凄いですね。ユリノミクス。なんでもゼロ!って。「電柱ゼロ」は、まあやる気になれば出来るんでしょうけど、「花粉症ゼロ」ですか? どうやるんだろうねえ。
 でも、こんなの出来なくても、次の選挙で「電柱まだあるじゃん」とか、「オラまだ花粉症が治らんぞ」なんて言われても問題にならない、くらいに考えているんでしょうかねえ。
 
 僕も電柱はない方がいいと思っているから、この政策が本当に実行されるかどうか見守って行きましょう。それで、この人のまじめさというか、政治活動へ真剣さが分かるというものです。
 なんかなあ。でも、これらは市民生活に直結した政治課題だ!なんて考えているのでしょうかね?
 だったら、「政治家の不倫ゼロ」なんて政策も入れとけばいいのにねえ。不埒な輩の立候補が減るかもしれんし。ああ、でも、これはネタがなくなるメディアの不興を買うかも知れんですね。はい。

 でもゼロばかり並べている割には、原発の方は「原発ゼロへ」と。この「へ」が問題なんだよね。電柱はゼロ。原発は「ゼロへ」だもんね。
 それにしても、何で「核兵器ゼロ」を掲げなかったのだろうね。もし、そう言っとけば、ノーベル平和賞の共同受賞者くらいに選ばれて、最高の事前運動になったろうにねえ。

 まあいいですけど、9つのゼロ、ちゃんとやってね。政策が肝心!なんてアベッチも言っていますがね、自分が選挙時に挙げた政策なんてなんにもやらずに、安保法制だとか情報統制なんかやっちゃう。
 これからは、これだけはやりません!政策と言うか。「戦争はやらない」「(加計のような)お友達優遇はやらない」とか、そっちを挙げて欲しいね。
 政治が余計なことをしようとすると、世の中どんどん悪くなる! 

 なんてね。もう面白くないね。この話。

 ウーン 常石さんの話ですか? 僕も取材していますがね。何も日経のスクープでも何でもないんですよね。一月前ほどに聞いたときには、「秘密でも何でもないよ。大体、上海の海事展で、何度も発表しているじゃない」なんていなされてしまいましたからね。メディアの劣化!ですよ。
 はい、中国の舟山造船所での建造を前提に、いま造船所への設備投資を実施していますし。客船建造に向けた体制作りは着々! ですよ。
 例のGANTUとの関係を尋ねると、「GANTUとは関係ない」。つまりこっちの船は日本の常石で建造していますし、境ガ浜のリゾート開発が目的で、GANTUはその一つのアイテムですからね。

 まあ、設計なんかの経験はフィードバックはするでしょうが、やっぱり客船を造るとなると、とりわけ内装というか、艤装部分をどうこなすかが大きいですからね。日本で3000トンを造ったから、というんで舟山での建造のトレーニングになる、というほど甘い構え方ではないですね。

 この会社、神原汽船と言う船会社もグループにありますからね。何も建造だけの検討ではないようで。
 僕も現役記者だったらなあ!もっといろいろ! 
 なんて僕の選挙戦術風に書けば、そんな感じかな?原稿を買ってくれるんなら、売りますよ。なんてね。

 でもT.Iさんの悲観主義ほどじゃないけど、そう簡単じゃないのは確かですよ。日経が書くような、今にも実現するみたいな話には、まだまだ、とても、とてもね。
 大体、常石さんの客船への取り組みって、昔々、神原汽船が、南太平洋に定期船を配船していたころ、「乗客も乗せて…」みたいな話で、貨客船を仕立てたことがありましたし。これなんか70年代初めの話だったかの話だし、サウンド・オブ・セトって、宇高連絡船だったか青函連絡船だったかを買って、福山と瀬戸大橋の与島を結ぶ観光事業をやっています。90年代の初めの話です。 まあそれ以外にもプランはいろいろありましたからね。

 今度こそ実現して欲しいと思いますが、あんまり期待するのもねえ。

 というより、日経さんの記事の仕立て方って、三菱が客船から撤退し、その一方で日本船社が造りたがっている。でもって常石が! といういわば三大物語を結び付けたような話ですからね。
 確かに日本のクルーズ事業を巡る環境はそうでも、実際はそんなイメージで検討が始まったわけでもない。 

 でもねえ、こうなったら、日本客船造船業(そんなのあるのかい)の希望の星は確かに常石造船さんだけです。もし客船建造ビジネスに係わりたいと思ったら、ドアを叩くべきですね。
 とりわけ夢を失いつつある三菱さんのOBさんたち。いや現役世代か? いかがですか? 
 三菱の船に希望はない! 「希望」が欲しければ常石へ! ですよ。
 何も保守政治は自民党だけじゃない! ってなんのこっちゃい。

 あ、そうそう。日本のクルーズ会社さんも、このまま「客船造船空白時代」を迎えると、日本はどうなるのか?と考えてみたらいかがですかね。
 今、客船建造に前向きなのは、誰か! 少し考えれば、真っ暗な空に、「希望」が見えて来るじゃないですか!
 なんて、わざわざ「希望」に結びつけることでもないけどね。