2013年04月

2013年04月08日

マイク内臓のハープ

inmic
前回に紹介したアルパ EC Llanera モデルにはマイクとプリアンプが内臓してあります。マイクは空中の音を拾うマイクと、振動を音に変換するコンタクトマイクの2種類を組み合わせ、オーダーメイドで設計された小さなプリアンプとのセットで、フランスの ISCHELL社によって作られたものです。これがすべてハープの内部に取り付けられてハープの横にモノラル標準プラグのアウトプットがあります。これをアンプにつなぐといろいろマイクやケーブルをセットするよりはるかに簡単に自然な音がスピーカーから出せます。またレコーディングにも使えます。
写真の響板裏側のライトで照らしているところがマイク、その左上の響胴外側の突き出ているのがコンタクトマイクの一部です。

onmicoutputそして左の写真がこのアウトプットです。これらはグランドハープにも、ケルティックハープにも装着可能です。しかし製造の段階で内臓したものを作る必要があります。今お持ちのハープに後付けで取り付ける場合は右の写真のように外側にマイクを装着すれば可能ですが、私はまだ取り付け方のノウハウを持っていませんのでこのシステムだけを単体で販売するのには躊躇しています。ちなみにこのアルパのシステムは42000円で、通常のどのハープにもこの分をプラスすれば内臓モデルをお売りできます。

ステレオのアウトプットにすることも可能ですし、マイク一つだけを装着して使うことも可能なようです。またISCHELLは日本語で検索してもヒットしませんので、日本に代理店がないようで正確な日本語表記ができません。しかし演奏のシーンはスタジアムのような広大な場所からざわついたパーティー会場、さらに屋外まで限りなく広がっています。アンプもそれに合わせて大小さまざま、さらに電源がなくても電池で使えるものまで市販されています。

カマックではすでにハープの各弦にピックアップをとりつけたエレクトリックハープも製造していますので、近いうち当社でもエレクトリックハープやISCHELLシステムを使った電気処理のワークショップを開きたいと考えています。



2013年04月03日

カマックのアルパ

カマックハープでは2年ほど前からアルパも作っています。アルパとはスペイン語でハープのことですが、日本では中南米音楽に使われるラテンアメリカ・ハープのことを指します。この4月にアルパでジャズを弾いているエドマール・カスタネーダ氏が来日し、このアルパで演奏会を開くのを期に一台取り寄せました。Llanera

モデル: EC Llanera
高さ:155cm
重さ:9Kg
弦数:35(E〜F)
材料:メイプル、ブナ、シーダー
色:6色からお選びいただけます。
もちろん各弦にカマックのレバーが付いて、半音操作ができます。

さて、エドマール・カスタネーダ氏の演奏会はコロンビア大使館の主催で4月23日(火)夜に銀座ヤマハホールで開かれます。この演奏会は一般にチケットを売り出さないようですが、若干の招待券が用意できるかも知れません。アルパやジャズに興味のある方は info@takada-harp.comまでご連絡ください。またその後、パラグアイ関係でも演奏会がありそうです。なにかわかりましたらこの最後に追記として追加します。

castanedaエドマール・カスタネーダ
1978年コロンビア、ボゴタの生まれ。アルパ奏者である 父親のもとで、7歳で演奏を始める。16歳でアメリカへ移住。トランペットを高校と大学と学びながら、ハープの演奏を続けた。ジャズとアフロ・ キューバンに魅せられ、ハープでジャム・セッションに参加するようになった。メロディ、ベース、リズム、コードの全てを一人でこなす驚異的なテクニックはジャズ・ハープの常識を打ち破るものだ。
彼の演奏はこちらでご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=hs10Y7bZgiQ
http://www.youtube.com/watch?v=RK0UW7CpF2s


Profile

高田 明洋 (たかだ...

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