今朝、何気なくWEBクルーズを見ていたら、郵船クルーズの専務執行役員に昇格された遠藤弘之氏の担当業務の中に、営業関連の業務に加えて、A3プロジェクト担当! と。
 ちょっと嬉しくなりましたね。

 コードネームA3‼ いや暗号? じゃあなくて、もちろん「飛鳥3プロジェクト」ですね。つまり飛鳥さんは、新造船計画を捨ててない! なんて失礼な言い方をしたらいけないですね。
 やる気なんですね! きっと。

 今度のコロナ禍がどう終息して行くのか、まだまだ「予断を…」な展開です。
 こっちも予断ばかりの記事ではいけないですけど。いや、あんまり書くことがなくなったのか、海外メディアさんも。クルーズクリティックさんは、コロナ禍によって追い詰められているクルーズ会社は
 Selling off older vessels for scrap」。つまりスクラップも選択肢になってきたと。
 その候補の船のリストを掲げています。

 この記事で書いているように、これまでは人気のなくなった古い船は、ローカルなクルーズ会社に売却されて次のマーケットに投入されることが多かった。としたうえで、今度は再活用でなく、どうやらスクラップされる船も出そうとまとめています。
 ところがスクラップも容易じゃないということが行間からはみ出ていて、5隻の船名を挙げている中で、スクラップされると確定的に書いているのは、コスタビクトリアだけ。もっとも、倒産したプルマンツールの2隻モナークとソブリンは内装やアートワークが外されたとして書いていて、このまま「スクラップに進むだろう」と。

 つまりこの記事の作者は、モナークとソブリンのアートワークが外されたという事実をもって、「スクラップも…」と書く動機が伺える。でもこんな中途半端な記事になるのも、スクラップするにも…、なんじゃないですかね?

 他にも再開はないだろうとされるマレラセレブレーション、ホライゾンなを含めて、これらの船は、いずれも88年から92年くらいまでに建造され、しかも、すでにセカンドブランドへと移管、「昔の名前で出ています」状態の船でした。
 つまりニュースとしては、リタイアしつつある船を一覧にしただけなんですが、
 
 これまでだったら、中古船市場に出て
"secondhand tonnage."なんて呼ばれて、次の舞台で活躍していた船たちが、次はもはや…。なんて寂しい記事に仕立てられているわけです。

 まあこの記事を否定するつもりもないんですが、でも、これらは80年代の後半から1990年代初め頃に建造された客船ですね。で、わが日本のクルーズを代表する飛鳥Ⅱ、にっぽん丸ともに90年代初頭のに建造船…。つまり同世代? 

 いや、クルーズ船こそしっかりした手入れが行なわれれていれば…。
 船齢40年を超えても立派にクルーズサービスを展開できるわけですが…。
 いや書きたいのは、郵船クルーズさんが、ちゃんと社内に「A3プロジェクト」部門を残し、それを世間にも公表していることです。 

 いや、コロナ禍は逆に「船を造る」という意味ではチャンスが来ている?というのは夢物語ですかね?
 確かにクルーズ事業の将来展望は? とか、中古船が出てきているんだから、そっちでは? なんてそれなりの議論は出てくるでしょうが…。
 でも千載一遇の? と言えなくもない?

 なんて、今朝見た2本のニュースだけで、そこまで書きますかね?
 まあ土曜日です。たまにはおとぎ話や夢物語でも、お許し下さい。でした。