安定したショットの重要性を再認識されます。マスターズ大会初のベスト8に進出した西岡は持味のフットワークを活かし粘りあるショットで予選から勝ち上がり錦織、そしてドミノーを撃破しQF進出を果たしました。残念ながら食中毒により棄権しましたが存在感を示しました。これでランキングを59位まであげて左膝の前十字靭帯の断裂の怪我前の58位まで戻しました。目標をトップ50位入40位台にのせることと語っています。怪我前のカルロビッチ、ベルディヒ撃破、ワウリンカを追い込み、今季もバウティスタ・アグート、ゴファンに勝利してるおり、西岡テニスはトップ選手に十分に太刀打できるものを持っています。粘り強く、丁寧に返球し、好機きはウイナーを放ち、相手としても長いラリーを避けて一定のリスクをとったショットを要求されます。そこにミスを引き出すことも出来ます。170cmと小柄ながらサービスも駆け引きにより簡単にリターンを許しません。錦織もリターンミスやサービスからの3打目ミスが目立ちました。フィジカル面に不安があるものの西岡のテニスが戻ってきており後半戦に期待を持てます。まずはトップ50入を果たして欲しいと思います。

今季もマスターズ大会3人目のビッグ4以外の選手が優勝を果たしました。メドベージェフです。今季の序盤戦より好成績を残していましたがマドリード以降4大会連続の初戦敗退と心配されましたが、北米ハードシーズンに入りワシントン、カナダと決勝進出、そしてシンシナティで遂にマスターズ大会初制覇を果たしました。優勝を決めた瞬間に歓喜の表現が大きくなかったことが、逆に印象的でした。なんといってもSFでジョコビッチに逆転勝利したことです。第1セットはストローク戦を演じましたがジョコビッチが奪りました。第1セットのUE数は11でしたが、第2セットは4、第3セットは6と安定性を増していきました。第1セットの2ndポイント獲得率は36%でしたが、第2セット以降はダブルファーストで対応していきました。第2セット以降はウイナー数、UE数もジョコビッチを上回っていました。(①D:9-3、M:9-11、②D:8-6、M:14-4、③D:9-7、M:14-6)
これで、メドベージェフはランキングを5位まで上げました。(レースランキングも5位)ビッグ3に次ぐ勢力と言えるほどの内容を見せています。ベースラインより下がりぎみですが、安定的にショットを返球出来ています。ミスも少なく強打を放ちます。サービスにも威力があり、あの安定感のあるダブルファーストには驚きを感じました。3大会連続の決勝進出した勢で全米においても上位進出が期待できます。

錦織ですが、マスターズ大会のハードではIWで1勝したのみで3大会連続の初戦敗退という内容です。今季のマスターズ大会は錦織が覚醒した2014年以降最悪の内容です。しかしながらGSでは5大会連続のQF以上進出と安定した成績を残しています。今季の錦織はブリスベンで優勝する幸先の良いスタートをきりましたが、相手からのカウンターや強打による攻撃的なテニスに苦心してきました。ナダルやフェデラーなどのトップ選手には早い攻撃を受け、打たれる前に打たなければと言う意識が強すぎる様に感じでいます。また、GSでは体力温存のために早いテニスが課題と言われています。最近では肘の痛みや体調不良との情報を聞かされているので粘り強いテニスを要求するのも酷とも言えそうです。しかしながら、錦織が上位に食い込むには、粘り強い丁寧なミスの少ないテニスを展開出来なければ困難と思います。ベースラインを意識しすぎずに、前後の動きを取り入れて球のコースに入りミスのない安定的な深いショットを放っていくことが重要と考えます。北米ハードコートシーズンに入ってからの錦織の状況を見る限り、大きな期待は抱けそうにはありませんが、QF進出を目指して一戦一戦勝ち上がって欲しいと思います。

観戦環境が良くないので観戦が出来ないかもしれませんが、オンデマンドでも良いので追っかけて行きたいと思います。