僕がしつこく産経新聞を読み続けるもうひとつの理由は田村秀男さんという編集委員がおられて、この人の書く経済記事がなかなか的を得ていてね。 
 今日付けでも、朝日が「アウフヘーベン」なんて、ヘーゲルの言葉を題材にして、ええ、コイケさんがまた使ったのかな? インテリメディアぶりを上から目線で書いているのに対して、
 「消費税が争点? 北朝鮮に嘲笑される」とアベッチの選挙公約と、「トンビにアブラゲさらわれた」なんてぼやくマエバラさんを串刺しで揶揄しています。

 で、「無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残る」と三島由紀夫が47年前に書いた「警告」を引用して、「あんたら、なにやってんの」と書く。
 まあもう「経済大国」ですらない。つまり「無機質な、からっぽな…」な国しか残ってないと言う訳ですが。
 でもって、消費税を2%上げて、その使途を問うのが、「帝国の危機」じゃなかった「国難突破」の選挙の争点なんですか。
 
 年間20兆円以上も増え続ける企業の内部留保は、「デフレが原因」と、田村さんは指摘しています。なのに未だに消費税引き上げ…ですか。是非じゃなくて?

 同じ紙面で、コイケさんの消費税凍結論に、ア、ソウさんが、「東京にいて景気回復を実感できないの?」なんて噛みついていますがね。議論は、2%の使途じゃなくて、前回選挙と同じ、「消費税引き揚げ、凍結」か否かなんじゃないですかね。どうでもいいけどね。

 つまりまあ、昨日の話に戻るのだけど、「加計疑獄隠し」以外に、今回の解散に意義なんてないんですよ。「消費税の使途」って、つまりは過去二回の消費税引き上げ中止で票を集めたアベッチが、どうにもならずにマエバラさんの政策を盗んだことが「争点」! ですか?
 消費税引き上げ中止! のコイケさん。今回も彼女に乗るしかないかなあ。

 改憲? いいんじゃないですか? コイケさんが力を増せば、アベッチが主張する「僕の名前を歴史に残したい」改憲! なんて不純な動機の改憲論は「止揚」した議論が出来るというものです。
 大体前回の参院選で、衆参ともに3分の2を確保して、今か今かと改憲の発議を待っていたのに、議会を動かすこともしてこなかった。改憲論議には僕も乗りたかったんですがね。「天皇国家元首論」なんて話も出ていて、天皇自らが違和感を示していたのにねえ。

 解散したいけど、「大義」がないな。 加計隠し?政権への信任? そうか改憲にしようか? 北朝鮮も跳ねているし、9条を持ち出すチャンス! って。
 なんかすべて争点を隠して、スローガンだけを選ばせるのが総選挙? えっつ?政権選択選挙?なんですかね?

 昨日ネットで見た元一水会の鈴木邦男氏の話。はいもちろん、僕らと同世代の元右翼のリーダーさんですがね、アベッチのやり方を痛烈に批判しています。で、これを伝える「ビデオニュース・ドットコム」さんも「この解散の是非自体が大きな争点のひとつ」だと喝破してします。
 つまり「選挙の争点を権力者に一方的に決められては、有権者はたまったものではない。争点は有権者が決めるものだ」と…。

 このドットコムさんでも、「安倍政権は選挙のたびに、アベノミクスや消費増税の延期といった経済政策を問う」といいながら、その政権の実態は、軍事や警察、情報管理や安保法制、警察権力の強化、官僚の人事権の掌握…。
 つまり、これは「一種のクーデターだ」と喝破しています。
 議論や制度に沿って改革?を、進めているように見せ掛けて、議論を封じて国家権力の強化を着々と…。

 よしよし、これで国の強化を進めていると、「歴史を全く知らない」(成蹊大学恩師)アベッチも思っているのかもしれませんが、田村さんが言うように、「日本は一体何をしているのか?」というのが、この光景をちょっと俯瞰してみた、今のニッポンなんじゃないでしょうか?

 アベッチの政権執着解散! そんな解散それ自体の是非を問うこと! それが僕たちにできる唯一の方策じゃないですか? 
 確かに安倍政権は、これから三選を目指し、東京オリンピックまではやりたいな? というための選挙です。 
 本当に、それでもアベ・マリオ政権を信任するの?

 にしても、この人本当に健康が悪いみたいよ。持つのかね??? 
 大平さんのことが、瞼に浮かびます。
 成蹊大学の先輩亀和田武が言うように。残されている道は、ひとつ。「もう、辞めなさい」です。