2009年06月21日

じっくり語り語られてみようNo.26

RDGさん主催のイベントじっくり語り語られてみよう第三期 への参加記事です。
若干不適切な記述もあるかと思いますが、
ご了承のうえで読んでいただけるとありがたいです。

語る作品はコチラ!

R(略)P作


【語り視点の注文】
1.内容について
動画のタイトルである”ロストマン”は、
直訳すると”迷子”という意味になります。
なので自分はこの動画の中で、Pを迷子にしてみたつもりです。
その事を前提として、この動画のPは何故迷子になってしまったのでしょう?
動画からだけでなく、想像を含める形でも問題ありません。

2.映像について
貴方は、普段”静止画主体”の動画をよく観ますか?
よく観られる方はどの辺りに注目して観ているか、
あまり観られない方はその理由を教えてください。

また、その書かれた事を考慮したうえで、
この動画(特に静止画部分)はどういった感想を持ちましたか?



というわけで、行ってみよう!
……と思うのだが、正直なところお題無視で書きたい気持ちもあるw


=最高の在処=

 Pはなぜ迷子になってしまったのか?
これはねえ、Pが春香のことを好き過ぎたから。
目指すゴールは最高のプロデューサー。
その道のりを歩む彼は迷子になってしまった。

なぜ春香を好き過ぎると、最高を目指す道の途中に迷子になってしまうのか?
これは順を追って解読していこう。


 Pは春香と決別したあと、次々とアイドルをプロデュースしていく。
Pとして経験を積み、学んだことはノートに書き込まれていく。
記述は正しい。でもノートを広げたPは「ダメだ」と泣く。
体調管理とか、営業やオーディションの戦略とか、アイドルとの接し方とか。
ノートの記述は正しいんだ。でも間違ってる。

「最高」って何だ? 正確に事を成すこと? 上手にアイドルを育てること?


違う。


 だが、彼はその間違いに気付かぬふりをして、
アイドルたちをプロデュースし続けてきた。
きっと成功も収めることもできただろう。
彼は正しいプロデュースの仕方を学び、実行してきたのだから。
一流の評価も得ることができたに違いない。
しかし一歩ずつ近づいていったはずの「最高」がどこにも見あたらない。
むしろ進めば進むほど遠ざかっているような、冷えた世界に彼は怯えた。

 なぜ? 彼はひたむきに最高のプロデューサーを目指し努力した。
数多くのアイドルたちと共に成功も勝ち取った。
それなのになぜ最高に近づくことができないのか?


 迷子になったPの現在地はこんなところだ。


=迷子の理由は=

 彼が迷子になった理由、最高に近づくことができない理由は
たったひとつ、シンプルなことだ。
それは「彼が春香のプロデューサーだから」、
いや、「まだ春香のプロデューサーのまま」だから、だ。
その時点で彼は一流にはなれても最高にはなれない。

なぜなら最高のプロデューサーとは、担当アイドルを最高に導く者だから。

 それなのに彼は春香のために最高のプロデューサーを目指していた。
最高のプロデューサーになるためには、彼が担当するアイドルのために
最高を目指さなければならないのだ。


 本当は彼も気付いていたはずだ。春香と共に最高を目指して歩んだ1年と、
その後のプロデュースの「違い」に。
しかし彼にとって春香は特別すぎた。心の中にはいつも春香がいた。
そこにいるべきなのは、今担当しているアイドルであるべきなのに、だ。

 皮肉なことに、Pが春香を想うたびに自分の間違いが確信に近づく。
自分の繰り返してきたプロデュースと、春香との1年の違いが鮮明になるのだ。


彼は今まで目を逸らしてきた真実と向き合い、
春香の写真を裏返す。
lost1












強く手を振って あの日の背中に サヨナラを
告げる現在地 動き出すコンパス さぁ行こうかロストマン



彼は見る。彼と共に最高を目指す彼女たちを。
lost2












張り紙には「もう一度」の文字。
lost3












かつて春香と約束した夢の続きを。
あの日の自分を越え、さらなる高みへと続く道の第一歩を
新たなパートナーと共に踏み出す。


君を忘れたこの世界を 愛せた時は会いに行くよ

この部分はすごくアイマス的だ。本来の意味とは違っているけど、
彼が最愛の女性に会いに行く前に成すべきことはこういうことなんだ。


 あああああ! ガラにもなく分析的に書いた! 書いちゃったぞ!
こういうのは他の語り手さんに任せちゃえよ自分! チクショー


=気を取り直して=

 静止画主体の動画について。
ええい、ここまでの流れを変えられないぜ、くっ。
見てる数が多いか少ないかはわからんですが、普通に見てますね。
GatePのアナザーモーニングとか、しゃどPのKとか、午前Pのメルトとか。
Maco.JPに書店PにハバネロPもいるし、
真は静止画系作品も豊富に取りそろえておりますw
猫太郎Pというモンスターもいますしw

 注目している点というか、言われるまでロストマンが静止画の動画だと
気付かなかったw 没頭して見ているとまったく気にならないんですね。
しいて挙げるならば、ダンスPVよりさらに物語に潜り込もうとするかな?
楽曲と合わさって動画になっている場合は楽曲の何を絵で汲み取っているか、
そこが見所になると思います。絵の上手い下手はまったくわからないのでw

 この作品を静止画の作品として見るとどうかというと、
ホントはこういう見方をしたくないんだけども、
夢の設計図がプロデューサーノートになるとか、
居ない君にたずねるだとか、
歌詞を翻訳して映像化する発想が尋常じゃないレベルだと。
具体性がすごい。

 歌詞を抽象的な絵にして曲と次々展開される絵の総体で表現する名手
柏城Pと対照的な感じがしますね。
どっちもどんな脳だとこんなのができるのかさっぱりわからないw
ただ、ロストマンのような具体性のある作品の方が視聴者が勝手に
妄想を飛躍させにくいぶん、より明確に世界を提示されるのかなと。
その場合、提示された世界がハッキリ見えることと、
視聴者がこれはいい! と思えるものでないとパワー不足になるでしょうね。
この作品はパワー充分です。

……と言いつつ、ロストマン=迷子ではなく喪失者の意味で
ずっとこの動画を見ていましたw かなり違うしw
春香を失った者、という見方だとPはまだ半人前、
成功と失敗を繰り返しながら最高を目指し学ぶ日々、
という「Pの現在地」が見える。
過去の春香は失われた。それは思い出として切り取り、
未来で待つ春香を目指せ、という物語が生まれる。
それもそれで気に入っていたんだがw



=まとめという名の書きたい放題=

 お題消化終わりー! よし本気出すぞ!


 まず、この作品は迷える春香のPたちの道標だってこと。
色々な春香のアフターストーリーがありますが、
ここまでハッキリとあのED後のPが往くべき道を示したものがあったか?
ないでしょう。もちろんこれが正解であると誰もが認めるものではない。
でも、春香だけに苦しい道を歩ませることは断じてないでしょう?
P、いやあなた、自分にできることは? その胸の内に留まる痛みは?
それを形にしたうえでこんなにもプロデューサーを続けることを
肯定する物語があっただろうか?

 春香のPの中には「春香を忘れることなどできん!」という考えもあるだろう。
そんなPはきっと永遠に1年の呪縛から抜け出すことはできない。
呪縛をも春香の一部と受け止め、肯定し続けるしかないだろう。
でも、未来を信じた春香の気持ちはどうなる?
それを思うと、P自身が一番キツい選択肢を選ばなきゃいけないんじゃないか。
この作品にはそこまで含まれているんだ。

 先を続けると延々と愛について語り出しそうな勢いなのでやめとくw


 ちょっと20選のネタばらしになるんだけど、書く。
春香作品には哀春香というタグがある。
春香のEDに関係した作品がほとんどで、名作揃いだ。
でもね、もういいと思うんだよ。
2009年の春香はついに哀春香を乗り越えた。
哀春香を越えた愛春香時代が幕を開けたんですよ。

 2008年の春香誕生祭に、自分はマイベスト春香作品に
鳩Pの「永遠の嘘をついてくれ」を挙げました。
自分の中でこれを越える作品はそう簡単には現れないと
マイリストのコメに今も書いてあります。
この言葉を撤回する時がどうやら来たようです。
ここから先は2009年上半期20選をお楽しみに! ってことでw


 閑話休題。この作品の最高にどぅわぁーッ! とくる瞬間は3:53秒。
なんかね、裏返るんですよ。
「みんな! Pを頼むぞ!」って気持ちになる。すごく変な気持ちだ。
真のPとしては「真! こいつに力を貸してやってくれ!」みたいなw
765プロってのはつくづくバカの集まりだと思うねwww


(゚Д゚) ところでキミ、この動画に点をつけるなら20点満点で何点だい?
(Ch@) そっすね、じゃあ6410万点で。
多いわー! ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`ν@)・;'. 6ろ4す10と万マンで何が悪い!





オチがどこぞのパクリ? 書きたい放題って書いておいたから何も問題はないな。

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この記事へのコメント
春香のPだから迷子になってしまった…という分析、目から鱗が出ると共にすごく納得しました!
君を忘れた世界を愛する…歌詞とあいまって深いですね…。
この見方はとても好きです。
大好きな作品の新たな見方を教えてもらった気持ちです。
素敵な語りをありがとうございました!
Posted by 七宮 at 2009年06月23日 00:10
>七宮さん
まいど! 自分もこの作品が大好きでしてねw
何回も見ていると、Pの「現状の否定」が
どんどん印象強くなっていきまして。
最高の意味はまたいろいろあるんでしょうけど、
最高のPとは、こうなんじゃないかなと。
迷子ってキーワードをもらって気付いたんですけどねw
にしてもこの作品はいい!
Posted by cha73 at 2009年06月24日 00:28
「喪失者である」という解釈に、震えました。

今回、正直“そんなに解釈は揺れないだろう”と思っていたんです。
春香をふって、次のアイドルをプロデュースし始めたのに、
うまくいかなけりゃ、そりゃ悩むに決まっているだろうと。
細かい点は違っても、だいたいみんな、そんな風に思っているだろうと。
どうしてそれを尋ねたいのか、少し疑問だったんですが。

「春香を喪失した故に迷子である」という話でも、
何もずれてないと思うんです。
そう思って見返しても、どこもおかしくないですし、
なにより、ちょっと、もう、言葉が出てこない……。
最後の、「イメージの春香」のところとか……。

しょんべんちびりそうです。まじに。
Posted by グレゴール at 2009年06月27日 03:16
>>グレゴールさん

みなさんの記事をまた巡ってみて思ったのは、
春香との別れに自責の念があるか否か、ってのがありそうなこと。
「自責の念がある」だとグレさんや自分の前半の見え方になる。

あえて自分も春香もこのキツい選択を乗り越えることを信じ続ける、
という別れを肯定する気持ちだと、喪失者ってことになるような。
人間は自分の信じたいものが見えるというので、
そう言う意味では自分の本音はこっちかなw

だめひゅさんのうまい(ある意味ズルいw)折衷案的な
落とし方もさすがうめえなコンチクショウといいたくなるがwww
Posted by cha73 at 2009年06月28日 06:49

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