2009年08月13日

じっくり語り語られてみようNo.27 K@non

RDGさん(爽快P)主催のじっくり語り語られてみよう夏の陣ですよ!
今回は27作品目になります。

じっくり語る作品はコチラ

トリスケリオンP

【語り視点の注文】
あらためて、原作であるkanonとアイドルマスター
どっちの世界観もどこまで大事にできたか
(原作知らない人にとって どちらかの世界観をなるべく壊さないで) 
物語の雰囲気を出せたかがポイントかと



 まず、このシリーズについてはあっさりレビューしてみm@sterにて、
自分はこのようにレビューしています。

綱引き。
原作とアイマスと、どっちに軸が行くのか要注目。伊織の動き次第で決まりそうです。ものすごい名作の予感と、難しさの2つ我に在り。「風の辿り着く場所」を聴くまでつき合う準備はできていますよ。



 さらにまとめ記事でこんなことも書きました。

 ものすごく乱暴に「ギャルゲー」とくくった場合、
アイマスとKanonは対極に位置する作品なのかなーと思ったりします。
アイマスは割とスッキリ現実系(財閥令嬢とかいますが)で、
Kanonはおとぎ話系なので。それをミックスするのって、
料理に例えると肉と魚が入ったひとつの料理、みたいな感じなのかな?
主役が2つあるけど、どっちをどう活かす? という。
でも鍋ものとか両方入っていてすごくおいしい料理もある。
そうなってほしいんだ、これ! トリスケリオンPもその難しさを承知の上で
走り出したと思う。でなきゃKanonなんていう信者の多いタイトルで
やろうなんて思わないはずだしw 正直なところ、期待値すごく高いです。
だから絶対、1キャラだけでもいいから完結させてほしい。
エンディングの「風の辿り着く場所」という曲がものすごく好きです。
この曲のMADも良作があるんですが、やはり物語あっての曲なので
どうしてもこの作品の結末と共に聴きたいんだなあ。
 しかしギャザに続いてKanonて、トリスケリオンPすげえなあ。
実はニコマスF@nletterを書いた元黒単は自分です。
1年前の自分を褒めてやりたいねw
ちなみに、原作知らない人はむしろ幸運です。
知らずに見続けるのを推奨します。小ネタを知って楽しむより、
最後に場外ホームランでぶっ飛ばされてほしいですね。



最後に場外ホームランでぶっ飛ばされてほしいですね。

↑ぶっ飛ばされたのはどうみても自分です、はい。


 さてさて、作品としての評価うんぬんの前にまず、個人的感想からいこう。
自分がこの作品に期待したことはたったひとつ、シンプルでした。
それは、あの時と同じ気持ちで『風の辿り着く場所』を聴くことだったんです。

 Kanonというゲームは知人の熱烈な勧めでプレイしたんですが、
感動系ですよと。事前にそういう予告を受けていたので、
自分は割と身構えた状態でこのゲームをプレイしたんですね。
ある程度気持ちに予防線を張った状態であったというか。
 それでもなお、予防線を突き抜けて刺さってくるものがあった。
ギャルゲ好きではなかった当時の自分でも
「こりゃすげえな」と感じるものがあったわけです。

 でもってこのK@nonはというと、これも状況としては似ていますよね。
原作は知っているのである程度展開は予想できる。
でもどんな風にしかけてくるか分からない。
予防線は張った状態だったわけです。
その上で、あの時と同じようにエンディングテーマを聴けるかどうか。
簡単には感動しねえぞ、という心理状態でも突き抜けてくるかどうか、です。


 結論を申せば、突き抜けるどころか踏み潰された、ですw


 あっ語レビューでKanonとアイマス、どっちに軸があるのかが
大きなポイントになると書きました。軸はアイマスでした。
それによって生じた原作との最大の違いは伊織の正体の違いではなく、
主題が変わっていることだった。それがまず驚きだった。

 Kanonの主題は個別ルートにおいてはやはり「恋愛」です。
祐一と真琴が男女として惹かれ合い、結ばれる。
そこを抜きにしては成立しない物語なんですね。
 K@nonはどうだったか? Pは最後まで伊織のプロデューサーであり、
伊織もまた、1人のアイドルとしてPに接していたといえます。

 では、K@nonの主題は何だったのか? それは「アイドル」です。
それを証明しているのが、最終回の、ライブハウスへ出発する場面。
伊織はもう満足に喋ることもできなくなっている。
誰も言わないが、今の伊織には歌うことも踊ることもできないかもしれない。
Pや小鳥さん、社長そして春香にできることは、今まで通り接して、
伊織の望みである「アイドルとしてステージに立つこと」を後押しすることだけ。
 もし、Pたち4人だけだったら伊織は歌えなかっただろう。
伊織を動かす想いの力は底を着いていた。縮んだロウソクは伸びたりしない。

 ところが伊織に想いの力を注ぎ込み、伸びないはずのロウソクを伸ばす者がいた。
そう、亜美だ。ああまた泣けてきた。ここがやっぱ究極だ。

 亜美は伊織を「力一杯応援する」ファン第一号となって、
「ねーちゃんの名前を聞かせて」と名前を問う。
伊織はもう名前なんか言えない状態だ。

 亜美は言う。
「ねーちゃんはアイドルなんだよね?」
「ねーちゃんに頑張ってほしいんだよ」


 アイドルとは、何だろう? ステージで歌えばアイドルか? 違う。
アイドルはお客さんのために歌ってこそ、
お客さんのために精一杯自分を表現してこそアイドルなんだ。
 伊織にはこの時、新しい想いの力が湧き上がったはずだ。
「ファンのために歌いたい」という、新しい想いが。
だから伊織は自分の名を亜美に伝えることができた。
それも、ぎこちなく、しぼり出すように一文字ずつ。
そんな伊織を亜美は笑顔で、懸命に後押しする。
必死な顔は見せない。ましてや涙なんか見せたりしない。

 亜美は伊織と同じようにゲームから出てきた真美の最期を見届けた子だ。
伊織を待つ運命を知っている。今の伊織と同じような真美に、
亜美はどんな風に接し、何をしてやれただろうか。
亜美は伊織に何がしてあげられるか必死に考えて、それをやり遂げてくれた。
この瞬間の亜美の気持ち、伊織の気持ちは何の描写もされていない。
喜ぶ亜美と、微笑む伊織。きっと表情と心は一致していない。
でもわかる。もっといえばPたちの心だってわかる。
快晴なのにどしゃ降りでしょ? ねえ。

 そして伊織はかつての想い出が詰まった鈴と、
未来への想いが詰まったティアラを身につけてステージに立ち、
大型新人への熱い声援を浴びて歌い、笑顔を残して去っていった。
たくさんがんばった過去があり、
輝くステージに立つ今があり、
胸躍るような未来がある。
伊織は生きていた。そんなおとぎ話。



 たぶん、なんだけど。自分らはアイマスが好きで、
3日に1ぺんぐらいのペースかそれ以上のハイペースで
箱からアイドルが出てこねえかな、なんて考えてる。
そういう人間にしてみれば、直撃しないわけがないんだよね。
どんなおとぎ話よりも、強烈にヒットするに決まっている。
 もしPと伊織が恋に落ちる物語だったら、ここまでくらわなかっただろうな。
正直なところ、ここまでアイマスに軸を置いてKanonをやり切れるとは
想像してなかった。終わってみれば全体の輪郭と音楽だけがKanonだった。
最終話なんてオリジナルといってもいいくらいに。


「風の辿り着く場所」のイントロが流れた瞬間は、
かつてのその瞬間以上に感極まっていました。ヨイショではなく。
だってさ! 伊織をもう一度ステージに立たせてくれるのは○○○なんだぜ?
その時がいつか訪れると思うと、ムリだよ! 耐えられるわけがねえ!

 ニコマス見始めてから随分と感動させられてきたけど、
とてもじゃないが最近イマイチくるものがないんだよねー、なんて言えないw
このまま死ぬまで感動不足になることなんてねえんじゃねーかなあ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 さて、個人的感想が支離滅裂でなんか状況説明まみれな感もありますが、
ここらで作者さんのお題の方をみてみましょうか。

 両方の作品の世界観を大切にできたかどうか? とのことですね。
アイマスは80点、Kanonは30点としましょう。
アイマス100点だとアイマスそのものになっちゃうので、80ぐらいでしょうw
Kanonはこれ、しょうがないッ! だってKanonの世界観はあゆが9割でしょ?
サブルートだと全体の3割も見えないと思うんですよ。
事実、作中で「小さな奇跡が起きる街」という言葉が出てくるものの、
それが何で起きるのかは伊織編だとまったくわからない。
なので、Kanonを知らない人には「まあそういう世界なんだろう」と
軽く認識されてると思うんです。でも違うじゃん?
むしろそこがKanonの核なわけで。
なので、Kanonの雰囲気は75点以上はつけられるけど、
世界観だと30点ぐらいじゃないかなあ。
Kanonを知ってる人にとっては見えない部分も想像、理解できるので
評価は高くなるけども、知らない人にはちょっと評価が割り引かれちゃうでしょう。
失敗とかってことじゃないですよ?
原作Kanonだって最初にサブルート1つやっただけだとなんじゃこりゃ? だし。
そういう意味では原作と同じなんでしょうね。

 あと、すごくよかったのはPより亜美と春香の方が存在感が上だったこと
Pがちゃんと裏方しているうえで、いい作品になりました。
伊織の正体がわかるあたりまではPメインでしたけど、
そこから少しずつ立ち位置が下がっていったのが印象的でした。
通常のギャルゲや小説ではありえないことですが、
この作品ではそうなってよかったと思います。
だからこそ最後の絵が眩しいほど輝いているわけですから。



 で、エンディング曲の歌詞に「世界中にはどんな想いも叶う日が来る」
というフレーズがありましてね。期待がね、ふくらむわけですよ。




トリスケリオンP

 はい。千早編の第一話がきておりますw
おそらく一番のトンデモ話になるんじゃないかと予想されますが、
そのかわりこの千早でほとんどの人は萌え悶え狂うことでしょうwww
第一話からは想像できないことですが、間違いない。
クーデレのマスターピース、川澄舞をあまり舐めないほうがいいぞ!

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