2006年07月17日
イザ! 産経新聞
CH−K編集部 伊藤 圭一
「産経さんがブログ運営を始めたよ」というのは聞いていたのだが、今日始めてのぞいていみた。まだベータ版だが「イザ!」というのがタイトル。一般記事とブログをつなげている。コンテンツには約60人の記者ブログもあり、なかなか豪華だ。書き手がこれだけいると、視点もさまざま。筆者数人の当ブログと比べるのもせん無いことだが「さすが」というのが第一印象。会員登録すれば一般のブログサイトとして使える。
「既存メディアの双方向性」が言われてから久しい。各メディアは「どうやってチャンネルを開いたらいいのか」「それに応じたメリットとリスクは?」などを検討し続けているが、時代はどんどん先に行ってしまう。ブログ先行社として足場を築いたのは神奈川新聞だったが、産経新聞の取り組みを見せられると、後発グループは「乗り遅れ感」をあおられるかもしれない。
一般のブログも、報道機関の一次情報を参照しながら書かれるケースが大半。とすれば、一次情報の発信者がブログマーケットを開くのは、自然だろう。使い勝手がよければ、読者、ユーザーの「囲い込み」ができる可能性がある。
しかし「イザ!」で「えっ?」と感じたのは、ブログとの連携ではない。驚いたのは「イザ語」だ。簡単に言えば、ニュース辞書。「ニュースなぜなに」とか、共同通信の商品で言えば「ズーム」というミニ解説を、産経新聞だけでなく、ブログユーザーみんなで作りましょう―という提案だ。
イザ語辞典を開くと、現在登録数は約5000件。人名、商品名、事件、エンタメなどのジャンル分けがしてある。イザ!会員は、現在ある言葉の解説にプラスして書き込むこともできるし、新しい言葉を登録することができる。
既にネットでは「Wikipedia」というフリー辞書があり、20万を超えるキーワードが検索できる。ただ、こちらは、どこまで原典にあたっているのか、ちょっと不安も残る。一次情報の検証が得意な新聞社がWEB現代百科事典を取り込んだことに、慧眼を感じた。でも、どうやって原典検証をしていくのだろうか? 今度担当者に会ったらぜひ聞いてみようと思っている。
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
映画制作ではかなり儲けているし商売はうまい。
ネット右翼が唯一評価している産経に負けないよう共同さんも奮起しようね。
ますね。
>パ印謹製さん
映画制作で儲けて商売が上手いのは
フジでしょ。よく混同されるけど
産経とは同じグループ会社とはいえ、
経営はまったく別物ですよ?
しかし、最近はガバナンスが流行りだから、別物という言い方もおかしいのではないかなぁ。
ホリエモンはニッポン放送を買収することでフジ産経グループを手中にしようとした。
産経新聞を日経新聞のようにしようと目論んだ。
D
See you.