折角美しい海に包まれながら、こんな写真しか撮ってこなかったのが、僕の旅でした。

 はいミコノス島のベネチア地区からの一枚。船はシルバーシーだったかな? 我がクリスタル君は新設されたクルーズピアの埠頭に接岸。ピアに入りきれなかった、この船はテンダーで上陸、というわけですね。
 僕はミコノスにはこの20年くらいの間に3度目ですが、3度とも接岸し、徒歩で街に出て行くことができたんですがね。今度のニューピアは、街にも歩いて行くことが出来ず。シャトルバスで昔桟橋があった町の端っこ、今は駐車場と呼称しているのかな?へ出かけて行って、そこからまさに観光都市というべきミコノスタウンに歩いて行く!

 でも、この町は、まさに観光町だし、海の水もひたすらきれいですからね。青と白、つまりギリシャ国旗と同じ配色の建物が並んでいて、観光客向けの町までの散歩も快適です。 
 この町は、道路も白く塗られて、教会も観光スポット風にいくつもありますけどね、あとは土産物屋とタベルナという食べ物屋。そんな迷路のような街を、そうだなあ、万余の人?が歩き回る。

 クルーズ船だけでなく、アテネからのフェリーもひっきりなしですからね。で、高速フェリーは港に近づいて来たと思ったらすぐに接岸。15分もしないうちにまた離れて行く。きわめて効率的ですね。
 このフェリーもブルースターとか、ファーストフェリーとか、必ずしもピレウスとを結ぶ便ばかりでなくイタリア辺りからの直行便もありましたね。
 バッグを引きずりフェリーに飲み込まれてゆく老若男女。ギリシャ資本のフェリーもあるんでしょうが、海外勢も伸してきている、という感じですね。

 昨日もちょこっと書きましたが、ギリシャは2016年にGRXIT騒ぎを起こして債務不履行問題に直面、つい最近もドイツに対して戦時賠償問題を再燃させるなど、国の窮乏化は解決していませんからね。
 そのひとつの結果が、ピレウス港の中国COSCOへの港ごとの運営権の売却となって表れてて、国の経済立て直しはまだまだ、なんですね。

 アテネ市街を歩いていると、中国語の看板が、市電やら、街中のキオスクやらと、やたら目立ちます。中国からの団体客も多いのかと思いましたが、2,3つ見かけるだけで、そうでもない! というかいまや欧州全体に中国客があふれていますからね。
 でも中国語の看板って? 誰に見せているんかねえ。

 僕も至る所で、「チャイニーズ?」なんて聞かれました。慣れっこというか、もう今更、「海外旅行と中国人」なんてテーマでモノを見なくなっちゃったから。普通の風景なんですよ。ね。

 観光立国と称して、一生懸命港を整備し、クルーズ船の招請に明け暮れるわが祖国! 港の運営権まで外国、つまりロイヤルカリビアンやCOSCOに売り渡す、いや、長期租借かな? なんてことはないと思いますがね。
 気が付いてみたら、売れるものは、万世一系の日本国の歴史と神戸ビーフだけ? 
 港湾都市の所有権すら? なんてことはない!でしょうねえ。

 観光立国。ギリシャは、まさに観光国といった風情です。では、日本が目指す観光立国って何? 
 町に中国人があふれること? そんなことないよね。はい。
 観光産業をしっかりさせたければ、入る方だけでなくて出る方にもね。

 日本の客船建造を支援したら、どうなの? って。日本人は得意の「おもてなし」に務め、クルーズ旅行に行くことなんて、なくなる? 

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