さて、今日はまじめにクルーズの話に取り組みましょうか? 
 はい、一昨日T..Iさんニュースで取り上げていたプライベートアイランドの問題です。ゲンティンさんが、ミャンマーの現地企業と提携してマクラウド島というところにプライベートアイランドを造る計画が進んでいるという話ですね。ゲンティンはすでに中国の広州でも同じような計画を進めているとか。

 同時に、もう一本紹介されていて、バハマの労働者が、「クルーズ船は客を連れ来るけど、お金は落とさない」。でもって、陸上のサービスでも現地の労働者でなく「第三国の労働者」に置き換えつつある、なんて。

 二本の記事を続けて読むと、クルーズ〈寄港地〉先進国?のバハマと、後進のミャンマーを対比して! 寄港地国の近未来について、何が起こるのか、分かってしまう? 
 これって印象操作だぜ! 叱られるよ!なんてね。

 まあ、まだミャンマーでは反対なんて声は出てないでしょうけど、カリブではクルーズで儲けるのは船会社だけみたいな話が起きていて。確かにプエルトリコでも、ハリケーン「マリア」直撃からの復旧でトランプさんに救済支援をお願いしたら、「自分でやれ」みたいな話で。現地が激怒したなんて話も伝わっているように、クルーズの島々にも反米感情が…。
 客船と寄港地側の関係も「相互に恩恵」という、美しい物語ばかりではないようです。

 でもって思い出したのは、国土交通省港湾局が旗振り役を務めようとしている南西諸島、とりわけ奄美大島プロジェクトのその後でした。
 寄港地大国を目指すニッポン! ですからね、RCIの龍郷プロジェクトを現地の抵抗で再検討に追い込まれたニッポンは、国が旗振り役になって、より大々的にプロジェクト実現に動いているという話ですね。

クルーズの先進地域であるカリブ海では、クルーズ船が島嶼部に寄港し、ビーチなどにおいて一日滞在型の寄港地観光が行われており、新たな雇用創出など地元経済の活性化に貢献しています。
 我が国では、南西諸島の島々は、山海の豊かな自然を有するのみならず、東アジアのクルーズ発着の中心である中国本土に近接しているなど大きなポテンシャルを有しており、地域の資源を活用した寄港地観光メニューを備えた寄港地としての開発可能性が極めて高いところです。(港湾局のホームページより)

 というんで、国土交通省は、カラー版の美しいサイトを造り、こうしたクルーズリゾートの形成を目指して、「地元自治体と連携して、さらに検討を進めてまいります」んだそうです。
 でもって奄美大島を中心に9つの候補地を例示し、プライベートアイランドやプライベートリゾートを造りませんか? として推薦しています。

 で、カリブ海の例として挙げているのは、カーニバルのプエルト・プラタとRCIのラバディ。それぞれ船会社が、土地を求めたり、賃借して、100億円単位で投資して、自社クルーズ船だけが寄港できるリゾート開発をしている様子を紹介しています。
 
 つまりストーリーとしては、奄美大島や徳之島には、こうした候補地が沢山あります。もし興味があれば、斡旋しますよ!
 
なんせ、日本はいま、「クルーズ500万人時代の到来に向けて、我が国の寄港地としての魅力を向上させるためには、多様なクルーズ旅客のニーズに対応するための新たな寄港地の開発が必要となってい」るんですからね。というわけです。
 
 まあねえ。これ以上、何にも書きたくはないですが、「東アジアのクルーズ発着地・中国」に隣接しているという「ポテンシャル」のある島々を、アメリカの大クルーズ会社さんに斡旋しますから、投資なんぞ、いかがですか? という感じですかね。

 何、国交省は、南西諸島の領土をアメリカのクルーズ会社に売り、中国人が沢山やってきて和むリゾートを造るの? でもってこうした活動を通じて、(外国人)クルーズ500万人時代を実現するんですか? これが、寄港地大国ニッポン! のインバウンドの行き先ですか?

 なんだろうねえ。この人達は! これが日本国の港湾局さんの戦略? こんな話を聞いたら、「対馬や北海道が買い占められる! これでいいのか」なんてキャンペーンを張ってる産経さんあたりになんて言われるかわからんよねえ。
 「いや、中国人が買うわけじゃくて、トランプさんの国、アメリカだったらいいんです?」なのかなあ。

 まあいいや。日中韓、そしてアメリカの友好で東アジアに平和を!ですよね。 
 クルーズはそうした近隣諸国の友好と経済的結びつきを強めるためには、素晴らしい産業なんですよ。こうした国際的クルージングリゾートを開発する! 日本の近未来の国際化はこれですよ! ね。

 そんなのが未来戦略? まあ二階さんあたりはイケイケだろうけどね。
 2050年、奄美大島は、中国の支援で独立? 
 この島にの居住人口の半分は中国人とアメリカ人? なんて賑やかな未来が待っているのかもね。
 あるいは、軍艦島みたいな廃墟? なんてことだってあるのかもねえ。 

 はい港湾局さんのアドレスは次のようです。
   http://www.mlit.go.jp/kowan/kowan_fr4_000025.html