それにしても日本人はどうしちゃったんでしょうかね?

 差し迫る危機――メディアは危機を煽るか、それとも、神への祈りにも似た楽観論が、論調を支配していて…。
 アメリカと北朝鮮の戦争前夜。戦場になるのは、韓国と日本! こりゃ大変だ! どうしたらいいんだろ論ばかりですね。

 カールビンソン君が朝鮮半島のそばにやってきて、トランプさんだが、マッドドックだか知りませんが、もし北がミサイルでも発射したら、あんたのところはシリアどころじゃなくて、皆殺しよ。と派手に脅かしています。

 にもかかわらず、フロリダでゴルフしながらワンワン会談をして悦に入っているアベチャンは、トランプさんに度々電話して御用聞き? 米国の東アジア戦略の発動に、イエス・サーとしか言いそうにない。

 まあ韓国で万単位、日本にも数千人の被害者が出るかもしれんけど、我慢しなさいね! 
 それもこれも、北の金王朝を泳がしてきたオバマが悪いんだよ、と、トラちゃんは言いたげですけど…。
 にしても共和党政権になるたびに世界を揺るがす戦争の危機がやってくるなんて、そっちの方が滅茶苦茶やと思うんですけどね。

 いや、そんなことより、クリントンが昔、挑発を繰り返す金王朝に対して「攻撃してもいいか?」と韓国の金泳三大統領に電話した際、明確に「NO!」と言ったという逸話が伝わっていて。
 でも今持ち出されているこうした論調は、金泳三の判断の正しさよりも、「あんときやっとけば…」。

 こうした韓国の容共・弱腰政策が、現在の北王朝の暴発を招いたんだ! みたいな感じなのが怖いですけどね。それにしても、いま、「韓国と日本が戦場になるかも知れないが、良いか」という打診に対して、果たしてアベチャンはどう答えたんだろうか?

 「ちょっと待ってよ。装備ももっと買うし、原発や市民レベルへの防衛体制も造るからさ」「銃剣術の教育も始めてますし」なんて、弱弱しくでも反論したのか? それとも「多少の犠牲は、やむを…」なんて答えたのか? どっちなんでしょうかね。

 いやね。僕が言いたいのは、朝鮮半島の危機に対して、日本はどんな立場に立とうとしているのか?なんだよね。メディアだって、今度は深刻そうに報じていますがね、これだって彼らの不況対策にはなる? 政治情勢や国際関係を評論するのもいいんだけど、今は、明確に発信するべき時なんだよね。戦場になりかねない日本人としての考え方をね。

――政治の役割は二つある。一つは、国民を飢えさせないこと。もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争しないこと――

 これは、菅原文太さんが亡くなる約4週間前に沖縄で行った最後のスピーチの有名な一節だ。

 って、元通産官僚の古賀茂明さんが書いている言葉ですが、そんな立場を明確にしておく必要はあるんでしょう。物言わぬ大衆でもね。

 アベサンが、この醸成されつつある危機。これ間違いなく「フェイク危機」だって、僕は思いますが、危険な遊びであることは間違いない。
 でも、これにどう臨むのか? まあ、「トランプさんガンバレ」だろうけど。それでいいのですか? 

 国を守るんだ! という論調で、国民を捨てる、かもしれない?
 何が起きても、一人の日本人も犠牲にしない!決意の表明。 これ以外に為政者の責務ってないんだと思いますけどね。

 まあいいや、もし暇なら海外に出ようよ! これからニッポンは戦場になるかもしれないんだから。 
 今旅行で海外に行くなんて危ない! なんて議論は「日本国一国平和主義」ボケした思い込みでしかないよ。
 とりわけ足手まといの爺さん、婆さんは日本にいても仕方がない。南米かオーストラリアへの移住か
かな?

 というかミサイルが乱れ飛ぶ戦争なのに、僕らが出来ることって?
 的になれ? ですか?