2006年10月28日

近日公開

既に出版されている曲集以外にも、
升本弘先生が編曲された男声合唱曲が沢山あります。

CF-ART-MUSICAでは、それらの楽譜を、
ピース譜という形で、販売していくつもりです。

ただいま、曲目のリストアップ中ですので、乞うご期待。


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2006年04月23日

升本弘編曲集8 シューベルト歌曲3

シューベルト歌曲3

・An den Mond 月に寄せて
・Im Haine 林にて
・Hoffnung 希望
・Lob der Tränen 涙の讃美
・Minnelied 愛の歌
・Trauer der Liebe 愛の悲しみ
・Freude der Kinderjahre 子供時代の喜び
・Wohin? どこへ 『美しき水車屋の娘』より
・Am Meer 海辺にて『白鳥の歌』より

2000年1月1日 初版発行 定価2,900円+税 全国楽器店にて販売中

シューベルトの美しく、楽しいメロディーには、無邪気な世界が一杯に広がっています。決して抑圧されたり、退屈する事なく、心を解放できるのです。
この編曲集の特長は、主旋律以外のパートにも、歌詩をほとんど完璧に歌わせている事にあります。単に和声の分解ではなく、どのパートもメロディーとして歌って気持ちが良く、納得して歌い終える事が出来る様、配慮されています。一人ひとりの歌い手が豊かに感情を表現できた時、初めて曲全体が息吹を上げるからです。
シューベルティアーデの様に、あなたも身近な仲間達と一緒に歌ってみてはいかがでしょう。

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 演奏の度に新たなる感動と課題を生み、古典の中に時代の息吹を垣間見る様な、遠くて近く、近くて遠いリートの世界。多くの歌い手達が誘われるように、気が付いた時には旅人となり、孤独の夜を彷徨っている。
 愛・信仰・放浪・酒。その先に見隠れしている貴方の目的。それが何であっても、果てしない坂路は続いていて、喜びと絶望のパラドクスは終息を知らない。
                 升本 弘

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2006年04月22日

升本弘編曲集7 風に吹かれて/日本抒情歌曲集

風に吹かれて 日本抒情歌曲集

・林檎の花が降りそそぐ
・船はまだかよ
・汽車にのって
・早春賦
・初恋
・穂高よさらば
・雪山に消えたあいつ
・春のわかれ
・夏の日の贈りもの
・かまきり
・故郷
・こんな夕暮れ
・空がこんなに青いとは
・光の中へ さあ君と

美しい日本語が、日常生活から失われようとしています。それは合唱だけでなく、歌謡曲やポップスに至る音楽全般に言えるのではないでしょうか。繊細で豊かな表現力を持つ日本語を深く味わう為にも、歌は大きな存在です。その文化は決して風化させてはならないのです。この曲集には、歌い継がれるべき名曲もあれば、知って欲しい新しい歌もあります。楽しみ方は違っても、質の良い作品がいつまでも歌い継がれるように願っています。歌と共に日本語の素晴らしさを再確認し、言霊の宿る美しい日本を甦らせたいものです。

2000年1月1日 初版発行 定価2,900円+税 全国楽器店で販売中

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無邪気に声を出す
支配されない自由さで
あのころの様に
声も高らかに
少年は大人へ
大人は少年になる

〜そんな曲集であることを願って〜  升本 弘

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升本弘編曲集6 シューベルト歌曲2

シューベルト歌曲 2

・An mein Klavier 私のピアノに寄せて
・An die Laute リュートに寄せて
・Auf dem Wasser zu singen 水の上で歌う
・Der Fischer 漁師
・Fischerweise 漁師の歌
・Im Abendrot 夕映えの中で
・Litanei auf das Fest Aller Seelen 万霊節の連祷

シューベルティアーデ。親しい友人たちが私邸で、シューベルトを囲み、集い、開いた小さなコンサート。当時、彼は親しい友人の間でのみ知られた作曲家でした。わずか31年という短い生涯に、600曲近くの歌曲をはじめとする膨大な数の作品を残しましたが、それらは、コンサートホールでもなく、劇場でもない場所で、友人たちのために披露されたのでした。
小品ながらも人の心に寄り添える歌を選び、多くの仲間達と楽しめる合唱曲にアレンジされました。底に流れる牧歌的な詩情、そして、孤独であった故に際立つ純粋性を、感じていただけることと思います。

1997年3月1日 初版発行 定価2,500円+税 全国楽器店で販売中

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 道しるべの無い転調の軌跡や跳躍は、短かった生涯を象徴している様だ。それらの何気ない異常は、すでに悠久の中にいる。人々に静かなる変貌と価値観を与え、その安らぎと悲しみのシンメトリーは、揺るぎ無く輝き続けている。
 無彩色の平坦、平坦に隠伏された起伏。そして遥かに遠く見え隠れする音のスペクトル。穏やかに、冷徹に、魅了して放さない。
芳醇なワインが、料理を決定した様に、シューベルトは歌い手を育てている。
    1997年1月31日 生誕200年の日に 升本 弘

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2006年04月20日

升本弘編曲集5 優しき日本の歌

混声合唱曲集 優しき日本の歌

・そこに風がいる
・河は歌う
・ここは瀬戸内
・ブランコ
・かな かな かな
・別れの歌
・遠いまち

1995年10月22日初版発行 定価2,500円+税 全国楽器店で販売中

升本弘先生は混声合唱団〈杏の会〉の為にも数多く編曲されて来ました。ラジオ歌謡や、NHK『みんなの歌』で紹介された曲など、日本の歌の中から、親しみやすく、人の心に寄り添う曲ばかりを集めてみました。時を経て今もなお、新鮮な感動を覚えるこれらの歌を、ぜひ歌い継いでいって欲しいと思います。

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喜びや悲しみを包み込むように、そして幸せをより以上のものにして、歌は心を寄り添っています。怒りや痛みを和らげ、人生のあらゆる局面でエールを送り続けています。多くの民族を暗い淵から救ったのも歌でした。
合唱音楽は、勝ち負けを競うものではありません。ましてや金や銀などの賞で、意味も無く煽りたてるような風潮は止めるべきです。この様な価値判断の低さは、情操教育全般を歪めたものにしています。個性の存在しない集団的行為こそ、芸術とは最も遠い存在にあるからです。旧態依然たる合唱界は新陳代謝をしなくてはなりません。あの音楽室にある「あ」の口型に、将来への不安がよぎります。
優しい歌はいかがでしょう。言葉とメロディーが一体化して、心のひだに浸み込む様な、懐かしくて新しい出合です。発声練習なんか要りません。アカペラで、どうぞご自由に。
               '95 初秋 升本 弘

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2006年04月19日

升本弘編曲集4 リズム&ビート

Rhythm & Beat リズム&ビート 

・Les Raftsmen いかだ乗り (カナダ・ケベック民謡)
・Little Big Horn リトル・ビッグ・ホーン (アメリカ民謡)
・In That New Jerusalem 新しいエルサレムへ (黒人霊歌) 
・Mi Caballo Blanco 私の白馬 (アルゼンチン民謡)
・DIdn't It Rain 雨は降りつづく (黒人霊歌)

1995年3月1日 初版発行 定価2,000円+税

コール・ファーマーの重要なレパートリーの一つが民謡です。その時代、その土地、そこで生きる人々の営みが生んだ財産です。ここで採り上げたのは、南北米の古い民謡です。原語で歌うことで、よりその味わいが深く感じられるはずです。

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 楽(がく)という字は、打楽器を意味しています。だから全ての音は、リズムとビートにフォーマットされていて、演奏家の手でその都度イニシャライズされているのです。MIDI楽器に対して、アコースティックなものには、数多くのストイックな条件があります。安定度、持続性、ダイナミクス、どれをとっても勝ち目はありません。しかし感情の自在性、すなわちアゴーギグ、デフォルメ、スキャンなど、感性に起因する事に至っては、その比ではありません。感情に伴った心臓の動きが、それを支配しているからなのです。鼓動、まさに音楽の原点です。
 いざ、勇気を持って合唱組曲の壁を打ち破って下さい。新たな出会いを楽しんで下さい。呉々も不整脈を起こさないようにして・・・
                 升本 弘 1995年3月

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升本弘編曲集3 優しきイギリスの歌

優しきイギリスの歌

・Rolling Down To RIo リオへ行こう
・Suo-Gan 子守歌
・Tydi a Roddaist 汝に与えたもう
・Golden Slumbers 黄金の眠り
・Morning Invitation 朝へのいざない

1995年3月1日 初版発行 定価2,000円+税

コール・ファーマーは隔年でオーストラリア・ニュージーランド演奏旅行を行っています。そこで交流した合唱団との楽譜交換は、幅広いレパートリーの源とも言えます。編曲されてきた多くの曲の中から、イギリス連邦由来のものを選びました。イングランド、ウェールズと、その背景はさまざまで、日本人に親しみのあるイギリス民謡とはまた違った、新鮮な発見があるのではないかと思います。

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 多くの作曲家によって具象化された音は、芸術の中でも強い心理的な影響力を持っている。時の流れや心模様のように形容のし難いものは、相当の精神の摩耗が必要とされエネルギーがいる。
 民族において伝承された音には、その全てを融和させるだけの、悠久のスパンを感じる。憤りや悲哀ですら一連の出来事のように、おおらかで、優しい、懐かしさに充ちている。そして遠く遥かに響き続ける旋律は、愚者のアルゴリズムでは理解できない。
 出逢いたくはありませんか・・・少年の頃の、あの日曜学校のような、神妙で少しばかり気恥ずかしかった、そんな想いに。
                     1995年2月 升本 弘

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2006年04月10日

升本弘編曲集2 マーラー/さすらう若人の歌

Gustav Mahler
〈Lieder eines fahrenden Gesellen〉
マーラー さすらう若人の歌

弱冠24歳の青年指揮者であったマーラーは、自伝的作品と言われるこの連作歌曲を書きました。自らの詩には、自身の失恋経験が投影されています。

1 Wenn mein Schatz Hochzeit macht
    愛する人の嫁ぐ日
2 Ging heut' Morgen über's Feld
    朝の野辺を歩くと
3 Ich hab' ein glühend Messer
    私の胸のうちに燃え立つ剣が
4 Die zwei blauen Augen von meinen Schatz
    愛するひとの青い瞳


1994年9月1日 初版発行 定価1,500円+税

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 歌曲において作曲者の力量は、詩人の数倍も必要だと考えています。その内容が高度で素晴らしいほど、悩み、苦しみ、追いつめられて、やがては普通に生きて行くことさえもままならない場合もあります。
 そこでマーラーは、うまくバランスをとりました。出来が悪いとは言いませんが、決して褒める程でもない体験上の詩に、正攻法で有り余りある才能を発揮して、格調高い美しい歌曲を仕上げたのです。
 そして、忘れてはならないことが一つ。
 詩人よりも作曲者よりも、一番努力を強いられるのは、歌う、貴方だと思います。
 皆さんの、苦しみがいずれ歓喜と声になりますように。

                 1994年8月 升本 弘 

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 恋愛における若者の苦悩を自作の詩に作曲したこの歌曲は、若い世代にとっては、等身大の自分と照らし合わせることが出来ますし、年配の皆様にも、青春時代の自分を懐古しながら、重ね合わせることが出来るのではないでしょうか。
 升本先生の編曲は、すべてのパートにすべての詩を歌わせる、というポリシーの元に書かれています。そうでなければ、感情の行き場がなくなってしまうからです。和声の構成音を満たすだけでなく、各パートとも十分に歌い上げることができることが大きな特徴なのです。


2006年04月08日

升本弘編曲集1 シューベルト歌曲1

シューベルト歌曲1

・Seligkeit D433 至福
・Der Blumenbrief D622 花の便り
・Lachen und Weinen D777 笑いと涙
・Die Vogel D691 鳥
・Liebhaber in allen Gestalten D558 千変万化の恋する男
・An Silvia D891 シルヴィアに
・Du bist die Ruh D776 君こそは憩い


1994年5月1日初版発行 定価1,500円+税 全国楽器店で販売中

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 音楽には、創る、奏でる、聴く、の三つの立場があって、それは全て最深部においては、歓びに結び付いているものだと思います。
 楽理は楽譜の形成上必要ではあっても、理論が感情を表すのではありません。和声学における理論と実際との誤差は、この様にして生じます。
 歌うことがあまり得意でない作曲家の多くは器楽的な音の処理をし、声楽家の多くは、論理的な反発が出来ないまま悲劇を繰り返してきました。
 Schubertは歌の上手な作曲家の一人だと思います。声楽的な旋律と、より器楽的な伴奏譜が、それを物語っています。
 それでは、シューベルティアーデにおで掛け下さい。素晴らしい出会いでありますように。
                     升本 弘 1994.4.12

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楽譜の巻頭に掲載されている、升本弘先生からのメッセージです。
シューベルトの膨大な歌曲の中から、親しみやすく、楽しい曲を厳選し、男声四部に編曲されました。
そののち、ライフワークとして、多くの歌曲を編曲され、コール・ファーマーの演奏会では、シューベルトステージが定番となっています。



升本弘編曲集

CF-ART-MUSICAで、現在出版している楽譜は、
升本弘編曲集、全8集です。

男声4部
・シューベルト歌曲1〜3
・マーラー/さすらう若人の歌
・優しきイギリスの歌
・リズム&ビート
・風に吹かれて/日本抒情歌曲集

混声4部
・優しき日本の歌

これらは全国の楽器店などで購入可能です。


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