客船練磨のクルーズブログ  船知めん太

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

マイヤー

現役をリタイアする前に飽きるほどクルーズしちゃった筆者の「食い改め」ブログ

バイキングが1隻2億8500万ドルで新造客船ですか? 日本でここまで安くできるかなあ?

  別にいいんですがね。
 累計50万アクセスを目前にして、最近遅々としてアクセス数が伸びないこのブログの全面的な改良を目指そうか? それともこのまま行くか? 
 所詮、積み重なるストレスの発散と老化防止のために始めたブログですから高望みせずに?なのか。

 今、48万5000アクセスを超えたので、月内には50万には行くでしょうし? 
 ここは思い切って、「クルーズご意見番」風の内容を改めて、日本と国家のために日本国の取るべき戦略を提言するブログに? 
 なんてことは全くなくて。もちろんクルーズブログから離れるつもりはないですがね。

 にしても、日本というクルーズ後進国で、客船に関する動きをウォッチし続ける意味って? はい、このブログを始めたのも、客船会社だけでなく、クルーズ船の建造、つまり造船所も新規分野としてクルーズ船に取り組んで行く!という前向きの姿勢を感じられたからなんで、とりわけこのところの、つまり三菱重工さんに代表される、「造船業の衰退」が悲しいですね。

 いまクルーズ業界の動向を書こうとしても、地方の港に外国船がやってきて、地方自治体が忙しい! そんな話ばかりですからね。事業自体を高度化して行く動きはないの? となると、クルーズブログは世界のクルーズの穴場探しみたいな話しかなくなる? 
 まあ来月、南フランスのリバークルーズに行くのも、そんな穴場探しみたいな発想ではあるんですが、そろそろ軍資金も尽きかけて来たしなあ!

 というんで、最近伝えられたバイキングの新造船4隻(2隻+2隻オプション)の商談ですがね、発注先はノルウェーのバルド? ですか。つまりバイキングオーシャンの新造船が、フインカンチェリに発注されたというニュースが伝わってはいたんですが、建造造船所は傘下のヴァルドって?

 僕が造船業に係わっていたころノルウェーの造船所は、いわば壊滅状態で、アーカーズと言う名のオスロの造船所跡地は、すっかり商店街というか奇麗な町に変貌していたのを見て、これって、日本が潰した? のかと、なんか産業はこうして先進国から途上国に移転する? みたいな変な産業移転論に納得したものですが…。
 でも、ヴァルドなんて名前は聞いたこともないですからね。と思っていたら、船体部分ですが、ルーマニア内の造船所で造るんだそうですね。
 つまり欧州造船業は、30年の時を経て、劇的な復活の時を迎えている。
 となれば、もう日本勢がクルーズ客船建造に復帰するなんて??? と寂しさが募ります。

 でもねえ、このニュースで一番驚いたのは、船価です。海事プレスさんによれば、1隻2億8500万ドルだとか。船の大きさなんかは書いていないんで、想像しかできないんですが、バイキングオーシャンとなれば、すでに3隻の船隊を動かしています。これらの船は47000総トンくらいかな。船価は4億ドルくらいしたはずで。

 もし同型。つまり同型シリーズ船として発注されたとしても、一隻300億円前後?というのは考えられない水準ですね。
 まあバイキングさんはリバークルーズからクルーズ事業に復帰したんですが、その際30数隻を建造して、欧州のリバークルーズ市場の近代化を一気に実現しましたけど。
 僕もバイキング・リバーさんには乗船しましたが、どの船も同じ仕様で、同じサービスを提供していたようですから、オーシャンの方もこれが実現すれば7,8隻になるのかな。これも同じような哲学だと思うんですが…。
 だとすれば、900人ぐらいの定員の船を300億円で建造し続けるの? ですか。

 こうなるとますます、日本勢の新規参入は…。
 なんて考えて、完全に落ち込んでいるところですけどね。
 飛鳥3をもし作るなら、700から800人定員でも300億円!これぐらいでないと勝負にならない?
 
 なんて考えてこの稿を書き始めたんですがね。でもねえ、よく考えたら、タンカーや貨物船のように積んで運ぶという機能だけの船なら、世界市場で競争できる経済性を求めた船が必要だけど、クルーズというのはねえ。
 欧米の客を乗せるわけじゃないんだから、日本人やアジア人を快適に旅させることができる客船であれば、何も欧州仕様に合わせることもないんじゃ? なんてね。
 つまりAIDAと同じ船を造ることはないんだよね。

 日本旅館のような船! これって誰でも考えるんだけどね。そんな欧州スタンダードでない船を目指すということかなあ?
 なんてね。
 今日は土曜日で差し当たって頑張る仕事があるわけじゃないんで、この情報、もう少し突っ込んで調べてみましょうかね?
 打倒! フィンカンチェリ、打倒!マイヤー? でも、イタリア&ドイツって、考えてみれば自動車だって家電だって、日本を凌いでいるかも!

 日本が製造業大国だ!なんて胸を張っていたこと自体が、虚構だったのかもしれないですね。
 ショウガナイ! こうなりゃ、大谷君でも観ながら溜飲を下げますかね。あああ。
 
 

秋不可視? 秋深しですね。日本の造船はどこで間違っちゃたんでしょうかね?

  空き不可視??? 秋不可視?? 「秋深し」と打ったつもりが、何度変換してもこんな感じです。
  秋は深まりつつあるのに、この先の世は不可視! 見通せないというのでしょうか?
 なんてね。ワープロで文章を書くようになって、面白いのは、思いもかけずに出て来る言葉に、なんか深い味わいがあったりして、思いを致す、というか?

 いや、「深し」なんて言葉は、もう使われなくったということでしょうけどね。この下の句は、「隣は何をする人ぞ」ですかね。隣の人はオラが、暇に任せて、こんな文章を打っているなんて、知らんだろうなあ?まあいいや。

 海ですね。僕らのフィールドは! 今朝、目の前に、広がる海は、寂しく色を失っていて、少し波立っています。小さな漁船が一隻、上下に揺れています。大変ですね。でもこの海に乗り出せば、なんとかその日の糧を得ることが出来る。そのことの価値は忘れてはいかんのでしょうけど…。

 なんて情感を込め書こうと思っていても、なかなかうまく行かんねえ。

 というか、文章で生きて行こうと、一旦は思いついて、リタイア後の職? 「資格のいらない自由業」ですけどね、を選んだつもりがなかなかなあ? つまり、オラのアイデンティティってなんだろうか? 文章力たって、人を感動させるものがあるわけじゃないし、構想力たって、そんな人が括目するような、奇抜なものが書けるわけでもないし、経験といったって、世間的に見れば、まあわき道をトボトボとだしね。

 ええ、月曜日の朝って好きじゃないんでね、黄昏ているんですわ。 
 何故? うんこの一週間、三菱さんの造船の話を書いてきて、だったら、この人たちどうすればいいの? というか大手と言われた重工会社の造船さんたちの生きる道って? あるいはどこで間違っちゃんたんだろ? みたいな感覚がね。

 だいたい、今欧州で客船をドドンと展開しているマイヤーだって。フィンカンチェリ(ここは行ったことがないですけど)だって、フィンランドだって、フランスのラトランチックだって、ある意味、町工場に毛の生えたような造船所だったですし、現場の働き方にしても、僕が見た感じでは、規律正しさみたいなものは感じられなかったですしね。

 いや僕が訪れた世界の造船地帯。心底驚いたのは、韓国の蔚山や巨済島に展開していた巨大造船所の威容!でした。それに、つい7.8年前に訪れた、大造船不況直前の中国。長江沿岸や舟山近くに展開する造船所群の数と規模というか、小から大まで取りそろえた、中国の大きさですかね。
 こりゃあアカン!というのが率直な感覚でしたね。

 ええ、何が書きたいのかと言えば、こうした世界の中で、日本の造船業が描いたグランドデザインって、どうだったのでしょうかね?
 巨大化では、韓国の大手には追い抜かれていったし、日本人が得意と言われた「手作り」というか丁寧さでは、欧州のそれに届かない? というかデザイン力みたいなところで、目差したものが、異質だった? 
 中国の人海には、これはもう言うまでもない。

 日本人の答えは、新しいものを生み出すというより、「コストダウン」と「高付加価値船」ですか?
 いや実は、だれもあんまり触れないんですがね。日本造船業が取った生き残り戦略って、ドメスティック需要、つまりは国内の海運会社に対してあらゆる便宜を図って行ったことなんでしょうね。

 国際競争力のある船価、一定の効率性を担保する船を造る技術、資金調達への協力では、金融機関のアレンジどころか、船を持つことまでしていますからね。でも、そうした「製造業」としてある意味、一線を超えるようなサービスに対応できたのは、個人経営の「中強手」。つまり専業造船所といわれるいくつかの造船所だけで、いわゆる重工会社は、どんな壁があったのか、「コストダウン」と「高付加価値」って、まあその意味では、技術で乗り越えようとする路線から逸脱できなかった。

 重工会社というのは製造業だ!という思い込み? かつて造船から機械プラントへと多角化して行ったマインドは、何故金融や船舶保有などへと多角化しようとしなかったんですかね?
 まあこのことの分析には、この文章の10倍は字数が必要ですね。

 何が言いたい? はしょってしまえば、クルーズ船を造るとか海洋に出て行くといった戦略は「高付加価値船」といった掛け声ほどスマートなものではなく、人件費も高く? 労働法制もきつい先進国型、つまり欧州を乗り越えるという「幻想」を追い求めていただけのような?

 多分「中強手」は、今後もこのまま、日本の大手海運への供給者として、生き残って行くんだと思います。
 でもって、三菱さんのような、こうした「中強手」に寄り添う? なんて経営戦略が本当に果たして成り立つ?

 ぼくはドメスティック。しかも船会社が考えるバルクやタンカーでなく、別の内需を掘り起こすべきだと、ずっと思っていたんですがね。つまり簡単に言えば、国内クルーズ市場の形成です。
 欧米のクルーズ会社は中国市場への進出を本格化するために、「中国市場に合わせた客船」の建造に向かっています。でも彼らから「日本市場」向けの客船仕様という話は聞いたこともありません。

 日本市場。1989年当時、日本には10隻のクルーズ船があったんです。日本人向けにね。 
 まずは10隻の市場があるはず。日本旅館のようなコンセプト? いや六本木や赤坂風でもいいと思うんですがね。

 そんなの重工大手の仕事じゃない? はい。
 じゃスマートシティって誰が造るの? 今、船上はそうなりつつあるわけで…。
 市場が限定されようとしているときの、「多角化」って? もう一度考える時が来ているような!なんてね。
 

 
  

欧州造船所の背中は見えているんでしょうか?ニッポン

   時間があるとき、インターネットでやることは、海外の船関係のニュースを流し読みすることなんですがね。別に私の嗜好の世界というわけでもないんだろうけど、日本のソースから発信されるニュースに比べて、欧米から流れて来るニュースの多彩さに目がくらくらしますね。

 なんでだろうかと振り返るまでもなく、すぐわかるというか、欧米メディアのニュースはクルーズ船にしても、パッセンジャーRORO、はいまあ、日本風に言えばカーフェリーですけど、にしても新造船情報や新しい技術の紹介も、とにかく多彩ですから。ニュースサイトが、明るいんですね。

 まあ今朝は、ゲンティンさん、はいクリスタルクルーズを傘下に収めた香港というかマレーシア資本の船会社さんが、マイヤーで建造中のゲンティンドリームのメディアご招待のPRイベントの記事を読んじゃいましたが。昔だったら日本のメディアもドイツまで、呼ばれたんでしょうけど、今回はどうだったんでしょうかね?

  まあ頭に残ったのは、この船、ゲンティンの中国戦略のために最初に建造される大型船なんですが、もちろん、船上には日本食が用意され、カジノは3つもある!なんて、完全に中国人の嗜好に合わせた船であることが分かります。まあ、ゲンティンさん自体中国資本ですからね、中国人むけのサービスのスタンダードが大胆に取り込まれている初めての客船になるんじゃないなかなあ、のような気がします。
 昔レオに初めて乗った時に、シンガポール風のチキンライスや本格ラーメンがあって驚いたのを思い出します。

 その隣には、MSCがスプレンディダを中国マーケットに配船するというニュースもあって、これがMSCの対中戦略の第二船。いずれも寄港地としては日本が想定されているようですが、これは、これまでの欧米船社のアプローチの踏襲ですね。でも地中海就航時と中国就航時にどんなふうに施設やサービスを変えているのか、しっかり見てみたい気もします。

 翻って、わが日本のクルーズに関するメディア情報と言えば、外国の大型船が日本の港にやってきて大賑わい! そんな話を各港ごとに、というか当たり前ですが、日本全国の地方版がそれぞれ報じますからね、まるでクルーズ大賑わいの日本!と、錯覚するような話になっています。
 まあいいですけど。でもねえ、こないだ見たダイヤモンドプリンセスの記事で、ある地方港に寄港した同船の乗客2000人のうち日本人は700人だとか、で残りは外国人。
 つまり盛り上がっていなんですね。ジャパン! 港を含めたインバウンドばかりが張り切っているだけでね。

 まあ欧米の記事さんの方では、STXツルク。つまりフィンランドの造船所ですが、環境対策客船の写真をPRしている。はい、あの羽を持つピースボートの新造船と同じような船の外観から内装までの写真がどどんと掲載されている。それだけでなく、ダブルスキン型客室配置だの、面白そうな絵を沢山見ることが出来ます。

 昨日三菱さんの、AIDAプロジェクトに対する反省のコメントを引用しましたがね、いわゆる居住区間というか客船部分について、「 (船の運航に係わる部分は立派でも)中にあるエンタテインメント施設など、いわゆるホテルや娯楽施設を造るような技術力は非常に不足していたと思います」との宮永さんのコメントは、まさにその通り! これらの部分の世界の進歩を精査することなしに、「新時代の客船」に取っ組んでいって、破たんしちゃった、という表現はズシンと来ますね。
 まあ、CEOである、あなたにもその責任はあるんじゃないの? と言いたいのは、置いておくとしてね。


 僕らは、日本の造船は世界一! という長い間に刷り込まれた常識というか感覚を持っています。その後韓国に抜かれ、中国に追いつかれても「人件費の安さだから仕方がない。コストダウンで負けないようにしよう…」なんて、話を聞いて、自分を慰撫して 来た。でもその間に、客船に代表される欧州造船業は、もう背中も見えなくなるようなところに行ってしまっていたんですね。

 そう、二ュースを見ていても、船を造るという事業について、明るいイメージがまったくないんですよね。ニッポン。
 客船と言っても、外観から内装、設備まで、もう日本の常識はまったく通じなくなっているかの、ような。

 ゲンティンさんは、クリスタルのヨットタイプの船でも、そうですが、小型の潜水球を標準装備するみたいですね。東アジアでそれがどこまで面白いエンターティメントになるのか分かりませんが、「観光潜水球」だなんて日本のクルーズ会社や造船所に提案したところで、一笑に付されるだけ…。

 なんかものすごく寂しい話です。
 クルーズ事業って、実は構想力という意味で、造船業の実力をも試されているんだと、そんな風に思う、今朝でした。

  

サッカーだけでなく、ゲンティンのドイツ戦略を学んだらどうですかね? ニッポン

 なんですかね。昨夜のサッカー。日本のゴール入っているのに、カウントされず。明らかなファールも取ってもらえず。最近野球だって、テニスだって、いやラグビーだってビデオ判定を導入しているのに、サッカーはそんなこともなく、日本敗戦! 
 このゲームというか、スポーツとしてのサッカーのシステム自体に疑問を感じますね。
 すぐに提訴でもして、再試合を申し入れる! それぐらいしろよな。稚拙なレフリーの判断で、勝敗が左右されるなんてー、金返せだよね。って、金払ってないか。

 というか、やっぱり大和民族だけで、国際的に覇を唱えるというのは無理だよね。
 アルゼンチンやブラジルからいいプレイヤーをどんどん帰化させて、日本チームを創るくらいじゃないとね。うんうん。昔は、セルジオ越後だとか闘莉王さんだとか、日系人の名プレイヤ―もたくさんいたのに最近はどうしたんやろねえ。
 
 だいたい僕たちにはアジア蔑視みたいなメンテタリティがありますからね。UAE辺りに負けるはずがない、なんて思っていたんじゃないですか? 実はUAEには、アジアカップだって、中国にはクラブチーム選手権だって全然勝てないのに、もう。
 アジアの盟主を争う大和民族という美学? 時代に取り残されてますね、サッカー連盟!

 まあサッカーの話題だけじゃ、読者を繋げませんからね。
 クルーズクルーズ! 我がアイデンテティは、ここでしか発揮できないもんねえ。
 って、このところ、伸び盛りのドイツ事情も漏れて来るんですが、やっぱり、かなりゲンティンさんの動向は話題になっているみたいですね。

 まあロイドベルフトを含めてドイツの3つの造船所を買収し、クリスタルの10万トンやら、ゲンティンというか、スタークルーズブランドの大型船をどんどん造りはじめていますからね。ドイツ国内で話題になるのは当たり前でしょうね。
 アジアの力って、クルーズ船の運航よりも、やはり製造業で進出してくるという資本の動きの方に敏感になる。雇用に直結しますしね。 

 AIDAが三菱でトラブっているというのも情報としては流れているんでしょうけど、そんなの関係ない!という感じかな? それともゲンティンからすれば、日本郵船の世界戦略の具現たるクリスタルは、もう買っちゃたもんね。それに日本は、どうやら客船建造も終わってしまうというか、敵ならず!ということが見えて来た。
 
 メインランドが出て来る前に、アジアのクルーズにおける主導権を握ってしまおう! そんな感じですかね、ゲンティンさん。
 パイオニア、とりわけアジアではあらゆる部門で、先駆的な役割を果たしていると勝手に思っている日本は、早々とクルーズ事業では、フェードアウトするぞ。ならば…、なんて大局観もあるんですかね。

 まあね、サッカーでUAEに負け続けて、クルーズではマレーシアのゲンティンさんに大きく水を明けられて。
 しょうがないね。国際化を進めようという気持ちがないなら、アジアの片隅=日本列島を死守するっきゃないのかな? しこしこと、外国船社のために港湾を造り続けてね。

 あっそうか。三菱さんと郵船さん。一緒になってゲンティンさんのドアを叩いたらどうなんですかね。彼らも日本市場開拓では一度失敗していますから。ここで手を組んで、アメリカ資本と手を組む中国に対抗して、アジア戦略を描く。
 はい、対中国クルーズ包囲網を創るんなら、これですよ!
 米中枢軸に対してアジア連合軍を組織してね。

  って、そんな気はないか。ですね。 

そろそろ客船建造分野の需要予測が欲しいですね。300隻のリプレースだってあるでしょ。

  浦賀船渠といえば、その後の住友重機械の造船部門ですよね。
 今年苦戦する造船会社の中で、唯一造船部門で、まずまずの業績を挙げた会社かな? その後JMUを造ることになる日本鋼管さんと並んで、山谷の大きい造船業の欠点を捉えて、業界の安定を会社方針にしていたような造船所ですね。
 でもって、例の「大正大雑誌」を見ていたら、浦賀船渠の町田豊千代さんという社長さんが出て来て、「物価の騰貴にともなう俸給の上げ方」という「実業の日本」(大正6年)の特集に寄稿しているんですね。

 で、町田さんは、①給料の引き上げは慎重にするべし②しかし物価の高騰は月給取りには気の毒だから、賞与で賄えーーと指摘、そのうえで米の(大量購入による社員への)安価供給、社宅の増築、給与の安い人を多く使うーーなんてことを提案されていて、なんだいまに通じる話です。なかなかの先見性ですね。
 高度成長期を過ぎた日本の賃上げ政策って、まさにこれですもんね。

 というか、僕がお付き合いしたころの、住友重機械の方々の顔が浮かんできたですね。ええええ、今から思えば、この会社の人たちは、みんないい人ばかりでね。まあ原則主義的な物言いが印象に残っていますけど。
 この会社が早々と造船を縮小してしまってから、なんか日本の造船は、筋論を話す人がいなくなって、定見が無くなって来たというか、懐の深さが感じられなくなったというか。
 
 にしても給与の引き上げは慎重に! 引き上げは賞与で! なんてのは、私も、現役の頃そんなことばかり言い続けていた感じで。そうすれば、それだけ社業の方でも冒険や飛躍を目指す必要がなくなって、というか、今から思えば、デフレ社会を招く元凶の考え方だったような…。というかデフレ社会だからそう考えたのかな?
 もちろん、大正の町田さんが書いたインフレ社会のころとは違うんでしょうが。
 結果として冒険をしない会社や社会になって行くようなね。はい。ごめんなさい。

 このところの日本造船業の給与水準は、為替の関係もあるけど、韓国の大手造船所に比べてもむしろ安いくらいですからね。確かに国際競争に勝つには「人件費」。とりわけ、まだまだ人手に係わる作業が多い造船業ですから、人件費を抑圧しなければ、生きて行けない、なんて論議は通りやすいんですが、なんかなあ。この間の客船建造を巡って、日本がまったく伸び切れないなんてことを見てくると、大切なものを忘れて来てしまったような…。

 つまり欧州、ですがね。ここの造船もほとんど壊滅状態にあったんですね。1990年代はね。
 当時、日本も、韓国らの追い上げに直面してやった議論は、旧態依然の「造船の需要見通し」。
 優秀な方々を集めて、将来戦略を練るのに、経済成長率の分析だとか、海上輸送量の見通しだとか、喪失船腹量は、みたいな「計算」でしたし、省エネ技術の優位性でコスト競争力を涵養する、みたいな議論ばかりだったですね。

 もちろん間違ってはいないだんろうけど、「世界の海上人流見通し」なんて予測は、まったく頭になかったですからね。
 このころ、どんどん造船所を閉めていた欧州の造船所が、そんな予測をやっていたのかどうか知りませんが、フィンランドのワルツィラがマサヤードに変わるころ、つまり経営がおかしくなったころでしたが、ヘルシンキの造船所で見たのは、とても想像すらしていなかった大型フェリーの建造でしたし、見せられたのは、次世代客船の設計図というか、すでに電子化しつつあったのかなあ。
 
 まあここまで、この産業が大きくなるとは思いませんでしたが、いまや欧州の造船の売上高は、日韓を抜いているんじゃないですかね。しかも裾野産業が広いですからね。客船建造は。

 でもねえ、一番驚いたのは、フィンランドの造船所で働く人たちのことです。ほとんどセカンドハウスを持っていて、土日はサウナを持ち、湖が近いそのセカンドハウスで過ごすんだ、なんて言っていたこと。ドイツのパッペンバーグのマイヤーでも、造船所に行く前に見せられたのは、造船所の工員さんの一戸建ての家群でした。
 もっと言えばこの二つの造船所とも、屋根付きのドックの中で船を造っていたですね。労働環境を大切に!って、寒いからだろ!なんて反論もあるでしょうけどね。

 多分ここまで書いてきても、「うわ面だけ見て、余計なことを…、」とか「ワルツイラなんてなんどもつぶれているやん」なんて言われそうですがね。
 でもねえ、なんか「譲っちゃいけない」ところを「譲り続けて来た日本!」 のような気がね。当時もぼんやりですが、感じたように覚えています。

 このところ、大正から戦中まで、日本の歴史を遡ってみたんですがね。
 最初から最後まで流れていて誰も疑いを挟まないのが、「持たざる国・日本」「資源小国・日本」という認識です。だから植民地、だから富国強兵。結論はそれぞれに違いますがね。

 でもって造船は、未だに「資源輸送のために」とか「貿易の担い手」という発想でしか話が進まない。
 つまり足りない視点と感じるのは、文化というか人々の人生を楽しむための「ゆとり」というか。
 いまだに、日本では客船は「豪華」客船ですからね。

 何が言いたいんだい? はい。いまや世界には、その「豪華客船」が300隻を超えています。でもって80年代から建造されて来た客船は、いかに息が長かろうと、早晩リプレースの時期が来るんでしょう。加えて中国にも建造機運が…。

 じっくり考えて下さいよ。
 本当にリプレース期が来た時に、指をくわえてみているのは誰なんだろうか、ってね。
 別に某造船所の、客船建造方針の検討を応援したくて書いているのだけじゃなくて、日本造船工業会さん。
 まだ遅すぎないと思いますよ。まずは客船建造の需要予測からね。お願いしますよ!
  

ピースボート構想は「ほら吹き?」だなんて、よく言いますね。こうなら是非実現を、ですね。

  それにしても、イギリスのデイリーミラーというから、結構有力紙なんでしょうね。もっとも大衆紙なのかな?日刊ゲンダイとどっちが売れているんだろうか? 
 その新聞に「hot-air?」なんて書かれちゃうんですから、凄いですね、ピースボートさん! 「ほら吹き」プロジェクトになるかもなんて。まあ「なる」と書かれたわけじゃないですからね。クエスチョンマークがひとつ付いているだけで、この記事に抗議を申し入れることは出来ないでしょうね。

「ミラー」さんもなかなかだし、ここまで世界中で話題にされる、ピースボートさんの広報戦略は、「見事」と、改めて書かせていただくしかないですね。
 55000総トンで定員は1900人。LNG炊きにも対応できるグリーンエンジンに、帆装やら太陽光パネル、まあ今考えられる、エコを総花的に盛り込んだ客船ですが、海外の専門家もたくさん友軍に加えて、素晴らしい想像力!ですね。ぜひ実現して欲しいと思います。

 って、でもミラーさんがご指摘になるまでもなく、資金調達はできるんでしょうか、がやっぱり問題なんでしょうかね? このエコシップ構想は確か2012年か13年に、2018年に就航させる構想として明らかにされたんですが、この時から、「問題は資金調達!」とされてきたわけで。COP21での発表も、新しいホームページを見ても、まずは寄付や資金供給先となる賛同者を募集している、と読めるわけで、あの当時とスタンスはあんまり変わっていないような気もします。
 
 ですんでねえ、お尋ねしたんですがね、そのこと。数週間前にね。まあお答えは「(資金調達の)目途はたっている。ただ、資金コストを少しでも安くするために…」と今度のことを説明されていたんですね。たしかに、金アマリの時代だし、造船所との間でも延払いなどの支払い条件を期待することもできないわけじゃないですし、ある程度の資金調達の目途は付いたのかもしれませんね。でも調達コストは安ければ安い方がいいわけで…。

 Sea Birdさんのレポートにもありますし、かつてOhbuneさんも書かれたように、2020年の就航を前提に、まずリピーターさんから乗客の募集をされているみたいですし、ここまでやって「ダメでした」となれば、ピースボート運動自体がおかしくなっちゃうでしょうから、万全! とは言わないまでも、相当な成算を持って臨まれているんだろうと思います。

 にしても、乗客定員1900人ですか? 今は大体1回あたり1000人を超すくらいのお客さまを乗せて、年に世界3周されているのかな。年間5000人なんて、旅行サイトのインタビューにジャパングレイスさんがお応えになっていましたけど、20年には毎年5700人を集める。でもって自社販売だけでなく、旅行会社に代売も卸す、とのこと。
 つまりは、「戦争と…」といった看板に「エコ」を追加して、まさにクルーズ事業に本格挑戦されるというように読めますね。

 まあ日本人だけじゃなくて、エコ好きの人々は海外にもたくさんいらしゃいます。日本以外からも集客すればいい。でもって、横浜、サザンプトン、ニューヨーク辺りでも乗下船できる、世界一周山手線構想だって、悪くないわなあ。なんてね。 
 でもそれだと、乗り換え港に必ず寄らないといけないから、コースが限定されるか。なんて余計な事でしたね。
 構想はいいですよね。ディリーミラーあたりに冷やかされることなんて、気にせずに是非実現して欲しいと思いますよ。うさん臭さが付きまとう東京五輪より、夢のある話だし、日本国官僚の思惑を超えている! 政府は支援するべきですね。へんな借款を海外に提供するより、少なくとも日本国内建造を前提に資金協力を働きかけるべき、なんてね。

 でもねえ、それにしても、まだ造船所の名前が一度も表に出てきませんね。なんでだろ。それに日本での公式な発表もないし。やっぱり、マイヤーベルフトなんでしょうかねえ。造船所は。

 この話も、引き続きウォッチなんですかねえ。

  

就航一か月前の客船って、これでいいんでしょうか? 竣工セレモニーもないんでしょうか? AIDAさん

   一昨日付に、「中の人」から書き込みがあります。
 また災害の情報と、12月に引き渡すべき第一船の工事状況がチラッと垣間見える文章ですが、本当に12月、それも初旬に渡すことを目指しているんでしょうか? そうであるとしても、その一月前って、どんな状態であればあればいいんでしょうか? なんか、まだまだの印象を受けますね。また今月末ごろに、再々遅…。やめましょうね。こんな書き方。

 過去いろいろと取材してきましたが、今までは造船所さんの話をそのまま疑問も挟まなかったんですがね。こんな話を読んで、「竣工一か月前は、どんな状態だったっけ?」なんて古い記憶を呼び覚まそうとしているんですが、思い出せませんね。
 年取ったというよりも、そんな問題意識で造船の作業を眺めたことはなかったですから。

 僕も、ドイツのマイヤーやフランスのラトランチック、ああフィンランドのマサヤード(当時)の造船現場を見せてもらいました。もちろん客船建造中でしたし、船もスーパースターレオ、セレブリティのギャラクシー、クリスタルシンフォニーやセレ二ティです。ああ、そうえば、一番沢山現場に訪れた、はい長崎です、クリスタルハーモニーの建造中の船内には入っていないですね。事務所などでインタビューしたり、外観をみたりだけだったような。よく覚えていません。
 
 でもって、建造中の船内は、手術中の患者さんの肉体を見ているようなもんで…。ってそんなものを見たことなんかないですけど、とにかく引き渡しセレモニーの際に見せてくれる船内とは比べものにならないほど、雑然としたもので、ホンマにこれで完成するのかい? なんて感想を持ったのを覚えています。いや引き渡し前日だって、かなりひどい状態ですが、工員さんは徹夜で間に合わせるのか、就航日には、なんとか格好をつけますね。
 唯一、クリスタルシンフォニーだったかな。引き渡し時にはまだ内装が終えられず、まずロンドンへ、そして大西洋を渡るときに最後の手直しをする、なんてことを言っていましたね。ああ。セレ二ティの時も、就航前日、廊下の絨毯の長さが足りずに、床材が見えていたんですが、当日には、その部分だけ似た色の絨毯を上張りして、ごまかしていたですね。多分アメリカでのほんとのお披露目時には、張り替えたんだろうと思いますけど。

 でもねえ、そんなことをやるのは、乗客やら、メディアやら、大切な関係者に対するお披露目や、処女航海の販売が終わっているみたいに、尻が切られているから、なんとか! な感じで間に合わせているからなんで、この船の場合、未だに本当にいつまでに格好つけねばいけないのか? そんな告知はない! いやもう私も現役じゃないんで、お披露目式みたいな案内は貰っていませんけど、ってくれる訳ないけど。報道機関には来ているんですかね。
 
 まあ、未だにAIDAのホームページ、って今日はみていないけど、最初の営業航海は来年5月ですからね。そんな綱渡りのような間に合わせは要らないのかもしれませんけどね。

 でも一つだけ書いておきたいのは、フランスでもドイツでも、例えは、船内の階段はむき出しでも、船内はしっかりしたルーティングは出来ていたですね。いえ、取材者むけというより、工員さん向けですけど。
 まあ企業側のメンツは大切でしょう。それを否定すつもりはありませんが、メンツより安全です。どうぞ安全スピードで残りの仕上げに臨んでいただきたいと願うばかりです。 
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