性軍が多いんで、専属で? まず酒でも奢って…、って。
 ああ、この船、酒タダだったね。そういえば。

 まあ、そろそろ体調を整えて、60代最後。ああ、そうか4月中に旅立つんだから平成最後のクルーズに備えましょうか?
 帰国した時には、「安倍元年」なんて元号になっているかもね。
 いや「飛鳥元年」になりませんかね? って郵船はなんでクリスタルを売っちゃたんだろうねえ。

 250億円の売却益を出して、「その金で飛鳥Ⅲを」なんて言っていたのに、本業の赤字補てん?
 でもって、「クルーズ株売却の(本業の)業績への影響は誤差」なんて親会社さんに言われちゃうんだから…。  

 今度の郵船クルーズのファンド会社アンカーさんへの株式売却益は80億円だそうですが、これもどうなるのかねえ。
 600憶円の新造船船価?のうち10%以上なんだから、使い出はあると思うんですけどね。

 でも新造船に600憶円を投資するの? 本当かいな? でもって果たして何年で元を取るつもりなんだろうか? 
 「松竹梅・小梅」が郵船のクルーズビジネスだったわけで、どうでしょう。梅型にダインサイズして、4,5隻造る? それとも超大型化し、定員を増やした新造船?
 でないと造船所はディスカウントしないだろうし。きっと、郵船さんにとっても正念場だよね。

どうする飛鳥Ⅲ? ライバルは多いですよ。日本船だけじゃない!

 さて、この船は何でしょう? 外観を見てもあんまり特徴がないですね。


 はい「どうする飛鳥Ⅲ」シリーズ? って勝手にそんなシリーズを始めていたわけじゃないけど、飛鳥さんにクルーズ新規投資判断の材料を少しでも提供いたしたいと。せっせとね。
 でもって、この船は、当面飛鳥を建造するとしてライバルと考えるべきクルーズ船かな? それとも、別に世界市場を目指すわけではないから、「そんなの関係ない」ですか?

 答えはヴィキング・スカイです。スター、シー、スカイのロイヤルバイキングトリオの名を踏襲する再デビューの1隻。もちろん、もうサービスを開始しています。
 このあとサンが建造され、18年には、船名の流れでも新シリーズに入ってゆくオリオンが登場、日本起点クルーズも実施しましたよね。

 でもって、19年、つまり今年にはシリーズ第6船ジュピターも登場する予定で、発表された計画によれば2027年までに合計16隻のヴァイキングオーシャンクルーズの船隊整備計画が進められる予定だとか。

 47800総トン、乗客930人、船価は4億ドル前後だとか。
 まあ伝わる話では飛鳥Ⅲの内容は、Ⅱとあまり変わらないようで?
 つまり成功体験に沿って企画されているそうで、この船型よりも一回り大きくて、乗客定員は少し少な目? ですが、まあ世界にライバルを探すとしたら。当面、このヴァイキング船隊なんでしょうねえ。

 かつて郵船さんがクリスタルクルーズを創業し、世界のクルーズ業界に参入した時に、ライバルというか、目標にしたのが、ロイヤル・ヴァイキング・ライン。でもって、主戦場のアメリカでヴァイキングを駆逐し、一旦、クルーズ市場からフェードアウトさせた、という「日本クルーズの黎明」の歴史があります。

 当時日本のクルーズファンというか、マニアさんは一方で日本にやってくるQE2を捕まえて乗船し、より親しみを感じるヴァイキングの3姉妹に乗りに行った。いや他ならぬ私めも、ロイヤル・ヴァイキング・シーに乗せていただいたのを覚えています。

 神戸から香港まで、ツアーの日本人数十人は、小さなスぺースに固まってディナーをいただいて。はいもちろん、みんなフォーマルの時はタキシード!の時代でしたね。中にはタキシードの時にはオペラパンプスを履くもんだ!なんて叱る人もいらしたけど…。

 数年前、彼らヴァイキングの残党、じゃなかった所縁の方々が、数十隻のリバークルーズを建造し、欧州の川を支配し始めた時にも、ライン川クルーズに参加しましたが、アメリカ人乗客ばかりだったですね。しかもサービスは伝統的というのか、20世紀のそれが踏襲されていて落ち着けたのを覚えています。

 なんてそんな思い出話はいいんですがね。
 でも郵船さんは、「27年には16隻の船隊を築き上げる!」という、このかつてのライバルさんの世界戦略に伍して戦って行けるのでしょうか?
 つまり、いま日本市場にやってきている外国船はプリンセス、コスタ、それにMSCかな?
 まあ、いわゆるマスマーケットを目指した「大きいこと、安いこと」を目指した客船ですが、すでにヴァイキングさんは日本にも登場していて、つまりつまり、国際的に言えば、ラクジャーリーの下位ランクって、変な表現ですがね。そうした大人向けサービスを問いかけてきている。
 「日本人は特殊」「ガラパゴス市場」なんて、私が言っているだけですが、遊園地みたいなクルーズでない、伝統的なクルーズの選択肢が16隻も登場する時代に、新飛鳥、はい飛鳥Ⅲは出て行くわけですからね。
 世界市場ならぬ日本のマーケットをもう一度しっかり分析して新造しましょうよ。
 「松・竹・梅・小梅」とは、郵船がクルーズ分野にデビューする時のキャッチフレーズでした。クリスタル、飛鳥、探検船(フロンティアスピリット)、レディクリスタルですね。

 今や残るは飛鳥のみ。「成功体験を大切に?」なのか「世界戦略を立て直せ!」なのか?
 飛鳥Ⅲを飛鳥Ⅱと同じ大きさで1隻造れば? で。本当によろしいのでしょうか?

にっぽん船価考? どうする!飛鳥Ⅲ

   金太師匠のおっしゃる通りでした。私の記憶でも当時500億円程度という郵船のアイデアプライスに三菱さんが提示した見積もりは、700億円だった!と。
 で、600億という真ん中で折り合えばいいじゃないの? なんて、争いを好まない妥協派の私としては、600億円という記憶だけが…。
 なんて、交渉の当事者でもない私めにとって、こうした井戸端情報は、根拠のない噂話に過ぎないんですがね。そう聞いた時の情景を思い出しましたよ。

 まあ大雑把ですが、かの権威ある日経新聞が「飛鳥Ⅲ、600億円」と船価水準をお決めになったわけで、この価格は今後の商談にも影響する? かな? なんてことでもないだろうけど。

 ですんで、客船の船価情報をお手軽に調べようとしたんですがね、かつてのように新造船情報に船価情報は出てこないんですね、あんまり。ですんでダグラスワードさんのクルーズ本に頼ったわけですがね。
 オアシスオブザシーズ(22万総トン)が15億6千万ドル。16年の就航、5400人乗りですね。1700億円ですか? 比較するにも、あんまり現実的じゃないわ。
 でもって、飛鳥Ⅲになるべく近づけるように、そしてグレードもそこそこに!とみると
 クイーンエリザベスなんていかがですか? 2010年就航の90900総トン。6億3400万ユーロ。2000人乗りですね。建造当時のユーロレートなんか調べるのが面倒なんで、1ユーロ=140円と換算すると880億円ですか? えっつ、まだデカ過ぎ?

 でしたら、当面のライバル? ヴィキング・オーシャン・クルーズの船たちですが、47800総トン、930人乗り。16年に就航したスカイですが、なんと4億ドル。はい440億円ですね。
 まあ、本当はもっと期近に就航した船で比較したかったんですがね。でもバイキングの船は、そんなにトリッキーでもなければ、推進システムもディーゼル電気推進であって、特別な配慮をしたわけでもない。

 となると、乗客数は900人ぐらいだっけ? 総トン数も6、7万トン。つまりⅢは飛鳥Ⅱぐらいの大きさで? となれば、600億円くらいは別に高くもない。しかもLNG燃料への対応も可能なデュアルエンジンとか、まさか羽や太陽光は付けないだろうけど、600億円というのは、むしろ造船所にとっては、ちょっと厳しい船価? 多分三菱さんでも、この水準だと、本社の許可が?

 まあいいわ。日本で今走っている船の建造費は、にっぽん丸が77億円、ぱしふぃっくびいなすが、125億円、そしてかのクリスタルハーモニーは、240億円とも260億円ともされています。90年代初めの平和で牧歌的な時代の価格ですからね。
 まさか、そんな価格常識に引き摺られているの? なんてつもりはないですがね。欧州や、いや、三菱さんの船価常識からしても、600億じゃ足んないよ! かもしれんですね。

 飛鳥Ⅱと同じような価格、定員、同じような乗船料で経営プランを立てるとすると? 親会社役員会は大紛糾必至かもしれんんですね。
 解決策ですか? 
 欧米船社は船価高騰に対応して、船を大型化し定員を増やして、必然的に大衆化させざるを得ない、という経営戦略を取っていった。
 そんなことできない? というなら、少なくとも複数隻の同時発注! 同型船なら設計費だって半分になるし、資材費だって…。
 ウーン? それとも船会社の統合によるスケールメリットの追求ですか? 郵船・商船の合弁? コンテナ船部門ではONEなんて成立しているし、日本クルーズ客船を含めた3社による…。
 NMJなんて話かな? いずれにしても郵船単独ではなかなか! 
 
 そろそろ日本船社にも世界戦略が必要になりますね? 中国での建造、沖縄のクルーズ基地化、世界一周クルーズの常時催行?
 まさか、その中に、ピースボートさんは入れなくていいよねえ。
  
 今日のサービスフォト、探検船のリンドブラッドさんがウルステインに発注したとされる省エネ耐氷クルーズ船ですね。21年完成予定。どっかでみたことのある船型、X-BAWですね。
 National Geographicの船隊に加わるようですが、船価1億3500万ドルだとか!
 海洋クルーズは諦めて、こっちにしますか?


新しい船は、2020年のナショナルジオグラフィックエンデュランスの姉妹になります

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