2012年01月10日
カマックハープの価格が改定になりました
メーカーの改定と同時にユーロ安を考慮してこの1月よりカマックハープと付属品の価格が改定され、結果として平均約5%の値下げとなりました。
一例をあげると
ケルティックハープ
バルディック27 207,900円→197,400円
エルミン 346,500円→325,500円
アジリーズ 504,000円→472,500円
メルジヌ 378,000円→357,000円
スティヴェル 546,000円→501,900円
グランドハープ
クリオ 1,533,000円→1,480,500円
アシーナS 1,764,000円→1,680,000円
アシーナL 2,205,000円→2,100,000円
アトランテッド 2,940,000円→2,835,000円
付属品
ケルティックハープ用ソフトケース 46,200円→42,000円
丸椅子 21,000円→18,900円
引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
一例をあげると
ケルティックハープ
バルディック27 207,900円→197,400円
エルミン 346,500円→325,500円
アジリーズ 504,000円→472,500円
メルジヌ 378,000円→357,000円
スティヴェル 546,000円→501,900円
グランドハープ
クリオ 1,533,000円→1,480,500円
アシーナS 1,764,000円→1,680,000円
アシーナL 2,205,000円→2,100,000円
アトランテッド 2,940,000円→2,835,000円
付属品
ケルティックハープ用ソフトケース 46,200円→42,000円
丸椅子 21,000円→18,900円
引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
2011年09月13日
古佐小基史アレンジ・マスタークラス
10月16日(日)に古佐小基史さんによるコンサートとアレンジ・マスタークラスを開催します。5回目となる今回のテーマは「よく知られた曲のアレンジ法」として受講生に弾いていただいた曲を題材に、具体的なアレンジの方法とその手順を解説していただくものです。ペダルハープでもノンペダルハープでも、また初級者から上級者までどなたでもご応募いただけます。
「自分の好きな曲を弾いてみたいけどアレンジって難しそう」、「アレンジを試しているけどうまくできない」という方をお待ちしています。
もちろん古佐小さんによる1時間のレクチャーコンサートも入っています。また終了後に恒例の古佐小さんを囲んでの食事会も予定しています。
受講ご希望の方、聴講ご希望の方はご予約ください。
日時:2011年10月16日(日) 午後1時〜6時
場所:高田ハープサロン(会場が変更になりました)
会費:受講生 10,000円 聴講 5,000円
数人の方から今年のワークショップについてお問い合わせをいただいた時に、今年はありませんとお答えしていましたが、急遽実施することにいたしました。お詫びいたします。理由は古佐小さんが今後毎年日本に来ることが難しくなり、次はいつ開催できるかわからなくなったからです。この機会にぜひお越しくださいますよう、お願いいたします。
2011年07月12日
特注色のハープ
最近特注色のハープを2台納品しました。ここでカマックハープとのやり取りを通じてカマックのハープ製作の姿勢をご紹介したいと思います。
色のイメージは国によって違うことがありますので注意が必要です。特に紫や緑などは日本人と西洋人ではイメージがかなり違います。ですからなるべく色見本を送っています。写真はバルディックの赤です。これはお客様が印刷の一部を持参くださいましたので、それを送って作ってもらったものです。グランドハープの注文はクリオを白に近いアイボリーで、とのことでした。私は色見本をお願いしましたがありませんとのことで、パソコンで白に近い色を作るのは私にはできません。そこで「白に近いライトアイボリー」と発注しました。
最初に返事は「アイボリーは白にわずかな黄色を混ぜて作るので、黄色を少なくすると白になる。つまり白のことか?」でした。これは薄いアイボリーという概念がないのだと思い、お客様に断って単にアイボリーと訂正しました。
するとカマックからきれいなメープルをアイボリーに塗装したサンプルが送られてきました。お客様も満足し、感謝とともに伝えました。
次に響板もアイボリーに塗装するか、という問いです。響板は弦に引っ張られて膨れるし、音にも影響があるかも知れず、だいたいアコースティックのハープの響板を塗りつぶしたものを見たこともないので、その心配を伝えました。カマックからは、「今まで何台か作ったけど問題ない、しかし個人的には響板はナチュラルの方がスマートだと思う」との返事でお客様と相談しました。
次のメールは、アイボリーは艶出しか艶消しかというものです。これもお客様と相談の上、艶出しにしました。そこでできたハープが写真のものです。最初の色見本より薄く、白に近いものでお客様に喜んでいただけました。
以上のやり取りは一見お客様本位のように見えます。もちろんそれもあるでしょうが、私にはカマックは自分がハープを作るのを楽しんでいると思われます。以前にも述べましたが彼らは職人ではなくアーチストです。例えば艶出しか艶消しかを聞いてきましたが、送ってきた見本は艶出しになっていました。これは艶出しのほうがいいよ、艶出しにしなさいよ、という強烈なメッセージだと思います。気に入らない注文は無視されたり、製作を後回しにされることもありました。また勝手に模様などを加えられたこともありました。幸いお客様には今まで理解していただいて、クレームもありません。しかし作る側がアーチストならお客様もアーチストですので、その間に入る私は単なるメッセンジャーとなるよう務めています。
色のイメージは国によって違うことがありますので注意が必要です。特に紫や緑などは日本人と西洋人ではイメージがかなり違います。ですからなるべく色見本を送っています。写真はバルディックの赤です。これはお客様が印刷の一部を持参くださいましたので、それを送って作ってもらったものです。グランドハープの注文はクリオを白に近いアイボリーで、とのことでした。私は色見本をお願いしましたがありませんとのことで、パソコンで白に近い色を作るのは私にはできません。そこで「白に近いライトアイボリー」と発注しました。最初に返事は「アイボリーは白にわずかな黄色を混ぜて作るので、黄色を少なくすると白になる。つまり白のことか?」でした。これは薄いアイボリーという概念がないのだと思い、お客様に断って単にアイボリーと訂正しました。
するとカマックからきれいなメープルをアイボリーに塗装したサンプルが送られてきました。お客様も満足し、感謝とともに伝えました。
次に響板もアイボリーに塗装するか、という問いです。響板は弦に引っ張られて膨れるし、音にも影響があるかも知れず、だいたいアコースティックのハープの響板を塗りつぶしたものを見たこともないので、その心配を伝えました。カマックからは、「今まで何台か作ったけど問題ない、しかし個人的には響板はナチュラルの方がスマートだと思う」との返事でお客様と相談しました。
次のメールは、アイボリーは艶出しか艶消しかというものです。これもお客様と相談の上、艶出しにしました。そこでできたハープが写真のものです。最初の色見本より薄く、白に近いものでお客様に喜んでいただけました。以上のやり取りは一見お客様本位のように見えます。もちろんそれもあるでしょうが、私にはカマックは自分がハープを作るのを楽しんでいると思われます。以前にも述べましたが彼らは職人ではなくアーチストです。例えば艶出しか艶消しかを聞いてきましたが、送ってきた見本は艶出しになっていました。これは艶出しのほうがいいよ、艶出しにしなさいよ、という強烈なメッセージだと思います。気に入らない注文は無視されたり、製作を後回しにされることもありました。また勝手に模様などを加えられたこともありました。幸いお客様には今まで理解していただいて、クレームもありません。しかし作る側がアーチストならお客様もアーチストですので、その間に入る私は単なるメッセンジャーとなるよう務めています。
2011年05月23日
震災被災地よりのお客様
東北新幹線が再開した2日目に宮城県からハープを見にお客様がいらっしゃいました。海岸から3kmのところに家があり、すぐそばまで津波が押し寄せましたが幸い建物もほぼ無事だったとのことです。周りは全壊した家も多く、一時は呆然と過ごしていたそうですが、自分は生かされているんだ!何かをしなければいけないんだ!と考えたそうです。昨年暮から習いはじめたハープを購入してしっかり弾けるようになろうと思い立ち、新幹線の再開通を首を長くして待って上京しました。ハープを弾きながら、また話の途中で「来てよかった」と何度も何度もつぶやいているのを聞いて、その方の心の傷の深さが感じられました。
2、3日してカマックのケルティックハープ“エルミン”の注文がありました。その日に東京の販売店をすべて回って決められたそうです。これが被災者の立ち直りのきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。また私にできることはそれだけですので、役に立って良かったと心から思いました。売上の5%を義援金として寄付しているので、この楽器の分は直接あなたに義援金としてお渡ししましょう、と申し出たところ、「私より困っている人は山ほどいるのでそちらに寄付してください」とおっしゃいました。私も含めて、誰が死んでもおかしくない災害で生き残ったからには、私もまだしなければいけないことがあるんだ、と逆に励まされました。
2、3日してカマックのケルティックハープ“エルミン”の注文がありました。その日に東京の販売店をすべて回って決められたそうです。これが被災者の立ち直りのきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。また私にできることはそれだけですので、役に立って良かったと心から思いました。売上の5%を義援金として寄付しているので、この楽器の分は直接あなたに義援金としてお渡ししましょう、と申し出たところ、「私より困っている人は山ほどいるのでそちらに寄付してください」とおっしゃいました。私も含めて、誰が死んでもおかしくない災害で生き残ったからには、私もまだしなければいけないことがあるんだ、と逆に励まされました。
2011年04月20日
パリでの復興支援コンサート
3月29日20時よりパリのカマックのショールーム内 L'Espace Camac にて、東日本大震災の被災地復興支援コンサートがで行われました。入場料は無料で、集められた義援金は日本大使館を通じて日本赤十字社に寄付されました。内容はハープはもちろん、琴やフルート、ギター、コーラスなどで、パリ在住の日本人が多く出演しました。プログラムは日本の作曲家と伝統的な音楽を取り入れた盛沢山の内容でした。主な日本人出演者と曲目をご紹介します。
ハープ:福井麻衣 景山梨乃 畑中英里 鈴木真希子
曲目: 黛敏郎:六段 宮城道雄:春の海 吉沢検校:秋の曲(琴) わらべうた 他

画像左 景山梨乃
画像右 出演者全員と阿部加奈子(指揮者でこのコンサートのコーディネーター)
カマックハープのジャケ・フランソワ社長よりメッセージ
私が日本で地震と津波について耳にしたとき、それは恐ろしいショックでした。 私はその日アジアを旅行していて、テレビに表示された驚くべき映像に衝撃を受けました。 そして現在、福島の恐ろしい状況を懸念しています。
日本は私が最も尊敬し、大事にしている国のひとつです。 大変動で苦しんでいるすべての日本人に、そして家族、友人または親類を失った方々に私は心よりお見舞い申し上げます。
日本の皆様に我々の支持を表現するために、Espace Camacでこのチャリティ・コンサートを主催することは、私の義務と私の名誉でした。
このたびの大震災では私は何かをしたくても何もできず、毎日黙々と通常の業務を行っています。私にできることはこれだけです。政治家がよく、粛々と執り行うという言葉を使いますが、たぶん私のやっていることがこれでしょう。そして日常の業務をただ行うということがこんない辛いと思ったことははじめてですし、粛々と行う状況とは悲しいものだと感じました。当社では3月の売上金の5%を日本赤十字に寄付させていただきました。事情が許す限り続けて行きたいと考えています。
ハープ:福井麻衣 景山梨乃 畑中英里 鈴木真希子
曲目: 黛敏郎:六段 宮城道雄:春の海 吉沢検校:秋の曲(琴) わらべうた 他

画像左 景山梨乃画像右 出演者全員と阿部加奈子(指揮者でこのコンサートのコーディネーター)
カマックハープのジャケ・フランソワ社長よりメッセージ
私が日本で地震と津波について耳にしたとき、それは恐ろしいショックでした。 私はその日アジアを旅行していて、テレビに表示された驚くべき映像に衝撃を受けました。 そして現在、福島の恐ろしい状況を懸念しています。
日本は私が最も尊敬し、大事にしている国のひとつです。 大変動で苦しんでいるすべての日本人に、そして家族、友人または親類を失った方々に私は心よりお見舞い申し上げます。
日本の皆様に我々の支持を表現するために、Espace Camacでこのチャリティ・コンサートを主催することは、私の義務と私の名誉でした。
このたびの大震災では私は何かをしたくても何もできず、毎日黙々と通常の業務を行っています。私にできることはこれだけです。政治家がよく、粛々と執り行うという言葉を使いますが、たぶん私のやっていることがこれでしょう。そして日常の業務をただ行うということがこんない辛いと思ったことははじめてですし、粛々と行う状況とは悲しいものだと感じました。当社では3月の売上金の5%を日本赤十字に寄付させていただきました。事情が許す限り続けて行きたいと考えています。
2011年03月14日
大震災および津波で被害をあわれた方に心からお見舞い申し上げます
被害を見聞きするにつけ、何もできない無力な自分を情けなく思っています。地域的にとても心配で安否を尋ねたい方も大勢いるのですが、電話やメールをして何かわかったところで助けに行くどころか水一杯お届けできない自分にもどかしさを感じ、ただただ無事を祈っています。
私事ですが会社にあるハープの商品、修理品、備品あわせて16台のハープはすべて無事でした。今までに経験のない大きな揺れで一瞬は転倒を覚悟して見ているだけでしたが、立ったまま左右に10cmほど移動しただけで奇跡的に無事でした。また倉庫と自宅にある7台のハープも、3本足のノンペダルハープも含めてこれも無事でした。ハープはこんなに頑張っているんだから自分も頑張らなくてはと、一瞬感動してハープに励まされました。現在余震に備えてすべてのハープにカバーをかけて横にしてあります。
家族全員の安全が分かったのが11日の25時前でした。12日にはお客様からハープが倒れたと連絡がありました。私が身一つでできることはわずかですが、お困りの場合は私にできることは何でもお手伝いします。電気が通じていれば固定電話 03-3405-7094 は生きています。身体、命の安全が一番です。お困りの方もたくさんいらっしゃるでしょう。お互いに助け合って頑張りましょう。くれぐれもお大事に。無事をお祈りいたします。
私事ですが会社にあるハープの商品、修理品、備品あわせて16台のハープはすべて無事でした。今までに経験のない大きな揺れで一瞬は転倒を覚悟して見ているだけでしたが、立ったまま左右に10cmほど移動しただけで奇跡的に無事でした。また倉庫と自宅にある7台のハープも、3本足のノンペダルハープも含めてこれも無事でした。ハープはこんなに頑張っているんだから自分も頑張らなくてはと、一瞬感動してハープに励まされました。現在余震に備えてすべてのハープにカバーをかけて横にしてあります。
家族全員の安全が分かったのが11日の25時前でした。12日にはお客様からハープが倒れたと連絡がありました。私が身一つでできることはわずかですが、お困りの場合は私にできることは何でもお手伝いします。電気が通じていれば固定電話 03-3405-7094 は生きています。身体、命の安全が一番です。お困りの方もたくさんいらっしゃるでしょう。お互いに助け合って頑張りましょう。くれぐれもお大事に。無事をお祈りいたします。
2011年03月07日
ハープを弾こう!2011
☆☆この勉強会は諸事情により延期になりました。(3月15日付け)☆☆
昨年に引き続き日本ハープ協会ヒストリカル・ノンペダルハープ委員会主催のノンペダルハープ勉強会が催されます。
日時:2011年3月26日(土) 午前11時〜午後4時
場所:浜離宮朝日ホール リハーサル室(都営地下鉄大江戸線・築地市場駅)
ゲストアーチスト:西山まりえ 菊地恵子 守安功
また聞くだけでなく演奏する参加者も募っています。当社では今年もカマックハープを出品し、演奏者には楽器を提供いたしますのでご希望の方はお知らせください。
ケルティックハープだけでなくエレクトリックハープ Bluelight 32 も提供できます。ご希望の方はあらかじめお知らせください。
公式ホームページはこちら
昨年に引き続き日本ハープ協会ヒストリカル・ノンペダルハープ委員会主催のノンペダルハープ勉強会が催されます。
日時:2011年3月26日(土) 午前11時〜午後4時
場所:浜離宮朝日ホール リハーサル室(都営地下鉄大江戸線・築地市場駅)
ゲストアーチスト:西山まりえ 菊地恵子 守安功
また聞くだけでなく演奏する参加者も募っています。当社では今年もカマックハープを出品し、演奏者には楽器を提供いたしますのでご希望の方はお知らせください。
ケルティックハープだけでなくエレクトリックハープ Bluelight 32 も提供できます。ご希望の方はあらかじめお知らせください。
公式ホームページはこちら
2011年02月22日
元始、女性は太陽であつた。
前回にペルーの創造神パチャカマックについて書きましたがこれは男性神です。これに対して女神はパチャママです。パチャは「大地」でママは母、つまり豊穣を司る大地の神であり、全てのものの母親とされる大地の母です。現在でもペルーやボリビアで信仰している人が少なくなく、パチャカマックよりも祭りや結婚式などの際の慣習として信仰の儀式が残っているそうです。
人類学者ヘレン・フィッシャーの書いた「愛はなぜ終わるのか」によると原始時代は女性の地位が驚くほど高かったようです。男性は狩に出るけどいつ帰って来るかわからず、また手ぶらで帰ってくることもしばしばであてにならず、女性の集める木の実や果実が命の糧でした。それが農業が始まり、力や体力が優位になって男性社会となっていきます。鋤(すき=農具)が諸悪の根源であると言い切っています。しかし数千年続いた農業社会から現在の工業化、機械化社会となり女性が同じ条件で働けるようになった現在は、男女の関係が急速に原始時代に回帰しつつあるそうです。ピアニストのホロヴィッツが「女性と東洋人にはピアノは弾けない」と公言してからわずか半世紀で、世界の音楽シーンは現在のようになっています。農ギャルの出現も、化粧する男性もこれで説明できます。
表題は平塚らいてうの本からの借用ですが、どうしてこういう話題を持ち出すかというと、ハープのお客様の93.4%は女性です(これは統計ではなく印象です)。私のようにハープに携わっている男性は女性なくしてなりたちません。まさに命の糧です。私は太陽に照らされてはじめて輝く月のような存在だと思っています。格闘家のような芸術家も女々しい芸術家もほとんどいないし、芸術は中性に属するもの(ビミョーな表現ですが他意はありません)だと思っていますので、このハープの状況はひょっとして文化人類学の最先端を走っているのかも知れません。そういえば音楽におけるジェンダーの問題で論文を書いている女性が話を聞きたいと見えたことがありますが、まったく考えていることが反対で彼女の期待するような話ができずに失望させたことがありました。
人類学者ヘレン・フィッシャーの書いた「愛はなぜ終わるのか」によると原始時代は女性の地位が驚くほど高かったようです。男性は狩に出るけどいつ帰って来るかわからず、また手ぶらで帰ってくることもしばしばであてにならず、女性の集める木の実や果実が命の糧でした。それが農業が始まり、力や体力が優位になって男性社会となっていきます。鋤(すき=農具)が諸悪の根源であると言い切っています。しかし数千年続いた農業社会から現在の工業化、機械化社会となり女性が同じ条件で働けるようになった現在は、男女の関係が急速に原始時代に回帰しつつあるそうです。ピアニストのホロヴィッツが「女性と東洋人にはピアノは弾けない」と公言してからわずか半世紀で、世界の音楽シーンは現在のようになっています。農ギャルの出現も、化粧する男性もこれで説明できます。
表題は平塚らいてうの本からの借用ですが、どうしてこういう話題を持ち出すかというと、ハープのお客様の93.4%は女性です(これは統計ではなく印象です)。私のようにハープに携わっている男性は女性なくしてなりたちません。まさに命の糧です。私は太陽に照らされてはじめて輝く月のような存在だと思っています。格闘家のような芸術家も女々しい芸術家もほとんどいないし、芸術は中性に属するもの(ビミョーな表現ですが他意はありません)だと思っていますので、このハープの状況はひょっとして文化人類学の最先端を走っているのかも知れません。そういえば音楽におけるジェンダーの問題で論文を書いている女性が話を聞きたいと見えたことがありますが、まったく考えていることが反対で彼女の期待するような話ができずに失望させたことがありました。
2011年02月17日
カマックハープはインカ帝国に由来?
カマックハープの Camac とはケチュア語に由来し、「創造」を意味するそうです。ケチュア語とは南米の大部分を統治していたインカ帝国の言葉で、現在でもペルー、ボリビア、エクアドルなどの中央アンデス地域では公用語の一つになっているそうです。でも実際はスペイン語がほとんどで都市部ではもう使われることのない言葉のようです。インカ帝国を治めたケチュア族は日本人と同じくモンゴロイドですし、ケルト人と同じく文字文化を持たなかったなど、親近感があってケチュア語を調べてみました。
ペルーの神話にパチャカマックという神が出てきます。パチャは「大地」「世界」という意味で、カマックは「創造者」、つまり創造神です。またカマックには「活気を与える人」「生命を与える人」という意味もあるようです。なぜこの言葉が社名になったのかは知りませんが、ロマンを感じますね。
ペルーの神話にパチャカマックという神が出てきます。パチャは「大地」「世界」という意味で、カマックは「創造者」、つまり創造神です。またカマックには「活気を与える人」「生命を与える人」という意味もあるようです。なぜこの言葉が社名になったのかは知りませんが、ロマンを感じますね。
2011年01月12日
パリでの演奏会

1月8日に行われたカマックハープの創業者ジョエル・ガルニエ氏の没後10年を記念する演奏会を聞きにパリに行ってきました。寒さを覚悟して行きましたがコートがいらないほどの暖かさでした。会場は1911年から1990年までパリ音楽院として使われていたパリ8区にある旧校舎内のホールです。現在は19区に移転していますがあちこちから楽器の音が聞こえ、また近くには楽器を持った人が歩いていてまだ音楽関係で使っているようです。(写真が旧校舎の建物です)
さてその演奏会ですがイザベル・ペランさんは指の怪我で休演しましたがグランドハープとケルティックハープの一流の演奏家が全部で11名出演し、夜8時から、といっても実際に開演したのは8時20分から3時間以上の楽しいものでした。聴衆も小さな子供からかなりの年配(日本を違って年配の男性が多い)の方まで、バッハから世界初演の現代曲、さらにポップスやケルト弁丸出しのフォークまでバラエティーに富んだプログラムをすべてごく自然に受け入れて楽しんでいる姿に感心しました。ハープ音楽が日常の一部としてある、という雰囲気で何も気負ったところがなく、さらに単に聞くだけでなく参加していっしょに音楽会を作っているという感じで、音楽文化の懐の深さを感じました。(写真はそのホールです)私も実にリラックスして楽しく聞くことができました。ハープの音の一音一音が細胞に染み入るような感覚で今までにない体験です。最初は会場の雰囲気がそうさせるのだと思っていましたが、二人目の演奏の時に気づきました。いつも私はハープの演奏会に行くと、ハープが壊れたらどうしよう、部品はどこが一番近くで調達できるか、楽器を取り替える必要にせまられたら近くには誰がいて何の楽器を持っているか、さて工具は、などと義務も義理もないのに頭の片隅で自然と考えています。しかし今回はカマックハープの主催ということで私は何の心配もする必要がなかったのです。そういう状況で聞くとハープの演奏会はこんなに楽しいのだと今になって気がつきました。
2010年10月25日
ワークショップ「楽に楽しくハープを弾くための講座」

2010年10月10日 於:日本赤十字看護大学
講師の古佐小基史さんは東京大学医学部出身で看護士、保健士の資格を持ったハーピストです。その医学的知識を生かしたユニークなワークショップとなりました。たくさんのスライドを用いて身体の骨格、筋肉と関節の構造から、手や指の動かし方、座り方、ペダルの踏み方から呼吸の仕方まで、合理的な解説と力の抜き方などは普通のハープの先生からはうかがえないものでした。身体の障害は何故でるのか、それをメンテナンスするには何が重要か、を単なる身体の問題だけでなく、心と、さらにそれを取り巻く環境の整備まで話し、ひいては人間の生き方にまで発展した深い内容となりました。
演奏家のワークショップに来る人は上手になりたい、指が速く動いてむずかしい曲を弾けるようになりたい、といった目的で来る人が多いのでしょうが、話だけ聞いて演奏がうまくなるはずはありません。ヒントにはなっても実際に弾くのはその本人であるわけですので、単なるテクニックの講座でなく、こういった人間の能力を最大限に引き出そうという本質的な講座は役に立ったと思います。提出していいただいたアンケートを見ても、身体や外部的ストレスに問題を抱えていらした方も多く、皆さんの問題意識の多様さに驚きました。また来日の折にはこういった役立つワークショップを考えています。2010年08月23日
ワークショップ「楽楽ハープ講座」
今秋帰国する古佐小基史さんのワークショップを開催します。
今回のテーマは楽に楽しくハープを弾くための身体の使い方、心の持ち方
講師:古佐小 基史(こさこ もとし)
日時:2010年10月10日(日)午後1時〜6時
場所:日本赤十字看護大学205教室(東京都渋谷区広尾4-1-3)
会費:5,000円(1時間のレクチャーコンサート付)
古佐小基史さんは「勉強でも趣味でも、何でも楽しくやれば苦にならないし、また身に付く効率が高い」を身体で学び、高校時代は柔道県地区でベスト4に入る活躍をし、ロックバンドでエレキギターを演奏しながら東京大学医学部に入学しました。大学時代もジャズギタリストとしてプロ活躍しながら大学を卒業し、同大学病院に勤務しました。しかし1年で退職して渡米し、ギターを弾いていましたが28歳の時にひょんなことからハープを手にする機会があり、ギターをやめてさまざまなアルバイトをしながらハープに取り組みました。3年でソロCDを製作し、6年目にプロオーケストラに入団、8年目に国際ジャズハープコンクールに入賞しています。
4回目となる今回は、この楽しくハープを弾くための方法、医学的知識を生かした身体の解剖学的構造による演奏テクニックなどのワークショップとなります。回を重ねるごとにリピーターが増えていくのはうれしい限りです。また毎回アンケートを実施していますが練習方法や先生で悩んでいる方がいかに多いかを感じています。あなたはハープの練習を義務的に、苦行のように行っていませんか? そんな方にぴったりのワークショップです。また終了後に恒例の食事会も予定しています。
また今年より4人編成「オレゴン」のリード奏者ポール・マキャンドレス氏とユニットを結成してアメリカで活躍してしますが、そのマキャンドレス氏も伴っての帰国となり、10月1日に音楽の友ホールでコンサートがあります。これも彼のジャズハープの目指す方向が見られる貴重な機会となりますので、注目してください。
ワークショップちらし(PDF)はこちら
コンサートの公式ブログはこちら
今回のテーマは楽に楽しくハープを弾くための身体の使い方、心の持ち方
講師:古佐小 基史(こさこ もとし)
日時:2010年10月10日(日)午後1時〜6時
場所:日本赤十字看護大学205教室(東京都渋谷区広尾4-1-3)
会費:5,000円(1時間のレクチャーコンサート付)
古佐小基史さんは「勉強でも趣味でも、何でも楽しくやれば苦にならないし、また身に付く効率が高い」を身体で学び、高校時代は柔道県地区でベスト4に入る活躍をし、ロックバンドでエレキギターを演奏しながら東京大学医学部に入学しました。大学時代もジャズギタリストとしてプロ活躍しながら大学を卒業し、同大学病院に勤務しました。しかし1年で退職して渡米し、ギターを弾いていましたが28歳の時にひょんなことからハープを手にする機会があり、ギターをやめてさまざまなアルバイトをしながらハープに取り組みました。3年でソロCDを製作し、6年目にプロオーケストラに入団、8年目に国際ジャズハープコンクールに入賞しています。
4回目となる今回は、この楽しくハープを弾くための方法、医学的知識を生かした身体の解剖学的構造による演奏テクニックなどのワークショップとなります。回を重ねるごとにリピーターが増えていくのはうれしい限りです。また毎回アンケートを実施していますが練習方法や先生で悩んでいる方がいかに多いかを感じています。あなたはハープの練習を義務的に、苦行のように行っていませんか? そんな方にぴったりのワークショップです。また終了後に恒例の食事会も予定しています。
また今年より4人編成「オレゴン」のリード奏者ポール・マキャンドレス氏とユニットを結成してアメリカで活躍してしますが、そのマキャンドレス氏も伴っての帰国となり、10月1日に音楽の友ホールでコンサートがあります。これも彼のジャズハープの目指す方向が見られる貴重な機会となりますので、注目してください。
ワークショップちらし(PDF)はこちら
コンサートの公式ブログはこちら
2010年07月06日
エンタメ界のハーピスト
動画サイトで名演から珍演までさまざまなハープ演奏が見ることができ、私も時々楽しんでいます。ここで毛色の変わったエンターテイメントのアメリカ人を二人紹介します。
ハーポ・マルクス(Harpo Marx)
1930年代に映画が無声からトーキーになったころに活躍した喜劇の三兄弟で、マルクス・ブラザーズとして人気を博しました。もちろんモノクロ映画です。その次男のハーポはハープが上手でした。私は昔いくつかのビデオを購入しましたが、いづれもハーポがハープを弾く場面がでてきます。またハーポは映画では一切せりふがなく、すべてパントマイムで演技しています。ちなみに長男のチコはピアノが得意で映画でも弾いています。イタリア語訛りでナンセンスギャグをしゃべりまくっているのが三男のグーチョです。
http://www.youtube.com/watch?v=GArbUV_yv2k
ここでかなりの演奏を聞かせてくれます。
ついでにマルクス・ブラザーズはどういう喜劇かというのを紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=8ZvugebaT6Q
日本でもドリフターズの手本になったドタバタギャグです。
デボラ・ヘンソン=コナン(Deborah Henson-Conant)
主にエレクトリックハープを弾いて活躍しているアメリカのハーピストです。彼女が使っているハープを身体に固定するハーネスは彼女が考案し、カマックで発売していて、私も試してみましたがハープの重量を腰で支えるようになっていて、ハープの重みが負担にならないすぐれものです。
http://www.youtube.com/watch?v=fjKMz-3M9dM
ここでエフェクターを実にうまく使っています。日本でもこういうハーピストが出てこないかと期待しています。
http://www.youtube.com/watch?v=VZNz8IM__9M
この6分20秒ころに写っている男性はカマックハープのジャケ・フランソワ社長(Jakez Francois)で、彼もジャズハープが上手です。ついでに彼の演奏もご紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=PiIqOQR8ifA&feature=related
いづれも名前で検索すると、他の多くの動画がみることができます。
ハーポ・マルクス(Harpo Marx)

1930年代に映画が無声からトーキーになったころに活躍した喜劇の三兄弟で、マルクス・ブラザーズとして人気を博しました。もちろんモノクロ映画です。その次男のハーポはハープが上手でした。私は昔いくつかのビデオを購入しましたが、いづれもハーポがハープを弾く場面がでてきます。またハーポは映画では一切せりふがなく、すべてパントマイムで演技しています。ちなみに長男のチコはピアノが得意で映画でも弾いています。イタリア語訛りでナンセンスギャグをしゃべりまくっているのが三男のグーチョです。
http://www.youtube.com/watch?v=GArbUV_yv2k
ここでかなりの演奏を聞かせてくれます。
ついでにマルクス・ブラザーズはどういう喜劇かというのを紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=8ZvugebaT6Q
日本でもドリフターズの手本になったドタバタギャグです。
デボラ・ヘンソン=コナン(Deborah Henson-Conant)

主にエレクトリックハープを弾いて活躍しているアメリカのハーピストです。彼女が使っているハープを身体に固定するハーネスは彼女が考案し、カマックで発売していて、私も試してみましたがハープの重量を腰で支えるようになっていて、ハープの重みが負担にならないすぐれものです。
http://www.youtube.com/watch?v=fjKMz-3M9dM
ここでエフェクターを実にうまく使っています。日本でもこういうハーピストが出てこないかと期待しています。
http://www.youtube.com/watch?v=VZNz8IM__9M
この6分20秒ころに写っている男性はカマックハープのジャケ・フランソワ社長(Jakez Francois)で、彼もジャズハープが上手です。ついでに彼の演奏もご紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=PiIqOQR8ifA&feature=related
いづれも名前で検索すると、他の多くの動画がみることができます。
2010年06月24日
iPhoneのチューナー
私のブログは細かい音程の話が多すぎると最近ある方から指摘されました。そういう方は今回パスしてください。また細かい音程の話です。

最近携帯電話をiPhoneに変えました。これにはさまざまなアプリケーションがあるのですが、その中にチューナーがいくつかありました。その一つ Cleartune というのを購入しました。普通のチューナーはC、C♯、Dという表記ですがこれはC、D♭、Dと♭での表記に変えることができます。またフランス語表記にもできます。写真はわざとフランス語の♭表記で撮影しました。さらに移調もでき、調律も平均律だけでなくピタゴラス、純正律、ミーントーンからキルンベルガーなどの古典音律、私の知らないラモーやルソーなどフランスの古典音律など20種類以上がプリセットされています。さらにすごいのはピッチが1ヘルツ単位でなく、0.1ヘルツ単位で変更できます。441.3Hzなどというピッチも可能です。これは実用には不要だとも思いますが機械式のチューナーでなく、コンピュータだからできることで、驚くほど正確です。目盛りも1セント単位で表示されます。これがたったの450円です。
ただ残念なことは異名異音のミーントーンではC、C♯、D、E♭、E、F、F♯、G、G♯、A、B♭、Bになっていることで、変ホ長調のA♭がありません。これはコルグのOT-120も同じです。コンピュータなら♭表記にしたならC♯をD♭にすることも可能だと思いますので、とても残念です。
もう一つ、これにはコンタクトマイクがつけられないとあきらめていましたが、付属のステレオイアホンには電話用のマイクもついているのでこれはInputも兼ねていると思い、手持ちのステレオ標準プラグ→ステレオミニプラグ変換ジャックを使ってコンタクトマイクをつけて試しました。するとマイクの音を拾ってくれますが電話の送話口のマイクも生きていて騒音の中ではある程度しか使えませんでした。モノラル標準→ステレオミニの変換ジャックは持っていないので試していませんがたぶん同じことだと思います。
しかし私はPetersonのアナログチューナーを使っていますがこれは数万円します。同じくらいの金額ならコンピュータ式にすればもっと正確で、また自由にプログラムが組めてずっと小さなチューナーが近い将来出てくる予感がしました。
ついでですが写真のメトロノームも購入しました。これもコンピュータを駆使して、タップ音が左右の端で出したり中央で出したりとか設定できます。付点16分休符を入れたり、9拍子まで作れますし、音を消すこともできます。またここにボサノバのリズムを出すこともできます。これでたったの250円です。遊んでいると楽しくなる携帯電話です。

最近携帯電話をiPhoneに変えました。これにはさまざまなアプリケーションがあるのですが、その中にチューナーがいくつかありました。その一つ Cleartune というのを購入しました。普通のチューナーはC、C♯、Dという表記ですがこれはC、D♭、Dと♭での表記に変えることができます。またフランス語表記にもできます。写真はわざとフランス語の♭表記で撮影しました。さらに移調もでき、調律も平均律だけでなくピタゴラス、純正律、ミーントーンからキルンベルガーなどの古典音律、私の知らないラモーやルソーなどフランスの古典音律など20種類以上がプリセットされています。さらにすごいのはピッチが1ヘルツ単位でなく、0.1ヘルツ単位で変更できます。441.3Hzなどというピッチも可能です。これは実用には不要だとも思いますが機械式のチューナーでなく、コンピュータだからできることで、驚くほど正確です。目盛りも1セント単位で表示されます。これがたったの450円です。
ただ残念なことは異名異音のミーントーンではC、C♯、D、E♭、E、F、F♯、G、G♯、A、B♭、Bになっていることで、変ホ長調のA♭がありません。これはコルグのOT-120も同じです。コンピュータなら♭表記にしたならC♯をD♭にすることも可能だと思いますので、とても残念です。
もう一つ、これにはコンタクトマイクがつけられないとあきらめていましたが、付属のステレオイアホンには電話用のマイクもついているのでこれはInputも兼ねていると思い、手持ちのステレオ標準プラグ→ステレオミニプラグ変換ジャックを使ってコンタクトマイクをつけて試しました。するとマイクの音を拾ってくれますが電話の送話口のマイクも生きていて騒音の中ではある程度しか使えませんでした。モノラル標準→ステレオミニの変換ジャックは持っていないので試していませんがたぶん同じことだと思います。
しかし私はPetersonのアナログチューナーを使っていますがこれは数万円します。同じくらいの金額ならコンピュータ式にすればもっと正確で、また自由にプログラムが組めてずっと小さなチューナーが近い将来出てくる予感がしました。
ついでですが写真のメトロノームも購入しました。これもコンピュータを駆使して、タップ音が左右の端で出したり中央で出したりとか設定できます。付点16分休符を入れたり、9拍子まで作れますし、音を消すこともできます。またここにボサノバのリズムを出すこともできます。これでたったの250円です。遊んでいると楽しくなる携帯電話です。2010年05月21日
ハープの取扱説明書を作成しました
今月にカマックハープの取扱説明書としてグランドハープ編とケルティックハープ編を発行しました。グランドハープではカマックが英語とフランス語で作っていましたのでそれに手を入れたものですが、ケルティックハープ編は私のオリジナルです。
通常のケルティックハープの調整は今まで妥協の連続でした。レバーで作る半音は10セント以内に納まればいいほうで、楽器が古くなると雑音との兼ね合いでどうしても音程を合わせられないことも多くありました。またレバーを上げると音が鈍くなって音色が変わることもよくあります。「おもちゃ」として売っている楽器のほうがずっと音程が良いと思ったこともありますので、依頼された調整をしていて気が重くなったこともありました。しかしカマックのレバーは弦を擦らずに上げるので音色は変わらず、弦は傷まずとても優れたものです。しかも半音の音程はすべて1セント以内の誤差で調律できます。しかも方法は簡単で誰にでもできるようになっていて、私も出荷調整はすべて誤差1セント以内にしています。この調整は仕事というより楽しみです。念のため申し添えますと誤差1セント以内というのはレバーで作る半音の誤差のことであって、調弦は今まで通り演奏者が毎日行うことです。
グランドハープの調整も、たとえば2オクターブFあたりの腕木が最も下がっているところのディスクで作る半音はどうしても合いにくく、この音は♯を犠牲にして、この音は♭に目をつぶり、とかなり妥協する面がありました。やはりこの点でもカマックは音程が合わせられ、レコーディングでの調整はすべての音をやはり1セント以内の誤差にできました。これは長年この仕事をやっていて初めてのことです。今までハープの調整というと技術と経験が必要でしたがカマックでは誰にもできるようになっています。たとえばペダルフェルト(カマックではペダルチューブです)の交換も、楽器をひっくり返したり台座をはずす必要はなく、楽器はそのままでドライバー1本で簡単にできます。微妙なディスクの回転による音程の調整も驚くほど簡単です。そのために工具が9種類付属していますので、そのマニュアルとして作りました。しかもアクションの精度が非常に高いのでどの音にも音色の変化がありません。ホームページ上で公開しましたので興味のある方はぜひご覧ください(PDFファイル)。
グランドハープ編はこちら
ケルティックハープ編はこちら
ケルティックハープの裾野がかなり広まって多くの方に関心を持たれるのはたいへんうれしいのですが、お問い合わせやご来店いただく方とお話していると、変ホ長調が理解できないし、チューナーを持っていてもチューニングができない方もいます。E♭と言ってもチューナーにはなく、それがD♯のことだとわからないのです。そういった人にも理解できるようにマニュアルを書くのはとても難しく、しばらくしたら改訂版を作るようになるでしょう。最近はドライバー(ネジ回し)を使ったことがないし、それがどういうものかを知らない、という人もいますのでこちらも苦労しそうです。
通常のケルティックハープの調整は今まで妥協の連続でした。レバーで作る半音は10セント以内に納まればいいほうで、楽器が古くなると雑音との兼ね合いでどうしても音程を合わせられないことも多くありました。またレバーを上げると音が鈍くなって音色が変わることもよくあります。「おもちゃ」として売っている楽器のほうがずっと音程が良いと思ったこともありますので、依頼された調整をしていて気が重くなったこともありました。しかしカマックのレバーは弦を擦らずに上げるので音色は変わらず、弦は傷まずとても優れたものです。しかも半音の音程はすべて1セント以内の誤差で調律できます。しかも方法は簡単で誰にでもできるようになっていて、私も出荷調整はすべて誤差1セント以内にしています。この調整は仕事というより楽しみです。念のため申し添えますと誤差1セント以内というのはレバーで作る半音の誤差のことであって、調弦は今まで通り演奏者が毎日行うことです。
グランドハープの調整も、たとえば2オクターブFあたりの腕木が最も下がっているところのディスクで作る半音はどうしても合いにくく、この音は♯を犠牲にして、この音は♭に目をつぶり、とかなり妥協する面がありました。やはりこの点でもカマックは音程が合わせられ、レコーディングでの調整はすべての音をやはり1セント以内の誤差にできました。これは長年この仕事をやっていて初めてのことです。今までハープの調整というと技術と経験が必要でしたがカマックでは誰にもできるようになっています。たとえばペダルフェルト(カマックではペダルチューブです)の交換も、楽器をひっくり返したり台座をはずす必要はなく、楽器はそのままでドライバー1本で簡単にできます。微妙なディスクの回転による音程の調整も驚くほど簡単です。そのために工具が9種類付属していますので、そのマニュアルとして作りました。しかもアクションの精度が非常に高いのでどの音にも音色の変化がありません。ホームページ上で公開しましたので興味のある方はぜひご覧ください(PDFファイル)。
グランドハープ編はこちら
ケルティックハープ編はこちら
ケルティックハープの裾野がかなり広まって多くの方に関心を持たれるのはたいへんうれしいのですが、お問い合わせやご来店いただく方とお話していると、変ホ長調が理解できないし、チューナーを持っていてもチューニングができない方もいます。E♭と言ってもチューナーにはなく、それがD♯のことだとわからないのです。そういった人にも理解できるようにマニュアルを書くのはとても難しく、しばらくしたら改訂版を作るようになるでしょう。最近はドライバー(ネジ回し)を使ったことがないし、それがどういうものかを知らない、という人もいますのでこちらも苦労しそうです。
2010年05月14日
ハープの調弦方法
調弦はペダルをすべてフラット(開放弦)の位置にして変ハ長調で行うのが基本です。その理由は写真(Aの弦)のようにシャープになっているとチューニングピンから響板の間で矢印の位置で弦を5ヶ所(1.ナット 2と3.ナチュラルディスク 4と5.シャープディスク)押さえることになるので、チューニングピンを回しても下まで影響を与えずに途中から上だけの弦を引っ張ってしまう可能性があるからです。シャープですとその危険が5ヶ所もあり、シャープで調弦するとフラットにしたときにその張力が平均化されて変わってしまい、フラットだけでなくシャープも最初の音程と違ってきてしまいます。ペダルを使わない曲でも弾いているだけで音程が微妙に変わってきてしまいます。でもアンサンブルやレコーディングでどうしてもはずせない音、例えばある一つのC♯の音程が決まらないと音楽をぶち壊してしまうような場合にはC♯で調弦したくなります。しかし♯で調弦してもペダルをいったん♭にして、さらにもう一度♯にして確かめなくてはなりません。これを何度か繰り返せば正しくなりますがかなり手間がかかります。
こういう場合の対処方法ですが、いつも弦を指で軽く引っ張って調弦すると張力が平均化されるので♯で調弦しても危険性は減ります。♯で合わせたら一度弦を引っ張って確かめ、下がっていたらまた合わせる、と繰り返します。たとえ♭で調弦しても上にナットがあるという問題で同じことが起きる可能性があり、♭で調弦するときにも単にチューニングピンを回すだけでなく、軽く弦を引っ張るといいでしょう。これは弦が安定するので、温度や湿度の変化にも狂いにくくなります。ステージのようにお客が入ったり、照明によって環境が変化したときにも有効です。グランドハープで説明しましたが、これはケルティックハープでも同じことです。調弦するときに音が下がっているだけでなく、高くなっていることも経験されていると思います。雨が降って寒い日に調弦しても、翌日からっと晴れて気温が上がったりするとピッチが高くなることがあります。そういう場合でも単にピンを回して下げるのでなく、一度弦を引っ張ってから調弦する習慣を身につけるといいでしょう。
2010年04月20日
自作のケルティックハープ用台車

ケルティックハープでも10Kg以上あり、長い距離を持って歩くのはかなり大変です。特にホテルの宴会場に運ぶときは駐車場で降ろしてからホテル内に入っても部屋まで相当の距離がある場合があります。皆さんそれぞれ工夫をしていることと思いますが私が最近作った台車を公開します。
買い物用のカートを見ていましたがみなタイヤの直径が小さく、しかも不要なバッグまでついているので適当なものを探していたところ、コーナンというホームセンターのキャンプ用品売り場で見つけたのがこれです。Southern Portというメーカーで「キャリーカート KG23-9440」というものです。タイヤの直径が15cmあり、静耐荷重45Kgとなっていました。購入価格は2480円でした。

これを買い求めてみましたがもちろん台と取っ手が90°でハープにはこのまま使えません。そこで鉄工所に頼んで下のストッパーをはずし、16mm下にずらして溶接し直してもらいました。これに6000円かかりましたが、角度は計算通りハープの胴とぴったりの105°になりました。しかし溶接しなおした場合は耐荷重がかなり少なくなると思いますし、もちろんグランドハープに使えるとは思いません。またこのままでは細いパイプの上にハープを置いて安定しないなのでハープを置くための下の板を作り、ゴムでそれを固定するストッパーを付けました。
ハープを置いてみると後足の部分が金属製のストッパーに当たり、さらにハープの胴が取っ手に当たって傷つく恐れがあります。そこで写真のようなスポンジのクッションを取り付けてできたものがこれです。
写真のハープはカマックのメルジヌという38弦モデルで、実際はカバーをかけて使います。雨に日はさらにビニール袋をかぶせます。またハープを押さえるゴムひもにはクッション製のあるスカートをはかせて下の部分を守れば人ごみの中や電車でも使えそうですが、実際に使う機会はまだありません。かかった費用はカート2480円、溶接代6000円と板やスポンジ、ゴム、フックなどで約3000円になりました。費用から作り方まで公開するのは、これを商品として売ろうとは思っていないからです。ないものを一つだけ作る工夫が面白いのであって、これを仕事としてやるには能率がかなり悪いので手間がかかり、あまり面白い作業ではありません。当社で売っているグランドハープ用の「木製コンパクト台車」も私が自分用に作って使っていたら多くの方から私にも作って、と頼まれて商品化したものです。改良を重ねて現在はバージョン7です。でも切実に困っている方がいたら助けてあげたいとも思います。それが何人からも頼まれたら、限定生産でまとめて作れば能率も良くなるでしょうが、価格がいくらになるかは計算していまません。さらにもう少し改良の余地があります
理想的なのはハープのキャリイングバッグといって下まですっぽり覆うケースそれ自体にタイヤをつけることです。実際トリプレットハープのホームページで売っていますがそこの特定のモデル専用で、しかも値段はケースとタイヤで13万円以上になります。日本各地を飛び回っているハーパーなら必需品かもしれませんが、私のようにたまに使う人には躊躇する値段です。さらにキャリイングバッグに入れる作業もかなり面倒で、いちいちバッグに入れて出すのは車から部屋までの時間よりも長くかかるかもしれません。その点上に乗せて止めるだけですのでストレスはありませんので、なかなかうまくできたと思っています。100台単位で作れるものなら最初から設計して外注で作らせることもできますが、ハープのような小さな世界では何をやってもコストが高くなるのが頭の痛いところです。もっといいアイデアがありましたらお知らせください。(写真はクリックすると拡大します)
2010年04月03日
情報の伝え方
最近ある方が楽器の教則本を書いています。その楽器はハープではありませんが、原稿を書いて渡したら文字が多すぎる、今の人は文字を読まないから読まずに見てパッとわかるように、と編集者から言われて悩んでいるというメールをいただきました。もちろん視覚が直感的にわかるので写真を多用するわけですが、その説明は文字にしなくてはならないのに、正確に伝えるには文字が多くなってしまうというのです。
人はいかに認識するか、ということに私はいつも関心をもっています。言葉を話さない民族はいません。その話し言葉は文字に表せます。言葉や文字は最も重要なコミュニケーションの手段です。しかしアイヌやケルトなど文字を持たない民族がいたことを、同じホモサピエンスなのに何故だろうと不思議に思っていました(ケルト民族でも一部は文字を持っていることは承知して書いています)。21世紀の現在でも文字を持たない未開の民族がいるかもしれません。しかしこれは単に未開で劣っているからではなく、文字以外にコミュニケーションの手段が我々より豊富にあったのではないか、精霊や妖精の存在を感じ取ることができる人たちは言葉では表せないない精神感応があって、言葉で伝えるよりずっとお互いのコミュニケーションが取れるのではないか、文字で伝える不完全さを知っていたから文字を持たなかったのではないかという仮説を持っています。群れで狩をする狼やライオンなど、言葉を持たなくても追い立てる役、退路を絶つ役、待ち伏せする役などのコミュニケーションをとっています。
音楽も言葉では表せないコミュニケーションの一種で、音楽を共有できるのもこの精神感応とも言えます。人に正確にものを伝えるのは五感をフルに使ってもむずかしいものです。しかし五感以外の精神感応でコミュニケーションがとれれば言葉より正確に伝わることがある、できる人がいる、その人たちが文字を持たなかったのではないか、という仮説です。言葉や文字は実際に追体験できる情報交換手段ではなく、手段の影にすぎません。現在文字を持った人種が優位に立っているのはコミュニケーション能力を持っていたからではなく、持っていなかったからだとも言えるのです。
私たちは文字を持ち、読んでいます。能力がないなら文字で伝え、後世に残さなくてはなりません。ぜひ文字を読みましょう。でも文字を読まなくなった人たちは、もしかしたら違う能力を持ち始めているのかもしれないとも思っています。漫画がひとつの文化となっていますが、これによって音楽も変わってくる、いやすでに変わってきているのかもしれません。音楽の世界でも無調音楽やコンクレートミュージック、パンクロックで頂点に達し、すでにピークを過ぎています。どこに向かっているのでしょうか。
人はいかに認識するか、ということに私はいつも関心をもっています。言葉を話さない民族はいません。その話し言葉は文字に表せます。言葉や文字は最も重要なコミュニケーションの手段です。しかしアイヌやケルトなど文字を持たない民族がいたことを、同じホモサピエンスなのに何故だろうと不思議に思っていました(ケルト民族でも一部は文字を持っていることは承知して書いています)。21世紀の現在でも文字を持たない未開の民族がいるかもしれません。しかしこれは単に未開で劣っているからではなく、文字以外にコミュニケーションの手段が我々より豊富にあったのではないか、精霊や妖精の存在を感じ取ることができる人たちは言葉では表せないない精神感応があって、言葉で伝えるよりずっとお互いのコミュニケーションが取れるのではないか、文字で伝える不完全さを知っていたから文字を持たなかったのではないかという仮説を持っています。群れで狩をする狼やライオンなど、言葉を持たなくても追い立てる役、退路を絶つ役、待ち伏せする役などのコミュニケーションをとっています。
音楽も言葉では表せないコミュニケーションの一種で、音楽を共有できるのもこの精神感応とも言えます。人に正確にものを伝えるのは五感をフルに使ってもむずかしいものです。しかし五感以外の精神感応でコミュニケーションがとれれば言葉より正確に伝わることがある、できる人がいる、その人たちが文字を持たなかったのではないか、という仮説です。言葉や文字は実際に追体験できる情報交換手段ではなく、手段の影にすぎません。現在文字を持った人種が優位に立っているのはコミュニケーション能力を持っていたからではなく、持っていなかったからだとも言えるのです。
私たちは文字を持ち、読んでいます。能力がないなら文字で伝え、後世に残さなくてはなりません。ぜひ文字を読みましょう。でも文字を読まなくなった人たちは、もしかしたら違う能力を持ち始めているのかもしれないとも思っています。漫画がひとつの文化となっていますが、これによって音楽も変わってくる、いやすでに変わってきているのかもしれません。音楽の世界でも無調音楽やコンクレートミュージック、パンクロックで頂点に達し、すでにピークを過ぎています。どこに向かっているのでしょうか。
2010年03月24日
オーダーメイドの絵付けハープ

以前にカマックのバルディック27を購入されたお客様からハープに絵を描いてもらったという電話がありました。トールペイントといって布でも木でもガラス、鉄でも何にでも描くそうです。さっそく写真を送っていただいたのが右のものです(お客様の許可を得て掲載しています)。
これには驚きました。私はてっきり胴や柱に描いたと思っていましたら響板とチューニングキーで、この発想は私にはありませんでした。フリーハンドでお好みの色や絵を描いてくれるそうです。アクリルペイントを使っていると思われますが響板は使っているうちに膨らんでくるので、今後の絵具へのひびに注意してみようと思います。

バイオリンではニスの素材まで神経質に吟味しますので、表板にアクリルで絵を描くなんてとんでもないことですが、グランドハープには響板に装飾をしてあるものも多く、ハープの場合には音にはほとんど影響がありません。何故影響がないのかということに関して現在まとめていますので、機会があればここに書きます。ケルティックハープには響板にケルト模様を描いたものもありますが、自由な発想でこういうことができるのも現代的だと感心しました。Only Oneのハープです。
2010年03月12日
三拍子の民族と四拍子の民族
昔、ソウル郊外の「韓国民族村」というところに行ったことがあります。韓国の昔の農村を再現していて、そこで村人が踊っていました。そこで韓国の民謡はアリランに代表されるようにほとんどすべてが三拍子であることに気づきました。四拍子が歩行から生まれるのは理解できますが日常生活のどこに3拍子があるのか不思議に思っていました。その後調べたところ大正3年に岡野貞一が作曲した「朧月夜」と「故郷」が日本で最初の三拍子の音楽だという話を聞きました。それまで日本には三拍子の曲はなかったそうです。それでは三拍子はどこから生まれたかというと、一説によると乗馬のリズムだそうです。馬がある走り方をすると三拍子のリズムになるそうです。乗馬をやっている方二人に尋ねましたが、どうも要領を得ませんでした。しかし騎馬民族は三拍子で、農耕民族は四拍子だというのが定説となっているようです。三拍子で踊っている民族を見るとかなり納得のできる説です。
つい最近になって人の歩行も三拍子でリズムを取るとよい、と健康番組で言っているのを聞きました。手提げかばんやショルダーバッグをいつも同じ側で持つのは健康に良くなく、反対側でも持ったほうがバランス上良いのと同じ理由です。私はコントラバスをいつも右肩にかけて運び、ハープは左手で支えて運び、で背骨が左に傾いていますので、これは確かに一理あると思い、意識して三拍子で歩いています。でも歩いていても四拍子の歩きとどこが違うのか実のところよくわかっていません。どうも私は根っからの農耕民族のようです。
つい最近になって人の歩行も三拍子でリズムを取るとよい、と健康番組で言っているのを聞きました。手提げかばんやショルダーバッグをいつも同じ側で持つのは健康に良くなく、反対側でも持ったほうがバランス上良いのと同じ理由です。私はコントラバスをいつも右肩にかけて運び、ハープは左手で支えて運び、で背骨が左に傾いていますので、これは確かに一理あると思い、意識して三拍子で歩いています。でも歩いていても四拍子の歩きとどこが違うのか実のところよくわかっていません。どうも私は根っからの農耕民族のようです。

