「ああ、もうっ! また負けたー!!」 

 夕実が悔しそうに叫んで、持ち札を床にばら撒いた。 

「うー! シゲ兄のバカッ! 変態!!」 

 丸めた拳で人の頭をポカポカ殴ってくる。 

「待て待て。誰が変態だ、誰が……」 
「変態! この、ロリコン変態男ォ!」 

 ムリヤリ遊びにつき合わせといて、言うことはそれか。このワガママ娘め…… 
 俺は夕実の手首を掴むと、その体をグイッと腕で押しやった。 

「良いから脱げよ……。お前から言い出したんだぞ」 
「うぅ~……。だって、このルールじゃないと、シゲ兄遊んでくれないじゃん」 
「あのな、俺は別にお前の裸が見たくて遊んでやってるわけじゃないんだぞ……」 

 もとはと言えば、夕実があんまりしつこいから、諦めさせようとして、半分以上 
冗談で言っただけの話なのだ。別に『脱衣』って部分に拘っていたわけじゃない。
 
短小包茎童貞少年~少女責め~
短小包茎童貞少年~少女責め~

 夕実はしばらくの間悩んでいたようだが、俺がドアの方に視線をやって部屋に 
戻りたいような素振りを見せると、決心したかのように立ち上がり、シャツの裾に 
手をかけて、一気に上を脱いだ。 
 意外に色白な夕実の肌が俺の目に飛び込んでくる。浮き出た肋骨が見せる陰 
影と、薄桃色の乳首……。俺はロリコンの趣味はなかったはずだが、夕実の幼い 
肢体には、確かにある種の美しさが宿っているように思えた。 
 小学生にとって、上半身の裸を見せることくらい、一度思い切ってしまえば大し 
たことではないのだろうか。多少顔を赤らめているようには見えたが、夕実は平気 
な顔で床に散らばったトランプを集め始めた。 
 夕実が下を向いたことで、ツンと尖った乳首も下を向き、手でトランプを寄せる 
たびに、乳首の先がプルプルと震えている。 

「次は絶対負けないからね~」 
「はいはい……、頑張れよ」 

 俺は気楽に応じる。俺と夕実がさっきからやっているのは、『はやぶさ』というゲ 
ームだ。運の要素も多少はあるが、基本的には反射神経が勝負のゲームである。は 
っきり言って、手加減でもしてやらなければ夕実に負けることはない。 

 ――と、思っていたのだが……

「やった~!!」 

 ま、負けてしまった。 
 このゲームは集中力が大事なのに油断した。ついつい、夕実の胸に気を取られて 
しまって…… 

「ほ~ら、シゲ兄が脱ぐ番だよ」 
「分かってるよ」 

 俺は右足の靴下脱いだ。 

「じゃあ、次行くぞ」 
「え~っ!?」 

 夕実がいきなり大声を上げる。 

「なんだよ」 
「靴下だけぇ?」 
「はぁ? だってまだ一回しか負けてないだろ」 
「でも靴下……」 
「お前だって靴下脱いだだろうが」 

 俺は床に投げ出されたピンクの靴下を手で示す。こいつ、勝てそうにないとなって 
なりふり構わなくなってきたな。 

「じゃあ左足も!」 
「ダメだって……。次お前が勝ったら左足の靴下も脱いでやるよ」 
「ケチ~」 

 なんで俺がケチなんだ。 
 ……そんなことより、今度はさっきみたいにコイツの胸に気を取られることなく、 
ちゃんと勝負に集中しなくては…… 

「あ~っ!! もうちょっとだったのにぃ!」 
「よしっ!」 

 勝った。今度は勝ったぞ…… 
 ちょっと危なかったが。 
 さっきの勝負もそうだったが、俺が油断していたというだけじゃなくて、コツで 
も掴んだのか、夕実のヤツが段々上手くなってきている。 
 しかし、それにしたってこの勝負で夕実はスカートも脱がなければならなくなった。 
つまり後はパンツ一枚だけだ。対する俺はまだ一回負けただけ、まだワイシャツすら 
脱いでいない。まだまだ余裕だ。 
 油断するわけにも行かないが、まあまず負けないだろう。

「ほら、早く脱げよ」 
「うん……」 
「なんだぁ? それとももう降参か? だったら俺は部屋に帰って寝るぞ」 
「降参なんて言ってないじゃん! ちゃんと脱ぐよォ……」 

 夕実がスカートに手をかける。いよいよか…… 
 だが良く考えてみれば、無防備も良いところの夕実はスカートを履いていても、 
しょっちゅうパンツを見せている。今日だって、勝負のたびに叫んだり怒ったりで 
一人暴れていたので、既にかなりの回数俺にパンツを見せていた。 
 そう考えれば大したことじゃないか…… 
 なんとなくドキドキしたものを感じていた俺は、自分に言い聞かせるようにして 
次の勝負で集中力を失わないように勤めた。 

「どうしたんだよ。脱がないなら帰るぞ」 

 グズグズしてなかなか脱ごうとしない夕実に、俺は脅しをかけるようにそう言った。 
 夕実は決心したように息を吐き出す。 

「それじゃあ、シゲ兄、ちょっとあっち向いてて……」 
「え? あ、ああ……」 

 俺は素直に後ろを向く。さすがにスカートを脱ぐとなると恥ずかしいようだ。しかし、 
それにしたって、どうせ次の勝負では俺も夕実の方を向くんだし、別にわざわざ後ろを 
向かせることもないとは思うんだが。 
 まあ、下着自体を見られるより、服を脱ぐという行為を見られるほうが恥ずかしい 
もんかもしれないからな。 


……まだか? 


夕実の裸が見たいというわけじゃないが、やはりどうしても衣擦れの音を意識して 
しまう。 
なんとか自分を落ち着かせようとするが、その焦りが返って俺を追い込み、心臓の 
鼓動を早くする。 

「ん……。もうこっち向いても良いよ」 

 後ろから声をかけられて、思わず俺は口の中に溜まった唾液を飲み込んだ。 
 たかがガキの履いてるパンツだ。そう自分に言い聞かせて、何気ない風を装っ 
て振り返った。 

「え?」 

 ところが夕実はスカートを脱いでいなかった。 
 ……もしかして、もう降参ってことか? 
 どこかホッとしたような気分と共に、残念な思いも持ち上がってくる。 
 だがそんな俺の考えを読んだように、夕実は心外そうな表情を見せて言って 
きた。腰に手を当てて、小さく鼻を鳴らす。 

「……言っとくけど、ちゃんと脱いだからね」 
「???」 
「パンツ……。スカートの下、今履いてないから……」 

 顔を赤くして言う夕実。 
 見ると、靴下やシャツと一緒になって、小さく包まった布がぽつんと置かれていた。 
 スカートを脱がずに、下のパンツを脱いだってコトか。確かに服を脱ぐ順番は、脱ぐ 
方の自由だから、これは別に構わなかった。 
 しかしこの状況は、さっきまでのように夕実が無防備な体勢にでもなろうものなら、 
直接われめが見えてしまうってことだぞ…… 
 夕実は自分の仕草がどれだけ無防備なものか自覚していないんだろうな……

 そんなことを考えているうちに、俺はつい夕実の体を凝視してしまう。 
付きたての餅のように、柔らかそうで真っ白な肌……、われめの廻りも、ここと 
同じ色なんだろうか。 

「ちょっ……、ジロジロ見るなァ!」 
「な、だ、誰がっ!」 

 俺は思わず叫んで目を逸らした。しかし頭の中に浮かんだ妄想の方は、消え去る 
ことなく俺の脳みその大部分を占領したままだった。 

「もう……」 

 夕実はペタンと床に腰を下ろしてトランプを手に取った。ふわっとスカートが舞い 
上がって、ほっそりとした太ももが覗く。『見るな』とか言う割りに無防備過ぎるん 
だよ。 
 それにしても、夕実のヤツ……、こんなに可愛かったか? 
 頬を赤く染めて唇を尖らせる夕実の顔を見て、俺は不覚にもそう思ってしまう。 
 一度そこまで認めてしまうと、後はもう体の方の反応も、なし崩し的にというか、明 
確に『勃起』という現象になって立ち現れてくる。まだ完全に勃ったわけじゃないし、 
ズボンの上からでは分からないだろうが、さすがにこれが気づかれるとヤバイな……