ご無沙汰しております、センユニです。

突然ですが、本日をもって当ブログの更新を終了することをお知らせします。
この場でその理由を話すことは敢えて致しません。
身勝手かついきなりのご報告となってしまい大変申し訳ありませんでした。ブログ開設より約3年半、とてもお世話になりました。

最後に、これまで当ブログをご覧下さった全ての皆様、本当にありがとうございました。


2017年12月5日
CENTER OF UNIVERSE 管理人  センユニ



〈収録曲〉
1. 塗りつぶして行け! ★★★☆☆
2. Black&White ★★★☆☆
3. Loneliness ★★★★☆
4. London 〜38 east end road ★★★☆☆
5. 君と春が来る ★★★★☆
6. 誰がために鐘は鳴る ★★★★☆
7. オレンジの海 ★★★★☆
8. 今がいちばんいい 
9. 風景が僕をためしている ★★★☆☆
10. 石の風が吹く道 ★★★☆☆
11. 夢でいてくれるでしょう ★★☆☆☆
12. 僕であるために ★★★★☆
13. Fellows ★★★★☆

※終了後に隠しトラック有り



先行予約特典CD
1. 黄昏を待たずに ★★★☆☆


2017年10月25日発売
DADA label
初登場6位

ASKA9thアルバム。先行配信曲「塗りつぶして行け!」「Fellows」を収録。活動再開1発目であった前作『Too many people』から8ヶ月振りのオリジナルアルバムで、この間隔はソロアルバムとしては最短。最終曲「Fellows」終了後には隠しトラック(未だ詳細は明かされていない)が収録されている。また今作は先行予約特典(2017年10月4日迄)としてCHAGE and ASKAの楽曲のセルフカバー「黄昏を待たずに」が収められたCDが付属する。

個人的には8ヶ月前に出た前作『Too many people』が文句なしの最高傑作だと感じていて、これ以上の名作が生まれるのかどうかが焦点だったけど、今作は率直に前作を余裕で超えたという感想は生まれなかった。前作では1曲目と最後がバラードだったのに対し、今作では先行で配信もされた比較的テンポ感のある2曲を最初と最後に持ってきている。しかしそれら以外にアップテンポな楽曲は殆ど無く、全体的にじっくり聴かせるようなミディアム〜バラード寄りの内容となっている。単体で聴けばどれも結構良い曲なんだけど、前作に溢れまくっていた高揚感は無く、インパクトのある曲が今作に皆無なので特にまったりとした曲が集まった中盤(7〜11曲目辺り)はややダレるというか、通しで聴いているとちょっとしんどいものがあった。“全身全霊”という言葉がピッタリと似合う、圧倒されるような感動を覚えた前作と比べるとややパンチには欠けるかなぁ…と。

「君と春が来る」「誰がために鐘は鳴る」「僕であるために」など一聴して気に入った曲は幾つもあったものの、前作にゴロゴロあった「しゃぼん」「東京」「未来の勲章」「リハーサル」「と、いう話さ」といった所謂 “超名曲” は今作には全く無かった。一昔前のアイドルポップスみたいな「今がいちばんいい」なんかはダサ新しい空気も感じたんだけどこれも攻めてる割にはどうにも中途半端だし、安定の楽曲群も全てが普通に良い一方で何処か締まりがないなぁと感じてしまう。もっともそれは単純に前作があまりに良過ぎたことに尽きるのであって、比較しなければ今作も良い作品には違いないのだけど…。

アルバムトータルで感じた如何ともし難い感想はやはり『SCENE』シリーズでもないのにバラード系の比率が高すぎるところにあると思うんだけど、元々ASKAソロはバラード主体というコンセプトだった訳だし、ここは人によって評価が分かれる部分だと思う。個人的にはもっと突き抜けてアッパーな曲があれば少し違ったかもしれないけど、スルメ要素の強い楽曲群は更に聴き込んでいけば違う景色が見えそうだ。このため今作はアルバムトータルで云々というよりは単体でかいつまんで聴いた方が楽しめる気がする。1曲1曲が良いだけにちょっと勿体無いけどなぁ…。

先行予約特典の「黄昏を待たずに」セルフカバーは可もなく不可もなくという印象。未だにあれだけの高音が出るというのは改めて凄いなぁと思いつつも、少しテンポが落ちてるし新たに印象的なフレーズが加わったでもなく、正直あんまり新鮮味が無かった。

★★★☆☆




〈収録曲〉
1. 過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン) ★★★★☆
2. 若い広場 ★★★★☆
3. 大河の一滴 ★★★★★
4. 簪 / かんざし ★★★☆☆
5. 愛のプレリュード ★★★☆☆
6. 愛のささくれ〜Nobody loves me ★★★★☆
7. 君への手紙 ★★★★☆
8. サイテーのワル ★★★★★
9. 百万本の赤い薔薇 ★★★★★
10. ほととぎす [杜鵑草] ★★★★★
11. オアシスと果樹園 ★★★★☆
12. ヨシ子さん 
13. Yin Yang (イヤン) ★★★☆☆
14. あなたの夢を見ています ★★★★☆
15. 春まだ遠く ★★★★☆


初回生産限定盤A,B付属Blu-ray/DVD「がらくた Bonus Disc」

・この夏、大人の夜遊びライブ in 日本で一番垢抜けた場所!! at Billboard Live Tokyo(2017.07.11) 
1. 百万本の赤い薔薇
2. 大河の一滴
3. 君への手紙
4. 愛のささくれ〜Nobody loves me
5. 簪 / かんざし
6. 若い広場
7. オアシスと果樹園
8. ヨシ子さん

・MUSIC VIDEO
悪戯されて(New Arranged Version)


2017年8月23日発売
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
初登場1位

桑田佳祐5thアルバム。ソロのオリジナルアルバムとしては前作『MUSICMAN』から6年半ぶり。前作以降の流れとしては、まず2012年にソロワークス25年間の集大成としてベストアルバム『I LOVE YOU -now & forever-』をリリースし食道がんからの復帰後初となる全国ツアーを行った。翌2013年にはサザンオールスターズが5年ぶりに活動再開となり、2015年には10年ぶりのオリジナルアルバム『葡萄』発売と全国レコ発ツアーを敢行するなど、桑田は同バンドにおいて精力的な活動を行っていた。翌2016年より再びソロ活動へシフトし、2作のシングルリリースと並行して今作が制作された。サザン活動再開の直前に出たシングル「Yin Yang (イヤン)」、2016年のシングル2作「ヨシ子さん」「君への手紙」を収録。後者はタイアップが付いたりTV出演で歌われるなどしたC/W曲も大量収録しており(全てアルバムバージョンでの収録)、加えて2017年に入りタイアップが付いた新曲「若い広場」「オアシスと果樹園」も夏に各配信サイトで先行配信されたので、オリジナルアルバムではサザンも含め既出曲の割合が過去最多(9/15曲)となった。

今作の詳細な販売形態については公式ページをご覧頂きたいが、管理人が手に取った初回生産限定盤Bには歌詞ブックレットと桑田佳祐の書き下ろしによるアルバム全曲にまつわる計15篇のエッセイが収められたアルバムエッセイ集「がらくたノート」と撮り下ろしフォトが付属した特製ブックレット、本年7月11日にBillboard Live Tokyoで開催されたプレミアムライブにて披露された8曲に加え今作には未収録となった「悪戯されて」 (「君への手紙」C/W) のMVを収めたDVD「がらくた Bonus Disc」が付属する。


ソロアルバムは6年ぶりだが、桑田さんとしてはサザンの『葡萄』から2年半ぶりのオリジナルアルバム。結果的に既出曲は多くなったものの「Yin Yang」以外全てここ2年で制作したとされる新しい曲だし、最早当たり前と化しているオリジナルアルバムでの大ボリュームっぷりは今作でも変わらない。デビューから現在までずっと新曲をコンスタントに出し続けてきたミュージシャンとは言え、ここに来て制作ペースが更に上がっているというのは本当に凄いことだと思う。

『MUSICMAN』でポップシンガーとしての1つの到達点に行き着き、『葡萄』で切り開いた歌謡曲的なアプローチも結構突き詰めたような印象があったので、次が果たしてどんな作風になるのか想像出来なかった。そう思っていた中で出た昨年のシングルでは意表を突かれたような「ヨシ子さん」のとんでもないカオスさには心底ぶったまげたが、他はどれも比較的ストレートな名曲揃いだったこともあり、楽曲の振り幅がデカ過ぎて来るアルバムの方向性がますます見えなくなっていった(笑)。

そんな風に大いに期待しつつも謎な部分が依然として残ったままに手にした今作、いざ聴いてみれば期待を裏切らない桑田佳祐らしい名盤だった、というのが率直な感想だ。全体として『MUSICMAN』までの先鋭的な桑田佳祐らしさと、老成した『葡萄』期の良いところが上手く混ざり合っている印象で、ポップもロックもバラードも歌謡曲も何だかよく分からないものも桑田佳祐の“旨み”を全てかき集めて凝縮したようなこれまで以上にバランスの良い1作に仕上がっていると思う。1曲目「過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)」から痛快なロックンロールが炸裂するが、2曲目以降は攻め続けるでも落ち着き過ぎるでもなく、静と動がバランス良く配置されているので実に自然な流れで聴ける。それだけに多彩な各楽曲の魅力も際立つ。「オアシスと果樹園」の突き抜けたポップさや「若い広場」の思わず口ずさみたくなるような明るく温もりのある雰囲気は特に素晴らしいが、90年代後半のサザンを思わせるマイナーロック「愛のささくれ〜Nobody loves me」やネット社会への毒々しい風刺が痛烈なハードロック「サイテーのワル」などでの僕が待ち侘びていた“攻め”っぷりが最も強く印象に残る一方で、個人的にサザンの「慕情」を超えたスローバラッドの名曲「ほととぎす [杜鵑草]」や、島健による管弦アレンジがディズニーっぽい世界観だ!とTwitterや2chで話題になった(笑)最終曲「春まだ遠く」といったバラード群も負けじと存在感を放っている。思っていたより古き良き歌謡曲の要素も薄く、あくまでJ-POPの範囲内で色々やっているというのも桑田さんらしさにブレが無く好印象。強烈な攻めと貫禄を感じる落ち着きとのコントラスト、バランス感覚が全体を通してとても魅力的だ。

またかなりカッチリ作り込まれていたこれまでに比べると少しラフな感触もあって(少人数でのレコーディングが功を奏したのだろうか)、全体的に伸び伸びしているというか肩の力が抜けたような雰囲気があるので聴きやすさも向上している。作風が若返ったように感じたのはそういう理由もあるのかもしれない。

既出シングル曲のアルバムバージョンはどれも違いが細かいが、音の雰囲気に関しては何か良い意味で輪郭がボヤけたというか、生々しい音像だったオリジナルに比べるとどれもマイルドな感じになった気がする。また既出曲の大半がドラムは打ち込みだったが、アルバム曲ではドラムを用いた楽曲もそれなりにあるので、アルバム収録にあたっていっそのことリズム隊を録り直せば統一感がより出たような気もする。

今作を聴いて改めて思ったのは、やはり桑田さんは凄い!という一点。本当に文句のつけどころがない素晴らしい作品で、未だ衰えない桑田佳祐の凄まじいポテンシャルを再認識することができた。前の『葡萄』がわりかし落ち着いた作品だったので、躍動感に満ちた今作でそのギャップにやられた…という事なのかもしれないが、それを差し引いてもリアルタイムで桑田作品を追い始めた2013年以降、間違いなく一番の感動を味わえた。ここまで来ても進化が止まない事にただただ脱帽だ。“今”の桑田佳祐を出し惜しみせずに全て放出した、私的最高傑作『MUSICMAN』にも劣らない大名盤がここに生まれたと思う。


付属DVDのメインは7月にBillboard Live Tokyoで開催されたプレミアムライブの模様の一部。ビルボードということでキャパシティが極端に狭い(約300人)。桑田のキャリア史上最小とも謳われており、当然ステージも狭いが、コーラス隊や管楽器、バイオリンも入った演奏陣はいつもと変わらない模様。最大のポイントはやはり大半の楽曲をCD音源では打ち込みで済まされていたドラムが生なので、聴き慣れた曲も結構新鮮に聴こえるというところだろうか。派手な演出も殆ど無く、シンプルながらどの曲もしっかり聴かせる良いパフォーマンスだなぁとしみじみと思った。冒頭の「百万本の赤い薔薇」と「大河の一滴」はCD音源よりテンポもアップしており、「ヨシ子さん」もロック色の強い厚みのあるアレンジに化けており、どれもがよりライブ向けの楽曲へ成長している印象を受けた。これなら旧曲も入れてフルで収録して欲しかった…というのは無茶なお願いか。MVの「悪戯されて」は広末涼子主演のサスペンス仕立ての大作。個人的に正直サスペンスドラマには馴染みがない…というか割と苦手な部類なのだが、楽曲の世界観を引き立てるという意味ではとても完成度の高いムービーになっていると思う。

★★★★★

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