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2008年09月26日

2008年9月25日(木) デギュスタシオン 担当講師:黒木 都

テーマ「ボルドーVSカリフォルニア」

第6回のデギュスタシオンクラス、これが最後の授業となりました。
今日の比較テイスティングは、ボルドー品種。まずは、ボルドーとカリフォルニアの気候や土壌の違いを比べ、また、それぞれの有名ワイン産地の地区・村や、有名ワインをディスカッションしていきました。

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【本日のワイン】
Robert Mondavi Woodbridge Sauvignon Blanc ‘07
ロバート・モンダヴィ ウッドブリッジ ソーヴィニヨン・ブラン
アメリカ、カリフォルニア、ナパ・ヴァレー
(ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン)
 ★カリフォルニア最大手のロバート・モンダヴィのカジュアル・ラインナップ。
「大量生産ながらも小さな伝統あるワイナリーのようにワインを造ること」というポリシー。

Ch.Bois-Malot ‘02 
シャトー・ボワ・マロ
フランス、ボルドー
カベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロ30%、カベルネ・フラン20%
★1999年パリで行われた、ボルドーシューペリュール対象のコンクールでトップ20に名を連ねた。
1/2新樽使用、18ヶ月熟成。

Beringer Founders’ Estate Cabernet Sauvignon ‘04
ベリンジャー ファウンダース・エステート カベルネ・ソーヴィニヨン
アメリカ、カリフォルニア
カベルネ・ソーヴィニヨン100%
★1876年設立のナパ最古のワイナリー。ノース・コーストとセントラル・コーストの最も優良な畑からカベルネ・ソーヴィニヨンを自ら選び出しています。
収穫されたぶどうは地域の個性を保つ為に各地域ごとに発酵を行い、スパイス香を加える為にオーク樽で熟成させます。

Ch.Dassault ’99
シャトー・ダッソー
フランス、ボルドー、サン・テミリオン
メルロ75%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%
★1862年にCh.クープリでスタート。
1955年に戦闘機、武器メーカーのマルセル・ダッソーが買い取り、Ch.ダッソーとなる。ダッソーは「突撃」の意味。

Newton Unfiltered Merlot ‘02 
ニュートン・アンフィルタード・メルロ
アメリカ、カリフォルニア
メルロ75%、カベルネ・フラン10%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、プティヴェルド5%
★ニュートン・ヴィンヤードは標高高く、ナパ・ヴァレーの中心にあるセント・ヘレナが見渡せるスプリング・マウンテンにある。
アメリカにおけるアンフィルタードワインのパイオニア。

【本日のチーズ】
.レ・ド・ラ・ロワール/フランス、ロワール地方
ウォッシュタイプ(牛乳)

▲レミエ・ド・ショーム/フランス、アキテーヌ地方
ウォッシュタイプ(牛乳)

タレッジオ/イタリア、ロンバルディア州
ウォッシュタイプ(牛乳)

ぅ泪鵐好董璽襦織侫薀鵐后▲▲襯競甲亙
ウォッシュタイプ(牛乳)

ゥ泪蹈錺襦Ε愁襯戞織侫薀鵐后▲謄エラッシュ地方
ウォッシュタイプ(牛乳)

早速、ブラインドでテイスティングです。
まずは、,稜鬟錺ぅ鵝今回は、品種を当てる、というよりは、ボルドーかカリフォルニア、どちらの国のものか、また、どのくらいのお値段のものなのかを考えながらのテイスティングです。
非常に淡い色調で、すっきりエレガントな印象です。スモーキーでハーブの香りも爽やか、ソーヴィニヨン・ブランらしい香りがあります。温度が上がるにつれ、甘い香りも出てきました。その甘い香りが、ぶどうが完熟しているイメージですので、日照量の多い、カリフォルニア、ということがわかります。難しいですが、、。
次に赤ワイン。△鉢の比較、い鉢イ糧羈咫△箸いΨ舛妊謄ぅ好謄ングしていきました。
↓の品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンで、同じ価格帯のものです。
やはり、カリフォルニアのワインの方が、はじめにしっかりと甘い果物の香りがあります。もちろん、ボルドーのような青っぽさもありますが、甘味を強く感じ、青味の少ない印象です。酸も穏やかで、ねっとりとした旨みがあります。
きイ良兵錣蓮▲瓮襯躰臑痢ヴィンテージは違いますが、こちらも同じ価格帯のものです。
カリフォルニアワインはやはり、インパクトがあります。酸より甘味を強く感じ、粘性もあります。イ蓮香り、味わい、飲み口ともに濃い、といった印象です。ボルドーは、青っぽさや木、土などの香りがはじめにあり、その奥にカシスやプラムのようなフルーツ香を感じます。
酸が苦手で、まったりとした味わいがお好きな方は、カリフォルニアワイン、お薦めです。
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今日は、最後の授業ということで、生徒さんからうれしい差し入れを頂きました。エミール・ガレのアネモネのお花がなんともエレガントな、ペリエ・ジュエ、ベル・エポックです。ありがとうございます!
皆さんで、乾杯しました。エレガント、上質で繊細、華やか、といった言葉がピッタリの味わいでした。


皆さまにお会いできましたこと、心より感謝しております。
今まで、本当にありがとうございました。

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2008年09月20日

2008年9月19日(金) チーズ&ワイン 担当講師:黒木 都

テーマ「ウォッシュチーズと秋のワイン」

今日は、ウォッシュタイプのチーズに合うワインをセレクト。いつものように6種のチーズと3種のワインのマリアージュをお試しいただきました。
少しクセの強いものが多いウォッシュチーズですが、発酵食品(納豆など)を食べなれている日本人には、親しみやすく、人気のチーズです。
「ウォッシュ」とは、文字通り、塩水やビール、ワイン、マールなどでチーズを洗うのですが、それは、チーズの表面を湿らせて、余計なカビが付かないようにする効果もあります。また、塩分は除菌作用がありますので、正しく、おいしく熟成させるのには必要な要素なのです。
香りの強いチーズなのでワインとの組み合わせは難しいですが、やはり、同郷同士の組み合わせがベストなようです。

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【本日のワイン】
.殴凜絅襯張肇薀潺諭璽襦05/ピエール・スパー
ゲヴュルツトラミネール100%
アルザス地方

▲ャッスルロック・エステート ピノ・ノワール‘04
ピノ・ノワール100%
西オーストラリア州

ヴュー・マール・ド・ブルゴーニュ/エドモン・ブリオッテ
蒸留酒
ブルゴーニュ地方

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【本日のチーズ】
.レ・ド・ラ・ロワール
アンジュ地方
「ガレ」とは小石の意味。水で洗っているため香りは穏やか。脂肪分も高めなのでクリーミーでマイルドなおいしさです。
クセが無い分、どのワインともそこそこ合いました。

▲レミエ・ド・ショーム
アキテーヌ地方
「ショーム」をモンドールの様に木枠に入ったとろりとろけるクリーミーなチーズ。
今回の中では、一番人気のチーズでした。

タレッジオ
イタリア、ロンバルティア州
タレッジオ渓谷で製造・熟成された、山の風味たっぷりのチーズ。ハリがあるのに柔らかな食感です。白ワインと合わせますと少しワインが苦く感じてしまいましたが、赤ワインには合いました。

ぅ泪鵐好董璽
アルザス地方
塩水でしっかり洗うため、香りは強め。表面に粘り気があります。
これは文句無く、同郷のゲヴュルツトラミネールとよく合いました。

ゥ泪蹈錺・ソルベ
ティエラッシュ地方
ベルギーの国境近くで作られるチーズ。塩水でしっかり洗い、濃厚な味わいが楽しめます。白ワインともおいしく、赤ワインとの相性も人気でした。

Ε肇ゥ襦・デュ・クリュ
ブルゴーニュ地方
「エポワス」の小型版で、マール・ド・ブルゴーニュで洗い上げるチーズ。
とろりと熟成した状態で、赤ワインとよく合いました。


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2008年09月19日

2008年9月18日(木) プレミアムワイン 担当講師:黒木 都

テーマ「実践!レストランでのおいしいワイン選び」 ビストロ・ナチュレールにて

第6回「プレミアムワイン」クラスの最後の授業は、新栄にあります“ビストロ・ナチュレール”にて、ワインを選ぶときの大切なポイントを学び、お料理とのマリアージュを実際に試しながらの授業となりました。こちらのお店は、体に優しい厳選野菜をふんだんに使ったカジュアルなフレンチレストランです。ご協力を頂き、早速、シャンパーニュとアミューズでスタートしました。

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【本日のワイン】
Jean Vesselle œil de Perdrix
ジャン・ヴェッセル・ウイユ・ド・ペルドリ
フランス、シャンパーニュ(ピノ・ノワール100%)

Sauvignon Colli Orientali del Friuli
ソーヴィニヨン・コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ/ヴォルペ・パジーニ
イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア(ソーヴィニヨン・ブラン100%)

Rully 1er cru La Fossé
リュリー・プルミエ・クリュ ラ・フォッセ/フランソワ・ダレンヌ
フランス、ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌ(シャルドネ100%)

Santenay Les Charmes ‘05
サントネー・レ・シャルム/ロジェ・ベラン
フランス、ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌ(ピノ・ノワール100%)

Ch.Beauregard ‘04
シャトー・ボールガール
フランス、ボルドー、ポムロール(M60% CF35% CS5%)

【本日のお料理】
<お口取り>
サーモンの燻製とモロヘイヤのピュレ イクラ添え

<前菜>
トマトのジュレにとじこめた蓼科産いろいろトマトとメジマグロのマリネ

<お魚料理>
金目鯛のポワレと野菜のブレゼ マリニエールソース

<お口直し>
レモンバームのグラニテ

<お肉料理>
牛ホホ肉の赤ワイン煮込み 紫いものピュレ添え

<デザート>
もものパルフェ

マリアージュのポイントは、まず、お料理の味わいの濃さ。軽めのお料理には軽いワイン、重ためのお料理には重いワインを選ぶのが基本です。チーズもそうですが、地方料理も同じ地方のワインがよく合います。また、ワインとお料理の価格のバランスも大切です。そうするとお互いの相乗効果でよりおいしくいただけます。
ボトル1本が6〜8名分に分けられますので、飲める量を考えて、お料理に合わせてワインを選びましょう。

今日の白ワインは、2種。ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネです。前菜とお魚料理に合わせて、2種を飲み比べました。お好みはそれぞれですので、どれが正しいという答えはないのですが、前菜のお野菜と青みが爽やかなソーヴィニヨン・ブラン、お魚にマリニエールソースをからめてのシャルドネ、どちらもおいしく頂けました。
牛ホホ肉の煮込みには、ボルドーワインが、ぴったり合いました。
基本のポイントを抑え、これからもワインライフをより充実させましょう。

ナチュレールの皆さん、今回はご協力、ありがとうございました。



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2008年08月29日

2008年8月28日(木) デギュスタシオン1 担当講師:黒木 都

テーマ「ブルゴーニュ派?ボルドー派?その2 〜白ワイン編〜」

今回は、ブルゴーニュとボルドーの白ワインに焦点を絞り、それぞれのぶどう品種の性質、香り、味わいの特徴を飲み比べていきました。
ブルゴーニュの白ワインといえば、シャルドネ種、ボルドーの白ワインといえば、ソーヴィニヨン・ブラン&セミヨン種。それらは今までにも何度も登場し、テイスティングをしてきています。まずはシャルドネ種とソーヴィニヨン・ブラン種の有名な栽培産地や香りの特徴をおさらいしていきました。

樽からくる香ばしさや、バニラ、ナッツ香を感じるとシャルドネと考えがちですが、シャルドネの品種自体にはあまり特徴的な香りが無いのが、この品種の特徴です。
個性の弱い品種だけに、さまざまな醸造方法やテロワールと言われる生まれ育った環境が香りとなっていきます。冷涼な産地では、爽やかなグレープフルーツ系のイメージ、シャブリは、土壌からくる石灰質的な香り、温暖な産地では、トロピカルフルーツ系の香りなど、いろいろなタイプのワインが生まれます。
ソーヴィニヨン・ブランも産地により特徴的な香りは違いますが、総じて爽やかな印象です。フランス内での有名産地は、ロワールとボルドーですが、テロワールの違い、樽使用の有無、ブレンドなどにより、いろいろな味わいが生まれます。

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【本日のワイン】
Château La Chèze ‘05
シャトー・ラ・シェーズ
ボルドー(ソーヴィニヨン・ブラン100%)
☆ポムロールのシャトー・ボールガールの醸造担当者ヴァンサン・プリウール氏が手がけるシャトー。自ら土壌を分析し、ブドウを植え替え、醸造を行っている。

全体的にスッキリした印象です。樽を使用していないので、グレープフルーツのストレートな香りがスーッと入ってきます。レモンや青リンゴ、レモンバームなどのハーブの香りが爽やかでシンプルなソーヴィニヨン・ブランの香りが楽しめます。

Château Larrivet-Haut-Brion ‘04
シャトー・ラリヴェ・オー・ブリオン
ボルドー(ソーヴィニヨン・ブラン60%、セミヨン35%、ミュスカデル5%)
☆レオニャンに近いグラーヴ南部に位置し、Ch.オー・バイィと隣接。
2000年からミッシェル・ローランをコンサルティングに向かえた。
大樽で発酵・熟成。

樽の香ばしい香りが広がり、スモーキー。この香りだけをキャッチするとシャルドネと間違えやすいですので、その奥にある香りを見つけます。グレープフルーツやアスパラなどのお野菜系のグリーンノート、シナモンなどの甘いスパイス系もあります。
甘味と酸味のバランスがよく、少し苦味が残りますが、余韻も長く、豊かな印象です。

Chablis Premier cru Beauroy ‘05
シャブリ・プルミエ・クリュ・ボーロワ/ローラン・トリビュ
ブルゴーニュ、シャブリ(シャルドネ100%)
☆ルネ・エ・ヴァンサン・ドゥヴィサの娘婿のドメーヌ。古典的なスタイル。

なかなか香りが開かず、堅い印象です。ロウ質、石灰質の香りがしっかりしており、かなり鉱物的。果物の香りがなかなか出てきませんでしたが、時間が経ち、温度が上がると、レモンや白いお花、ハチミツも少し香ってきました。

Meursault ‘01
ムルソー/ヴェルジェ
ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌ(シャルドネ100%)
☆「良いワイン造りは良いブドウ造りから」という信念のもと、より良い畑・古木・栽培家を求めブルゴーニュをシャブリからマコンまで縦断、賛同した栽培家たちの信頼、契約を得た。
醸造・熟成・瓶詰めに至るまでワイン造りの全ての過程において彼の目が完璧に行き届いている。
一切の機械を排除した古式ともいえる方法は今日では逆に斬新。

木樽の香りが香ばしい、輝いた黄色の色調。パワーのある印象です。フルーツのコンポートや湿った木、ミネラル感もしっかりありましたが、少し状態が良くなかったのか、フルーツの香りの広がりが少ない感じです。コンディションの良い状態ですと、もっとふくよかな香りと味わいが楽しめます。


【本日のチーズ】
.侫ンティーナ/イタリア、ヴァッレ・ダオスタ州
ハード(牛乳)

▲屮蕁織ぅ織螢◆▲團┘皀鵐峠
ハード(牛乳)

ゴルゴンゾーラ・ピカンテ/イタリア、ピエモンテ州
青かび(牛乳)


次回は、9月25日(木)「カリフォルニア VS ボルドー」です。





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2008年08月22日

2008年8月21日(木) プレミアムワイン  担当講師:黒木 都

テーマ「ブルゴーニュ特級畑の実力とは…」

今日のテーマは、特級畑のブルゴーニュ赤ワイン。ピノ・ノワールという単品種から造られていますが、この品種は、テロワールにとても敏感で繊細な品種。気候、土壌の影響はもちろん、造り手により、さまざまな個性あふれるワインが生まれます。

小さな区画で区切られているブルゴーニュ畑は複雑で少し難しいのですが、いつものように地図を見ながら今回のワインの位置を確認し、ニュイやボーヌの有名優良生産者を学習しながらテイスティングしていきました。

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【本日のワイン】
Beaune ‘00 ボーヌ/ドメーヌ・コント・スナール
コート・ド・ボーヌ地区 ボーヌ村

Nuits-Saint-Georges Premier cru Les Damodes ‘03
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・ダモード/ドメーヌ・エジュラン・ジャイエ
コート・ド・ニュイ地区 ニュイ・サン・ジョルジュ村

ニュイ・サン・ジョルジュのアルフレッド・エジュランとアンリ・ジャイエの姪(マドレーヌ・ジャイエ)が、1962年に婚姻後このドメーヌを設立。
アルフレッド・エジュランは、クロ・ド・ヴージョのシャトー・ド・ラトゥールでワイン造りを学んだ。
5haの畑を所有する非常に小さな造り手。
化学肥料、除草剤、防虫剤を使用しない有機栽培。樽熟成後、清澄、フィルター濾過なしで瓶詰めするクラシックな造り。

Corton Grand cru Monopole Clos des Meix ‘96
コルトン グラン・クリュ・モノポール クロ・デ・メ/ドメーヌ・コント・スナール
コート・ド・ボーヌ地区 アロース・コルトン村

14世紀の聖マルグリット修道院のセラーを使っている老舗。
1857年ジュル・スナールによって設立された。その時に整備されて特級畑「クロ・デ・メ」は現在もここのモノポール。
1988年よりマセラシオン・ア・フォア(低温浸漬)と醸造中の温度管理を採用。
9haの畑を所有し、クロ・デ・メの葡萄の平均樹齢は50年。樽熟成は1/3新樽で18ヶ月。

Clos des Lambrays Grand cru ‘99
クロ・デ・ランブレイ グラン・クリュ/ドメーヌ・デ・ランブレイ
コート・ド・ニュイ地区 モレ・サン・ドニ村

モレ・サン・ドニ村の特級畑の一つ。ブルゴーニュの畑のAOCによる格付ができて以来、最初に一級から特級に昇格を果たした畑。
1938年からコソン家が所有していたが、1979年に所有がメルキュレのサイエ家に替わり、サイエ家の行った畑の改植や醸造所の近代化により成果が認められ、1981年に
特級昇格が認められた。
現在はサイエ家から畑を譲り受けたドイツ人によってドメーヌは運営。
平均樹齢は45年。科学肥料、殺虫剤の使用なし。


【本日のチーズ】
.織譽奪献/イタリア、ロンバルディア州
ウォッシュタイプ(牛乳)

▲侫ンティーナ/イタリア、ヴァッレ・ダオスタ州
セミハードタイプ(牛乳)

ケソ・デ・ムルシア・アル・ビノ/スペイン、ムルシア州
セミハードタイプ(山羊乳)

ぅ乾襯乾鵐勝璽・ピカンテ/イタリア、ピエモンテ州
青かびタイプ(牛乳)

まずは,梁写哨棔璽未離錺ぅ鵑任后とても透明感のある色調で、少し熟成の進んでいるような感じでしたが、香りは若々しく、青っぽさや、スーっとシャープなメントールを感じます。フレッシュなフランボワーズ、土、湿った木などありますが、第一印象は酸っぱいイメージです。渋味がとても優しく、軽やかなワインです。
△蓮一級ぶどう畑のワイン。,離錺ぅ鵑茲蠅盍鼎げ娘造旅瓩蠅あり、フレッシュなフルーツとジャム系の濃縮感と両方の香りを感じます。シナモンなどの甘いスパイスや香ばしさもあり、,茲蠱覗格雑。‘03年ということもあり、酸は少なめですが、果実味豊かなワインです。
は、12年も経っているとは思えないほどハツラツとした香りがあります。メントールや薬草の香りの奥から、ドライフルーツやジャムの濃縮感ある香りが出てきました。ハツラツとした中に紅茶のような熟成したニュアンスも入り混じり、より複雑なワインです。
い離錺ぅ鵑蓮▲僖錺侫襪憤象。樽からくる香ばしさやいろいろな果実の香り、甘いスパイス、アニマルなど、存在感のある香りがたくさんありました。余韻も長く、口当たりが柔らかなのに力強い、深みのある印象です。

次回は、9月18日(木)「実践。レストランでのよりおいしいワイン選び」です。


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2008年08月20日

2008年8月19日(火) ソムリエ試験対策講座 担当講師:長尾 妙子

0808194月から全19回にわたり、ソムリエ試験の合格を目指し学習してきました。今回は、その最終日。そして、26日(火)に行われる試験まであと1週間となりました。

今日の学習のおさらいは、酒類飲料概論です。
日本の酒税法での酒類の定義やワインの種類、特性、ぶどう品種の産地と特徴に関する内容はもちろん、ワイン以外の酒類、飲料についても覚えておく必要があります。
清酒、ビール、焼酎、ウイスキー、ブランデー、スピリッツ、リキュールなどの主な産地、製造法、原材料も、頭を整理整頓して、確実に覚えておきましょう。

各国のワインに関することをはじめ、公衆衛生、管理と販売、ワインとお料理のマリアージュなど、覚えることはたくさんありますが、試験で今までの成果を出しきれるよう、体調管理には十分注意して、あと1週間、頑張りましょう。

試験問題をよく読み、何を問われているかをしっかり判断し、自身を持って答えてください。わからない問題に躓き、考え込んでしまうと時間がなくなってしまいます。
わかる問題や得意な分野から回答していき、見直しをする時間ができるよう、集中して頑張りましょう。

【本日のテイスティングワイン】
.殴凜絅襯張肇薀潺諭璽襦05/ピエール・スパー
アルザス(ゲヴュルツトラミネール100%)

▲ローズ・エルミタージュ‘06/ガブリエル・リオジェ
コート・デュ・ローヌ(シラー100%)

シャトー・オー・ムノー クリュ・ブルジョワ‘05
ボルドー(メルロ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%)

ぅ▲鵐乾好船絅蕁.薀


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2008年08月12日

2008年8月12日(火) ソムリエ試験対策講座 担当講師:長尾 妙子

080812ソムリエ試験対策の第18回目。4月から毎週火曜日学習してきましたが、講習もいよいよ残り2回、試験日まであと2週間となりました。前回に引き続き、おさらいです。まずは、ワインと料理について復習していきました。ワインと料理の組み合わせは、覚えるしかありません。また、さまざまな郷土料理を覚えても、設問にある選択肢のワインがどの産地のものかわからないと答えられない問題ですので、過去に出題された問題等、何度も解いて、確実に点を取れるように頑張りましょう。
チーズも有名なものは、そのタイプと乳質、産地をセットで覚えます。基本的に若いフレッシュなタイプは若めのワイン、少し熟成したタイプのチーズは、ワインも熟成感の感じられるヴィンテージを選びましょう。

次に、ワインのサービス実技についてです。二次試験ではありませんが、基本的なサービスのポイントは抑え、また、食前酒や食後酒の種類、銘柄、役割などは把握しておきましょう。

最後に公衆衛生と食品保健に関するおさらいをしていきました。
8〜10問ほど出題があるようです。全体の1割を占めますし、今後、飲食に関わる仕事の方には大切な内容です。病名やその症状、病原体など、たくさんあります。食中毒の分類や、原因となる食品、またその予防法、さらに、衛生管理に関しても、しっかり覚え、試験や今後に活かしていきましょう。

まだまだ夏の暑さは続きますが、体調を整え、合格目指して頑張りましょう。

【本日のテイスティングワイン】
.圈璽好檗璽拭次Ε潺劵Д襯好戰襯・リースリング・カビネット‘07
ドイツ、リースリング100%
▲灰鵐僖后Ε螢奪検.轡蕁璽此06
オーストラリア、シラーズ100%
ロビンソン・クリーク カベルネ・ソーヴィニヨン‘05
カリフォルニア、カベルネ・ソーヴィニヨン93%、メルロ7%
ぅ謄ーラ・レポサード
メキシコ

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2008年08月11日

2008年8月8日(金) ヨーロッパのスパークリングワイン 担当講師:黒木 都

「ヨーロッパのスパークリングワイン 〜クレマン、カヴァ、スプマンテ〜」
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【本日のスパークリングワイン】
Crémant de Loire Brut /Langlois Château
クレマン・ド・ロワール・ブリュット/ラングロワ・シャトー
フランス、ロワール地方(シュナン・ブラン)

Segura Viudas CAVA Brut Reserva
セグラ・ヴューダス・カヴァ・ブリュット・レゼルバ
スペイン(マカベオ、パレリャーダ、チャレッロ)

Gancia Prosecco
ガンチア・プロセッコ
イタリア、ヴェネト州(プロセッコ)

Ferrari Brut
フェッラーリ・ブリュット
イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州(シャルドネ)

Lambrusco Grasparossa di Castelvetro/IL Poggio
ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ/イル・ポッジョ
イタリア、エミリア・ロマーニャ州(ランブルスコ)
『AMABILE アマビーレ』

スパークリングワインセミナーの第2回目のテーマは、ヨーロッパのスパークリングワインです。今回は、フランス、スペイン、イタリアの飲み比べをしていきました。
まずはスパークリングワインの種類のおさらいをしていきました。国が違えば名称やぶどう品種もさまざま。いろんなタイプのものがあります。ワイン産地を地図上で確認し、ワイン畑巡りの旅写真をみながら、早速、テイスティングしていきました。

,離レマンは、ブルゴーニュ、ボルドー、ロワール、アルザスで生産されておりますが、今回は、ロワール産のクレマン。やさしい泡とミネラル感、ハチミツのような甘い香りがあり、柔らかな印象。
△蓮△馴染み、スペインのカヴァ。チョークっぽさというか、火打石の香りが強く、リースリングのようなオイルっぽさもあり、,里發里茲螢好奪リとした印象。
は、イタリア、ヴェネト州産のプロセッコ種を主に使用して造られる。リンゴやマスカットなどのフルーツ香が漂い、キンキンに冷やして飲むと、スッキリとした甘味が楽しめ、飲みやすい。
い蓮△馴染みのフェッラーリ。トースト香やハチミツが香ばしく香り、 銑のワインにはない味わい。コクもあり、人気のワイン。
イ蓮微発泡性の赤ワイン“ランブルスコ”。アルコール度数も低く、甘味と酸味のバランスもよく、おいしい。今の時期なら氷を入れて飲んでも…。

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【本日のチーズ】
.屮襯宗次織侫譽奪轡絅織ぅ
牛乳
フランス、ロワール地方
乳脂肪分が高く、滑らかでバターのようなコクのあるチーズ。,離レマンやい離侫Д奪蕁璽蠅箸茲合いました。

▲凜.薀鵐察織轡А璽凜襯織ぅ
山羊乳
フランス、ロワール地方
表面には木炭粉がまぶしてあり、酸味がおだやか。今回の一番人気のチーズです。

トゥーマ・ランガローラ/ソフトタイプ
混乳(牛乳70%+羊乳30%)
イタリア、ピエモンテ州
「トゥーマ」はピエモンテ州で300gサイズのチーズの総称。柔らかでコクもあり、食べやすい。イ離薀鵐屮襯好海箸茲合いました。

ぅ屮・テーネロ/ハードタイプ
牛乳 
イタリア、ピエモンテ州
しっとり、むっちりタイプのハードチーズ。塩味がしっかりあり、どのワインともそこそこ合いました。

ゥ僖襯潺献磧璽・レッジャーノ/ハードタイプ
牛乳 
イタリア、エミリア・ロマーニャ州
日本でもお馴染みのチーズ。旨みがしっかりとしたチーズ。味が濃いので優しい味わいのスパークリングより、赤のランブルスコが合います。





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2008年08月06日

2008年8月5日(火) ソムリエ試験対策講座 担当講師:長尾 妙子

080805ソムリエ試験対策の第17回目。いよいよ試験日まであと3週間となりました。いつものようにミニテスト開始。今回のテスト内容は、イタリア料理とワインのマリアージュに関する問題です。先週のフランス料理とのマリアージュのテストでもそうですが、今後、レストランなどでワインに携わる仕事をする方々には重要な内容です。お料理の味の濃淡でワインをセレクトするのももちろんですが、代表的なお料理名やチーズの産地を覚え、同郷のマリアージュも抑えておきましょう。

今回も今まで学習してきた内容の復習です。ニューワールドとよばれるアメリカ、チリ、オーストラリア、そして、日本。ワインの購入・管理と販売、ワインの鑑賞・その表現方法のおさらいです。

それぞれの国のワイン産地の特徴的な事柄をしっかり把握します。ぶどう品種も、国際品種はもちろん、その国固有の代表的な品種は必ず覚えておきましょう。ワインの法律やその規定の細かな数字もいろいろゴッチャにならないよう頭を整理し、今月末の試験に向け、頑張りましょう。


【本日のテイスティングワイン】
.轡礇函次Ε蕁Ε轡А璽此Ε屮薀鵝06
フランス、ボルドー(ソーヴィニヨン・ブラン100%)

▲Εンダム・エステート ピノ・ノワール‘05
オーストラリア(ピノ・ノワール100%)

コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン レゼルヴ‘06
チリ(カベルネ・ソーヴィニヨン88%、シラー5%、アスピラン・ブーシェ2%)

ぅ襯献АΕレーム・ド・フレーズ
フランス、リキュール

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2008年08月01日

2008年7月31日(木) 島幸子の五大シャトー探求 担当講師:島幸子

第3クールテーマ「シャトー・ラフィット・ロートシルト 第3回目」

メドック格付けの第1級である「五大シャトー」。第3クールは、その最上位である「シャトー・ラフィット・ロートシルト」です。第1回目の授業では、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトの手がける世界のワイン(チリ、ポルトガル、フランス)のテイスティングをし、第2回目は、シャトー・バアン・オー・ブリオン、パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー、カリュアド・ド・ラフィット、この3本のセカンドワインを比較テイスティングしてきました。いよいよ今回は、シャトー・ラフィット・ロートシルトのテイスティングです。

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【本日のワイン】
Moulin de Duhart‘01
ムーラン・ド・デュアール
(デュアール・ミロン セカンドラベル)
ポイヤック(CS 55〜60%、M 40〜45%)

Ch.Duhart-Milon‘04
シャトー・デュアール・ミロン
ポイヤック(CS 80〜85%、M 15〜20%)

Ch.Lafite Rothschild‘04
シャトー・ラフィット・ロートシルト
ポイヤック(CS 80〜95%、M 5〜20%、CF、PV 0〜3%)

【本日のチーズ】
.織譽奪献/イタリア、ロンバルディア州
ウォッシュ(牛乳)

▲吋宗Ε如Ε爛襯轡◆Ε▲襦Ε咼
スペイン、ムルシア州
ハード(山羊乳)

パルミジャーノ・レッジャーノ/イタリア、エミリア・ロマーニャ州
ハード(牛乳)


まずは、シャトー・ラフィットの“第二のワイン”デュアール・ミロンとそのセカンドワインをテイスティング。デュアール・ミロンは、1855年の格付けで、第4級に認定されました。当時は、ポイヤック地区のなかでも最も広いシャトーのひとつであり、とりわけ質の高い土壌として知られてきましたが、1937年、代々の相続の結果、シャトーの売却が決まり、所有者の変更、ぶどう畑の区画の変更により、急激に状況が悪化していきました。ワインの質に関しても、低下の一途をたどっていましたが、ロートシルト家が購入し、ぶどう畑に排水設備を整備し、ぶどうを植え替え、醸造所、貯蔵庫の新設等により、シャトーの品質を取り戻しました。
そんな歴史を振り返りながら、テイスティング。,離札ンドワインは、‘01年ということもあり、少しオレンジを帯びたエッジをしていました。カベルネらしいカシス、煙草、胡椒、湿った土などの香りが柔らかに漂います。メルロの比率が多いせいか、口当たりも滑らか。タンニンも溶け込んで、バランスのよいエレガントな味わいでした。△粒梓僂蓮黒みの強い紫色でパワーのありそうな感じです。木樽の香ばしい香りが初めにし、存在感のある香りといった印象。若く青々とした香りの奥には、華やかな香りが複雑に入り混じっています。渋味や収斂味もしっかりあり、パワフルなワインです。
いよいよシャトー・ラフィット・ロートシルトのテイスティングです。最も上質のぶどうを使った、最も優美で、繊細なワインと評価され、メドック地区で一番優れた、リーダー的存在とも言われ続けているシャトー・ラフィット・ロートシルト。
はじめのうち、少しコンディションが良くないかな、と思いましたが、時間とともに変わってきました。やはり、どっしりとした旨みと味わいがあります。まだまだ青っぽい香りもありますが、果実香とすみれの花の香り、アニマルなニュアンスもあり、複雑。歴史と伝統を感じるワインでした。




chardonnay8022 at 14:03|PermalinkComments(0) 授業