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ちょいな人々

ちょいな人々


荻原浩著ちょいな人々

 

7つの小説が収録された短編集。

 

一番笑えたのが、表題作「ちょいな人々」。



中学生の娘がいるおやぢ社員が、ある日部下のミスから休日出勤するはめに。休日といえどいつもはスーツで出勤するのだが、たまたまこの日は一張羅の色あせた○ニクロジーンズ姿でヒゲもそって来なかった。

 

そのミスをした若い女性社員も一緒に休日出勤を命じたのに、あろうことか、かなりの遅刻。怒るつもりでいたら、主人公を見るないなや、私服が似合うだの、ヒゲを伸ばした顔がジャン・レノにそっくりだっとか、そのジーンズはビンテージものですか、などとおだてられる。それですっかり良い気分に。

 

実は「ジャン・レノ」も知らなかった主人公は、ネットでその写真を発見し、どことなく自分に似てるかもしれないと酔い痺れる。それでよせばいいのに、娘に聞いてみた。お父さん、誰かに似ていないか、と。娘は答えた。

 

「カールおじさん?」

 

笑った、笑った。もうナイス、主人公の娘ちゃん!!実際ありそうな話だから、なお更おかしいのだと思う。。我が夫も、もし若くて可愛い部下がいて、こんな調子でヨイショされたら、絶対真に受けるに違いない。

 

とかなんとか言いながら、私も、もし嵐の櫻井クンや潤クンみたいな部下に、「その巻き髪素敵ですね」だなんて言われたら……主人公のこと笑えない。



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